ラブライブ!サンシャイン!!〜大地と海の巨人〜   作:カズオ

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大変お待たせしました。
最近オリキャラ増やそうとか色々画策してたら肝心の本編が進まない事故がおきまして…。
今回はウルトラマンでます、どうぞ!


13話 くやしくないの?/NEVER SURRENDER

次の日の朝、結局眠ることもできなかった梨子はベランダから海を見ると、千歌が海へと昨日の格好のまま海の中へと入っていこうとしているのが見えた。

 

恐らく昨日家へと帰ったのはいいがそのまま風呂に入ることも眠ることもできなかったのだろう。梨子自身も気持ちの整理がつかずぼーっとしてそのまま気が付けば外は曇ってはいたが、うっすらと明るくなっていたのだった。

 

こんな時間からどうしたのだろう?昨日のこともあって心配になった梨子は海岸へと飛び出したが、千歌の姿は見えない。

 

「千歌ちゃん!千歌ちゃーん!」

 

もしかして…そんな恐怖を感じた梨子は彼女の名前を呼び続けた、水中に音は届きにくいけどそれでも呼び続けた。

 

すると近くで水しぶきをあげて千歌が出てくる。

 

「あれ?梨子ちゃん?」

 

そう言ってくる千歌の表情はいつもと変わらないように見える。

 

一体私の心配は何だったのか?そう思うと大きなため息が出てしまった。

 

「いったい何をしてたの?」

 

「何か見えないかなぁって思って」

 

「え?」

 

「ほら、梨子ちゃん海の音を探して潜ってたでしょ?私も何か見えないかなぁって」

 

梨子がかつて海の音を求めて海に潜っていたときも彼女には今の梨子と同じように見えていたのかもしれない。そう思った。

 

「それで、何か見えたの?」

 

そう聞くと彼女は笑みを零す、きっとあの日のことを思い出したのかもしれない。

 

「ううん、何も見えなかった。でもだから思ったんだ、続けなきゃって」

 

そこで彼女の表情は一変して曇ってしまうが、彼女はつづけた。

 

「わたし、まだ何も見えてないんだって、ここでやめても0は0のままなのか…1になるのか、10になるのか…ここでやめたら、解らないままなんだって…」

 

これは曜に昨日聞かれた、「辞める?」に対する千歌の答えだった。

 

「だからわたしは続けるよ…スクールアイドル。だってまだ0だもん…」

 

そう言ってうつむく彼女は顔の前に拳を握りしめるとさらに続ける。

 

「あれだけみんなで練習して、衣装も作って、PVも作ってがんばってがんばって…輝きたいって…なのに0だったんだよ?悔しいじゃん!」

 

そう叫ぶ千歌、きっと昨日からずっと口にすることができなかった、彼女の本当の気持ちだった。やっと、やっと本当の気持ちを口にすることができたのだった。

 

「差があるとか、昔と違うとか…そんなのどうだっていい!悔しい…やっぱりわたし…悔しいんだよ…」

 

そう言う千歌の頬には涙が伝っていた。梨子は自身が濡れることもきにせずそんな千歌を後ろから抱きしめてのだった。

 

「よかった…やっと素直になれたね…」

 

「だってわたしが泣いたら、みんな落ち込むでしょ?今まで頑張ってきたのに…せっかくスクールアイドルやってくれたのに…だから…」

 

自分が言い出しっぺだったから…自分が誘ってみんながそれに応じてくれたから…だからその自分が泣いてしまうわけにはいかない。そう思ってずっと我慢していたのだ。

 

「ばかね、みんな千歌ちゃんのためにスクールアイドルをやってるんじゃないの。自分で決めたのよ?わたしも」

 

梨子は千歌から離れるとそう言った。すると砂濱のほうから「おーい」と声がするのでそちらを振り向くと、そこにいたのは曜、ルビィ、花丸、善子の4人がいた。

 

「曜ちゃんもルビィちゃんも花丸ちゃんも、もちろん善子ちゃんも」

 

「でも…」

 

