APEXにハマってたり忙しかったりメンタルブレイクしかけたり色々あったんです(言い訳)
それでは過去最大文字数の第14話、どうぞ!!
「きっと鞠莉さんは無意識下で記憶を失う直前の事を覚えているのかもしれませんわね…」
戦闘の後、学校へと戻った遥だったがちょうどダイヤと遭遇した時に、表情が暗かったので何があったのかきかれ、鞠莉にウルトラマンの姿を強く拒絶されたことを話したのだった。
「そうかしれませんね…思い出せないだけでトラウマになってしまっているのかも…」
「遥さんが悪いわけではありませんわ。ただ、怪獣やウルトラマンに対して強い恐怖を感じているのは間違いないでしょうね…」
そう遥に推論を述べるダイヤの表情も暗いものだった。
「そうですよね…あんな目に合ってるわけだしこればっかりは仕方ないのかもしれませんね…」
「もっと気を使えたことが言えればいいのですが、ごめんなさい私ではあまり力になれそうにありませんわ…」
「いえ、先輩以外にこんなこと話せる人いませんから僕としては聞いてもらえるだけでありがたいです」
申し訳なさそうに話すダイヤに遥はそう言って笑いかける、それは遥の本心だった。
今まで誰にも正体を悟られないように、心配をかけないようにと思って誰にも明かすことができず、隠し続けていたのだがそのつもりはなかったとはいえ、最初に知ることになってしまったのがダイヤだったのは、ある意味幸運だったのかもしれない。
「そうですか?それならいいのですが…」
そう言ってダイヤもそれ以上謝るような発言はしてこなかったが、どこか納得のいかないような表情をしていた。
彼女は恐らく遥が知る限りこの学校で一番まともな人だと思っているし、最上級生というのと姉という立場にいるのもあって姉がいる遥にとっては色々打ち明けやすかったのかもしれない。
「それとずっと聞きたかったのですが、博樹さんとはどうしてあんな風に争っているんですか?」
そういえば、といってダイヤがずっと抱えていた疑問をぶつけてきた。
「初めて会ったのも最近ですよ?でもその時からあんな感じの人だったから結構ぶつかっちゃうというか…」
「そうなのですね…」
そう答える遥に対し、ダイヤはそう答えると寂しそうな顔をしてうつむいてしまった。
「先輩たちは元々知り合いなんでしたっけ?」
「え?えぇそうですわね…二年ほど前まではよく四人一緒だったんですがクリシスが完成してからは疎遠だったんです、まさかあんな事を言うだなんて…」
「先輩…」
以前鞠莉や果南にも聞いてはいたが現在の博樹の言い分、変わりようは相当ショックだったのだろう。だからこそ止めたいと思ったのだろうしそれだけ彼女たちにとって、湊博樹は大切な存在なのだ。
「だから、あまり彼を責めないでくださいませんか?」
「え?」
遥は彼に対する怒りを見透かされたようで動揺してしまう。
「鞠莉さんが怪我を負ったときの遥さん…いえ、ガイアからとても強い怒りを感じました」
「それは…」
「でもきっと誰もあなた達が争うことは望んでないはずです、それだけは覚えていてください」
「そうですよね…それは判ってます、きっと分かり合えるきっと変われる…」
それはずっと遥が胸に抱いていた事だった。でもあれ以来どうしてもそうなる未来を、想像することが出来ないでいるのも事実だった。
「きっとあなたなら大丈夫です、遥さんは優しいですから」
「いえ…僕はそんな…」
「そんなことはありませんわ、以前淡島でも花丸さんを身を挺して守っていたではありませんか。だからきっと大丈夫ですわ」
遥ならきっと博樹を止めてくれる、またみんなで笑いあえるようにしてくれる。そんな期待がダイヤの中にはあった。
一方練習中のAqoursは屋上でダンスの練習をしていた。
「ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー」
曜がリズムを取りながら周りがそれに合わせて動くのだが、ふとルビィのほうを見ると様子がおかしい。どこか上の空のようで動きもおぼつかない。
