「やっぱりグリセア村の皆さんとても心配そうに見てましたね……、カズラさん」
「あはは……、あれじゃ言い伝えのままだって取られても仕方ないからなぁ……。まぁ、縛られた所を見られてなかったのは本当に良かった。そうなってしまったらまんまその通りだし……」
「うわぁ…… よくよく考えてみればそうですよ 確かに。縛られて~みたいな そんな所見られてたら村人の皆が一斉蜂起! ってなっても不思議じゃないですし! はぁ…… ほんと間一髪だったんだなぁ。考えてみたら、どっと疲れが出てきたかもです……」
色々と後ろ髪を引かれる思いでグリセア村を出て早1日。
ラタに乗って(現実世界で言う馬)イステリアへと向かっていた。
途中野営で軍隊の食糧を堪能させてもらったり、設営風景を見学させてもらったり、正直歴史ツアーに参加させてもらってるみたいでワクワクしてしまったりしているカズキ。
カズラも、
そして、食事以上に一番堪えたのは長時間のラタによる移動だ。……特に 光な人間のカズキは兎も角、普通の人間? であるカズラは かなり堪えた様子だった。
何せ、馬につけられている鐙がこのラタには無い。
長時間騎乗してれば尻が悲鳴を上げるのはまさに自明の理である。
申し訳ないが、カズキはその点何ともなかった。光のボディはこういう所でも役に立つ様だ。なので、カズラのフォローに回りつつ、バレッタやバリンとも色々と話をしてみて、より仲良くなれた。
グリセア村との交流は1日程度で殆ど無いも同然。カズラの友人、と言う理由で殆ど無条件で友好的な関係を築けてはいるが、ゆくゆくは建前無くとも仲良くなりたい、と思ったりしている。
バリンとの話で話題になるのは何と言っても【酒】だった。
「へぇー バリンさんはお酒に目が無いんですね?」
話の内容とは 以前、カズラが持ち込んだ日本酒を呑んで大層気に入った時の事。
でも、異世界の酒なので、まずは身体に合うかどうかを確認するのが一番、って事であまり呑めなかったらしい。実際、現実世界……カズラたちでも急性アルコール中毒! みたいなのがあるし、アレルギー的なものもある。こちらの世界に当てはまるかどうかは判らないが、用心することに越したことはない。
そんな話を最初に聞いていたバレッタ。……父を心配するバレッタが鉄壁の防御。もう1杯を許さなかったのである。
「いやはや、お恥ずかしい限りでございます。カズラさんから頂いたお酒がとても美味しくて……、あの味が忘れられなくて………」
何処か儚い夢でも見ていたかの様に、視線を遠くさせているバリンを見てカズキは思わず笑った。
「なら今度、私とも一緒に飲みませんか? 前に飲んだ時、身体は大丈夫だったのならいけると思います。私のおすすめ品をカズラさんに今度 頼んでみますよ」
まさかの提案にバリンは焦点を元に戻し、前のめりになる。
「おおおおっっ!! ほ、ほんとうですか!? おすすめを!?」
そして 子供の様に目を輝かせるバリン。
因みに カズキもこれでも酒は飲める方。酒の話になって、この光な身体になってアルコール反応? がどう出るのか気になったりもしているから実は飲んでみたい。身体は直ぐに赤くなる方だが、どちらかと言えば光、黄色に光る身体なので、飲んだ状態で光ったら、赤い閃光になったりするのだろうか? とおバカな事を考えたりして笑っていた。
「か、カズキ様がこういってくださってる! だから、良いよな!? バレッタ!! 今度は呑んでも良いよな!! 良いんだよな!??」
「飲みすぎなければ良い、かな?」
「あはは……、その辺りは私もいますし、適度に楽しむつもりですよ? 安心してください」
「あははは……、どうもすみません。カズキさん」
「いえいえ」
喋り方さえ変わっちゃう程嬉しい様で、何だか提案した自分も嬉しくなってくる。
そこでカズキはそっとカズラに耳打ちをする。
「あのー 勝手な約束をすみません。……また、日本にいったときで良いんで買ってもらえないですかね? オレ、その分しっかり働く所存なので!」
「あははは……、それくらいお安い御用だよ。必要なものがあるならじゃんじゃん買ってくるから。あ、でも勿論、酒に関しては バレッタさんが言った様に飲み過ぎない程度じゃないと、バレッタさんに止められちゃうからね?」
「もちろんっ」
最初こそは、イステリアへと向かう事に複雑な想いを抱えていたのだが、楽しみな約束事が出来て良かった、とカズラもカズキも思うのだった。
そして、更に明後日。
イステリアへと到着した。
カズラは2度目だが、カズキは初めてのイステリアだ。
だからこそ、目を大きく見開き、そして子供の様に目を輝かせていた。
到着した時間は深夜であり、街の灯りは当然電気などではなく、火を用いている為、街の殆どの灯りは消えていた。……それでも幾つか付けられている灯が街を幻想的な雰囲気に彩っていたのだ。
