男女混合超野球連盟ぱわふるプロ野球RTA   作:飴玉鉛

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最初から決まってた初期メンバーが揃うので初投稿です。


白・紫・金・赤・緑・青……髪の色カラフルすぎぃ!

 

 

 

 

 二刀流選手の育成講座をしつつ進めるぱわぷろRTA再開しますぞぃ。

 

 前回はパワプロ界屈指の外道キャラ、蛇島桐人に目をつけられていた事が判明しましたね。え? 蛇島がいる事なんか知らされてなかった? 画面に映ってなかった奴の名前を急に出されても困る? 道理なんだよなぁ。

 では解説しましょう。なぜわたしがこれまで蛇島とかいう外道を野放しにしていたのか。なぜ気にも留めていなかったのか。その理由は二つあります。その内の一つがしょうもないのですが、単にわたしが蛇島の事を嫌いじゃないからですね。名将甲子園で極善監督に毒気を抜かれ、更生した蛇島のギャップにやられたんです。

 で、もう一つの理由がですね。ぶっちゃけコイツ、わたしにとって無害なんですよ。確かに彼が取れるありとあらゆる手段で、気に食わない奴を潰そうとします。物理に拘らず風評操作などもして排除しようとまでしますよ? けどそれはわたしからするとヌルいというか……この『ぱわぷろ(平仮名)』世界でプロ野球選手を目指すなら、荒事で弱いと生き残れないといいますか。

 野球……? となること請け合いな事情ですが、わたしのようなガチ勢ほど如何に自分がケガをせず相手を叩きのめすか、如何に自分の評判に傷をつけないで標的を闇討ちし抹殺するかの手管に長けてます。――野球ってなんだっけ?

 

 なんだかゲームが変わってきてるぞと思われるかもしれないので、もう一度言いましょう。本作は【プロ野球選手になる→引退する】というプロセスを踏まえられるなら、何をしてもいいんです。年齢的に三十路までにはプロになってないとキツイですが、自由度の高さは高すぎるほど高いですね。

 また本作は限りなくリアルに近いですが、根本はあくまで『パワプロシリーズ』なので、とんでも理論やとんでもな現象がありますし、とんでもな組織や神様が実在してます。なのでそんなのありえへん! と頭ごなしに否定するのはナンセンスです。これはパワポケの話でもありますが、一度死んだと思ったらサイボーグになって復活した! 吸血鬼になってた! などという現象も本作で確認されてますね。

 

 こんな世界観で護身術の一つも覚えずしてどうするというのか。

 

 なのでわたしは『柳生鞘花』ちゃんの実家で、小浪一刀流を免許皆伝されるほどの腕前を身に着けました。これは実戦古流武術でして、まずリアルだと再現できない代物です。なのでわたしが師範代になった事があるからと言ってもリアルの武術技能習得者には勝てません。が、小浪一刀流は『ぱわぷろ(平仮名)』世界の法則に最適化されてるので、この世界でなら中々の実力者だと自負しております。

 というわけで、物理で攻めかかられても、相手が一般人なら相手にもならず蹴散らせてしまえるんですよ。なので物理系の手段はチャカや数の暴力でないとわたしには効きません。蛇島がこちらを社会的に殺しに来ても対処法は心得てます。なんならそれを利用して彼女候補と親密になれちゃいますね。蛇島は外道ですが毒物に手を出すほどでもありませんし、なのでわたし基準だとヌルいと言ったわけですよ。むしろ本作の中学時代だと、彼を利用して聡里ちゃんと仲良くなれますので、聡里ちゃんの好感度を稼ぐ有能なお助けキャラだとも言えます。

 

 長くなりましたが、以上の点でわたしは蛇島に隔意を持っていないのです。

 

 ――え? なら今度は聡里ちゃんの存在意義が危ぶまれる? 自分が強いなら護衛なんか要らへんやろ、ですか?