「危ない!」
咄嗟に千歌がそう叫ぶと、ふらーっと善子の方に寄ってしまったルビィに気が付いた善子がとっさにかわすがバランスを崩し尻餅をついてしまう。
「痛ッ…」
「あっよ、善子ちゃん…ごめん…」
「もう…気をつけなさいよね」
みんなが善子とルビィの元へと駆け寄ってくる。
「善子ちゃん大丈夫?」
「平気よこのくらい、それよりルビィどうしたの?」
心配した梨子がそう声をかけるが、敏子は何ともないそうだったが、それよりいつもと違うルビィの様子が気になっていた。
「ルビィちゃんもしかして体調悪いずら?」
「い、いや…なんかボーっとしちゃって…体調が悪いとかじゃないと思うんだけど…」
「とりあえず今日は休んだら?もしかしたら疲れがたまってるのかもしれないし、怪我したら大変だからね」
ボーっとしてしまっていたと言うらしくもないルビィの様子を心配した曜がそう提案すると、ルビィは「ごめんなさい、今日はもうお休みします…」とだけ言うと帰っていった。
「でも心配だよね、いつもなら一番集中してるのに…」
そう言って心配する千歌に全員同意するのだった。
練習後、下校しようとしていたところでダイヤと遥が校門前で偶然ではあったがみんなと合流した。
「みんなお疲れ様」
「あっ遥くん、お疲れ様~」
声をかける遥に気が付いた曜がそう言って手を振ってくれるが、ルビィの姿が見えないことに気が付いたダイヤが。
「お疲れ様ですみなさん、ルビィはどうしたのですか?」
「えっと、ルビィちゃん今日調子が悪そうだったんで先に上がってもらったんです」
「そうでしたか、ご心配をお掛けしてしまって申し訳ありません」
そう説明した花丸にダイヤはそう言って頭を下げる。
「いえ、それは全然…でもルビィちゃんいつも一番真剣に取り組んでるのに今日は上の空だったから心配で…一人で先に帰っちゃってそれで良かったのかなって思って…」
そう梨子が説明するのを聞いて、ダイヤも遥もその場にこそ居なかったものの皆の反応を見るとやはり心配になってくる。
「とにかく今日はもう遅いですし帰りましょう。ルビィの事はひとまず私に任せて頂きたいのです」
「分かりましたダイヤさん。お願いします」
そう言ってその日は解散になったのだが、梨子と千歌と一緒に帰っていた遥だったが、練習の時に何があったのか詳しく聞いていた。
「そう言う事だったんだね、やっぱり心配だよね」
「そうなんだよ、ちゃんと家には帰ってるらしいから大丈夫だとは思うんだけどね?」
遥に対し千歌は本人からそうメールが先ほど届いたらしくそのことを伝えてくれたことで少しは安心できたのだが、今度は梨子が遥に対して。
「そういえばどうしてダイヤさんと一緒にいたの?最近よく一緒にいる気がするけど?」
「わかった!遥くんダイヤさんが好きなんでしょ?」
まさか本当の事をそのまま伝える訳にもいかず、何と言って誤魔化すか考えていたがすぐに横から千歌が反応してきた。
「いや、そんなのじゃないんだけどちょっと色々相談に乗ってもらってるんだよね…」
嘘ではない、ただ一番肝心な理由をぼかしてるだけでそう自分に言い聞かせる。
「そっか、ざんね~ん…。そのままスクールアイドル部入ってくれたりしないかな~とか思ったのに…」
「千歌ちゃん…、まぁ遥がそう言うならそう言う事にしておくわ」
あぁ、この先輩が余り頭が回る人でなくて助かった。そんな失礼な事を思っていた遥だったが、梨子もこれ以上追及してこなかったのでこの話はここで終わった。
そして次の日学校へと登校した遥だったが、クラスの中に黒澤ルビィの姿は無かった…。
「え?今日ルビィちゃん学校来てないの!?」
「はい…先生が言うには体調不良だって…」
放課後、部室に集まったのだがそこで二年生三人はルビィが来てないことを知ったので、遥がそのことを説明する。
「でも昨日の今日だし心配だよね…」
「じゃあみんなでお見舞いに行く?
