男女混合超野球連盟ぱわふるプロ野球RTA   作:飴玉鉛

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この試合のターニングポイントに差し掛かるので初投稿です。


秋季大会準決勝(そのよん)

 

 

 

 

 鬼島騎兵は厳つい名前の印象を裏切らない人種だった。

 

 生まれつき力が強く、体格に恵まれ、目つきが悪い。髪型はイケてるリーゼントで、染料でまっ金々の金髪に染め上げている。外見はまさにステレオタイプのヤンキーだろう。

 

 その格好をするに至るのに、深いドラマがあったわけではない。両親は常識的な人で、息子の格好を咎めていた。鬼島本人の素行は悪いわけではないのにそんな格好をしているのは、単に鬼島がこの格好を()()()()と感じていたからである。親の言うことを聞かない事に悪いと思わないわけではなかったが、これが格好いいんだから口出しするなという思いの方が強かった。

 しかし、そんなツッパった格好をしていたせいで鬼島は同年代の中で浮き、何を勘違いしたのか、それとも単なる気紛れなのか、鬼島は地元の不良から絡まれるようになっていった。そして鬼島はやられたらやり返す気性の荒さを持ち合わせていた故に――やがて鬼島は本当に不良となってしまう。睨まれたから睨み返し、因縁をつけられたら言い返し、殴られたら殴り返して。一帯のチンピラと喧嘩に明け暮れる日々を送る様になってしまったのだ。

 

 鬼島は荒れた。自業自得な面はあるが、そんな事など知ったことではない。個人の趣味でしている格好でとやかく言われる筋合いはないと思うし、それを理由にして因縁をつけてくる身の回りの全員が気に食わなかった。

 喧嘩に明け暮れるようになった鬼島は、基本的にタイマンでは滅多に負ける事が無かったのも鬼島を折れさせない原因だった。なんだって群れなきゃ何もできない、弱いくせに粋がってるザコに気を遣って格好を改めなければいけないんだと思っていたのだ。

 

 些細な事ではあるし、馬鹿らしい事ではあるが、鬼島にとって身の回りの連中は全てが敵だった。もはや自分に視線を向ける人間は因縁をつけてきているようにしか見えず、だから――今にして思うと、なかなかイカレた理由で、目に付いた男に喧嘩を売った。

 

 それはまだ成長期に入る前の、力場専一だった。

 

 物珍しそうに見てきて、『ツッパった頭してんなぁ』と笑われたのが気に食わなかったのだ。文句あんのかとガンを飛ばし、ムシャクシャして軽く小突いてやろうとして。そして、次の瞬間に空を見上げさせられていた。

 地面に優しく倒されていたのだ。未だ嘗てない経験に呆気に取られ、慌てて立ち上がった鬼島にソイツは言った。

 

『ツッパった頭してんなって言っただけだろ。何そんな血走った目ぇしてんだか』

 

 思えば。

 

『つまんねえ事に有り余ってる力割くぐらいなら、俺と野球しようぜ』

 

 投げ飛ばされて、毒気を抜かれ。そんな含むもののない目を向けられたのが久し振りだったから……つい、頷いてしまったのだろう。そして無視するのはなんだか負けた気がするから、なんだかんだとソイツが最近移籍したというシニアで練習に参加させられて――

 

『センスあるじゃん。一年もしたらレギュラー狙えるぜ。本格的に野球やってみねえ?』

 

 思いの外楽しかったから、鬼島は流されて野球を始めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

  †  †  †  †  †  †  †  †

 

 

 

 

 

 

 

 

 鬼島はベンチに目を向けた。すると、宮本監督がサインを出している。

 思えば変わった監督だった。ガキの意見にも耳を傾けられる大人は滅多にいない。しかも鬼島のリーゼントや金髪にも文句はつけず、実力があるからとレギュラーにまでしてくれた。

 こんな大人が他にいたか? いなかった。いなかったからグレていた。

 監督は凄く懐が深く、鬼島にこんな大人になりたいと思わせるような男だ。そんな監督の出したサインは、鬼島の打撃スタイルや適性を度外視した物だったが、鬼島は構わない。監督が言うならやってやるよと思い三塁を見る。そこには大きくリードして敵バッテリーの気を奪う、生意気な後輩がいた。

 騎兵パイセンとナメた呼び方をし、タメ口を叩く――最高にイケてる後輩。転機は間違いなくコイツと出会った事だ。野球をして、それなりに上手くなっていくと、次第に周りの鬼島を見る目が変わってきたのである。

 野球は――世界的な球技だ。それで、怪物のいるシニアでレギュラーの座を掴んだ鬼島を、周りはただのヤンキーだと見做さなかった。意外と凄いヤツなんだと一目を置くようになったのだ。

