男女混合超野球連盟ぱわふるプロ野球RTA   作:飴玉鉛

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初彼女を作ったら初投稿です。



告白イベント:氷上聡里

 

 

 

 親が警視庁警備部警護課の私服警官で、親の影響を受けると共に強い憧れを懐いたのが始まりだった。

 私もいつか、SPになりたい。

 その想いに曇りはない。これからも曇らないと思う。夢に真摯に向き合い、そのための努力と研鑽を怠った事もなかった。

 合気道を学んだ。才能はあったのだろう、師となった人はもうすぐ教える事がなくなると言っていた。合気道を実戦で使えるのは真の達人だけだという、その真の達人になるだけの器が私にはあるらしい。

 喜ばしい事だ。親も褒めてくれた。けれど間違えてはならず、傲ってもならない。武力の行使は最後の手段であるべきで、積極的に武力を振るえば暴力に転じ、やがては無用な諍いを生むだろう。警護対象を護る立場の職を目指す私がそんな様だと滑稽だし、本末転倒としか言いようがない。

 積極的に戦うのがSPではないのだ。専守防衛に徹し、警護対象を危険から遠ざけ、予防策を立てるのが仕事である。危険から警護対象を護るためなら体を盾にもする、逃げもする必要があった。体面より『守った』という結果だけが重要なのだから。

 

 私が野球のシニアに入り、マネージャーを始めたのも夢のためだ。

 

 このご時世、プロ野球選手や球団がSPを雇う事は多く、私もいつかはその一員になる事は充分考えられる。だからシニアとはいえ、野球選手の行動パターンを見ておきたかったし、学べる事はあると踏んだのだ。

 それにプロを目指す選手の競争は熾烈だ。人同士が競争し限られたプロの席を手に入れようとすれば、時には陰湿な潰し合いも発生し得る。そうした心の機微を学べれば私の夢の大きな財産になるだろう。

 結果は大当たり。案の定とは言いたくないけど、一人のスター選手を中心に人の汚い心が渦を巻いた。

 その選手は私と同い年ながら、投手としても打者としても極めて高い評価をされていて、監督やコーチも次のエースは彼で当確だと見做している。打線でも四番を任せられるほどになるかもしれないと期待しているのが分かった。そして私にそれを感じられた以上、他の人も感じられるのは自明だろう。

 激しい嫉妬があった。才能への妬みがあった。

 それだけならまだ抑えられたのかもしれないが、その選手は――私には然程重要ではないけど、顔がよく。頭もよくて。おまけに同性の私から見ても可愛い幼馴染が二人もいた。人間としての何もかもで劣っていると感じて劣等感に苛まれた人達が、暴走してしまうだけの土壌は充分にあったのだ。

 その火種に着火した人がいる。巧妙に、狡猾に、自分は直接関与せずに周囲を焚きつけた人が。私がそれに気づけたのは、ひとえにそうした機微に神経を割いていたからだろう。そうでなければ事前に危機意識を持てずにいたに違いない。

 

 だから私は彼――力場専一くんに接近した。

 

 元々好ましいと感じていた人だったから声を掛けやすかった。

 面倒なマネージャーの雑用をいつも手伝ってくれて、恩に着せるような所もなく。かといって下心があるようでもない。マネージャーの私を軽んじる事なく尊重して、私自身と対等に向き合おうとしてくれていた。

 多分、そうした精神面への好意がなかったら、自分から異性に近づくのに躊躇って間に合わなかったかもしれない。私が声を掛けた当日に、なんとなく覚えていた嫌な予感は現実のものとなったのだ。

 一人でいた彼を家まで送り届ける途中、明らかに力場くんを狙って待ち伏せている人達がいた。彼らの体格や何気ない仕草の癖が、同じシニアの人達と一致した時は戦慄したものだ。頭ではありえると想定していても、実際にこんな汚い心を見せつけられると鳥肌を立ててしまう。

 

 ――比較してしまうのは仕方がないだろう。

 

 そんな汚い部分を、力場くんは持っていなくて。一心に野球に打ち込む姿はとても綺麗で、尊かった。

 私は彼を守らないといけない。そうした使命感を懐くのに時間は要らなかった。私がSPを志したのは、きっとこうした綺麗なものを護るためだから。

 

 ――いつしか私は、いつも彼を見ていた。

 

 自分が未熟なのは知っている。けれど私だってSPの卵だ。警護が必要な人から目を離すわけにはいかず、私が気をつけていれば最悪の事態だけは防げる自信もあった。

 中学は違っても登下校を一緒にして、シニアの練習でも彼が一人にならないように目を光らせて。密かに警戒心を持って周囲の人の動向にも気を配って。

 ちらり、と。私のしてることは独善で、力場くんは私を鬱陶しいと感じているかもしれないと不安を覚えもしたけれど。彼は、快活に笑ってその不安を打ち消してくれた。

 

