ラブライブ!サンシャイン!!〜大地と海の巨人〜   作:カズオ

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突如遥の前に現れた黒衣に身を包んだもう一人の自分
そして廃校が確定した今Aqoursの9人は今後どういう選択をするのか
物語も終盤へと向かって行きます。


42話 残せるもの/赤い瞳

―僕は君だ、君の心の姿だ。

 

遥を昨夜の異形が追ってくる。遥はそれから必死に逃げるが、向こうは60mを超える巨体。逃げられるはずもなく、その手を遥を掴もうと迫ってくる。

 

「うわぁぁぁああ!」

 

その自分の叫び声で目が覚める遥、夢で良かったと安堵する反面。あの異形は本当に自分の内面だと認めたくない自分と、認めている自分がせめぎ合っていた。

 

「夢か…なんでこんな…倒したはずなのに」

 

そう少し考えてしまう。

 

「遥大丈夫?何があったの?」

 

そう母が部屋に入ってくる。気が付けばもう学校には間に合う時間ではなく、母も気を使って休んだ方がいいという判断してあえて起こさなかったのだ。

 

「母さん…ごめん、うなされたみたい。大丈夫、夢だし」

 

「本当に?あんなことがあった後だし、遠慮しないで頼ってよ?お母さんも、遥の事心配してるんだから」

 

「うん、ごめん。明日は学校行くよ、そしたら気も紛れるかもだし」

 

そう言って遥は結局母に頼ることが上手くできないまま母は仕事に行ってしまった。言えれば楽になるのかもしれない。でもそれを口にして、母親との今迄が壊れることが怖いのだ。

 

「そうだ、今日は行くって嘘ついちゃった。謝っとこ」

 

そう言って最近怖くて触れなかったスマホのメッセージアプリを開く。そこにはみんなからの心配するメッセージが入っていた。

 

「みんな…」

 

―どうせうわべだけだ、こんなもの信用できるのか?

 

「…ッ!お前は僕じゃない、お前は…誰だ!?」

 

みんなからのメッセージに表情を緩めると、突然現れる黒い自分に対して遥はそう凄む。すると相手は不快な笑みを浮かべたまま、揺らぐようにして消える。

 

「何者なんだ…?あいつは…」

 

今悩んでも仕方がない。そう思った遥は、一度思考の外に追いやると『大丈夫、心配させてごめん』と返事を送るのだった。

 

 

 

 

 

時間は少し遡って朝の始業チャイム前の学校では、Aqoursの9人は示し合わせたわけでもなく偶然学校の屋上に集まっていた。

 

「やっぱり、みんなここに来たね」

 

そう梨子が最後にここへやってきた千歌へ声をかける。

 

「やっぱり、みんな気持ちは同じってことでしょ?」

 

そう奥で鞠莉がそう言って笑っていた。でも、今その皆に足りない人物がいることに千歌は気が付く。

 

「遥くんは?」

 

「体調が良くなさそうだったから今日も休ませるって、お母さんが」

 

千歌に遥の事を聞かれたので、そう正直に返す。

 

「昨日も戦ってたみたいだし、心配だよね」

 

そう千歌も返すが、ニュースで夜ガイアが怪獣と戦っていたことが放送されていたのを朝見かけたのだ。あんなことになってしまったばかりだから、悪いけど遥の居ない状況ではあるが結論を出すことにした。

 

「出た方が良いっていうのは解る…」

 

そう梨子が切り出した。遥同様、彼女も辛いはずなのに、いやだからこそだろう。一番決勝のステージを観て欲しかった人はもう居ないのだから…。

 

「でも、学校は救えなかった…」

 

「なのに、決勝に出て歌って…」

 

「たとえそれで優勝したって…」

 

そうルビィ、花丸、善子の三人が苦しげにつぶやくと「そうですわね…」とダイヤが同意の意を示す。

 

「でも、千歌達は学校を救う為にスクールアイドルになったわけじゃない」

 

