海! 遊ばずにはいられない!
眩しい太陽、弾ける笑顔、可愛い女の子! やっぱ海は最高だぜ――とは、残念ながらなりません。今回の趣旨はあくまで合宿、合宿です。遊びに来たのではありません。息抜きに泳いだりはしますが、そんなのは後です。
なーのーで。地獄のビーチマラソン、はーじまーるよー。
「えー!? ホントにやるの?」とブーイングしてるみずきちゃんですが、野手に限らず捕手や投手も下半身は実際大事。鍛え込みましょう。あおいちゃんのような天性の下半身持ちの安定感を得るには、後天的な努力値をどれだけ貯めるかに掛かっていますから。
「パワプロくん?」
あおいちゃんには要りませんが、みずきちゃんには重りを付けて走って貰います。ほらそこ、嫌そうな顔しない。大丈夫だって安心しろよ〜。みずきちゃんの筋力と体力は完璧に把握してます。限度は弁えてますよ。日頃から足腰を鍛えまくってたら、あおいちゃんの恵まれた下半身が生み出す安定感も手に入ります。これはもうやるっきゃないでしょ投手的に考えて。
「パワプロくん?」
それに今のスタミナだと、中継ぎか抑えしかできませんよ? 先発完投は投手の浪漫です。分業やらなんやらと叫ばれ負担軽減が進む球界ですが、その手の精神論的な浪漫はなくなりません。みずきちゃんだって先発完投してみたいと思った事はあるでしょう? ならば! やはりスタミナ強化に伴う足腰の強化は不可欠です! 効率的な投球、力配分を誤らない観察力、これらを心がけても限界はあります。全ての力の源は下半身にありです。ん……? そう考えると、恵まれた腰回りを持つあおいちゃんはチートだった……?
「パワプロくん? ねえ? もしかしてボクのお尻がデカイって言いたいだけだったりしない?」
「はあ? んなわけねえだろ。それとさ……こういうのはあんまり言いたくないんだけど、あおいちゃんも女の子なんだから尻って連呼すんな。下半身の強さはピッチャーとして優れた才能なんだからな? 俺だってもう少し腰回りがガッチリしてたらなって思うんだから」
「そ、そうなの……?」
なんだかプルプル震えながら、赤い顔で威圧してくるあおいちゃんに真顔で答えます。
最近おかしいっすねぇ、あおいパイセン。ちょっと尻ネタに過敏になってる感が……何でですかね?(棒読み)
はい――えーっと。この際だからハッキリさせときましょうか。
わたしはもう、非攻略対象というものが存在しない事は認知してます。聖域何それおいしいの状態ですね。なので多分、ぶっちゃけあおいちゃんやみずきちゃんも攻略可能なのでしょう。聖ちゃんが攻略できて、他二人の元祖三人娘が攻略できない道理はありませんしね。
良かったなプレイヤーの皆! 攻略頑張ってくださいね! わたしも次かその次あたりのパワプロくんでやる時、RTAなんかやらないで普通のエンジョイプレイするつもりなんで、その時に攻略頑張ります!
――ですが、今回のパワプロくんでは攻略しません。
なぜって?
そりゃ決まりきってますよ。聖ちゃんや礼里ちゃんとかは未知数な所があって怖く、手出しするのが躊躇われるという事情がありますが、あおいちゃんやみずきちゃんはその逆で得られるコツが分かりきってるからです。
みずきちゃんは超特『変幻自在』か『ミスターゼロ』――あるいは『クロスキャノン』や『明鏡止水』あたりで確定。これらは全て他の娘や特殊イベなどでゲットするチャートを組んでます。前にも言いましたが、みずきちゃんのクレッセントムーンは教えてもらうまでもなく普通に投げれますよ。
あおいちゃんは『鉄腕』『ド根性』か『重戦車』『走力バースト』とかですが、これも全て不要。マリンボールはわたしも投げれます。なのでコツ的な意味で旨味は少なく、経験点は友情タッグトレーニングで稼げばよろしい。イベで得られるものはショッパイです。
――ここで補足ついでの豆知識。本作ではメインキャラ全員が超特をくれるとは限りません。くれない人もいます。割合で言うと四割がくれませんね。逆にサブキャラがくれる事もあります。
で、礼里ちゃんや聖ちゃんは超特くれない勢なんですね。パワプロくんが捕手なら、聖ちゃんは『ささやき戦術』や『球界の頭脳』をくれたりしますが、捕手以外だとくれないです。礼里ちゃんの『読心術』は超能力に分類されてますから、過去作でならともかく本作だとコツを掴みようがない。
だから攻略可能となると、途端に未知数になるんですよ。もしかしたら何か超特コツをくれるかもしれませんが、超特コツをくれるということになれば未知のイベがあるということに。それがわたしのチャートで組んでる人間関係に及ぼす影響は計り知れません。ただ最強選手を作ればいい、育成に専念しとけばいいとはならないのが本作なので……人間関係はかなり大事。疎かにすればタイムロス・効率低下を食らう可能性は充分考えられます。想定できない要素はできる限り排除しないとRTAはやってられませんよね?