 

 いやメッチャ欲しいですよ聡里ちゃん。経験点と超特コツの二つが美味しいのもありますが、本作のBADイベントはランダムで発生するんです。大戦犯になりがちな乱数先輩なんですよ。

 聡里ちゃんはそれを察知する能力に長けていまして、BADイベントの不意打ちによる事故死を避けさせてくれます。それと純粋に強い原作キャラというのもあって、ふざけた糞イベで大人数に襲われても、聡里ちゃんといれば高確率で切り抜けられるんです。流石に超常現象まではカバーできませんが、完走を目指す上で安定性を求めるなら絶対に外せませんよこの娘は。

 

 今は聖ちゃんと礼里ちゃんの二人を加え、わたしと聡里ちゃんの四人で待ち伏せされていた事を話してます。前回のラストの後、聡里ちゃんが連絡してきてくれたので無事に彼女の連絡先もゲットしました。やったぜ。

 で、チャットで今後の事を話し合ってるとこですね。聖ちゃんは警察を呼ぼうと、礼里ちゃんはやられる前にやるぞとか言ってます。礼里ちゃん怖っ!? 聡里ちゃんは犯人のこと何も言ってないのに、礼里ちゃんってば一瞬で蛇島の名前出してきましたよ!?

 あ、そっか。そういやこの娘、本作から実装されてる『読心術』の下位特、『洞察術』持ってましたわ。わたしの幼馴染になった影響で礼里ちゃんはゲノム大付属に入ってません。体を改造されておらず身体能力はⅠランク落ちてる上に、超特『読心術』を持っていませんが……超能力である『読心術』の素養はあるんでした。

 

 どうやら礼里ちゃんは前々から蛇島の事を警戒していたようですね。それで今回の話を聞いてピンと来たようです。犯人はお前だ! と。証拠も何もなしに真犯人を当てるとかコナンくん泣きますよ名探偵レイリーちゃん!

 ぶっちゃけ蛇島がどうなろうと構わないんですが、下手に手を出してそれが明るみになったら今後に差し障ります。なので適当に宥めておきましょう。へいへいへい落ち着けよ礼里ちゃん、どうか物騒な考えは持たないで。暴力反対です、暴力はいけませんよ! これは野球! 野球ゲームなんですから!()

 

 ――という感じで宥めて穏便に、かつ専守防衛的に対処する流れにしましょう。

 

 あとお忘れかもしれませんが、本作は十八歳未満の方はプレイできません。つまり……後は分かりますね?

 下手な事してしくじり、捕まってしまうとエロゲ展開になる事も有り得なくはないんですよ。相手がよっぽどのDQNだったら。

 聖域ヒロインの聖ちゃん達がその毒牙に掛かったら、わたしは一ファンとして、今回は捨てて再走前提で落とし前つけさせますよ(過激派) そんな事にならないようにする為に、できる限り事を荒立てたくありません。やはり平和が一番です(一敗)

 

 ……時々「これ野球ゲームだよな?」と思うことがありますが、まあパワポケ要素もある本作です。パワプロ要素だけでも割と野球を超えてたりしますので気にしないようにしましょう。

 

 そんなこんなで美少女三人は落ち着いてくれて、様子見する事に。しかし何かがありそうならすぐ警察に通報する云々と決まりました。

 が、本作世界観の警察は無能です。とにかく初動が遅い。実際に事件にならないと動かないでしょう。なので蛇島パイセンには頑張っていただきましょうね。行き過ぎたことをしない限り、聡里ちゃんの好感度を上げるのに利用させてもらいます。事態がエスカレートしていった場合に備えて、彼の悪事に関する証拠も集めていきましょう。

 

 で、今のところはオリチャー発動せず、チャート通りに進んでます。わたしの思惑通り、翌日から聡里ちゃんはわたしに注意を傾け、常に気にかけてくれるようになりました。なんと中学が違うのに登下校を一緒にしてくれるようになり、更にはシニアでの練習でも何かにつけてはわたしを見ています。

 SPになるという夢を持つ彼女は、わたしを要警護対象として認定してるわけですね。そんで礼里ちゃんと聖ちゃんも聡里ちゃんがいるのを受け入れてくれてて、いっつも行動を共にする面子に加わりました。

 こうなると聡里ちゃんの好感度はウナギノボリです。なんせ夢のSPっぽい事を実現できてるので、無意識に気分が高揚しているので好感度が上がりやすい状態になってるんですよ。で、そうしてる間に聖ちゃん達と雅ちゃんの邂逅イベを済ませてしまいましょう。今なら新顔の聡里ちゃんがいるので、幼馴染面子で固まっている場合に陥りがちな、他人に対して排他的な雰囲気を簡単にスルーできるのです。

 

「僕、小山雅っていいます! よろしくお願いします!」

 

