ラブライブ!サンシャイン!!〜大地と海の巨人〜   作:カズオ

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先に言っておきます、もしもあとから編集して内容弄ったらごめんなさい
一応ガイアの超時空の大決戦に相当するお話になる予定です。


Ver.1.5超時空の大決戦
一章 時空を超えた出会い


これは、ラブライブ地区予選を終えて結果が発表される前の残り僅かな夏休みにあった、不思議な出会いの物語。

 

居る筈のない…でも確かにそこにいた。そんな私の、大切な弟との出会いの物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

予備予選の次の日、今日くらいは休まないとという話になって久しぶりに一日何も予定のない休日を過ごしていた。

 

「遥ー、何してるの?」

 

「んー?この前の続きだよ、もう完成目前なんだ」

 

だというのに遥はずっと部屋で何かをしているので、梨子は少しは羽を伸ばしに外出した方がいいのではと思って遥に声をかける。

 

「それもいいけど、たまには遊びに行ってりしないの?ずっと部活かそれじゃない」

 

「いいんだって、これも好きでやってることだし。何よりこうやってパソコン弄ってるの好きだから」

 

「そう?私はちょっと出かけてくるから外出するときは戸締りお願いね」

 

そう言って梨子は遥の部屋から離れていく。

 

「もうちょっとで完成だ…」

 

そう言って遥はキーボードを操作していた。

 

―助けて

 

「え?」

 

ふと聞こえた声に、遥は周囲を見渡す。

 

「…疲れてるのかな?ちょっと休憩しようかな」

 

親は今仕事に行っているし、姉もさっき出かけて行った。だから今家に居るのは自分だけのハズだし、何より自分の部屋には自分しかいない。

 

気のせいだ、きっと昨日まで色々あったから疲れたのっかなと思い立ち上がる。

 

―助けて

 

また聞こえてきた、この声はどこから聞こえるのか?さすがに不審に思い周囲をもう一度見渡す。

 

「姉さん?誰かいるの?」

 

そう廊下に出て声をかけても返事は無い「おかしいな…」そうぼやいて首をかしげる遥だったが、ひとまずアイスでも食べて休憩しよう。そう思って階段を下りてリビングへ向かった。

 

すると自身のスマホに着信が入る。誰からかと思って画面を確認すると相手は姉だった。

 

「あれ?姉さんどうしたの?」

 

『もしもし遥?この後千歌ちゃんたちとうちでお菓子食べるんだけど遥も欲しいものある?』

 

「あ~…じゃあアイスかポテチかな?アイスもう冷蔵庫に無いし」

 

『わかった、じゃあ私カギ忘れて出ちゃったから家で待ってて』

 

「りょうか~い」

 

なるほど、だからほしいものを聞かれたのか。そう思って電話を切るのだった。

 

「さて…と、じゃあ仕上げに入ろうかな」

 

そう言って伸びをすると自身の部屋に戻って再びパソコンの前に座ったのだが。

 

―助けて

 

再びその声が聞こえた。

 

「どこから聞こえるんだ?これ…気のせいじゃない…」

 

部屋にいると聞こえてくる「助けて」の声、もしかしてパソコンからなのでは?そう思ってパソコンの画面を注視した。その時―

 

「うわっ!」

 

パソコンの画面が光、視界が真っ白になる。驚きの声を上げる遥だったが、遥の意識はそこで途切れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だい…ぶ……か?…じょう…です…」

 

遥にとって聞きなれた声が聞こえる、あの後自分は気を失ってしまったのだろうか?そう思いつつ遥の意識は覚醒し、目を開く。

 

「あれ…ここは?さっきまで家にいて…それで…」

 

遥が目を開くとそこは学校のグラウンドだった。そして遥に声をかけていた人物は…

 

「良かった、目が覚めたんですね?グラウンドで人が倒れてたからびっくりしました」

 

「ねえ…さん?」

 

「?」

 

そう声をかけると彼女は首をかしげる。他人の空似だろうか?普段の梨子とは雰囲気が違う。

 

