男女混合超野球連盟ぱわふるプロ野球RTA   作:飴玉鉛

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一日経ったので初投稿です。


キンクリ実況、のち、小説パート

 

 

 

 大人が子供のフリするロールがイタすぎる野球人生、はーじまーるよー!

 

 中身が大人なのに無邪気な子供のフリするのは、いやーキツイっす。この手のVRゲームの醍醐味が、かなり大昔に流行った神様転生を疑似体験できるところにあるとはいえ、何度経験しても子供の演技は疲れてしまいますね。

 自分で実際に体験してみたらよく分かると思いますが、周りの子供たちのテンションの高さはマジでイミフ過ぎて付いていけません。じゃけん周りにわたしへ付いて来させましょう。

 西暦1994年頃から連載が始まり、現在も地味に続いてる某名探偵アニメの主人公は凄すぎですね、もはや百年規模のベテラン子役ですよ。――ところであのアニメの犠牲者数、既に日本の人口を超えているとの噂はマジなんですかね……?

 

 さておき、子供の時期は非常に大事です。特に五歳から十二歳までのプレ・ゴールデンエイジとゴールデンエイジを活用しない手はありません。

 なぜならこの時期は基礎の運動能力が著しく発達し、体が成長してからの根幹を支える重要な期間だからです。五歳から六歳で人の運動神経は大人の八十%まで発達し、十二歳で百%になるからです。十二歳以上の視聴者の皆様が持つ運動神経は、ここでカンストしてしまってるわけですね。

 パワプロくんは七歳スタートなので、すでに八十%は運動神経が発達しています。とはいえ『センス◎』が付いていれば、初期から野球小僧をやってる前提なので、現時点でかなり発達している事になります。へこたれずに残りの成長リソースを野球能力に全振りしましょう。

 野球に最適な動作パターンを何度も行ない、脳を刺激して覚え込ませます。するとえぐいほど経験点が入ってくるので、うん、おいしい!

 なお子供スペックな体なので酷使は禁物。簡単にぶっ壊れますし、簡単に爆弾がつきます。肘、肩、膝、腰、足の爆弾はいつ起爆するか分からないので出来る限り付かないように気をつけましょうね! 爆弾が爆発すると付いていた箇所に依存するステータスが、半分以下になる上に永続デバフが掛かる鬼畜仕様なのでリセ不可避ですからね(三敗)

 

 子供同士のお遊戯でエンジョイするのは当然ですが、とにかく動き回りハイテンションで走り抜けましょう。学生は勉強が本分? 中身が大人で高水準の学力を脳にインプットしてる(物理)わたしですよ、この時代設定の学力水準なんかへっちゃらなので気にしなくてもいいです。

 そんで長い付き合いになること不可避(にするつもり)の二人。霧崎礼里と六道聖の二人は常に引っ張っていきます。パワプロくんに引き摺る形で成長してもらいましょう。常に一緒にいれば親密度も爆上がり間違いなしです。幼馴染の二人とは、いずれアイコンタクトだけで意思疎通ができるようになりますよ。

 

 わたしが投手で聖ちゃんが捕手、礼里ちゃんがバッター。この三人で勝負しまくります。当然ながらクラブには入ってるので、練習が終わった後の夕暮れにです。この時期の思い出はとても綺麗なグラで表示されるんでしょうね。なんという青春、羨ましい(血涙)

 

 なお既に小学六年生の時点で、パワプロくんのステは以下の通りになりました。

 

 

 

【投球フォーム:オーバースロー17 投打:右打ち左投げ

 球速:120 コントロール:70 スタミナ:50

 チェンジアップ:5  スライダー:5  カーブ:5

 ミート:70 パワー:30 走力:50 肩力:70

 守備:65 エラー回避:60

 ・センス◎  ・選球眼  ・積極走塁 ・積極盗塁

 ・ミート多用 ・走塁2  ・盗塁2  ・ケガしにくさ5

 ・低め1 ・ノビ4 ・重い球 ・キレ3 ・リリース ・球持ち】

 

 

 

 軟式の小学生基準です。硬式に移った中学生、高校生、大学生、プロ時とステータス表記はどんどん変化します。有り体に言うとステータス表記上は、ステージが上がるごとに弱体化しますね。

 なのでどんなに強く見えても上の世代からするとまだまだです。しかし小学生として見るなら……なんだコイツ(白目)となること請け合いな、天才野球少年に見えることでしょう。

 なお球速、スタミナ、パワーなどの身体能力に直結するステはほぼ初期ステから弄っていません。経験点を消費して成長させたのは、あくまでも必要分だけとなります。というのも体に不釣り合いな能力は、体の成長を阻害し爆弾を生み出す下地になってしまうからです。なので運動神経とセンスで野球をするしかありません。

 また爆弾が怖いしケガしたくもありませんので、『ケガしにくさ』は小中高プロを通してずっと最高レベルを維持し続けます。そんで小学生の内は変化球は多投しません。体の成長は阻害したくありませんので。よく食べてよく遊びよく眠りましょう。