『いつもありがとうな。聡里ちゃんがいてくれると心強いよ』

 

 ――嬉しかった。私のしている事が正しいのだと、迷惑なんかじゃないと伝えてくれた事が。

 

 嬉しかったから、更に力が入ってしまって。いつしか彼に相当入れ込んでいる自分がいるのに気づいた。

 けれど止められない。止まる必要がない。

 事実として彼は警護する必要がある人物だ。だから止まる理由がない。

 

『あんまり気を張り過ぎてると疲れるだろ。これは俺がやっとくから休んでてくれ』

 

 頼り切るだけでなく、気を遣ってくれたのが心地良い。

 SPと警護対象が互いに尊重し合う、私の思い描いていた理想的な関係になれていたから。

 

『聡里ちゃん』

 

『聡里ちゃん?』

 

『聡里ちゃん!』

 

『聡里ちゃんっ』

 

 私を呼ぶ、親しみやすい声。

 笑顔。

 距離感。

 全てが心地良い。

 

 

 

「ね、アンタらウチの中学に転校して来ない? シニアも私のとこに入りなさいよ。私の目の届くとこでなら、そんなふざけた真似させないわよ?」

 

 

 

 ――曖昧模糊として、核の見つからない焦り。それを感じるようになったのは、まさにそんな時だ。

 早川あおいさんと、橘みずきさん。二人が新たに加わったその日、力場くんを取り巻く状況を知った橘さんがそう誘いを掛けて。

 あ、終わった。

 そう思った。

 彼の問題が解決されて、私は要らなくなる。それは本来、一番いい解決方法だ。私にとっても素直に祝福するべき事だ。だというのに私の胸に去来した想いは、終わってほしくないという、SPを志す身として恥ずべき想いだ。

 私は必死に自分を抑えた。自分の()()に蓋をした。

 彼の新しい道への出発を、素直に祝福してあげるべきだろう。そうするのが正解だ。そうするべきだった。

 

 けれど。

 

 私はその場を解散した後も、暫く何も考えられずに呆然と佇んでしまっていた。

 完全に日が暮れて、ようやく我に返った私は帰路につく。

 終わる。終わってしまう。――いや、もう終わったようなものだ。

 これで良かったのだ。これが正解なんだ。そう言い聞かせて、自分の中にある想いを塞き止める。

 忘れはしない、これまで体験できた事は私にとって財産になる。貴重な体験をさせてくれた力場くんに感謝して、気持ちよく別れよう。

 そう、思っていて。思おうとしていた。

 すると――そんな時にスマホへメッセージが届いたのだ。

 

【登録名:力場くん】

 

「――!」

 

 力場くんからだ。私は思わず緊張し、訳も分からないまま急いでメールを見た。

 

『話したい事がある。今から○○公園に来てくれ』

 

 力場くんの顔が脳裏を過ぎった。私を見詰める視線を思い出した。

 まさか、と。ありえない予想を懐きかけたのを否定する。そして自分の行動を正当化するために理論武装した。

 私からも話がある。もうSPの真似事はやめる、と。今まで勝手にやっていたのだ、せめて直接会って伝えるのが筋というものだから、と。

 無意識に私は走っていた。自分が走り出しているのに気づいたのは、その公園に着いてからだ。必死に息を整え、ハンカチで汗を拭い、乱れていた髪を綺麗にした。だらしない女だと思われたくなかった。この関係を終わらせる最後の時は、せめていつも通りでいたかった。

 

 陽は沈み、辺りは真っ暗だ。

 街灯の灯りだけが地上を照らしている。

 

 公園に入ると、彼がいた。すらりとした手足の、均整の取れた体つきの男の子が。

 足音を立てると彼は私に気づいて振り返ってくる。解散してから一度も帰っていないのだろう、その服装はシニアの野球ユニフォームのままで、まだ汚れていた。

 汚れているのに、綺麗だと思う。私は掛ける言葉を見失い、とにかく何かを言わないといけない気がして、なんとか捻り出した。

 

「話って――なに?」

「いきなりだな聡里ちゃん」

 

 唐突に過ぎたのか、苦笑いされる。耳が熱くなるのを自覚した。確かに、気が急き過ぎている。

 落ち着こう。落ち着いて、向き合おう。もしかしてと期待する心を否定して落ち着くべきだ。深呼吸をする。一度、二度。そして、落ち着いた、と口の中で呟いた。自己暗示のように。