そう果南が切り出す。途中から学校を救うことを目標に掲げてやってきた訳だが。最初はμ'sのようにラブライブに出て輝きたい。それが始まりだったことを。

 

「輝きを、探すため…」

 

そう曜がはっきりと口にした。これが、自分たちの始まりだったから。

 

「みんなそれぞれ、自分達だけの輝きを見つけるため。でも…」

 

「みつからない」

 

鞠莉が、そう言いかけると千歌がまるで遮るようにそう冷たく言い放った。

 

「だってこれで優勝できても、学校は無くなるんだよ?奇跡を起こして学校を救って…だから輝けたんだ。輝きを見つけられたんだ…学校が無くなるのに、輝きが見つかるなんて思えない!」

 

もう仮に優勝できたとしても、私が求めているものは見つからない。それが千歌の心の叫びだった。

 

「わたしね…今はラブライブなんかどうでもよくなってる、わたしたちの輝きなんてどうでもいい…学校を救いたい!みんなと一緒に頑張ってきたことを…」

 

学校を存続させるという形で残したかった。そう言いかけた時だった。

 

「じゃあ救ってよ!」

 

学校の中庭から聞こえた声に、千歌達は屋上から下を見る。そこには、全校生徒の姿があった。

 

「だったら救って!ラブライブに出て、優勝して!」

 

先頭に立ってそう叫ぶのは、千歌達の幼馴染三人。彼女らだけでなく、みんなAqoursの為に何かしたいといつも協力してくれた。夏の予選も、命の危機に瀕したというのに全員で応援に来てくれた。

 

「できるならそうしたい!みんなもっともっと足掻いて、そして…」

 

「そして?」

 

でもそれはもう叶わぬことだと。そう思う千歌の声はだんだん消え入るように小さくなっていく。

 

「学校を存続させられたら…」

 

「それだけが学校を救うってこと?」

 

そう聞き返されてしまった。

 

「わたし達、みんなに聞いたよ?千歌たちにどうしてほしいか、どうなったらうれしいか」

 

「みんな一緒だった。ラブライブで優勝してほしい。千歌たちの為だけじゃない!わたし達の為に、学校の為に!」

 

「学校の名前を、残してきてほしい!!」

 

それが、学校の全生徒のAqoursへの願いだった。

 

「浦の星学院スクールアイドル『Aqours』その名前をラブライブの歴史に、永遠に残してほしい!」

 

その叫びが、9人の心に響く。学校そのものは残せなくても、ラブライブで残せるものがある。だからそのためにステージに立ってほしいと。

 

「だから…輝いて!」

 

全校生徒の願いが、叫びが木霊する。

 

「優勝して、学校の名前を…」

 

「ラブライブに…」

 

そう鞠莉が言いかけた言葉を果南が引き継ぐ。

 

「千歌ちゃん」

 

曜が隣にいる千歌に声をかける。そして梨子と二人で

 

「や・め・る?」

 

そう意地の悪い笑みを浮かべて聞く。そして千歌から求めていた答えが返ってくる。

 

「やめる訳ない…決まってるじゃん決まってるじゃん!」

 

そう顔を手すりに伏せたまま足をバタバタさせ始めた千歌は、顔を上げると声高く宣言する。

 

「優勝する、ぶっちぎりで優勝する!相手なんて関係ない!アキバドームもラブライブも関係ない!優勝する…優勝して、この学校の名前を、一生消えない思い出を作ろう!」

 

そう言い放った。このまま終わったりなんかしない、優勝してこの学校の名前をラブライブという。大きな大会の歴史に永遠に刻み込む。それが、自分たちにできる最後の足掻きだと。

 

 

 

 

 

 

 

「遥、ちょっといい?」

 

「うん、大丈夫」

 

その日の夜、帰ってきた梨子は真っ先に遥の部屋に向かった。今日の事を伝えるために。

 

「この前はごめんなさい、遥の方が辛いのにあんな事言って…」

 