グリセア村との違いを言えばとにかく建物が多く、大体幅は5~7m程だろうか、真っすぐ伸びた道のわきに木造・石造りの建物が一定間隔ごとに建てられている。
これだけ広かったら、さぞ人通りは賑やかな事だろう。交通の便を考えたら徒歩で埋め尽くさんばかりに人々が往来しているのが目に浮かぶ。顔立ちがロシア人? オランダ人? な感じの顔立ちなので、見栄えもする事だろう。
カズラの【中世映画の中にいるみたい】と率直な感想を聞いたが、まさにその通りだ、とカズキも思えた。
そんな、何処を見てもまだまだ飽きない市街地を更に抜けて、イステリアの中心部へと向かった。
そこは貴族が暮らす居住区。まさに貴族の世界。THE・貴族。
一目でわかる程、ここへ通ってきた時に鎮座していた建物とは違った。
如何にも豪邸、な建物しかなく殆どが平屋だった先ほどとは違い、2階建ての部位を持っている建物もちらほら見受けられる。中には3階建てもある様だ。建築技術がどこまで進んでいるのかは判らないが、木造・石造りでここまで拵えるのは相当大変なんだろうな、と思いつつ、目を更に輝かせながら移動し、そして到着したのは ハベルの屋敷。
アイザックと色々
「ほんっと豪邸ばかり! 同じイステリアでも中心部は凄いですね」
「オレも初めて来ました。これは本当に凄い。(……写真撮りたい)」
「本当に父と私までハベル様のところに泊めていただいていいんでしょうか……。恐縮です~……」
「う、うむ……」
昨日、ハベルから自らの屋敷で過ごしてほしい、と言われて 勿論バレッタやバリンのグリセア村の人達も分け隔てなく貴族な豪邸に入らせてもらえた。
バレッタとバリンは非常に恐縮しているのが横目で判る。身分の違い、と言うのがこの世界では当然の如くあるのだろう、と改めて感じた瞬間でもあった。
青銅拵えの門……だろうか、それが左右に開かれ、ハベルに招かれた豪邸の入り口を開くと、とても若い侍女、使用人、……メイドさん? が出迎えてくれた。
「おかえりなさいませ」
玄関ホールの石床はピカピカに磨かれていて、カズキのピカピカといい勝負をしそうだ、とカズラは更に興奮。
カズキは何本か立っている石の柱の彫刻に注目して目を輝かせていた。
屋敷の第一印象、受けが良かった、とハベルはその2人を見て感じたのだろう。その表情は明らかに嬉しそうに笑っていて、出迎えてくれている侍女を手招きした。
「大事なお客様をお連れした。私が客室にご案内するからマリーはすぐに夕食と風呂の準備をしてくれ」
「ご夕食はお風呂の後でよろしいでしょうか?」
「ああ、それで頼むよ」
マリーと呼ばれた侍女は、ハベルにかしこまりました、とお辞儀をする。
カズラは、まだ少女と言っても差し支えない齢に少なからず驚きを見せ、奴隷制度がある国でもある事だし、年齢関係なく働かなければならないのだろう、と深く考えるのは止めた。
そして、カズキはマリーの名を聞いて、その容姿を見て 頭の奥底の所謂【記憶タンス】をどうにか頑張って抉じ開けた。色々とある筈なんだけれどなかなか思い出せないのは、やはりもどかしい。
それでもどうにか 朧げではあるが、彼女の事をゆっくりと思い出していく。
「(確か あのマリーって子は……ハベルさんの妹、だったかな? いや、だったはず。そんでもって、妹だけど 奴隷で………)」
マリーと言う少女は、ハベルとは母親が違う腹違いの妹。
侍女ではあるが、その実 奴隷でありハベル以外からは不遇に扱われていた。
……と色々と思い出すにつれて、カズキは こんな幼気な少女を、懸命に働いているであろう少女を邪険に扱うとは何事か! と知らず知らずの内に、何とか自然に見える様に、変な権限とか使って拗らせない様に、ごくごく自然に……助ける手助けをしよう! と内なる使命感? の炎を燃やした。
神様(笑)権限は、かなり絶大だが それ故に広範囲に影響を及ぼしてしまって、水面下でドロドロの無用な戦いを生んでしまうのは目に見えている。それは正直良い想いはしないので、正体については 限られた人数にしか判らない様にしてもらいたい、と思いなおすのだった。………イステリア側もそれは重々承知であるだろう、とは思うが。
そして ハベルはハベルで色々と画策し、動いている。
カズキやカズラの考えている事が判る筈はないが、知らず知らずのうちにカズキとは利害が一致する間柄となり、ハベルは知る由もない事だが、当初から考えていた事以上。これ以上ない程の幸運が舞い込んでくる事になるのだった。
そして、案内された客間も勿論とても豪勢。
「こちらのお部屋はご自由にお使いください。お風呂の仕度が出来次第、別の者がお迎えに参ります」
ハベルは一礼すると、部屋を出ていった。
このとても豪勢な部屋。壁にはろうそくが立て掛けられていて、緩やかな灯りは優しい空間を演出している様だ。