「だからいいの、千歌ちゃんは感じたことを素直にぶつけて…声に出して」

 

そう言って梨子は千歌の手を取った。

 

「みんなで一緒に歩こ?一緒に…」

 

みんなで同じものを見て、それぞれ思うことを素直にぶつけ合って、そうして一緒に進んでいこう。

 

「今から0を100にするのは無理かもしれない、でも0を1にすることはできるかもしれないと思うの、私も知りたいの…それができるかどうか…」

 

 

 

「うん…」

 

泣いていた千歌だったが、そこでようやく表情に笑顔が戻った。きっともう大丈夫、これからはもっと上を見て頑張っていける。そう思えたのだった。

 

そして気が付けば結構な時間が経っており、車もちらほら通過し始めていた。そして空は曇り空から一転、太陽が空には輝いていた。

 

そしてキラキラとした光の結晶のようなものが降り注いでいた。

 

「なにこれ…?」

 

「綺麗…」

 

誰も見たことがない結晶の美しさに周りは夢中になるが、遥だけは何か嫌な予感がしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、…ク…ルア…ルやめようと思う」

 

「どうして?まだ引きずっているの?…で歌えなかったくらいで…」

 

辞めようと思う、そう言ったのはどこの学校だろうか?制服に身を包んだ少女だった。

 

そのことに対してそう問いかける金髪の少女がいた。

 

「ま…、りゅ…くの話が来てるんでしょ?行くべきだよ」

 

「その話は断ったって言ったでしょ」

 

「だ…やも同じ意見、続けても意味はないって…終わりにしよう」

 

そう言うとこちらへと背を向けて去っていくポニーテールの少女ともう一人、黒髪ロングの少女に金髪の少女はその背に手を伸ばすが、それは届くことは無かった…。

 

 

 

 

「…夢?」

 

病室で目を覚ました鞠莉だったが、きっと記憶に関係する夢を見ていた。そんな気がするが内容はしっかりと思い出せない、だが鞠莉の頬に、つーっと涙が流れていた。

 

「あれ?わたし…なんで涙が…?」

 

何故か悲しい気持ちになってしまう、きっとあの夢は自分にとってつらい出来事の記憶だったのだろう。

 

そう思っていると病室に来客が入ってきた。

 

「おはようございます、鞠莉さ…どうされたのですか!?」

 

そう言って駆け寄ってきたのはダイヤだった。だが鞠莉はただ内容は覚えていないが夢のせいだろうということを伝えるとダイヤはほっとしているようだった。

 

やはりダイヤは鞠莉のことが放っておけず、昨日も遥たちと別れた後もう一度会っていたのだった。

 

だから鞠莉はダイヤから果南と自分は友達だということ、遥は今年入ってきた後輩だという事など一通り教えてもらっていた。

 

「ごめんなさい、心配させちゃって…それに今日も会いに来てもらっちゃって」

 

そう言って鞠莉はダイヤに謝るが、以前の…記憶を失う前の鞠莉ではあり得ないであろうダイヤに敬語を使う姿に、ダイヤも胸を締め付けられるような気持になる。

 

「いえ、友達ですから心配するのは当然です」

 

そう言ってほほ笑みかけるダイヤだったが、鞠莉の表情は浮かないままだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか私たちが東京に行ってる間にそんなことが…」

 

場面は十千万へと移り、Aqoursのメンバーにこの前の出来事を伝えた。

 

本当は真っ先に伝えたかったのだが、みんなの状況を考えて後回しにしていたのだった。

 

「ごめん、本当はすぐに伝えるべきだったんだろうけど…本番前に心配させたくなくって…」

 

「ううん、ありがとう。わたしたちのこと考えてくれてのことだもん大丈夫、きっとすぐ良くなるよ」

 

黙っていたことを謝る遥に千歌はそう言ってほほ笑む、他のメンバーも誰一人として遥を責めることは無かった。

 

「でも、記憶喪失だなんて…」

 

「どうすれば治るのかな…?」

 

「こうなったらヨハネの魔力で…」

 