昨日まで遥はまともに会話をできる精神状態ではなかったから、まず最初はもう一度この言葉を伝えるところからと。

 

「いいんだ…僕がやった事には、間違いないんだから…」

 

「そうじゃないの、遥は自分を責めないで。皆あなたが居てくれたから生きてこれたんだから」

 

「それは…」

 

涙を浮かべながらそう告げる梨子に、何かを言いかける遥だったが梨子は話を続ける。

 

「今日ね、学校の皆に言われたの。『学校の名前をラブライブの歴史に残してほしい』って、Aqoursの皆はもう決勝に出る意味なんてないって思ってたけど。そう言われて、学校の皆の…ううんわたし達の輝きの為に前に進もうって」

 

「そっか…皆はそんな風に」

 

「でも、その学校の皆を救ったのは遥…あなたよ?」

 

そう笑いかける梨子は、座り込んでいた遥の手を取る。

 

「お父さんの事は私も、お母さんだって辛い…でも遥が戦ってきたから、わたし達はこうやって生きてる。学校の皆だってそう、だから遥も一緒に前を向いて。お願い…」

 

「姉さん…ごめん、ありがとう。絶対優勝しよう!」

 

そう言って遥も涙ながらにそう決意した。きっと父もそれを望んでくれる。そう信じて。

 

 

 

 

 

 

一方で博樹は、母の墓参りに来ていた。アグルとして、果南や鞠莉、そしてダイヤをはじめとした人々を守ることを決意した彼は元々住んでいた淡島に腰を落ち着けているのだ。

 

「ヒロ!」

 

「…果南か」

 

帰りに、自主練だろうか?ランニング帰りと思われる果南と遭遇する。

 

「学校、無くなるんだってな」

 

「うん、残念だけどね…」

 

廃校が決定したあの日、博樹も彼女達と会いはしたが、その話をする場合では無かった。だがこういう話は広まるのも早い。当然博樹の耳にも入っていたのだ。

 

「お前たちはどうするんだ?」

 

「ラブライブで優勝する。そして、学校の名前を刻んでくるよ」

 

そう果南は力強く答えた。その言葉に博樹もほほ笑むが、彼は何も言わない。

 

「そうだ、決勝は観に来てよ。ヒロ、結局一回も観に来てくれてないし」

 

「解った、楽しみにしてる。年が明けたら、東京だったな?」

 

「そう、アキバドーム。一生消えない思い出にするから」

 

「あぁ、必ず行く」

 

「絶対だからね?」

 

そう念を押す果南に、博樹は「わかったわかった」と若干めんどくさげに答える。

 

「ねぇヒロ、ありがとね。戻ってきてくれて」

 

「何の事だ?」

 

「こうやってまたここで暮らしてくれて、またこんな風に話せて…嬉しいんだ」

 

「礼を言うのはオレの方だ。果南や鞠莉、それにダイヤがこうやって接してくれたからオレハ戻ってこれたんだ。今度は誰に仕組まれたものじゃない、オレの意思で戦う。そう決意させてくれたのはお前のお陰だ」

 

そう言って博樹もふっと笑う。

 

「どういたしまして、そう言うの鞠莉とダイヤにも言ったげてよ。絶対喜ぶから」

 

「考えとく」

 

そう言って博樹は視線を逸らす。昔からそうだ、鞠莉はともかくとしてダイヤとは妙にそりが合わない。生真面目なダイヤと基本生意気で協調性を欠く博樹だから無理もないが。

 

「でもさ、本当に嬉しかったんだ。アグルが復活したのが」

 

そう言って果南の視線はどこか空に向く。

 

「昔の、優しかったヒロが本当の意味で帰ってきたみたいで」

 

「果南…」

 

「だから今度こそ、ダイビングやろう?」

 

クリシスを開発していた時に博樹が言った。これが落ち着いたらダイビングに連れて行って欲しい。その約束も2年以上果たされぬままになっていた。だから今度こそ、その約束を果たそうと。

 

「そうだな、春までにはいきたいな」

 