話を戻します。譲れない一線はあるにしても、情けを切り捨てるべきRTAだと、あおいちゃん達から得られるコツと経験点はおいしくないです。
なのにわたしがあおいちゃん、みずきちゃんをRTAチャートデッキに組み込んだ理由は、『女の子パラダイス』要員にしたかったというのが一つ。そして純粋に彼女達の実力を見込んで、戦力として魅力的だから仲間にしたかったからです。お前の
本作に限らず、様々なゲームで言えることですが、スペックというのはとても大事でそこに注目してしまいがちです。ですが本作だと、表面的なステータスが高いだけだと雑魚なんですよ。PSが高くないとオール100ステのバケモノ打者も扇風機にしかならないのと同じで、どんだけ能力が高くてもそれを活かせる頭脳やセンス、経験がなければならないんですね。PSとは実質、それらを磨き上げる事を言うと思ってもらって構いません。
なので、単純なスペックだけなら、あおいちゃん達は微妙な二線級なんですがね……忘れてはならないのは、数多のメインキャラがプロになれずにいる中で、どんな理由があるにしろ曲がりなりにも彼女達はプロになって活躍してるんですよ。つまり野球脳のレベルが高いんです。本作だとそこがクローズアップされてまして、彼女達は試合運びと投球センスが非常に高くなってます。
だから彼女達は戦力として魅力的なんですね。
コツとか経験点は抜きにして、安定して甲子園優勝を目指すなら欠かせない人材です。ドラ一位指名は逃したらいけないので、甲子園で必ず一度は優勝しておきたい。タイムロスと効率悪化を避けたいなら、彼女達を仲間にしておくのはかなりオススメですよ。念のためもう一度、ハッキリ言っておきますが、プロ行きが確定してる娘達です。本人達の意志でプロに行かない限りは。
なので彼女達とは仲良くなりたいですが、例え可能だとしても攻略はしたくありません。未知のイベで人間関係グチャグチャになったら目も当てられませんからね。そりゃあ結果として全てが上手く行くなら迷わず攻略しますが、前情報のない新規√開拓はRTAでやるものじゃないでしょう。そういうのは他の兄貴姉貴にお任せします。
だから好感度を調整しとく必要があるんですね。
本作だと『友好度』と『好感度』と『愛情値』は別枠です。好感度がカンストすると、自動的に『友好度』もMAXになります。そうなると異性キャラは告白されたら確実にオーケーしてくれて、愛情値が開放される仕様です。んで愛情値が一定数に貯まると友情タッグトレーニングの上位互換、愛情タッグトレーニングが開放されます。ですがカンストしてないなら、友好度が上がったからと好感度が上がる事はなく、友好度がカンストしても好感度はMAXにならないんです。
ややこしい? では簡単に言うと、友情と愛情は別で、恋と愛と親愛も別ですと言えば分かりやすいでしょうか。愛情を下げて友情だけを高めていけば、攻略事故が起こる事はないんですよ。
あおいちゃんはケツのデカさがコンプレックス。そこを弄れば好感度が低下します。が、やりすぎない範囲なら友好度は下がらないです。この懐の深さ、女神かな……? という感嘆は脇に退けて、このポイントを抑えとけば下手に攻略してしまう事はないでしょう。