「思い出の場所に行ったりするといいって本で読んだことがあるずら」

 

曜とルビィの心配の隣で善子はいつもの調子で答えるが、周りは相手にせず花丸は本で得た知識を伝える。

 

「無視!?」

 

「ちょっと今まじめな話してるんで…」

 

突っ込みを入れる善子だったが遥がそれを遮る。

 

「とにかく、お見舞いに行ってみない?」

 

そう提案したのは梨子だった。それに全員が応じたことでひとまず病院へと向かうことになったのだが…。

 

 

 

 

 

「ごめんなさい、やっぱり思い出せないわ…」

 

「そうですよね…仕方ないですよ…」

 

学校の理事長として、Aqoursの活動を認め、応援してくれていたこともやはり覚えてはいないのだった。

 

「あの…いつ頃になれば、外に出られるんですか?」

 

そう恐る恐る聞く花丸に対して鞠莉は

 

「もう少ししたら、外出できるみたい、でももうしばらくは経過観察で入院だって先生はおっしゃってました」

 

そう答えるが、その顔は穏やかなものだった。

 

「もし外に出られるようになったら、思い出の場所に連れて行ってください、そしたら何か思い出すかも?」

 

そう遥が、みんなより先に病院へ来ていたダイヤへと伝える。

 

「なるほど…解りましたわ」

 

「そこにいけば、思い出せる…」

 

そう噛みしめるように鞠莉は呟くが、あくまで可能性があるというだけだったが少し希望が見えたようで彼女は嬉しそうだった。

 

「みなさん、ありがとうございます」

 

「さて、あまり長くいますと他の患者さんの迷惑になるかもしれませんし、今日は帰りましょう」

 

そう提案するダイヤに賛成し、その日は解散になった。「また来ます」「鞠莉さん、また今度」そう口々にするメンバーたちに「ありがとうございました、また来てください」そう鞠莉も返すのだった。

 

 

 

 

 

 

「遥さん、みなさんに伝えたのですね」

 

「はい、もうみんな大丈夫だと思ったので」

 

昨日は伝えないということで話をしていたが、遥の判断で伝えたことをみんながお見舞いに来るまで知らなかったダイヤにそう伝える。

 

「そうですか…ありがとうございます、これからもみなさんを支えてあげてください」

 

「わかってます、だってマネージャーですから」

 

「ふふっ、そうですね」

 

思わず笑ってしまうダイヤをみて、遥は思った。彼女自身も沢山のことが一度に起こりすぎて大変なはずなのに、こうやって周りを気に掛ける彼女がすごいと。

 

ほかのみんなも談笑しながら駅まで移動し、そこで沼津に住んでいる曜と善子とは別れ、黒澤姉妹には家から迎えが来たらしく、花丸も送ってもらうそうでそこで別れた。

 

こうして遥と千歌、梨子で電車で帰ることとなった。

 

「鞠莉さん、ちゃんと思い出せるよね…」

 

「千歌ちゃん…」

 

病院では表に出さなかったが、やはりショックだったし心配なのだろう。

 

「果南先輩も心配してました…それにウルトラマンが怪獣そっちのけだったせいだって」

 

「そう…」

 

全員の前では明かさなかったことをここで口に出す遥だった。

 

「ねぇ遥はどう思ったの?」

 

「そう聞いてきたのは梨子だった、彼女の発言の意図が読めなかったが、遥は正直に答えた。

 

「怖かった…でも、先輩のこと諦めたくないから…僕は治るって信じてる」

 

「そっか…」

 

それ以上梨子何も言わなかった。

 

「あの日目の前で先輩がけがするとこ見て、何もできなかったけど…でももう同じ思いはしたくないから、だから頑張って前を向くよ」

 

「そうだね、今は前を向いて進んでいかなきゃね」

 

そう言った遥に千歌も同意し、ひとまず暗い話ばかりするのはやめよう、そういうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

その夜

 

「ダニエル、今日僕が見た結晶なんだけど…なんとかして調べられないかな?」

 