果南達が高校生のうちにと、そう博樹は素直に答えるのだった。しかしその博樹の表情は次の瞬間冷たいものに変わる。

 

「君は確か…シルビアとか言ったな」

 

そう博樹が問いかける視線の先に、いつの間にか金髪をツインテールにした赤目の少女が立っていた。

 

「そうよ。お兄さん、力を取り戻したのね」

 

そう少女―シルビアは感情のない声で告げる。

 

「ヒロ、知り合い?」

 

「まぁな、だがお前はなんでそんな事をしている?どうしてあの時アグレイターをオレに戻した?」

 

「あなたが力を取り戻したとして、人類を滅ぼす事をまた選ぶか、それとも守ることを選ぶか興味があっただけ…」

 

果南の質問に手短に答えつつ、博樹はそうシルビアに問いかけると。なんでもないことのように彼女は答える。

 

「なるほど…お前やはり破滅招来体の手先だな?悪いがオレはもう同じ手は食わない、人類を滅ぼすことが地球を救うこととは限らない」

 

そう博樹は強く言い返すと、右腕に装着したアグレイターを構える。

 

「ヒロ何言ってるの?こんな小さい女の子がそんな…」

 

博樹が敵意を剥き出しにしたのを、果南は抑えようとするが博樹はそれをあえて無視する。

 

「手先…それは違う、少なくとも私は私の意思で動いてる」

 

「どういう意味だ…?」

 

「私はあなた達が根源的破滅招来体と呼んでいるものの手先じゃないって言ってるの…」

 

そう淡々と語るシルビアに、博樹は少し底知れぬものを感じ始めるが果南から見れば幼い子を睨んでいるようにも見えただろう。

 

「来た」

 

シルビアがそう呟くと、空に魔法陣のようなものが展開され中から白い竜人のようなロボットが飛来する。以前戦ったギャラクトロンと似たような特徴を持ち合わせた。赤い目に竜のような顔、白い装甲のロボット怪獣だ。差は以前と違い、人型の両手に右手には斧を持ち指先はマシンガンになっており、金の装飾が追加されている。

 

「あの時の強化型か…」

 

「ギャラクトロンMK2(マークツー)…貴方に倒せる?」

 

そうシルビアは博樹に問いかける。以前はガイアと二人がかりでやっと倒した怪獣、それも強化型だ。だがアグルもヴァージョンアップを果たしている。博樹の答えは決まっていた。

 

「果南、その子を連れて離れろ。オレはヤツを倒す」

 

「わかった!ほら、行こう?」

 

博樹にそう言われた果南は、シルビアの手を引いてこの場を離れる。そして博樹はアグレイターを胸の前に掲げ、その翼から海の青い光を解き放つ。

 

その直後、ギャラクトロンMK2の前に盛大な土煙を上げながらアグルが着地する。

 

すぐさま威力が以前より倍増したアグルスラッシュを脚の関節部目掛けて放つが、前回同様バリアによって防がれてしまう。

 

アグルは果敢に殴り掛かるが、右腕に持った斧で防がれ逆にその斧を振り上げ攻撃を仕掛けてくる。咄嗟に飛び退いてその攻撃を避けるが、素手での接近戦は分が悪い。

 

しかし距離を取れば左腕の甲から破壊光線を放つ。アグルは渦状のバリアーでこれを受け切るが体勢を大きく崩されてしまう。

 

すぐさま二射目を放とうとするギャラクトロンに気が付くと、アグルは空中に飛び上がって回避すると右脚に青いエネルギーを纏って急降下キックを繰り出す。

 

やはり思った通り斧で防がれるが、完全に威力を殺すことはできずに今度はギャラクトロンの巨体が後退する。そしてここでアグルが攻勢に出る。

 

「ハァアッ!」

 

右手からアグルセイバーを展開すると、そのまま斬りかかる。これも斧で防がれるが、これもアグルの想定通り。しかしこちらの方が斧よりリーチは長い、今度は突きに重点を置いて斧の攻撃範囲の外から攻め立てる。