「それは流石におうちの人に迷惑になるんじゃない?」
二年生が各々自分の考えを言いあい始めたのだがそこに口を挟んだのは花丸だった。
「とりあえずマルはこの後ノートとか届けに行こうと思ってます」
「そっか、そしたらルビィちゃんに会えたら様子を教えてほしいかも」
「分かったずら、じゃあそろそろ行こう?遥君」
急に花丸から話を振られた遥は「え!?僕も!?」と言って驚くが、花丸は当然だろと言った様子で。
「だってノートとったの遥君ずら、ちゃんと最後まで責任持たないと」
「いや、まぁそうかもだけど…」
そういって言いよどむ遥をよそに「じゃあ決まりずら」花丸はそう言って遥を引っ張っていく。
そのまま花丸に連れられて黒澤家に到着した遥だったが、その家を見て驚愕した。
「ねぇ…ホントにあってる?怖い人出てきたりしない?」
和風な作りの立派なお屋敷だったので思わずうろたえる遥だったが、花丸に「そうずら」とあっさり言われ、そういえばダイヤの口調やら立ち振る舞いを見るとおかしくないのかも?と思うことにした。
「あら?花丸さんに遥さん、どうなさったのですか?」
後ろからそう声をかけられたので振り返ると、ちょうど下校してきた黒澤ダイヤの姿があった。
「マルたち、ルビィちゃんにノートを渡しに」
「ルビィちゃん、どこか悪いんですか?昨日も調子が悪そうだったそうですし…」
「そうなのですね、ありがとうございます。大丈夫ですわ、ちょっと寝込んでしまって…きっと疲労がたまっていたのかもしれませんわね」
そうダイヤは返すと、「せっかくですし会っていって頂けませんか?」そう言って家の中へと消えていった。
それからしばらくしてダイヤは出てきたのだが、「ごめんなさい今眠っているようなので…でも明日は登校できると思いますので心配なさらないでください、ノートは私から渡しておきますわ、お二人ともありがとうございました。」そう申し訳なさそうに伝えてくれたのだが、遥も花丸も「わかりました」と返し、それではまた明日学校でと言うとそのまま帰って行った。
「ルビィ、本当によかったんですの?」
遥と花丸が帰った後ダイヤはルビィの部屋の前で彼女にそう問いかける。
「うん、今は誰にも会いたくないの…」
「そうですか…ノートを取ってくださったそうなので置いておきますわね」
そう言って部屋の中に入ってノートを机の上に置くとそのままダイヤは部屋から出てそのまま自室に向かっていった。
「ラピス…ルビィね、やっぱり怖いんだ、でも大丈夫だよね?ラピスがいてくれるもんね?」
そうつぶやくルビィの前にいるのは西洋風の洋服に身を包んだ、紺色の髪を腰まで伸ばした少女の姿があった…。
『ハルカ、この前言ってた粒子の解析結果が出たぞ』
「本当かい?ダニエル」
その日の夜、この前見た粒子を解析した結果が出たという連絡がダニエルから届いていた。
『あぁ、これはけっこう厄介だぞ…基本的には無害なんだが人間に幻覚作用をもたらす可能性があるらしい、君は大丈夫かい?』
「僕もその場にいた皆も何ともなかったけど…」
そこまで言いかけて遥は止まってしまう。いや、一人いた。最近様子がおかしい子がひとりだけ…
「それってどうしたら治るとかわかる?」
『いや、まだどういう条件を満たせばそういった影響を受けるのかも、どうすれば脱せることができるのかもわからないんだ…』
一層真剣な表情でそう聞き返す遥に対してダニエルは申し訳なさそうに返す。
「そっか、ありがとうダニエル。暫くは気をつけるよ」
『そうだね、また何か分かれば連絡するよ』
そう言ってその日はお開きとなったのだが、遥の中で懸念していたことが現実となったことでその不安はさらに大きなものになってしまった。
「もしかして…ルビィちゃんが危ない!!」
そう言ってスマホを取り出しすとそのまま家を飛び出して行った。
「遥、こんな時間にどこ行くの?」
そう母親に尋ねられるが「ちょっと友達の家に忘れ物!」とだけ言って外の暗闇へと消えていった。
「え?ルビィちゃんがいない!?」
「えぇ、ラピスさんという方と会うと言ってあの後出ていったきりで…連絡もつかないのです…」
遥が向かった先はルビィの家だった、こんな時間に何を考えているのかと怒られるかと身構えたがそんなことはなく、出てきたダイヤにルビィの不在をつげられるのだった。
「遥さん、ラピスさんという方に心当たりはありますか?学校の生徒ではないと思うのですが…」
「いや…僕も分からないですね…」