で、みずきちゃん。彼女の人間性的に、甘やかされたりするのが大好きなんで、厳しく指導していくと好感度は下がる一方なんですが、逆に信頼してくれて友好度は上がっていきます。だからみずきちゃんに関してはガッツリ、真摯かつ本気で指導していけば攻略事故は起こらないはず。好感度調整は今後の効率を考えるとマジで死活問題なので手は抜きませんよ。
「一番スタミナのあるセンくんも、重りをつけたらいいと思う」
「ん? あー……そうだな。じゃ、付けるか」
聡里ちゃんが提案してくれて、重石入りのリストバンドを用意してくれました。両手と両足に一つずつ、大きめの重石を一つ背負う、と。ちょっとキツイですが、みずきちゃんに重石を付けた手前、断ると波風立ちそうなんで甘んじて受け入れておきます。
他の皆は任意で重石の有無を決めてもらってマラソンスタート。砂浜で走り始めましょう。砂浜は足を取ってくるので普通に歩いてるだけで体力を使うので、今日は走り込みだけで時間を潰すつもりなのでかなりバテるはず。聡里ちゃんと美香ちゃんが見てくれてるので、脱水症状とかになる事もないでしょうが、水分補給には気を配っておきましょうね。
聡里ちゃんと美香ちゃんが、ペットボトルにサーッ(迫真)と粉末を入れてますね。ポカリを作ってくれてます。気が利きますね、助かりますよ。
なお守くん達は別の場所で秘密の特訓(意味深)をしてるようです。男の子三人でいったいナニをしてるんですかね……。気になりますが、それより自分たちの事をやっときます。
聖ちゃん達も思い思いの重石を付けてますね。熱心でよろしい。水着姿なのはなぜだと訊きたいですがスルーしといて……おや? 礼里ちゃんは重石ゼロですか……ビーチバレーで本気出しすぎて疲れてる? ははっ、コヤツめ。
お茶目な礼里ちゃんに微笑ましくなりながらも走り込み開始。皆の水着は目に毒ですが、その毒が下半身のムスコにいかない内に煩悩発散しますよ。
「――ポカリ飲んで」
「おう、サンキュー」
で、列を組んで走るマラソン。先頭はわたしです。常に一定のペースを保って走り続けて、三十分走る毎に水分補給。聡里ちゃんが手渡してくれます。彼女してくれてて可愛い。
それを何度も繰り返してヘトヘトになるとトイレ休憩。んで、また走る。みずきちゃんあおいちゃん雅ちゃんヒロピーの順で脱落していきます。音を上げた程度だと離脱は許さなかったので、ガチで声を発する元気もなくなるぐらいになってやっと解放です。明日も明後日もやるからね?(ニッコリ) と言って軽く絶望させてあげましょう。その顔が見たかった(ゲス)
次に脱落したのは聖ちゃんですね。流石の体力……わたしもそろそろ限界ですが、重石ゼロの礼里ちゃんはまだ余力があるようです。さては礼里ちゃん、わたしに勝ってマウント取りたいのでは……? そうはさせませんよ、二人で延々と砂浜を走りスタミナ勝負では勝ちます。ビーチバレーに続いてスタミナ勝負でも負けるとか嫌だぁ……!(負けず嫌い)
ただ走ってるだけだと動画映えしないので、カメラさんは隣に来て走ってる礼里ちゃんの姿を堪能してね? 銀髪をポニテの形にアップにして、汗を流しながら、顔を上気させて息を乱す礼里ちゃん……競泳水着姿というのもまた素晴らしい……。聖ちゃんより一サイズおっきいおっぱいもベネ!
と、これでもまだ動画としては面白みが……礼里ちゃんマラソン動画とか言われそうですし、うーん……そうですね、暇つぶしにまたオリ変の解説でもしましょうか?