 

 思うことは色々ある。だが一々言語化しない。こっ恥ずかしい。だが、

 

(でっけぇ借りがあんだよ、アイツには……)

 

 だから、負けない。鬼島は二年生から野球を始めたのに、より早く、長く野球をしていた連中を押しのけてレギュラーになったから、無様は晒せない。

 頻りに三塁を気にして、二度の牽制をする猪狩守。あの霧崎が三振し、六道がゴロに打ち取られた相手だ。一巡目から打てるとはハナから思っていない。視線を再びベンチに向け、チームの頭脳である六道を見る。

 鬼島から見てもかなりの美少女だが、あれは明らかにアイツにホの字だ。脈のない女に気を遣う鬼島ではないが、意見は聞きたい。六道は鬼島にサインを出していた。それに頷く。アイツの面を拝んで、やはり頷く。

 

 やりたい事がわかった。

 

 相手の守備陣が動いていた。外野は前進し、内野は三塁以外前に出ている。長打は無いと判断されているらしい。正解だよ馬鹿野郎と鬼島は笑う。

 

 猪狩守は三塁を気にしながらも、投球する気になったようだ。正面を向き、捕手のサインに頷いていた。

 その目は、鬼島を見ていない。天才サマは鬼島を侮っていた。ナメていた。――いや、違う。三塁ランナーの気配がデカ過ぎて集中できていないのだ。

 そしてそんな状態でも鬼島を打ち取れると確信していて、それは決して驕りではなく純然たる事実だろう。

 カウントはツーストライク、ノーボール。三球三振に切って取ろうという意図が透けて見えて、投じられたボールに鬼島は応じた。放たれたのは、大きく下に落ちるフォーク。――六道の読み通りの配球だ。恐らく六道のサインがなければ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

『――スクイズだぁ!』

 

 鬼島はバントが下手だ。故に三塁側へボールを転がすのが精一杯で、思っていたより強く転がしてしまった事に焦りながらも一塁へ走り出す。

 これでは三塁ランナーは帰れず、鬼島はファーストへの送球で一死を取られるだろう。だが――不意打ちにも素早く反応した守が、三塁手を制して自ら捕球した。そして一塁にボールを送ろうとして、三塁ランナーがホームへ向かう気配に動揺して振り返る。だがアイツは強く踏み込んだだけで動いていない。猪狩守が振り返るや三塁に戻って、その間に鬼島は一塁に到達していた。

 

『ああっとぉ!? 猪狩守くん、パワプロくんのフェイントに引っ掛かってしまったぁ! 一塁へ投げられず、これでノーアウト一塁と三塁! ピンチが広がってしまいました!』

『やられましたね。彼、嫌らしいフェイントをしますよ……先の二盗を見せられた直後だと、無視できなかったのも無理はありません。むしろ投げなくて正解だったかもしれませんよ。もし一塁に投げていたら、彼は本塁に走っていたかもしれませんし』

 

 へッ、と鬼島は一塁上で鼻を鳴らした。監督の指示通りのバント、六道の読み通りの球、パワプロの作った隙。全てが噛み合って無死でチャンスを拡大してやった。天才サマの足元を掬ってやった爽快感に会心の笑みを浮かべる。

 これだ。この、長打を放った時よりも齎される快感。チームで動いているという連帯感の下、巧く行った時の感覚は病みつきになりそうだ。

 

 ――やられたッ!

 

 守は舌打ちする。マウンドに内野の野手達が集まってきていた。捕手の進もまたやってきて、守を中心に円を描く。

 グラブで口を隠し、予想外の状況に話し合う。

 

「塁に出たら出たで、目障りだなアイツ……」

 

 口火を切ったのは三塁手の項。それに武が応じるでもなしに守へ言った。

 

「なぜ一塁にすぐさま送らなかった?」

「……君はパワプロの盗塁を見ていなかったのか。下手に送球していたら、その前動作を見た瞬間に走られていたよ」

「そうなったらオレが本塁に送って刺していた。パワプロを過大評価し過ぎて判断を誤ったんじゃないか?」

「――いや。猪狩の判断は間違いじゃない」

 

 武の糾弾に、友沢が言う。それに冴木も同調した。

 

「友沢くんの言う通りだと思う。二塁から三塁に走った時の先生の初動を、間近にいた自分や友沢くんも読めなかった。それにあの走り……本塁で進くんのミットを躱していたかもしれない。あそこでは投げず、一塁を譲っていて正解だと思う」

「……先生?」

「個人的に尊敬しているから、先生だ。そんな事よりどうする、一点は覚悟していくのか?」

 

 冴木がそう言うと、視線が守に集中する。

 一拍の間を空けて守は口を開いた。

 