 

 ちなみにぱわぷろ(平仮名)世界では、全軟連盟の学童部やリトルリーグで変化球は禁止されてません。投球数制限や休養日の規定も特に設けられておらず……なんだか闇が仄かに見えてきてる気がしなくもないですね。なので変化球は自発的に自重する必要があります。練習で軽く投げる程度にしましょう。

 あ、禁止されていないからって、子供選手が頑丈ということはなく、普通にケガします。全国の野球小僧達の中には定期的にケガで投手を断念させられる事例も多発している模様。だから自重する必要があったんですね。

 

 さーて、小学六年間はこれにて終了。リトルリーグでも大暴れしましたし、シニアの強豪からのスカウトもゲットしました。次は中学を舞台に名前と顔を売り、強豪高校からのスカウトもゲットしてみせましょう。

 ここまでは順調、順調です。中学生になったら彼女を作り、特殊能力コツと経験点を全部吐き出させたら別れて別のキャラに乗り換えましょう。ゲスいですがプロになるためです、恨むなら彼女とのデートで経験点が入る仕様の本作を恨むべし。総ては効率が優先されるのだー!

 

 ――あ、円満に彼女と別れるコツがあるんで、楽しみにしてもらっても構いませんよ? 後に遺恨を残さない綺麗な別れ様を魅せてやりますとも。

 

 今回はここまで。ちなみに動画は随所随所でupしてますが、タイム計測は二十四時間常に続けているので安心してください。

 次回からは進行中のタイムを画面端に載っけておきます、不正をしていない証として皆さんがわたしを見張ってくれても構いません。

 

 次回もまた見てくださいね、しーゆーあげいん!(誤用)

 

 

 

 

 

 

 

 

  †  †  †  †  †  †  †  †

 

 

 

 

 

 

 

 

 私がアイツ――力場専一にはじめて出会ったのは、小学校の入学式当日だ。

 アイツはまだ互いに名前を知らない頃から強引で、自分のペースに私を巻き込んできた。よく分からない奴によく分からないまま引き摺られ、よく分からないまま野球……キャッチボールに付き合わされたのだ。

 

 言葉にしてみても、やはりよく分からない展開だった。

 

『お前カワイイな! 俺の嫁にしてやる! だから一緒に野球しようぜ!』

 

 第一声がそれだ。意味不明だろう。いや、意味は分かったから意図不明というべきかも……違うか。意図も分かったから前途不明と言うべきだ。

 

 可愛い? 私が? 嫁にしてやる……? だから一緒に野球をしよう……?

 支離滅裂だ。付き合うのも馬鹿らしい――しかし当時の私はアイツ、パワプロの勢いに押されるばかりで、まともに物も考えられないまま引っ張られた。

 あまりにあんまりな展開に呆れられたのは、その日のキャッチボールで疲れてしまい、家に帰るとすぐに寝入って――翌日になってからだった。

 付き合ってられない、グローブを突き返してそれで終わりにしよう。それにいきなり嫁にしてやるとか言うような奴に関わっていたくなかった。

 しかし私はパワプロとのキャッチボールに付き合ってしまっていた。アイツが笑顔で誘ってくるのに、何故か嫌だと言えなかったのだ。それに、前日のような気色悪い言葉も投げつけて来ず、あくまで私のペースのギリギリに合わせてボールを投げ合っただけだったから――嫌だと言うタイミングを逃してしまい、以後はすっかりパワプロとのキャッチボールがルーチンワークに組み込まれてしまった。

 

 学校での勉強が始まると、アイツは意外な事に全科目のテストで百点満点を取っていた。頭も良かったのだ。体育では一番脚が速くて、クラスでは常に中心にいてゲームやテレビの話題で喋っていた。

 いつも笑顔でいる。いつも無駄にエネルギッシュで、明るい。そのくせ押し付けがましくなく、男子と女子に分け隔てなく接するアイツは人気者だ。そんなパワプロが明らかに私を特別扱いしていて、そのことに女子達は羨望の眼差しを向けてくるのだ。私は心の何処かでそれに優越感を覚えてしまって、パワプロとの付き合いを断ち切れなくなっていた。

 パワプロは一度も嘘を言わなかった。なんとなく感じられる心の機微と、言葉と、表情が完全に一致していて心地良かった。大人も子供も、大なり小なり心身の不一致があるのに、アイツにはそれがないように感じる。だからいつしか私も、アイツを特別な存在だと思うようになってしまったのだ。

 

 後から思い返してみると、パワプロは計算づくで私に声を掛けたのかもしれない。嫁にしてやるだとか、初対面の時以降は一度も言わないで、勢いも強すぎず私に事情があると察したら素直に引いてくれたのだ。

 私はどうやら野球の才能があるようで、明らかに他とは一線を画しているアイツは多分、直感か何かでそれを感じ取り私を選んだのかもしれない。そうでなければ説明がつかない。いつしか私の隣にはいつもパワプロがいるようになり、それが当たり前のように感じられ――そして自然な流れで、アイツは私の家まで遊びに来るようになっていった。