「人違いじゃないですか?私一人っ子だし」

 

「し、失礼しました…すいません助けていただいて…」

 

そう言われ、気恥ずかしさを感じた遥は慌てて起き上がるとそう頭を下げる。

 

「いえ、私は本当にここに倒れているのを見かけただけですから…」

 

「僕、桜内遥っていいます」

 

心なしかちょっと目をあまり合わせてくれない少女に、遥は自分の名前を告げると、彼女の繭がピクリと動いた。

 

「わ、私…桜内梨子です。珍しいですね同じ苗字なんて…」

 

「え…」

 

間違いない、やはりこの人は姉さんだ。そう思ったが、同時に彼女はふざけてこんなことをしているわけではないことも、雰囲気から察した。ではなぜ…?そう悩んでも答え何てでない。

 

「梨子ちゃーん!」

 

「あっ千歌ちゃん」

 

どう切り出せばいいのか悩んでいると、ふと声が聞こえそちらを向くとオレンジの髪の少女がこちらへ駆け寄ってきた。

 

「あれ?この人誰?梨子ちゃんの妹?」

 

間違いなくその少女は千歌だった。彼女もやはり不思議そうな目で遥を見ると、そういつか言われたようなことを聞いてくる。

 

「いや、初めてあったはずなんだけど…」

 

梨子がそう呟く前で遥は逡巡すると口を開いた。

 

「いや、僕は男なんですけど…僕桜内遥って言います」

 

どうなっているか解らないが、こちらも初対面を装った方がいい。そう判断したのだったが、二人とも一瞬固まった。

 

「そうなの?とてもそっくりだったからつい…ていうかここ女子高だよ?男の子が何してたの?」

 

「え?浦の星学院って共学でしょ?だって僕ここの1年生…」

 

「ここ、浦の星『女学院』だよ?」

 

千歌にそう告げられて、遥は頭が真っ白になる。

 

「あの…大丈夫です?」

 

唖然とする遥に、梨子がそう聞いてくる。

 

「え?いやまぁ…そうだ、生徒手帳見せれば…あっ…」

 

夏休みだし何よりついさっきまで家に居たはずなのだ。当然生徒手帳をポケットに入れているはずもなく…。

 

「嘘…財布もスマホも持ってない…。これじゃ証明できない…」

 

「ほんとに大丈夫?」

 

千歌にそう聞かれるが、今の遥に答える余裕も無かった。さっきまで家に居たはずなのに気が付いたらグラウンドに倒れていた…でも自身の格好は家に居た時のまま何も持ってない。

 

「あの?ほんとに僕をからかってるわけじゃないんですよね?」

 

そう言って思わず詰め寄ってしまう。

 

「僕はここの生徒で、姉さんの弟で、Aqoursのマネージャーの桜内遥です」

 

思わず口調もきつくなってしまったが、梨子は少し怯えた様子でこう返した。

 

「なんで…Aqoursの事知ってるんですか?」

 

「そんな…」

 

「そもそもからかってなんかないよ?君の方こそ意味わかんないこと言って梨子ちゃん困らせて、私も怒るよ?」

 

そう千歌に言われてしまった。遥は「嘘だ…」そう呟くとその場にへたり込んでしまう。

 

その時だった、突然空が曇ると町はずれに雷が落ちる。

 

「きゃあっ!」

 

「な、何!?」

 

突然の出来事に梨子と千歌は動揺する。遥は「まさか…」と呟くと、その地点を睨み付ける。

 

するとすぐ空は晴天に戻るのだが、雷の落ちた地点から怪獣が出現した。

 

「あれは…」

 

真黒な身体に首のない腹のあたりまで縦に長い黄色に光る目のような器官に人のように2本の腕と2本の脚という、不気味な姿の怪獣だった。

 

遥はとっさに羽織っていたシャツの胸ポケットに手を入れる。幸いエスプレンダーは持っているので、ガイアとして戦うことはできる。

 

