水着の女の子と、海辺の砂浜で特訓。
こう言うとポロリとしちゃうエッチなハプニングを連想したり。泳いでるとなぜか溺れて人工呼吸したり、されたり。二人でどこかに漂流して救助を待つイベが起こったり。とにかくそういうのを想像するかもしれません。
ですがそういう事は全くありませんでした。
我々は仮にもアスリートの卵ですよ。泳ぐ前のストレッチは欠かさないので脚が攣って溺れる事はありませんし、潮に攫われ沖に流されていくような不用意さもありません。また泳いでたり激しく運動したからって水着が外れ、おっぱいがポロリしちゃった! なんてラッキースケベは起こらないですね。
残念と言えば残念ですが、当たり前の事を当たり前にヤッてたら、そうしたハプニングは未然に防げるものなんですよ。で、その当たり前を疎かにするような娘は我々の中にはいません。いたとしてもみずきちゃんぐらいなもんですが、聡里ちゃんがペアなのでそうした万が一も未然に阻止してくれるはず。
なのでビーチバレーのルールブックを読みながら、フムフムと頷きつつルールの把握に努めてる聖ちゃんとも、嬉し恥ずかしなイベントはありません。
前夜に水着姿を見てたので、ある程度耐性が出来てます。日焼け止めをキチンと塗って登場した聖ちゃんの頭には、パワプロくんに日焼け止め塗って、とお願いする発想はなかったようです。水着でアタックしてきた娘とも思えませんが、根本的に色仕掛けに向いてないんでしょう。
うっ、ふぅ……。まあわたしに色仕掛けは効かないんですけどね。
なので普通に飛んだり跳ねたりして、巨乳ではありませんが美乳タイプな聖ちゃんのおっぱいプルンプルンを眺めるしかやる事はありませんでした。
普通にビーチバレーの特訓していただけで、見所さんは水着の聖ちゃんしかないという、動画としては動きのない単調な流れですね。一応その一日の特訓動画は別動画としてうpしておきました。本当はカットしてしまいたかったですが、それってRTA的にどうなの? と思わなくもなかったので。
なので、今後はカットした動画は別枠でうpしときます。証拠として必要ですしね。本題をこちらで流していく感じでやりましょう。あ、ちなみに以前にカットした、聡里ちゃん腕ポキ事件でわたしがブチ切れてしまった際の動画も別枠に上げてますよ。わたしとしては恥ずかしいので、わたしのいるところでそこに触れるのはやめてくださいね! お兄さんとの約束だ!
――あと、わたしの理性が死にかねないんで、他の女の子達の水着はあんまり見ないようにしときました。
とはいっても完全に見ないのは無理ですし、見ようともしないのは逆に失礼なんで、意識しない方に比重を置きます。どうやってかと言うと、一度体験した事のある超特『明鏡止水』の要領で心を平らにすればいいんですよ。
え? 実際には超特『明鏡止水』なんか持ってないのに、そんなのできるわけないだろ? それもPSとか言い張るつもりなのか? ですか。
んなわけないですよ。これはPSではなく気合です。全霊の紳士力をフル動員してるだけなんで、要するに痩せ我慢の類いでしかありません。
いやね、中学生ボディはね、性欲でね、頭がね、おかしくなりそうでね、もう意地と気合でなんとかしないとお猿さんみたいに暴走してチャート粉々にしてしまいそうなんですよ。ついでに人間関係や信頼関係も粉々のグチャグチャになること請け合い。なので全身全霊で耐えましょうね!