 

アグルの優勢だと思われたが、左手のマシンガンが火を噴きアグルの胴を焼く。そのダメージに後方に吹き飛ぶアグルの巨体が地に伏せる。

 

「ぐぁあ…」

 

そして、アグルのライフゲージが明滅を始め、アグルセイバーも先のダメージによって解除してしまった。元々エネルギーを消耗し続ける技なので一度のダメージが致命傷になりかねない。

 

「ヒロッ!」

 

その様子を離れた場所で見守っていた果南の悲痛な声が飛ぶ。そしてギャラクトロンはトドメと言わんばかりにアグル目掛けて斧を投げつける。

 

だがそれをアグルスラッシュで迎撃する。それでは防げない。そう果南は思ったが、その予想は外れ斧の刃面は砕け散り、バランスを失った斧はアグルに届くことは無かった。

 

アグルセイバーで斧の一点のみに攻撃を加え、一か所だけ耐久力が著しく下がっていたのだ。それを見切っていたアグルは最小限の攻撃で投擲攻撃を防いだのだ。

 

そしてアグルは高速移動を使い一瞬で距離を詰めるとアッパーカットでギャラクトロンの巨体を吹き飛ばす。そしてそのまま飛び蹴り、膝蹴りの連続攻撃で攻めたてる。的確に装甲の少ない面を狙った攻撃でダメージを蓄積させていく。

 

しかしギャラクトロンもただやられる訳では無く、アグルの大振りの攻撃が来た瞬間マシンガンで反撃し距離を取る。

 

そして手の甲からの破壊光線を放とうとする。

 

アグルも受けて立つかのように額の前で両腕をクロスし、腕を上下に広げエネルギーを収束させる。

 

「ハァッ!ハァァァアアッ……ゼヤッ!!」

 

そして上に掲げた右腕を振り下ろして額のブライトスポットから必殺の一撃、フォトンクラッシャーを放つ!

 

ギャラクトロンの破壊光線とぶつかり合い拮抗するが、そこからさらに出力を上げ押し切った。そして回避することもできずその攻撃を受けたギャラクトロンは粉々に砕け散るのだった。

 

「勝った!ウルトラマンが勝ったんだよ?」

 

そう果南は隣にいるシルビアに声をかけるが、彼女は冷たい目で果南を見据える。

 

「どうしたの?シルビアちゃん…」

 

「…ごめんなさいね、お姉さん」

 

「え?どういう…」

 

そう聞き返そうとしたところで、果南の意識は闇に沈む。その時のシルビアの目は赤く光っていた。

 

そして気を失った果南の頭に手をかざす。

 

「…そういうことね。あのお兄さんはもう揺さぶっても無駄ね…もう一人は、彼にやらせろって話だし…」

 

そう呟くとシルビアはその場を離れる。その場に果南を放置したまま。

 

 

 

 

「果南!?大丈夫か?」

 

戦闘の後、果南が気を失っているのに気が付くと慌てて駆け寄ると彼女の肩を揺さぶる。

 

「ん…ヒロ?あれ、私どうしたんだっけ…?」

 

目が覚めた果南はそう呟くが、気を失う直前の事は覚えていない様子だった。ひとまず怪我などはしていないようで博樹は安堵する。

 

「あの女の子はどうした?」

 

「あれ?一緒にいたはずなんだけどな…」

 

果南はそう言って周囲を見渡すが、もうシルビアの姿はどこにもなかった。

 

「とりあえずもう家に帰ろう、送ってく」

 

そう言って博樹は果南を立たせると、彼女を家に送るのだった。

 

そして博樹は、シルビアに対して底知れぬものを感じ始めていた。




先に言うと後半の博樹の話は当初やる予定はありませんでした。
なのでギャラクトロンMK2も急遽出しました。
そして初登場から30話程経過してようやく活動しだしたシルビアの真意は?
次回、函館を舞台にガイアの騎士道が燃える!
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