 あらあらうふふ。雅ちゃんったらちょっとした野球ごっこで満足するつもりだったのに、威圧感ばりばりな礼里ちゃんと聖ちゃん、近寄り難い聡里ちゃんが来たんで緊張してますね。可愛い。

 なお男装してないんで、雅ちゃんは最初から女の子と認知されてます、本作は女性も普通にプロ野球選手になれるんで、そもそも男装する理由がないという事情もありますね。

 で、思い出の河川敷――リアルの地球上にある八王子にはない川、八王子川――の河原で野球の練習をしましょう。此処は聖ちゃん達にとって、パワプロくんと幼少期から一緒に野球の特訓をしていた思い出の場所。他人がいるのは内心面白くないでしょうが、わたしのチャートのために我慢してもらいましょう。

 

 聖ちゃんには後で好物のきんつばを奢り、口に突っ込んでやれば機嫌を直してくれるはず。礼里ちゃんにはパフェですね。ストレスケアも忘れないわたしはフェミニストの鑑ではないでしょうか?(自画自賛)

 

 ここまでは思惑通り。試合での大量経験点が望めない仕様なので、コツコツ地道な練習をして、イベントを熟すことで経験点をゲットしていけてますよ。

 

 

 

 ――で、本題です。

 

 

 

 本作では前にも言った通り、高度なプレイヤースキル――PSが必須とされます。これがないとフィジカルに優れてるだけのヘナチョコ扱いされるんです。なので殆どのプレイヤーは打者か投手のどちらかに絞って育成していき、PSもどちらかに特化して磨いていくでしょう。

 なので投打で活躍する二刀流プレイヤーはガチ勢、廃人だらけですね。投打どちらでもPSを磨くなんて普通の神経してたら無理ですから。

 が、ご存知の通りわたしはガチ勢です。本作のRTAをするために、もう体感時間数十年もやり込んできました。他のプレイヤーの方とも情報交換をしてかなり研究してきた自負もあります。

 そんなわけでわたしは打者としてのPSも持ってるんですよね。現時点で礼里ちゃんを先頭打者にして、二番の聖ちゃんの後に、鉄板の三番打者で固定されてるのは伊達ではありません。むしろ打者の方が得意まであります。

 

 で。現実問題として、どんだけ上手く育成しても二刀流キャラは実現が困難です。単純な話、ステを伸ばすのに経験点が足りないんですよ。どう足掻いても投手特化か打者特化にしないと中途半端なゴミが生まれてしまう。――だから天才キャラの証である『センス◎』が必要だったんですね。

 これを付けた事で投手能力をカンストしても、能力キャップのある高校時代まで経験点を余らせる事が出来るようになりました。その余った経験点で打者のステを上げられるんですよ。

 

 そして本作は試合による取得経験点の量がゴミですが、唯一のメリットとして活躍の内容に応じた特能を自動ゲットできます。例えば打席で初球ヒットを連発してたら『初球○』になったり、強振でバットを振り回して長打を量産すれば『パワーヒッター』や『広角打法』をゲットできたり。投手の場合でも同じ事が言えちゃいます。経験点の節約ができて大変お得なので、試合は常に勝ち続ける気概を持ちましょうね。

 

 ――練習、コミュ、練習、コミュ。この繰り返しを行ないます。

 その合間で聡里ちゃんに頼りましょう。が、頼りすぎずに、普段は聡里ちゃんに頼らせてあげましょう。

 対等な関係を望む一方で、女の子らしく甘味が好きで可愛いもの好きな聡里ちゃん。サポートし合って居心地の良さを教え込んでやるのです。

 こうして聡里ちゃんの気分がよくなる関係を築いていくと、聡里ちゃんの男性との付き合い方の理想像がパワプロくんで固定されるからですね。他の男を見ても、知っても、パワプロくんの事をずっと忘れられなくする。――わたし色に染め上げてやるのだぁ!