で、勝負の時。
燦々と降り注ぐ日光で、何もせずとも汗が浮き出てきます。
皆は矢鱈と勝つ気満々なので、負けないように頑張りましょう。クジの抽選でトーナメント形式、どのペアが優勝するかを決めます。
なお優勝商品は――あ、そういや決めてませんでしたね。どうしましょう。
「優勝商品? そんなものは要らないな。君に勝った、この事実で充分さ」
と、ボクサータイプの海パンにアロハシャツ姿の守くんが言ってますが、それでええのん? ……いいみたいですね。皆は無欲だなぁ。まあわたしも経験点欲しいだけなんで、物品は無用なんですがね。
「でも折角勝ったのに何も無いんじゃ寂しいよ? うーん……あ、そうだ! 優勝したペアにはボクがケーキ作って上げ――」
あおいちゃんが何か言い出す前にホイッスル! 試合開始じゃあ!(必死)
今の今まであおいちゃんのメシマズは表沙汰になってません。その流れになる前に断ち切ってきたからです。
なのでわたししかあおいちゃんのメシマズを知る者はいない――最も付き合いの長いであろうみずきちゃんすら知りませんからね。
あおいちゃんのメシマズっぷりはヤバイですよ。何がヤバイってあおいちゃん自身が味覚音痴の気があるんで、味見しっかりしてるのにマズイんです。ネタ時空だと殺人クッキングになるんですがそうでないなら殺人的にマズイだけで命に別状はないものの普通に腹下して体調が悪くなるんです(早口)
えーと。第一試合はいきなり礼里ちゃん&雅ちゃんペアと、友沢くん&美香ちゃんペアですね。友沢くんはいつものサングラスに海パン、安物のシャツを羽織った姿。まだ中坊ですが、中々引き締まった体してて、いいゾ〜これ。
美香ちゃんは白ビキニ……紐パン……? これはいけません! 本日初公開なのか、友沢くんの気が散りまくってます! お顔が赤くなって注意力散漫、こういうとこはやっぱ普通の青少年なんすねぇ〜。普通に微笑ましいです。
礼里ちゃんは競泳水着を着用してますね……しかし体のラインがくっきりと浮かび上がって、飛んだり跳ねたりするためか今はポニテにしてます。太腿から足先、肩から指先までの白い肌のせいで逆に健全エロスが……! 雅ちゃんは水着じゃなくて、ホットパンツとTシャツ姿、しかし雅ちゃん含めて皆の尻肉がはみ出てて少年にはキツイ! 友沢くん以外、進くんも守くんも赤面してて目のやり場に困ってるぅー↑
確信しましたよ。これは男子と組んでるペアには負けようがありませんね。なぜって? 微妙に前屈みになってる少年の気持ちを十文字以内で簡潔に述べたら分かります。
迸る父性と紳士力で全員を観察しましょう。その蠱惑的な肢体ではなくて、その動きと連携です。特に礼里ちゃん雅ちゃんペアは強敵ですからね。
はい、終わり。普通に礼里ちゃん達の勝ちでした。スペック的には友沢くん達も負けてませんでしたが、覚醒礼里ちゃんともタメ張れる肝心要の友沢くんがまともに動けてなかったせいですね。
美香ちゃんも不甲斐ないとプリプリと怒ってますが……許したげてつかぁさい。ほんまキツイねん。気持ちはよぉわかるよ友沢くん……。友沢くんはピーチパラソルの陰に、体育座りをして待機。負けたのに全然悔しそうじゃない辺り……うん、分かりますよ。分かる分かる。お兄さん君の気持ち分かる。
「……何を見てるんだ」
「いや。友沢はムッツリなんだと分かって、微笑ましくなっただけだ」
「ッ……!? そ、そそそ、そんなんじゃない……ッ!!」
「ははは。分かりやすいぐらい動揺してるな」
「そういうお前はどうなんだ!? その、これは……無理だろ!?」
「俺? 俺は慣れたよ」
慣れたよ(大嘘)
すると嘗てなく戦慄した様子の友沢くん。……なんか勘違いしてない?
「こっちの水はうまいぞー。友沢も
「ならない! 誰がなるか!」
葛藤してるぅ! けどそれを押し殺して必死に抵抗する友沢くんは、多分女の人にとってはマジ可愛いんでしょうね。わたしからすると微笑ましいだけなんですけど。
次はみずきちゃん聡里ちゃんペアVS猪狩進くんヒロピーペアですね。
みずきちゃんはフリルの付いた水色のビキニ、聡里ちゃんは礼里ちゃんと同じく競泳水着と、その上にカッターシャツを羽織ってます。コンビ的には見事なミスマッチですが、その実力や如何に。
対して浅黒く日焼けしてるヒロピーは、黒いビキニという意外と大胆な姿です。女子達の中だとブッチギリで恵体で、筋肉量も多いので、身体能力は地味に高く体重を乗せたチャージ力なら現状トップでしょう。とはいえマッチョといったふうでもなく、ほんのり筋肉がついてるかなって具合に見えます。触っても普通に柔らかいですよ。
それはそれとしてビキニ率高い……高くない? 眼福だからいいですがね! 進くん、可愛いぐらい――もとい可哀想なぐらい赤面しててお目々がグルグルしてますよ。案の定、あっさりストレート負けを喫してます。みずきちゃんが好き勝手動いて、聡里ちゃんがばっちり隙を潰してフォローに徹してます。これは……意外と言ったら怒られるかもですが、普通に強いですね……。
ヒロピーは微妙そうな顔で半笑いしつつ、ドンマイ、って進くんの肩を叩きましたがそれがトドメになったようです。女の子に触られた進くんは、友沢くんの隣に行くと体育座りに移行しました。
わたしも負けたらそうするべきなのかな……?