 それを見計らっての事だろう。力場くんは私の方に歩み寄ってきて、私の目を真剣な眼差しで見詰めてくる。

 

「俺さ、みずきちゃんの誘い、乗ろうと思ってる」

「――そう」

 

 単刀直入に本題に入った彼に、私はそう返すしかない。

 

「父さん達は俺の言うことを尊重してくれるってさ。ふざけた連中に構う事はないって」

「道理ね」

「ああ。だからさ、分かるだろ? もう聡里ちゃんに心配して貰う必要はなくなったんだ」

「……うん」

 

 やっぱりそうだ。

 寂しさを堪え、私は意識して表情を緩める。

 

「よかった。力場くんが無事なままで」

「無事でいられたのは聡里ちゃんのお蔭だ」

「そうだと嬉しい、かな。力場くん自身がきちんと気をつけてくれたのも大きいから、そうまで言われるほどでもないと思うけど」

「いいや、聡里ちゃんのお蔭だ」

 

 謙遜でもなんでもなく、本当に力場くん自身が安全に気をつけた所は大きいと思う。なのに力場くんはそれを力強く否定した。

 私のお蔭だと、強調して。――ああ、本当に終わるんだなと、受け入れた。

 やりやすい人だった。警護のし易い人だった。理解があって、尊重してくれて――それらをひっくるめても、度外視しても、人としてとても素敵な人だった。

 

「けどこれで終わりだ」

 

 そう、終わりだ。

 

「俺はもうあのシニアには行かない」

 

 これで終わりだ。

 

「……」

「けど。けどさ。こうなって初めて気づいた。自覚した。俺、俺は――」

 

 目の前に、力場くんがいる。

 彼の顔を見詰めて、私は固まってしまった。

 余りに真っ直ぐで、真剣で、本気な目。どこか必死な色のある、強い気持ちがある。ああ、卑怯だ。ズルい。そんな目をされると、逃げられない。

 終わりにするべきなのに。

 終わるはずなのに。

 ――まだ、終わらないんじゃないかって、期待してしまう。

 

「俺は、聡里ちゃんが好きだ」

 

「――ぇ」

「聡里ちゃんと離れたくない。ずっと一緒にいたい。聡里ちゃんに守ってもらいたいし、守ってあげたい。一人の人間として対等に付き合える聡里ちゃんが好きで好きで堪らないんだ」

「――――」

「俺の彼女に、恋人になってくれ。ずっと――俺といてくれ」

 

 後ずさった。

 嫌だったからじゃない。ただ、衝撃的だったから。

 まさか。

 まさか、彼も。

 力場くんも、私と同じ気持ちを――

 

 後ずさる。

 

 逃げないといけない。答えてはいけない。

 脳裏を過ぎった顔は仲のいい友達になれた二人。六道さんと霧崎さん。

 この二人の気持ちを知っている。私が割り込んではいけない二人だ。

 逃げるために、後ずさる。その度に、彼が詰めてくる。

 

「か、考え、させて……」

「駄目だ。時間は掛けてもいい。けど此処で、答えてくれ。でないと聡里ちゃん、逃げちゃうだろ」

「に、逃げないから。ちゃんと答える」

「駄目だ。此処で、聡里ちゃんの口から答えを聞かせてくれ」

「力場くんは、強引過ぎ……」

「嫌なら嫌って言えばいいだろ。俺が嫌いなら嫌いだって言えばいい」

 

 壁際に追い詰められる。両手で左右を塞がれる。

 顔が近い。自分の顔が上気してしまう。

 沈黙する。答えが見つからない。見つけるわけにはいかない。

 強い衝動が口を突こうとする度に必死に堪えた。

 力場くんはずっと待ってる。

 付き合わない、恋人にならない、そうはっきりと言おうとするのに口が動かない。

 

「聡里ちゃん。嫌なら突き飛ばしてくれ」

 

 やがて力場くんは、力場くんらしい強引さで話を進めた。

 誰かが答えに詰まった時、なんでもないように引っ張っていく彼なら、こうすると分かっていて待っていた自分がいたのに、その時気づいて。

 

「ぁ――」

 

 近づいてくる顔に。

 きゅ、と胸元で自分の両手を握り締め、目を瞑ってしまう。

 

 か細い声を漏らして、唇が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  †  †  †  †  †  †  †  †

 

 

 

 

 

 

 

 

 聡里ちゃんと、恋人に、なった!