オリ変のエフェクトについてです。オリ変にエフェクトついてたら、逆に打ちやすいんじゃねえのって疑問がありますよね? それについてわたしは以前普通に打ちづらいと言ってたと思います。
例えばマリンボール。あおいちゃんのオリ変で、高速シンカーの一種のこれを例にしときましょう。これはボールに特殊な摩擦を発生させる事で、空気中の酸素と水素を結合させ水を発生させる。そしてボールを水切り石の原理で跳ね返らせて鋭い変化を生み出す、というのが公式での原理説明になってます。うん、イミフですね。なんじゃそりゃ、ってなりますよ。
なのでマリンボールはエフェクトとして水を出してるんですが、実際に水を纏った魔球です。なぜか捕手が捕球したり、打者が打つと水気は消えるんですが……それが逆にイミフさに拍車をかける事になってます。
で、このマリンボール。高速シンカーに超特『驚異の切れ味』を上乗せしたよりもキレがありまして、更にそれが水を纏っててバットの芯で捉え辛いんですよ。なので当てる事自体はできるんですが、凡打になる率が高いんです。
他のオリ変にも言えますが、エフェクトが邪魔でハッキリとバットの芯で捉えるのが難しいのなんの……中には視覚を幻惑してくる奴もあるんで空振りも普通にします。投げた瞬間エフェクトが出るんで狙い打ちやすいんですが、厄介なのはオリ変を覚えたからとその素になったボールを投げられなくなってるわけじゃないことですね。
猪狩守くんなどは『ライジングキャノン』というストレート系のオリ変を投げれますが、普通のストレートも投げれるんで、上方向にホップするものと思って待ち構えてたら普通の直球でタイミングずらされたりして凡打に打ち取られる事も多々ありますよ。あおいちゃんも普通の高速シンカーは投げれるままですし、みずきちゃんや大部分の他の人達も同様です。
オリ変が打ち辛いと以前に言ってた理由、伝わったでしょうか? こればかりは実際に打席に立たないと分からない感覚ですかね……?
「ハァ、ハァ……ぎ、ギブアップ……」
「……フッ。長距離走も私の勝ちだな」
「その……分かりづらい、ドヤ顔、やめろ……お前、重石つけてねぇ、だろ」
「それでも勝ちは勝ちだ」
とか言ってる間にもうスタミナがなくなりました。またしても……またしても礼里ちゃんに負けた……! いや重石が無いなら普通に勝てるんですが、重石ありのハンデ付きだと勝てないって最初から分かってましたけどね。
薄い表情のドヤ顔が可愛いので許せますが、それでも悔しいもんは悔しい。ですがまあ、しゃあない。切り替えていこう。
皆も疲労困憊なので、後は自由時間です。とは言っても普通に休んで、普通に風呂入って、飯食って、後はナニもできずに寝入るでしょうけどね。ですが後一週間はこれの繰り返しです、最後らへんには慣れて余裕も出てくるでしょう。海を楽しむのはその後でもいいはずです。
ホテルに帰り、自分の部屋にある風呂に入ります。疲れが癒やされる気がして、あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~(錯覚) そう簡単に疲れは取れないんだよなぁ。
後は飯頼んで食って寝ておわり! ってなもんですよ。一応この一週間の模様も収録しとくんですが、ずっと同じ事の繰り返しで見てる側はツマンナイでしょう。RTA的には効率重視ですが、一応視聴者の楽しみにも気を配ってさしあげる(謎の上から目線) なので残り一週間分の動画は別枠にうpして、次は夏休み終了し大会へ参加可能な秋シーズンまで行きたいですね。
というわけで今回はここまで――ん?
ちょっと延長です。夜も更けてさあ寝るぞって時に来客ですよ。コンコンってノックされました。メッチャ眠いんで無視決め込みたいんですが、それは来客に失礼なので無視はしません。わたし、紳士なので(自称)
「誰――って、聡里ちゃんか。どうした?」
「ん……入れて」
「お、おう……」
ズズイっと部屋に入ってくる聡里ちゃん。強引ですね……どうしたんでしょう。なんか目が怖い……。
ベッドに座りました。隣に座れと手振りで要求されます。ポスポスとベッドを叩いて可愛らしい仕草です。うん? なになに?
隣に座っても何も喋りません。ジッとこちらを観察してますね。
「……疲れてる?」
「そうだな……正直もう寝ようと思ってたし、かなり眠いぞ」
「よかった」
「は?」
何が? って――あれ?
手、掴まれたと思ったら、ころりと寝転がらされてしまいました。
「やっぱり、ここまで疲れてたらセンくんも弱い」
「……そりゃあな」
「私より強い人を、簡単に押し倒すには疲れ切ってるところを狙うしかなかった。卑怯だけど、それぐらい実力差がある」
「………」
そりゃあね。今はまだわたしの方が武力は高いですけど。
あの。
だからってなんで馬乗りに……? 今、猛烈に最高――もとい嫌な予感に胸が高鳴ってるんですが……?