『そうだね、他の地域で同じようなものを見たって話は聞かないし僕も興味があるよ、君たちの近くに住んでるメンバーになんとかサンプルを入手できないか聞いてみる』

 

「ありがとうダニエル」

 

今朝見た光の結晶がなんなのか気になった遥は、ダニエルと連絡を取って調べてもらえるように頼んでいた。

 

『それにしてもそっちは最近色んなことが起こって大変だね」

 

「そうなんだよ、みんな普段通りに生活してはいるけどやっぱり不安だよ」

 

『そうだよね、僕たちも早くみんなが安心できるように頑張るよ』

 

「じゃあアルケミースターズも色々技術提供しているのかい?」

 

『そうだね、怪獣を追い払うための兵器とかね、本当はこんなもの作りたくはないけど…みんなの生活のためだ』

 

「そっか…」

 

自分の作ったものが命を奪うかもしれない、科学者としてそれは嫌なんだと前にダニエルは語っていた。そんな彼もまた、みんなのために戦っているのだ。

 

『悲しそうにするなハルカ、ともかくまた何かわかれば連絡する、君の観察眼は確かだ今回のもきっと何かあるはずだ』

 

「わかった、お願いするよ」

 

そう言って通話を終了したが、このときの遥はこれが後に恐ろしい存在であったことを知ることとなる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん…」

 

「どうしたんですの?ルビィ」

 

黒澤家ではルビィとダイヤが話していた。

 

「ルビィね、怖いんだ。今までは怪獣が出たってウルトラマンさんが助けてくれてた…でも鞠莉さんがけがしちゃって…」

 

今まで周りの人間含めて自分も危険な目にはあわずに済んでいた、でもそれはたまたまだったと気が付いてしまい、またいつ現れるかわからない怪獣への恐怖だった。

 

ルビィだけでなく、おそらくみんなが抱えている不安、そう感じた。

 

「そうかもしれません、でもそれは必ず安全でないとしても不安におびえていても仕方ないでしょう?私達はそれでも精一杯生きていかなくてはならなんです」

 

そう諭すように言うと、ルビィもそれ以上は何も言えなかった。

 

「それに皆さんがいます、皆さんといればきっと何が起きても乗り越えられますわ」

 

「そうだよね、お姉ちゃん…」

 

「えぇ、ですからルビィ、気持ちを強く持って」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の放課後、Aqoursは普段通り練習をしていたのだが、遥は先生に呼び出されていて練習には参加していなかった。

 

「それでさ、今度みんなでステージをやろうよ。鞠莉さんのために、もしかしたらきっかけになるかもしれないしね」

 

そう提案する千歌にメンバーも「いいと思う」とおおむね好評だったのでなるべく早い段階で実行しよう。そういう話になった。

 

「そういえばいつから外に出れるようになるんだろうね?」

 

そう言ったのは曜だった。

 

「今度の検査の結果次第って言ってたし、それが終わらないことにはわからないんじゃない?」

 

そう指摘する梨子に千歌は「じゃあそれがわかり次第予定を立てるってことで」そう提案し、一応それでいこうという風になった。

 

そして、その話を鞠莉にしようということになって、病院の近くまで来たのだが、突然空が曇り空になりワームホールが開き、中から怪獣が出現した。

 

その怪獣は二本足で歩行し、頭部には山羊を連想させるような立派な角が生えていた。

 

「また怪獣…」

 

「とにかく避難しないと」

 

そう言って避難しようという風になったのだが病院には鞠莉がいるから彼女も連れて行こう、そう思いいったん病院へと向かっていた。

 

「皆さん!?どうして…?」

 

看護師に連れられて車いすで運ばれている鞠莉に遭遇し、そのまま一緒に逃げることにしたのだが、怪獣は角から電撃を放ち、次々に街を破壊していく。

 

「あ…あぁ…」

 

怪獣の街を破壊するさまを見て鞠莉がおびえ始めた、きっと記憶を失う直前のゴメノスからの攻撃を無意識化で焼き付けられているのだろう。

 