「嘘…怪獣…?」

 

「ま、まさか…あんなの空想の生き物のハズでしょ?」

 

遥の後ろで千歌と梨子がそんなやり取りをしているが、2人とも震えていた。

 

「あいつは僕が何とかするから、2人は逃げて!」

 

「何とかするって…」

 

「あなた倒れていたのよ?そんなことできるわけ…」

 

そう2人に言われるが、怪獣は待ってはくれない。怪獣の目が光ったかと思うと、雷撃がこちら目掛けて飛んできた。

 

もうだめだ、そう思って目を伏せる千歌と梨子だったが、その前に躍り出た遥はエスプレンダーを掲げ、その光を解き放つ。

 

「ガイア!!」

 

あたりが赤い光に包まれ、ウルトラマンガイアが雷撃を弾き飛ばしながら現れた。

 

「あれは…?」

 

「保育園の子供が行ってたヒーローじゃない?そっくりだし」

 

「あれはフィクションでしょ?」

 

ガイアの出現にも何やらそのような会話をしているのが、ガイアの耳に入るが、ガイアは今はともかく逃げるようにジェスチャーで知らせると、理解してくれたようでその場を離れてくれた。

 

「ジュワッ!」

 

構えるガイアに、怪獣は再び雷撃を飛ばして攻撃してくる。ガイアはそれをバリア―で弾いた。そして再び構える。

 

『ピコン―ピコン―』

 

なんともうライフゲージが点滅を始めた。ガイアもこれには想定外だったようで、一瞬動揺するそぶりを見せるが、怪獣は腕から2本の鋭い爪のようなものを伸ばすと、ガイアに駆け寄ってくる。

 

ガイアも咄嗟に右手を赤く光らせると、そこから青い光剣―アグルセイバーを展開すると、すれ違いざまに怪獣の爪を右腕ごと切り裂いた。

 

しかし、この技はただでさえエネルギーの消費が激しいため、ガイアはすぐ技が解け膝をついてしまう。

 

腕を切り落とされた怪獣は怒り狂い、ガイアへと突進を開始する。だがガイアはそのまま振り返ると両腕を上に掲げエネルギーを収束させると、フォトンエッジを放ち怪獣を貫く。

 

もろにその一撃をくらった怪獣は、粒子となって霧散してしまいその粒子もすぐさま消えてなくなってしまった。

 

「ウ…グァ…」

 

ガイアはそのまま両手を地面につくと、赤い光に包まれて縮むようにその場から消えてしまった。

 

 

 

 

 

「ハァ…ハァ…どうして?こんなに早くエネルギーが?」

 

変身が解けたガイアは、苦戦こそしなかったものの想像をはるかに上回る速度でエネルギーを消耗したことを不思議に思っていた。

 

「大丈夫!?さっきのは何なの?」

 

変身を解いて蹲っている遥に、千歌と梨子が駆け寄ってくる。

 

「何って…あれは怪獣ですよ、僕はアイツらから皆を守るためにウルトラマンの光を授かったんです」

 

「授かった…?あれって撮影か何かじゃないの?本物なの?」

 

キョトンとした表情の千歌にそう聞き返されてしまい、遥も唖然とする。

 

「あれ…テレビでやってる。男の子が見るような番組のヒーロー?じゃないんですか?」

 

そう言って梨子にスマホの画面に動画サイトを移してある動画を見せてくれる。

 

「これは…」

 

そこに映っていたのは『ウルトラマンガイア』というタイトルのテレビ番組のオープニングだった。

 

「近所の保育園に行ってる子が好きで、よく真似してるのみてたから…」

 

そう梨子は補足してくるが、遥の耳には入っていなかった。

 

「ここは、僕のいるべき世界じゃない…」

 

「どういうこと?」

 

「僕がいたところでは、この番組の中みたいに本当に怪獣が現れて、それに苦しむ人がいて、僕はそんな人たちを助けるためにガイアの光を手にしたんです」

 