クラスにそんな呼ばれ方をしてる子は居なかったはず、もしかしたら花丸か善子は知っているかもしれない。そう思って善子にメールを送った後花丸の家へ電話をかけるが、やはり2人とも知らないとの事だった。
「やっぱみんな知らないみたいです…」
「…もしかしたら、行き先に心当たりがあります」
「本当ですか?」
ダイヤが行き先に心当たりがあると言うのでもうそれにかけるしかない、そう思ったところで善子から電話がかかる。
「もしもし善子ちゃん?」
『そう言えばルビィって家にいるのかしら?夜こっちでルビィっぽい人が1人で歩いてるの見かけたんだけど…』
「ほんとに!?どこで!?すぐ行く!!」
『え?今から!?沼津駅の近くのモールよ?』
「沼津だね?分かった!ありがとう善子ちゃん」
直ぐに電話を切ってしまう遥だったが、ダイヤへ「行きましょう」と言うとそのまま黒澤家の車で送ってもらいダイヤと2人でルビィを探すのだった。
その頃ルビィは夜の沼津の街を歩いていた。
「ラピス…」
彼女が思い出していたのは幼い日の思い出、家族で買い物に出かけたとき、一人はぐれてしまったこと、そしてその時に自身に声をかけてくれた少女の名が…ラピスだったことを。
「ひぐっ…おねいちゃ…どこ…?」
「どうして泣いてるの?」
「え?」
「一緒に遊ぼう?」
そういって自身に差し伸べられた手をとったことを…。
「お姉さん、そのままだと戻れなくなるわ」
「え?」
思い出に浸っているとき、ふとそう声をかけられとっさにそちらを見ると、ゴスロリ風の服に身を包んだ、金髪をツインテールにしたまだ小学校低学年くらいの少女だった。
「あなたは…?」
「私の名はシルビア、あなたは夢を見てる…偽物の夢を…」
シルビアと名乗った少女は淡々とそう告げ、ルビィの隣を通り過ぎる。だがそれは友達の存在を否定するような発言だった。
「どうしてそんなこと言うの!?…あれ?」
思わずそう言い返し、少女が通り過ぎた方を向くが、そこにはもう少女の姿はなかった。
『ねぇ、早くわたしと遊ぼうよ』
「うん、もうちょっとで…ラピスと…」
ふと聞こえるラピスの声、それに従ってルビィの姿もまた夜の暗闇へと消えるのだった。
「こっちです、ここにルビィがいるはずですわ」
そう言って閉店間際のショッピングモールへと駆け込んでいく。
「やっぱりルビィ家に居なかったのね…こんな時間に何考えて…」
そう言って遥とダイヤに追いつく人影があった、それは善子だった。
「善子ちゃん!?どうして?」
「この堕天使ヨハネにかかればこの程度…」
そんないつもの調子で答えようとする善子だったが、走ってきたのだろう。息が上がってしまって続きが出てこない。
「で、やっぱりこの辺にいるのね?
呼吸を整えた善子がそう聞くのに対してダイヤは「おそらく…」と答えた。
そうして中を探して回ったが、見当たらず。最後の望みをかけてと、屋上の駐車場へと出る、そこには車一台存在しなかったが、その隅に腰掛けるルビィがいた。
「ルビィ、心配したんですのよ?」
「そうだよ、今まで何してたの?」
ダイヤと遥がそう言って声をかけるが、彼女はどこかぼんやりとした様子だった。
「ルビィね、ラピスと遊んでるの…」
そう答えるが、彼女の周りには誰もいない。そんな彼女に対し善子は「何言ってんの?ホラ、帰るわよ」そういってルビィの手を取ろうとしたのだが…。
「触らないで!」
そう明確な拒絶の意を示した彼女との間に電気のバリアのようなもの張られ、善子の体は弾かれる。
「キャッ!?」
「善子さん!?ルビィ、おやめなさい!ラピスなんて方はいないのです」
善子を心配し、駆け寄るダイヤがルビィにそう告げる。
「お姉ちゃんまで…どうしてそんなこと言うの?ラピスはここにいるのに!」
「それは違うよ!ルビィちゃんは幻影を見せられてるんだ、そのままじゃ帰って来れなくなる!帰ろう?みんな心配してるよ?」
ラピスなんていない、そう言われたことが気に入らなかったのであろう彼女はダイヤに声を荒げるが、それを遮って遥は手を差し出す。
「うわっ…!」だがその手も電撃に跳ね除けられてしまう。
「みんなそう言って…ラピスはここにいるのに…」
そう言うルビィの頭上にワームホールが開き、その中から以前二度も戦ったクラゲのような怪獣が現れる。
「ルビィね…これからラピスのお家に遊びに行くんだ」
そう語る彼女の後ろに着地した怪獣は前回と似たような姿だったが、今回は腹部に石膏で作ったかのような顔がついていた。だが今回は以前のように街の住人を操っている様子はなかった、だが今回はルビィに幻想を見せて利用しているようだった。