 キャッチボールからバッティング練習に移り、いつの間にか私の親を説得して私をリトルリーグの少年野球チームに入れてしまった。蚊帳の外で決まった事に不思議と不快感は感じず、『これで一緒にいる時間が増えてしまうな』と苦笑いしてしまっている自分がいた。

 守備練習、打撃練習、走塁練習。それらを経て私はメキメキと野球が上手くなっていって、その度に笑顔で褒めてくるパワプロに私は――表面上は上手くポーカーフェイスを保てたはずだから、嬉しく感じていても構わないだろう。

 

 そうした日々の中で、ある時パワプロが一人の女子をチームに連れてきた。

 

 六道聖。地元の神社の長女だという奴だ。

 

 パワプロは六道とバッテリーを組みたいらしい。六道はキャッチャー志望だというからだろう。

 これまでパワプロは手を抜いて投球していたらしく、六道の構えたミットにスパッと決まったボールのキレは、今まで見たことのないレベルだった。

 耳に心地良い音を立ててキャッチングした六道に、パワプロが満面の笑顔を向ける。それは――その笑顔は、今まで私にだけ向けていたはずのもので。私は――そのことに、無性に苛立ちを覚えてしまう。そんな自分に、自分で驚いた。このよく分からない感情はなんなのだろう……?

 パワプロに関わると、本当によく分からない感情が湧く。いつもは不快な感じはしないのに、六道がいるといつも不愉快だった。必然、私は六道を避け、六道はそんな私に困惑しているようだったが、構う気はなかった。

 

 しかしやはりというべきか、パワプロはそんな私と六道の関係を見過ごしてはくれず。クラブの練習が終わると、アイツは私と六道を近場の河川敷に引っ張って行くと、そこで三人だけの野球練習を始めさせられた。

 渋々付き合う。どうにも、アイツのする事に否を叩きつけられない。何年も同じペースで付き合わされ続けたせいだろう。パワプロのする事なら仕方がないと受け入れてしまうのだ。

 

 河川敷では私がバッターで、バッテリーはあの二人。私がアイツのボールを打つ練習だった。六道がキャッチャーをしている時は、パワプロは全力投球をしてきて初めは掠らせる事が精一杯だった。ヒット性の当たりは一つもなく、ガラにもなく熱くなってしまう事も多々あった。

 いつも私かパワプロが疲れ切るまで続いて。アイツのボールを打てたのは、練習をはじめて一ヶ月が過ぎてからだった。そんなにも時間が掛かったのは、パワプロは日に日に目に見えるほど巧くなって、コントロールが精確になり、ボールのキレとノビがよくなるからだ。時に変化球を織り交ぜて緩急で幻惑もしてくる。六道とパワプロのバッテリーには、チームで一番打撃の巧い私でも手も足も出なかったのだ。

 だから、はじめてヒットを打てた時は、つい小さくガッツポーズを取ってしまい。それをパワプロと六道に見られて、顔が熱くなってしまうのを感じてしまった。

 

 ――いつの間にか私は普通に六道と話せていて。馬が合ったのだろう、同性ではじめて友人と呼べる存在ができた。

 

 異性ではパワプロ、同性では六道。友人はこの二人だけで、これ以上を望む気も湧かない。

 こういうのを光陰矢の如しと言うのだろう。それからの日々は閃光のように過ぎ去った。過ぎ去った日々の事は明瞭に覚えている、きっと色褪せずに思い出に残り続ける。

 リトルリーグで躍動するパワプロ・六道のバッテリーと、守備と打撃で貢献する私。大会で活躍するにつれ、シニアからのスカウトマンにも声を掛けられるようになっていった。そうして進学する中学も私達は同じで、所属するシニアのチームも同じだった。私がパワプロの入るチームを希望したから――パワプロのいないところで野球をする意義が見つからなかったからだ。

 

 六道も、同じ気持ちなのが分かる。聞かなくても分かった。何故なら六道が野球をしている理由が――多分、私と同じだから。

 時折六道と二人きりになると、特に話もしないのに目が合う事が多々ある。会話はないのに空気は悪くない。むしろ良い雰囲気だったが、私と六道は同じ気持ちを共有した仲間で、同時に誰よりも超えがたい強敵だった。

 

(お前に負けてやる気はない)

 

 同じ事を思っている。同じ男を想っている。排除するべき敵なはずなのに、負けるとしたら目の前の相手しかいないと納得し合って、コイツに負けたなら仕方がないと認め合う気持ちがあった。

 パワプロ。野球しか見ていないお前の目を、いつか絶対に私へ釘付けにしてやる。覚悟しろ、私は執念深いぞ――

 

 

 

 

 

 

 

(――あー、聖たんも礼里たんも可愛いなー。彼女にできたらいいのになー。でも残念! この二人は非攻略対象なのだ! じゃけん切り替えて他に当たりましょうねー。さぁて中学で『モテモテ』を取得して、何人の彼女を作り別れ作り別れのルーチンを熟せるか、チャレンジしていきましょうか!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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