「さ、聡里ちゃん……?」
「私は、彼女。センくんの彼女」
「そうだな。それがどうしたんだよ?」
「けどライバルが多すぎる。私は……弱いから。いつまでもセンくんの中で、一番で居続ける自信がないの。だから……リードしておきたい」
弱くぬぇだるるぉ? 普通に強いやん! 今の時点で暴力のプロよりちょっと強いとかいうチート枠やんけ! え、武力の話じゃない?
それはそれとして……これ、もしかして……?
……ヤバイ。遅きに失してる感半端ないですが、本気で抵抗を……!
「無駄。今の状態だと流石のセンくんも、ベストコンディションの私には敵わない」
「な、何をする気だ……?」
抑え込まれる。あ、これ無理な奴や……。
「ごめんなさい。本当は、こんな事はしたくないけど。それよりも、私はセンくんの一番じゃなくなるのが怖いの……だから――私と、シテ」
「――いやいやちょっと待てよ待ったそれ早いだろ流石にそういうのはせめて高校生になってからっていう俺の信条が――」
「大丈夫。センくんからじゃなくて、私からだから。だからセンくんは何も悪くない。悪いのは全部私。だけど、虫の良い話だけど……嫌いにならないで」
「嫌いになんかなるわけねぇだろ!?」
「――うん。知ってる」
あっ、ちょ、やめっ――服脱がさないでぇ!(野太い声)
ハッ!? 今ドアが開いた! 誰か来た! これで助かる――!
「何をしてる」
「――霧崎、さん」
礼里ちゃんだぁ!
そうか、礼里ちゃんが重石つけてなかったのは、聡里ちゃんの思惑を看破してたからなんですね!? さっすが礼里ちゃん頼りになるぅー!
「抜け駆け――ではないな。お前は正式な恋人だ」
「そう。だから邪魔しないで」
「いいだろう。だが邪魔してほしくなければ――私にも一枚噛ませろ」
え?
「今を逃せばもう専一は隙を見せない。機会を逃すか、私を許容するか。二つに一つだ」
「っ……! そんなの……!」
「私も疲れている。流石に氷上に勝てるとは思っていない。だが――私は大声を出せばいいだけだ。聖あたりはすぐに駆けつけてきて、騒ぎになるだろう」
言いながら礼里ちゃんが隣に来た!?
肉食獣は二人いたぁ! や、やめっ、何をするだァー! 聡里ちゃん諦めムード漂わせて妥協するんじゃなーい!
簡単な話でしょ!? 今回は諦めて次回に回せばいい! そしたら聡里ちゃんだけしかいない! なのになんで礼里ちゃんを追い出さないの! 騒ぎになってもいいじゃん! それとも何? そんな事も思いつかないぐらい追い詰められてんの? なんで!? なんで――って、あ。なるほど謎は全て解けましたよ。って事はこれを伝えたら聡里ちゃんは冷静に――
「聡里ちゃ――」
「黙れ」
「んぐっ」
レイリー! 手で口を押さえるなぁ!
暴れても二人に勝てるわけないだろ? 馬鹿野郎お前俺は勝つぞお前!(天下無双)
「軽蔑するか?」
するわけぬぇ!
「知ってる。そんなお前だから――」
「霧崎さんっ、私が一番なんだから……!」
「分かっている。ここは譲る、だが……私も退かないぞ」
「っ……! センくん、私だけを見て……!」
わ、わたしは絶対、二人に負けたりなんかしない! 大声出してやればそれで終わりだぁ! あっ。口塞がれてら……。
やめやめろ! 本動画は表向き健全な青春と夢を叶える工程を主題としたものでもあるんだからそういうのは画面の外でしかやってはならないという暗黙の了解があるんですよだからやめてとめてやめてとめてやめ――あっ。
弾道が 上がった!
今回はぶっちゃけ、投稿するかメッチャ悩みましたが……どうせ遅かれ早かれこうなるのは確定だったんで、えいやっ、と逝く事にしました。どうか嫌いにならないで……!(懇願)
本作は健全な作品です。この後は普通に切り抜けた走者が見られます。
なおホントにヤバイ奴なのはパワプロくんの模様。受け身なのは中学生時代までだった予定なのに(棒読み)
若さ故の暴走をした二人は、寝た子を起こしてしまいました。