 

 わたしの経験上、これで聡里ちゃんの好感度は告白イベを起こしてもいい段階になりました。パワプロくんの初彼女は聡里ちゃんだぜ。……モブ娘? 一日で別れ話切り出す自分勝手な小娘なんざ知らんなぁ。あんなのカウントしませんよ。

 ですが告白する前にフラグを立てときます。万が一にもフラレた時も、聡里ちゃんとの関係を切らないようにするためです。なぁに簡単ですよ、単に言葉を掛けとくだけですから。

 

「聡里ちゃんはSPになるのが夢なんだよな。だったら将来、俺の専属SPとして雇いたいよ。え? なんでってそりゃあ……聡里ちゃんがいてくれると安心感が凄いんだよ。まだ中学生なのにこんなに優秀なんだ、将来はとんでもなく有能なSPになるって分かりきってるし、なら誰だって雇えるなら雇いたいって思うだろ」

 

 聡里ちゃんのウィークポイントに火の玉ストレートが突き刺さった様が幻視できました。

 密かに自分のしてることが鬱陶しくて、迷惑なんじゃないかと悩んでた聡里ちゃんにとってこの言葉は効きます。嬉しくて堪らないってクールな表情に滲んでますよ。

 伊達に『前の』パワプロくんと深い関係だったわけじゃないんで聡里ちゃんのツボは知り尽くしてます。わたしのチャート上、絡む事になるであろうキャラ全員のデータも頭に叩き込んでますし死角はありません。

 

 やはりその言葉が効いたようで、聡里ちゃんの密かな警護に更なる熱が入ってますね。うんうん、パワプロくんだけを見てると良いんだよ聡里ちゃん。これはもう告白したらオーケーしか選択肢がないのでは? 地味にシニア内の空気が悪くなっていって、なんだか居心地が悪くなってますが計算通りです。

 そりゃあね、可愛いマネージャーがパワプロくんに熱を上げてるのが傍目にも分かるんですよ。しかも超かわいい幼馴染が二人もいる。バケモノじみた天才ステ持ちで可愛い女の子を三人も侍らせてるように見えるイケメンとか、わたしだってそんな奴には嫉妬しますよ。

 

 で、蛇島を放置してた甲斐が出てきてます。蛇島はそんな空気を密かに助長してくれるわけで、蛇島……お前最高過ぎですよ。最高のアシストをしてくれてホントにサンキューですわ。急遽組まざるを得なかったオリチャー上、最も望ましい環境が仕上がってきましたよ、君のお蔭でね。

 望んでいたのはチームメイトに白眼視されて、干されていく空気です。これで野球部のない高校に行っても文句は出ませんよ。潰されそうになったから強豪のチームに苦手意識ができて、自分で野球部を作ったんだと言い張れるんですよね。尤もリアルだと通じない論法ですが、『ぱわぷろ(平仮名)』世界だと割と通じます。

 

 そんなこんなで聖ちゃんが高校に備えて目ぼしい奴を誘えたと報告してくれました。あの河原に連れてきてくれるそうです。

 果たしてそれは誰なんでしょうね(すっとぼけ)

 

 

 

「ふーん? 聖が秘密にしたがるわけね。力場専一って、サプライズにしてはとんでもない大物じゃない」

「わぁ……女の子ばかり集まってる。これってわざとなの?」

 

 

 

 来た! 先発も出来るメイン中継ぎと抑え来た! これで勝つる!

 

 聖ちゃんが内助の功を発動して連れてきてくれたのは元祖三人娘の残りの二人! 同い年バージョンの『橘みずき』ちゃんと、一つ年上バージョンの『早川あおい』ちゃんです!

 ぱわぷろ(平仮名)世界だと、この二人のどちらかとランダムで同年代になるのですが、聖ちゃんと同い年な時点であおいちゃんが歳上なのは明白。聖ちゃんは確定でこの娘達と縁ができるので、誘う面子の宛てがあると言ったらこの娘達が来ると思ってました。聖ちゃんナイスぅ↑(本音)

 

 という所で今回はここまで。次回で中2になるまで進めて、高校受験に備えるあたりまで進め――

 

 

 

「――なるほどー? 迷惑な先輩に目を付けられてるとか最悪じゃない。ね、アンタらウチの中学に転校して来ない? シニアも私のとこに入りなさいよ。私の目の届くとこでなら、そんなふざけた真似させないわよ?」

 

 

 

 ――ファッ!? クゥーン(失神)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




面白い、続きが気になると思って頂けたなら評価等よろしくお願いします。

高校編での仲間(意味深)は誰が良かろうなのです?

  • 友沢亮などの優秀な男性選手
  • 柳生鞘花、冴木創などの優秀女性選手
  • 他はモブでええやろ(無慈悲)
  • 作者の裁量に任せるで!(有情)
  • こんなにも辛いのなら、愛など要らぬ!

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