「あいつは…」
「ルビィ、早くこちらへ!怪獣ですわ」
怪獣を睨む遥の隣でダイヤは妹の身を案じてそう叫ぶがルビィは来ない。
「先輩、善子ちゃん、ルビィちゃんを頼みます」
「遥はどうすんのよ?」
「…分かりましたわ」
「え?ちょっと!」
ダイヤは察したのか少し間はあったが了承してくれたが、善子は状況が呑み込めないが、それに構っている余裕はなかった。
「ラピスがみんなを追い払うって言ってる…」
そう言うルビィの後ろでついに怪獣が動く、建物ごとここにいる全員を叩き潰すべくその腕を振り上げた。
「…くっ!」
遥はとっさにエスプレンダーをかかげ、その身をウルトラマンガイアへと変える。
怪獣の真後ろに出現したガイアはそのまま怪獣を羽交い絞めにし、モールから離れた位置に押しのける。
そのままガイアとの戦闘に突入するが、怪獣は電撃を使い、ガイアを寄せ付けず、ガイアも攻めあぐねていた。
「え?遥が…?」
そう唖然とする善子の隣でダイヤはルビィへ声をかけ続ける。
「ルビィ、この前も話しましたが、みんな怖いのです。でも、それでも前を向いています。あなただってそれが出来るのです」
「そうよ!だってルビィのお陰で、ずら丸も私もAqoursに入ったんだから!この前のことだって気にしてない!だから!!」
そう言って善子も必死にルビィへと声をかけ続ける。
「あ…ル、ルビィは…」
ようやく彼女の心が動いた、だがそのタイミングで彼女の後ろに少女が現れる。
「ねぇ?早く遊ぼう?そのためなら、メザードが全部やっつけてくれるよ?」
「ラピス…」
それによってルビィはその少女の方へ歩み寄っていく。
そして怪獣はそれによって力を増したのか、より強力な雷撃を放ち、ガイアは地に伏してしまった。
そして怪獣は再びこちらを向く、邪魔な善子とダイヤを始末するために…。
「ルビィ、ラピスなんて方はいないのです!なぜならそれはあなたが昔ここで無くしてしまった、人形の名前だからですわ」
「え?」
ラピスは、実在しない。
その事実を思い出したことによって、ラピスと呼ばれる少女の姿が鏡のように砕け散る。そしてその向こうに見えるのは怪獣の腹部についた醜悪な顔だった。
「ピギャァァアアアア!!」
ルビィは悲鳴を上げると、その場に倒れこんでしまった。
ルビィが幻覚から覚めてしまったことで、それを糧に力を得ていた怪獣は腹部の顔からよだれを垂らし苦しみ始める。
(人の心を弄んで…絶対に許さない!!)
ガイアは土を握りしめ立ち上がると、怪獣の上を回転しながら飛び越えると、ルビィたちと、怪獣の間に着地すると、怪獣の腹部に蹴りを入れ、怯んだところを更に首へ回し蹴りを入れる。
更に尻尾を掴むとジャイアントスイングで怪獣を投げ飛ばす、起き上がった怪獣はガイアへ電撃を飛ばすが、ガイアはそれを正面から受けつつ怪獣へ走ると、今度はラリアットで怪獣をなぎ倒す。
そしてバク転で距離を取ると、クァンタムストリームの発射態勢に入る。
怪獣も苦し気に立ち上がると、残りの力を振り絞って電撃を発射するが、それと同時に放たれた一撃に完全に押し切られ、その身を大炎上させた後、爆散し、後には何も残らなかった。
それを見届けた後、ガイアはその場から飛び去った。
「ルビィ…良かった…」
そうルビィを抱えるダイヤは呟いた。
「全く、心配かけて…」
そんな事を言う善子の目にも涙が溜まっていた。
「遥君、善子ちゃん。この前はありがとう」
あの後、もう何日か検査やらで学校を休んでいたルビィだったが、特に異常は無かったらしく、元気に学校へ来ていた。
「なんともなくて安心したよ」
「全く、この堕天使ヨハネを心配させるなんて…」
などと普段のペースを崩さない善子だったが、その表情はとても安心したようだった。
「それに遥君…えっと…」
「そうよ、あたしも結局何も聞いてないんだけど?」
ルビィは何か言いかけて止まってしまったが、遥も善子も察したのだが、善子もまだ聞いていないのでそう言って代わりに詰め寄る。
「えっと…僕がガイアだってことは内緒にしててほしいな…」
そうお願いするしかない遥だったが、暫く二人からの質問攻めが続くのだった。
ツイッターとかキャスでは言いふらしてたんですが、一応ルビィちゃんメイン回だったはずの回です。
なんかよしルビ回になってしまった気もしますが許してつかぁさい…
そして新キャラシルビアちゃん、これから今作では重要なカギを握る存在になる予定なのでお楽しみに!
それではまた次回でお会いしましょう。