だからきっとここは元々遥がいた世界じゃない。そう思ったのだった。

 

「そんな非現実的な…」

 

「量子物理学には多世界解釈って言うのがあって、こことは違う世界で別の自分たちが生活している。そんな考え方があるんです。」

 

「どういうこと?梨子ちゃん解る?」

 

「いや、私も全然…」

 

遥の説明についていけない千歌が、梨子に助けを求めるが梨子もあまりよく解らないといった様子だった。

 

「えっと、SF映画とかでパラレルワールドって聞いたことありません?要はそれです」

 

「それなら解るよ!へーこーせかいってやつ」

 

「じゃあ遥さんは、その平行世界から来たってこと?」

 

「どうしてか解らないんですけどね?あと遥でいいですよ、なんかさん付けだとむず痒くて…」

 

伝わったのはいいが梨子にさん付けで呼ばれることに何とも言えない気持ち悪さを感じてしまう。

 

「そ、そう?じゃ、じゃあ遥くんで…」

 

「じゃあじゃあ、遥くんがいたところってどんな世界だったの?」

 

「そうですね…」

 

遥は自分の世界であったことを話した、春に転校してきたこと、梨子の弟であること、Aqoursのマネージャーをやっていること、気が付いたらこの世界に迷いこんできたこと。

 

「だから梨子ちゃんにそっくりなんだ」

 

「でも私、一人っ子だよ?」

 

納得したような反応を見せる千歌に反して梨子は自分の弟だと言われても納得がいかなかった。

 

「信じるよ、だってあんなの見ちゃったんだもん。もう何が起きても驚かないよ」

 

「ありがとうございます」

 

「千歌ちゃん梨子ちゃん、探したよ~」

 

何とか遥が違う世界から来たことだけでも梨子にも納得して貰ったところで、再び誰かが駆け寄ってきた。遥も聞き覚えのない声だったので、怪訝な目でそちらを向くと、そこにいたの水色の髪をまっすぐ伸ばしていて毛先はふわっと膨らんでいて、赤いカチューシャを付けた、千歌よりも少し背が低い少女だった。

 

「あれ?チサちゃんだ。どうしたの?」

 

千歌にチサと呼ばれた少女は、呆れた様子で答える。

 

「どうしたじゃないよ~。さっき変なのが暴れてた方へ走っていくのが見えたから心配して追いかけてきたの!早く戻ろう?もうみんな練習しに集まってる頃だよ?」

 

「もうそんな時間?やばっ急がないと」

 

そう言われて慌て始める千歌達だったが、チサは一度遥の方を見ると怪訝な顔をして「この人誰?」と聞いてきたので千歌が、

 

「桜内遥くん、平行世界からきたんだって」

 

などと言うものだから更に不思議そうな顔をしたが

 

「そっか」

 

その一言だけ残して、千歌達を連れて居なくなった。

 

ただその前に一瞬遥と目があった時の彼女の表情が、少しだけ寂しげだったのが遥には気にかかった。

 

 

 

 

 

「ねえ、お兄ちゃんがウルトラマンガイアなの?」

 

「誰?」

 

ふと後ろから聞こえた声に振り返ると、そこにいたのは小学校中学年くらいの少年だった。

 

「ぼく、相川裕翔(あいかわゆうと)お兄ちゃんなんでしょ?だって僕が呼んだんだもん、ウルトラマンに会いたいって」

 

「君が…ウルトラマンを呼んだ?」

 

そう繰り返し聞いた遥に、少年―裕翔は頷く。

 

「うん、この赤い球に願えば何でも叶うんだって」

 

そう言って裕翔が差し出してきた赤い球体は、ただのガラス玉にしか見えなかった。

 

「それに願えば?じゃああの怪獣は?」

 

「それは…」

 

その後少年の口から語られた内容は、遥にとっても想像を絶するものだった。




一応G’s版の性格を意識して書いてます
ガバ等あったら生あたたかい目で見守っていただければ幸いです。
それではまた次回で
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