 

 賭けに勝ちましたよ。いやぁ聡里ちゃんは強敵でしたね……。

 ぶっちゃけ恋人になれるかどうかはマジで半々だったんで良かったです。

 今回の勝因は地道に好感度を稼いでいた事だけ。特にイベントとか挟んでなかったんで、少し強引に押しました。

 聡里ちゃんは嫌な事ははっきり嫌だと言ってくるので、その場合は素直に引き下がりましょう。嫌だと言われても迫ったら、最悪ぶん殴られますからね。

 しかし嫌だと言わない場合と、いいとも言わない場合。これはぶっちゃけ強引に来てくれっていうサインなんで、押せ押せゴーゴーです。そうなるのは他に彼女候補がいて好感度がそちらも高いと、聡里ちゃんが遠慮しちゃってる場合ですからね。本命は君なんだ!(迫真) と迫れば折れてくれます。

 

 ……今回、彼女候補は聡里ちゃんだけだったのになんで?

 

 ま、まあ無事彼女に出来たんだし別に問題ないでしょ。これで聡里ちゃんを連れていけます。高校も同じとこに行ってくれますね。

 本作の仕様だと彼女枠から吸える経験点は、デートした回数や好感度にも関係しますが、主に付き合った時間分で計上されます。チマチマと経験点をくれるのではなく、一定期間が過ぎる毎にドカンと纏めて寄越してくれる感じですね。

 

 あと本作はR18指定のゲームなんで、普通に本番行為にも及べます。やろうと思えば(王者の風格)

 

 鉄は熱い内に打てとも言いますし、彼女にした勢いに乗ってペロリと食べてしまうプレイヤーもいるようです。が、わたしはそんな真似はしません。わたしはロリコンですが紳士ですので、イエスロリータノータッチを基本姿勢としております。

 少女期を経て大人になるまでを見守っていたいんですよ。幼い頃からの思い出を育み、そうした思い出をオカズげふんげふん、シチュエーションで本番に臨みたいんです。シチュで燃え上がるタイプなので、わたし。

 ですがまあ効率的な面を鑑みると、本番を致したいというプレイヤーの気持ちも分かります。本作だと行為に及ぶと何故か一定確率で超特コツが手に入りますからね。

 

 なんで?(素朴な疑問)

 

 まあ仕様なんでしゃあなしです。わたしもその点を鑑みてイキたいのですが紳士の矜持は実際大事。手を出すとしたらお子様ではなく、大人の女性にしましょうね。わたしのポリシー的にセーフなのは女子高生からなので、少し年上の彼女候補を探すのも手です。ぶっちゃけ性欲を持て余すので我慢の限界がそこらへんという事情もありますね……。

 え? 女子高生もロリコンに入る? 大人と言い張るのは無理筋? 戦国時代で言うと女子高生はオバハンなんでセーフでしょ(強弁)

 というわけで初彼女は聡里ちゃん! 経験点が一気に入る期間は一年周期、くれるのは三回です。じゃけん高校一年生になってちょっとの間まで彼女にしましょうねー。三年過ぎたらリリースしますよ。RTAのため大量の経験点がいるからね、仕方ないね――というのはウソです。

 

 前のチャートは死にましたので高校からはオリチャーです。そのオリチャーでいくためには、聡里ちゃんと別れるわけにはいかないのですよ。フラレて泣いちゃう聡里ちゃんを見たかったオニチクさんは残念でしたー。

 なのでわたしは二股します。むしろ三股までしちゃうかも(ゲス) なーにバレなきゃ犯罪じゃないんですよ。ゲシュタポの如き密告者に見つからない立ち回り方があるので問題ありません。スケジュール管理もこういう時のために覚えたと言っても過言ではなかったりします。……過言かな?

 過去の『パワプロくん』は最高で五股して包丁でめった刺しENDを迎えた事もありますが……いやぁアレは激アツでしたね(恐怖) ですが万が一浮気がバレても、聡里ちゃんがいたらセーフなんですよ。浮気に怒りながらも使命感的に守ってくれるので。あなたが神か? まあそうなったら浮気できないように四六時中監視されるようになるんですが……そのシチュは大好物です。是非管理してもらいましょうねー(無敵)

 

 というわけで翌日。恥ずかしがって赤面する可愛い聡里ちゃんの肩に腕を回しながら皆に報告しましょう。

 

 ぼくたち、わたしたち、付き合う事になりましたー!

 

「――――」

「――っ」

 

 って、あら? なんだこの空気(困惑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




効率と経験点のためなら外道にもなる男パワプロ。地獄(修羅場)の釜を開けた。

また次回も見てください。宜しくお願いします。

高校編での仲間(意味深)は誰が良かろうなのです?

  • 友沢亮などの優秀な男性選手
  • 柳生鞘花、冴木創などの優秀女性選手
  • 他はモブでええやろ(無慈悲)
  • 作者の裁量に任せるで!(有情)
  • こんなにも辛いのなら、愛など要らぬ!
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