だが周りはそんなことに気が付く余裕もなく、彼女を心配する声を飛ばす。

 

そして怪獣の雷撃がこちらへと飛んできたその時…

 

赤い光がそれを弾き、その中からウルトラマンガイアが現れた。

 

「ガイア…」

 

梨子がその名を呟くと、こちらを向いてかばうようにしてかがんでいたガイアはゆっくり頷くと立ち上がり、そのまま跳躍し怪獣の後ろへと回り込むと、尻尾をつかみ、人のいないほうへと放り投げる。

 

すると怪獣はすぐさま立ち上がり、ガイアへと突撃するが、ガイアはそんな怪獣を蹴り飛ばしそのまま角を掴むと巴投げの要領で怪獣を投げる。

 

すると怪獣は今度は尻尾を振り回して攻撃を仕掛けるが、一回目は尻尾の下を転がって躱され、二発目は逆に尻尾を掴まれそれを抱えるように投げられ転んでしまう。

 

しばらくガイアが優勢で格闘戦が進んでいたが、怪獣の力もかなりのものだった。

 

格闘だけでは分が悪いと悟ったのか怪獣は電撃を飛ばして攻撃するが、ガイアはそれを飛び上がって躱しそのまま降下する勢いのまま怪獣の頭を蹴り飛ばす。

 

そのまま攻めたてようと頭を掴むガイアだったが今度はそれを待っていたかのように掴まれた瞬間にガイアに電撃を浴びせる。

 

そしてその攻撃に怯んだガイアにさらに電撃を浴びせ続け、倒れたところを蹴り、ガイアが立ち上がれないようにする。するとガイアのライフゲージが赤く点滅を始める。

 

ようやく距離をとって立ち上がるガイアだったがさらに怪獣は電撃の威力を上げ、周りの建物もその攻撃によって炎上し、ガイアも炎の中に倒れてしまう。

 

そのままガイアはしばらくうめき声をあげ、立ち上がれずにいるのをみて、怪獣は勝ち誇ったような仕草を見せた後、とどめを刺すべくガイアへと歩み寄る。

 

「ガイア!負けないでッ!」

 

気が付けば梨子はそう叫んでいた。このまま負けるのを見ているのは嫌だ。その思いが突き動かしたのだ。

 

ガイアはその声が聞こえていたかは定かではないが怪獣が目前まで迫っているタイミングで跳ね起きると、右腕を左腕に合わせてエネルギーをためる。

 

そしてその腕を今度は右腕が縦になるように動かし右腕で左腕を抱えるようなL字を組むと、熱線を放つ。

 

その熱線‐クァンタムストリーム‐をまともに受けた怪獣はその威力によって10歩以上後退し、やがてその威力に耐えられず木端微塵に吹き飛んだ。

 

「やったガイアが勝ったずら」

 

「うん、やったよ花丸ちゃん」

 

そう言って喜ぶ花丸とルビィの隣で「よかった…」そう安堵する梨子だった。

 

ガイアもこちらの無事を確認しようとこちらへと歩み寄ってきたのだが。

 

「来ないで!!」

 

そう言った声によって立ち止まる。

 

周りにいたみんなが思わず声のした方を向いたが、その声の主は鞠莉だった。

 

「来ないで」そういう彼女は怪獣の時より怯えているようだった。

 

「鞠莉さん、どうしたの!?」

 

そう言ってみんな鞠莉を心配するが耳に入らないのか「来ないで」そうしばらく繰り返した後意識を失ってしまった。

 

ガイアはそれ以上近寄ることはなく、そのままどこかへと飛び去って行った。

 

「一体どうしてあんなにおびえてたんだろ?」

 

そうつぶやく曜に答える人はいなかった。




いつもありがとうございます。この回はもともとサンシャインの一期の中でかなり好きな回なんで個人的には気合い入れて書かせていただきました。
それと今後の展開のための伏線を今回はわりと露骨に入れました笑
今後も楽しんで読んでいただければ幸いです。
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