「い、いきなり、君と雌雄を決する事になるとはね」
「猪狩よ。声、震えてるぞ……」
「お手柔らかにね、パワプロくん。なんでか猪狩くん、さっきからこんな調子だからろくに連携できそうにないし……」
「あおい先輩の臀部が巨大だからだろう」
「聖ちゃん!? それ関係ないしボクのお尻はそんな大きくないからね!?」
ちょっと
というか聖ちゃん、さらっと言いましたね……。その手のネタは苦手なはずなんですが、勝つためなら手段を選ばないとは恐ろしい娘……。狙ってはいなかったんでしょうが、あおいちゃんがお尻ってはっきり言っちゃったせいでいのかり君がチラチラあおいちゃんのケツ見てますねぇ。斯く言うわたしも見てしまいますが……うん。
「デカーイ! 説明不要!」
「パ〜ワ〜プ〜ロ〜く〜ん〜?」
「許して! お姉さん許して!」
「なんかキャラ変わってない!? あと許さないから後で覚悟しといてよね!」
後でナニされるんですか?(期待の眼差し) って痛ぇ! 脇腹抓らないで聖ちゃん! というか、マジで痛いですねこれは痛い……。
さておき試合自体はあっさり勝ちました。ドンマイだよ、守くん……(その目は優しかった) 眼の前でデカケツが飛んだり跳ねたりしたらそりゃあね。あと聖ちゃんの尻も可愛い。
煩悩退散!
残りの三組は総当たりです。全員が試合して、戦績の高いチームが優勝という事になります。んで、もう戦績まで言っちゃいますけど。
みずきちゃん達には勝ちました。けど礼里ちゃん達には負けました……。んで礼里ちゃん達は全勝。みずきちゃん達は全敗。礼里ちゃん達との勝負で明暗を分けたのは、ぶっちゃけわたし、ですかねぇ……。そろそろ限界だったんですわ。もうマヂ無理、リスカしよ……。
準優勝だったんで経験点はちょっとしょっぱくなってしまいましたが、不思議と悔しさとかはありませんね。逆に謎の達成感があります。この気持ちは果たしてなんなのでしょう。わたし、分かりません。
と、おや? 聡里ちゃんがみずきちゃんと来ましたね。ジト目です。
「センくんの目、いやらしかった……」
「俺は悪くねぇ! 俺は無罪だ!」
「有罪」
「有罪ね」
「有罪だな」
なんやて工藤!? せやかて工藤、これは不可抗力やろ!?
聡里ちゃんみずきちゃん聖ちゃんの怒涛の有罪判決に異議あり! 当方に男の子の尊厳あり! 助けて守くん!
「………」
男子三人並んで体育座りしてんじゃぬぇ!(巻き舌)
と、とりあえず正午になる前に試合終わって万々歳ですよ。
ん? おやおやぁ? 礼里ちゃんがなんでか近づいてきて、耳元でボソリ。
「――優勝商品はお前だ、専一。後で貰いに行く」
……。
………。
…………助けて聡里ちゃん!
「センくん、こっち。ご飯用意してるから」
パワプロくんの手を引いて、野獣の眼光の礼里ちゃんを警戒しながら、聡里ちゃんが走り出してくれました。
場は一旦解散。お昼タイムです。いやぁ持つべきものは良妻賢母になりそうで頼りになる強い女性ですよ。聡里ちゃん、ありがとナス!
「……もう、待たない方がいいのかも……」
ん? 今なんか言わなかった?(震え声)
「別に何も言ってない。気にしなくていい」
「お、おう……」
「これから合宿が終わるまで、目を離さないから安心して」
勝ったな風呂入って田んぼの様子見てくる。
聡里ちゃんがいてくれるならなんの心配も要らねぇぜ。午後からは普通に体作りとか頑張るよ。
千里の道も一歩から。その千里の道を何度も走り直してるわけですが、そんなの気になんないぐらい青春特訓は堪んねぇんですよね。
ヨッシャ頑張るぞぉ!
「センくん。私も、もう覚悟決めたから」
多くは語るまい……。
ただ感想評価ありがとうございます。これだけは伝えておきたかった。