「……武の言う通り、僕は確かに迷った。この迷いは、邪魔だ。プレーが雑になる。だから最悪一点は覚悟して行くべきだろう。だが、取り返せるのか?」

「無論だ――そう言えない奴を、お前は仲間に誘ったのか、猪狩」

 

 静かに燃える友沢の闘志と宣言。それを受けて、守は腹を括った。

 パワプロから一点を奪い返す。そこから更に勝ち越す。それは至難を極めるだろう。いや寧ろ不可能ではないかと守は思った。

 だが、だからこそ、信じた。

 仲間を信じられずして何がチームだ。不可能だとは思う、しかし不可能を可能にしなければ、そもあの怪物に勝つ事など夢のまた夢だろう。

 

 内野陣が守備位置に戻っていく。

 守は進の構えるミットと、打席に来た相手打者を見据えた。

 打席には六番ライト、田嶋亮。守からしてみれば格下である。だがその格下が今、一塁にいるのだ。ナメるつもりはない。

 理想は三振を奪う事。しかし三振を奪いたがっているのは相手も承知しているだろう。守は相手ベンチを見る。優れた洞察力で配球を読んでくる、厄介な選手――シニア野球界の頭脳と言える名捕手がいた。

 今も赤い瞳が守と進を観察している。守備陣形を見ている。そして、向こうの監督に囁き、監督が田嶋にサインを送っていた。

 

「………」

 

 読まれていてなお、三振を奪えるとは思っている。だが――またスクイズをされたら? バントを掻い潜れるのか? やれる、と自信を持てる。守のカイザーライジングを見て、バントできる勇と技が田嶋にあるとは思えない。

 しかし、そこで守は考える事をやめた。思考を放棄したのではない。色々と考え込み、投球のクオリティーを下げる事こそ愚の骨頂。配球で頭を悩ませるのは進の仕事だった。弟の成長のためにも、出しゃばるつもりはない。

 進もまた覚悟を決めたようだ。サインを見て、その意図を察する。一か八かの賭博――悪くない。やはり進にも才能がある。心を強く持てる才能が。

 伸るか反るか、賭けてみよう。駄目で元々、駄目でも仲間が助けてくれる。守は投球モーションに移って、投じたのはツーシーム。内角に投げ込んだボールに、田嶋が空振りする。そしてベンチを見て頷いていた。

 関係ない。仕事に徹する。

 続く二球目はSFFだ。コースは再び内角。これにも、田嶋は空振りした。三球目――内角ギリギリに、140km/hのカイザーライジング。田嶋はこれを見送り、堂々と構える。しかし今のは入っていた。これでワンアウト――

 

「……ボール!」

 

 進が球審を振り返る。そんな馬鹿なと抗議する顔だった。

 だが本当に抗議の声を上げる前に、守の叱声が飛ぶ。

 

「進ッ!」

「に、兄さん……でも!」

「黙れ! いいから、座るんだ」

 

 進は渋々座った。そういうところは、まだまだ未熟だった。球審に抗議して無駄に心象を悪くするのは悪手でしかないというのに。

 今日の球審だと、今の所はボールになる。それが分かっただけ収穫だと思うしかない。それに――今のは打者が巧かった。思い出してみれば、この田嶋亮とかいう奴は四球で出塁するという事を何度もしている。

 選球眼の良さのアピールが上手く、今日のこの試合に至るまでに積み上げてきた四球の山が、くさい所に投げられた球をボールカウントにする事に繋がったのである。伊達にパワプロのいるチームでレギュラーになっていない。

 

 童顔の少年、田嶋亮は悠々とバットを構え直している。あわや見逃し三振するところだったとは思えない、肝っ玉の太さが伝わる姿勢。進は悔しげにしている……切り替えろと、守は目に力を込めて見詰めた。

 田嶋が、密かにバットを短く持つ。三振を取ったはずなのにと、悔しがる進はそれを見落としたが――守は見逃さなかった。進の出したサインに、首を横に振る。滅多にしない反応に進は目を見開き、どうしてと目を合わせると、守が田嶋に目を向けた。それに釣られて進が田嶋を見て、バットの持ち手に気づきハッとする。進が改めてサインを出した。それに今度は頷く。

 四球目は――外角低めへのストレート。変化しない、ホップししない普通の直球。ただしそれは異様な重さを宿した141km/hの速球だ。今度は間違いなくストライクゾーンに入る。それを田嶋は打ちに掛かった。兎に角ミートする事だけに専心してのヒッティングである、長打も単打も頭にない当てる事だけを意識していた。故に――守もまぐれ当たりを許してしまう。重い音が鳴り、投手の横を抜けて鈍いゴロがショートとセカンドの間を転がっていった。

