特に誰、と決まったわけじゃありませんが何となく分かる...かもしれません
「こいつ、父親いないんだってさ!かわいそー!」ユビサシ
「えー、ほんとー?うわーお父さんがいないってどんな暮らししてるんだろうー」ケラケラ
「絶対びんぼーな生活だぜ!親がいないんだもん!」ネー
「あはは、よく学校とか来れるよねー」ネー?
「なんだっけ!こいつの親水商売っていう職業してるらしいぜ!」マトモナオヤジャナイヨナー!
「水商売ってよく分かんないけど水を売るだけの仕事なの?」ハズカシクナイノー?ケラケラ
「しかもこいつ、目の色が左右で違うんだぜ!びょーきだよびょーき!」キンガウツル!
「化け物の子だよ!近寄ったら殺されるよ!」チカヨラナイデヨ!
「化け物ならやっつけなきゃな!」ミンナデナグロウゼ!
オー!コンナヒトトイッショニイタクナイ!デテケヨバケモノ!
お母さん
貧困や差別に喘ぎながらも決して挫ける事なく立ち向かい、私を育ててくれてありがとう
幼少期では片親というだけで周囲の人から蔑まれ、殴られいたぶられ、その時には既に絶望という感情を覚えていました。
「こんだけ痛めつけてやったらもう二度と学校に来れないだろ!」
「俺らの前に出てくんなよ化け物!」
「ほんと、親がいないってだけでも可哀想なのに化け物とか更にかわいそー!」
「みじめだよなー、おれなら絶対外に出られないわー!」ケラケラ
「次また学校に来たらもっと殴ってやるからな!」
ニドトクンナ!サッサトシネヨ!バケモノ!
お母さん
いつも寝る時間を削ってでも私の為に働いて、帰ってきた時に私のご飯を用意してくれたり、傷つき泣いてる私をずっと撫でてくれてありがとう。
泣きたいのは自分の方だろうに、常に私の事ばかり考えて、私を支えてくれましたよね。私の世界にはお母さんしかいませんでした。
...いつも外を見るたびに思い出す。小学校・中学校と毎日のように私の家の前に来ては石を投げ、大声で化け物出てこい、とか生きてるんなら顔見せろよ、とか。近くを通った子供にもあの家に化け物が住んでいる、近づいたら殺される。と教えて段々と私を知らなかった人や近所の人も遠ざかり、遂にその人達に加担するようになりました。
妹はいるけれど...、もう妹は何も喋らない。お母さんはきっとなんで喋らないのかは分かるだろうけど、私は知らない。ただ、肩が動いてるから生きてるんだって、そう思うしかなかった。
お母さん
内向的で身体が弱かった私は何事に対しても積極的になることができず、過ぎていく日々に焦燥感を覚える事もなく、抱えている自殺願望や自傷願望がいつ牙を剥き私を襲うのかと、ただただぼんやりと考えていました。
君には艦娘の才能...いや、資質がある。妹さんもそうだろう。調べれば分かるだろうが...君はきっと、白露型駆逐艦の3番艦、〇〇になるだろう。
やっほー、私は白露型駆逐艦の1番艦、●●だよ!多分、今は何も分からないだろうけど...ただつまらない日々を過ごすなら私達と一緒に来ない?私も...〇〇?と近い生活を送ってたからさ、何となくは分かるけど...。無意味に生きてただ死ぬぐらいなら大好きなお母さんを支えない?
あぁ、そういえば君の母親は〇〇と言うんだったな...。約束しよう、君が艦娘になってくれれば母親の生活は我々海軍が保証する。一緒の生活は...送らせてあげることはできないが、近所に住み、月に数回は会うこともできるだろう。
そこの...春雨に似た妹さんもさ、一緒にどう?〇〇だけじゃなくてもさ、私や時雨...夕立っていう、新しい家族もできるんだよ。それにもう、こんな日々は送らなくて済むんだよ
妹の目を見ると、身体は動いてないけれど、目が輝いていた。いつも下を向き、起きているか寝ているか分からない、光すら無かった目が、私の目を見ていた。
...決まったようだね。もしかしたら君たちは...死ぬかもしれないけど――――
うんうん、白露がいっちばーん!なんだから、何でも頼ってね!○○!春雨!
お母さん
この地獄のような世界に放り出されて○○年。命を浪費し続けるだけの私の人生にある日、一筋の光明が差しました。
今までの人生における私の...私達を取り巻く不幸な出来事全ては彼らと出会う為に支払った...所謂、代償の様なものだったのかもしれないと思いました。
そして
「お...おい!やめろよ!昔の事だろうが!なんで今更根に持ってんだよ!」
「そうよ!私達には家族がいるのよ!」
「お前のような化け物にはいないだろうけど、愛する妻がいるんだよ!」
「俺らが幸せだから妬んでるのかよ!化け物の分際で!」
艤装を...砲の先を向けて、ただ発射と念じるだけ。引き金を引く動作も、照準を合わせる必要もない。
ただ、なんとなくあいつらに向ければ全て自動で調整してくれる
砲音、水っぽい肉が飛び散る音、続いて落ちてグシャって鳴って、辺りはシーンってする
「お...おい!なんでも殺す必要はないだろ!」
「化け物が遂に本性を現したわね!すぐに警察に言ってやる!」
砲音、叫んでた女がただの肉塊になる
「おい...おいおい!ふざけんなよ!俺は死にたくねぇ!俺は死にたくねぇ!!!」
全力で立ち上がって走って私に背後を見せて逃げる
砲音、動いてた物の上が消し飛んで、自然に地面に這いつくばる。
まるでゴミのように
「お願いします!殺さないでください!昔の事は謝ります!お金が欲しいなら全部差し上げます!服を脱げとおっしゃるなら全部脱ぎます!命令には全て従います!だから殺さないで!」
砲目から汁を流して私の服を握りしめて叫ぶ男に
砲砲音。...ちょっと汁が付いちゃった...。
私が念じるだけで○○年の努力も苦労も全てが水の...ううん。違うよね。
こいつら以外に私達を虐めてた奴も、妹を壊した奴も、近くに住んでた奴も、みんなみーんな
今は仲良く、土の下
「...ふふっ、ふふふふふっ...!」
あー、なんて楽しいんだろう。私の人生も、捨てたものじゃなかったわ。ね、春雨。
えぇ、そうですね、姉さん。私もそう思います、はい。
でもまだ全員じゃないから、ちゃんと探そうね。ね?
はい、分かってます、姉さん。
あ、お母さんを悪く言ってた人たちも追加しよっか。
はい、全然良いと思います、あの人達も仲良くしてくれましたからね。
うんうんっ♪○○のいい所見せなきゃねっ
お母さん
私は...私達は今日...
人生に悦びを見出しました
ただの百合
何か怒られたりしたら消します
改変したりするかも