 

「――冴木さんッ!」

 

 一塁の鬼島が田嶋のバッティングと同時に走り出していた。

 スタートが速い――捕球、手で掴む、トスする、この三つの動作をしていたのでは間に合わない。友沢は瞬間的にそれを悟って冴木に呼び掛け、冴木もまた同じ答えに辿り着き二塁ベースを踏む。同時、友沢は転がってきたボールにグラブを当て()()()。弾かれたボールが二塁に達していた冴木のグラブに収まり、跳躍して鬼島のスライディングを躱した冴木がファーストへ送球し、ゲッツーが完成する。友沢は打球をグラブで弾くだけというシングルアクションで行動を終えたのだ。これで二死三塁――と、思った。

 だが、

 

『三塁ランナーホームイィィン――ッ! パワプロくんが本塁に帰還し、これで1対0! 二回表、武蔵府中シニア先制!』

 

「!?」

 

 友沢と冴木が驚愕して本塁を見た。すると、確かにパワプロが本塁に帰っている。いつの間に――愕然として佇む彼らに、武秀英が言った。

 

「やられたな。奴は友沢の視線が逸れた瞬間にスタートしていた。この失点は痛いぞ」

 

 淡々と言う武だが、苦み走った表情は隠せていない。

 パワプロを相手に重い失点だ。パワプロはスタミナが無くなる限界まで投げたりはしない。シニアは通過点に過ぎないと豪語する怪物は、ケガのリスクを負ってまでマウンドに居座らない。故にパワプロが降板するまでゼロ点に抑えたいところだったが、その目論見は脆くも崩れ去ってしまった。

 武が守を見る。もし動揺していたら発破を掛けるつもりだったが――どうやら心配は要らないようだ。動揺するどころか逆に気炎を纏い、燃えている。それでこそだと笑っていた。ざわつく内野に守が声を掛ける。

 

「――ツーアウト! しまっていこう。次の攻撃は友沢からだ、取り戻してくれると期待してるよ」

「……ああ、期待しろ。どんどん打たせてこい。完璧に阻んでやる」

「こっちにも打たせろォ――! 暇だァ――!」

「ライトもだぞっ!」

「センターも忘れないでくれ!」

 

 友沢が力強く応じると、レフトの呂布が。ライトの新島が。センターの鏡が呼応して大声を出した。パワプロを相手に失点してしまった事で、横浜北シニアを応援する者で固まっている観客席が静まり返っていたが、その姿を見てまだ試合は二回表なのだと思い出して声援を送る。

 守が打席を睨んだ。失点したところで衰えない、天才の闘気。それを叩きつけられても、七番サードの君島悟は怯まなかった。日常的にその天才を超える怪物を見てきているのだ。怯むわけがない。

 だが怯まなかったからと、打撃結果が奮うわけではなかった。二球続けてSFFを投じ、三球目のツーシームで空振り三振を奪った守は堂々とマウンドを去る。二回表は終わり、裏の攻撃だ。観客達も湧く。武蔵府中シニアが二回までに一点しか取れなかった試合は、これが初めてだったから。そして二階裏の攻撃は――大会屈指の強打者、四番ショートの友沢亮からである。そしてその後には武秀英と、呂布鳳仙が控えていた。

 この強力打線を相手にパワプロがどう出るのか、打たれるのか、打たれないのか、期待する。興奮する。守が去ったマウンドに登ったパワプロが、観客席に手を振ってファンサービスに勤しむ中、金髪碧眼の少年が打席に向かう。

 

「――久し振りの対戦だな。無様に三振する準備はオーケー?」

「準備万端だ、パワプロ。ただし、オレがしてきた準備はお前を打ち砕くものだがな」

 

 挑発的に、しかし親しげに呼び掛ける傲慢なる怪物。

 それに友沢もまた楽しげに応え、バットを軽く振るう。

 

 一点を追いかける中での対戦――投手を諦めてまで、この怪物を打ち砕く事を夢見てきた。これで燃えるなという方が無理である。

 

 ――この時、誰もが確信していた。

 

 この試合は、ここがターニングポイントだと。

 友沢が打てなければ、試合の流れは完全に宮本シニアに傾く。友沢以外の誰がパワプロからヒットを打てるというのかと、球場の誰もが注視した。

 猪狩守の見守る中、友沢亮がバットを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




パワプロ は 力を 溜めている

誤字修正兄貴姉貴達感謝感激。
感想評価ノ雨ニ感涙。感謝感激雨霰。

どれが良いでしょう?

  • あおいちゃんの卒業式(意味深)
  • みずきちゃんの決起式(意味深)
  • ヒロピーの団結式(意味深)

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