部屋の中心位置には 明らかに上質であろう木材で作られた丸テーブル。瑞瑞しい果物がいくつか乗せられた木皿、そして果物ナイフ。
それらを見て 思わず挙動不審になってしまっているのはバレッタとバリン。
カズキとカズラ以外は別に~ と言う流れでも不思議ではないのに、と言うより、他の宿屋で、と言われた方が当たり前である、と。
「……私たちまでこんな部屋に案内してもらえるんなんて……」
「きっと、今のうちに私たちに良い印象を与えておこう、っていう腹積もりでしょうね。後々のための布石、ってヤツかな?」
「それはあるでしょうね。ああー、そもそも 私自身が正体バラした時点で判ってたことなんですけど、私たちが望めば何でもします! 何でもおっしゃってください!! みたいな感じで接してくるのは勘弁でしたので、これくらいはまだ……。……
「あはは………、アイザックさんは根がスゴク真面目な人だから仕方ないって……」
「デスヨネ。でも、ハベルさんはアイザックさん程極端じゃなくてある意味助かってます」
カズラやカズキは楽しそうに話をしているが、バレッタは何ともすっきりしない表情だった。
自分達には不都合はない、と判っていても、自分達をダシに使われているのはバレッタとて判るからだ。そこからカズキやカズラの厚意を引き出そうとしている………、当然ながら良い気はしない。
その表情に気付いたカズラは、カズキとの話をとりあえず切り上げてバレッタの方を向いた。
「そんな顔しなくても大丈夫ですよ、バレッタさん。今の所、私たちに不利益になる要素はないと思いますし、このまま程よい関係を築いていけば私としても好都合です」
「そうですそうです。あまり肩に力を入れずに適度に抜いて。何かアレば、私が神罰! ってやりますので、任せてください」
カラカラ、と笑うカズラとカズキ。
カズキに至っては、指先で光を灯して部屋を照らし出した。
蝋燭の火の光は、こうなってしまったら何とも脆弱だなぁ……と感じてしまう。
窓がもしも開けられていたら、この部屋の外にまでカズキの光が漏れてちょっとした騒動になってしまいそうだ。
その辺はしっかりとわきまえているので、カズキはニコニコ笑いながら、光を身体の奥へと引っ込める。
「しっかり働きますよ! 任せてくださいね」
「いえいえ、カズキさんにはもう既にとても助けられてます。ね? お父さん」
「そうですとも!! カズキ様と共に飲める酒、今からでも楽しみですなぁ」
「あははは」
「あははは、こりゃ、速めに買っとかないとだな」
暫く談笑した後、カズラたちは、今後領主との面会の口裏合わせに入っていった。
現時点で4人は一緒に居る。なので、面会の際は別々に~となるとは思えないし、超常的な力を持つカズキの前に、そんな不敬とも取られかねない事は決してしないだろう。アイザックは命を賭して、領主を説得する筈だ。……それに、カズキが力を見せる、と承諾しているので、その辺りは間違いなく大丈夫だろう。
なので、基本的な会話の流れをチェック。何があっても大丈夫……とカズキは頑張ってくれると言ってくれているが、過信は良くない、とカズラは思っているのだ。
絶対無敵!な光の力は判るが、それを持つのはカズキ1人だけ。………悪い方には考えたくはないが、用心に越したことはないから。
「バレッタさんとバリンさんは、領主の質問に正直に答えてもらってもかまいません。ただし、私のもってきた食べ物を食べたあと、村の人たちが力持ちになった、と言うことは伏せておいて欲しいのです」
「「判りました」」
カズラの言葉に2人とも頷いた。
色々と聞いているが、飲むだけで体力全回復、病気も快復、……そんな某ゲームの《エ〇クサー》や《ばんのう〇く》とも取られかねない物が存在したら、それだけで大騒ぎだ。こちらも証明する事は決して難しい事じゃないので相手を納得させるのも簡単にできる。
つまり、カズラは自分の持っている いわば有効で強力なカードは伏せておこう、と言うスタンスなのである。
「私は、村にいた期間が短いので、その辺りは自分で説明します。それで良いですかね?」
「うん。そっちに関しては 説明は一緒にするつもりだけど、裏を合わせる様に言ってくれればOKかな」
「それじゃ、それで」
カズキの力の話も実演が超簡単なので、領主がどんな反応を見せるか……、ちょっぴり今からでも楽しみだったりする。
そして、他に何か話したらまずいことはないかどうか、を話し合っていると、部屋の扉がコンコン、とノックされた。
「どうぞ」
「失礼致します」
カズラが返事をすると、マリーが部屋へと入ってきた。
「お風呂の用意が出来ましたので、お迎えに参りました。最初にカズキ様にご入浴していただければ、と思うのですが……」
「わかりました」
復興に関しては カズラがどちらかと言えばメイン。グリセア村を助けたのもカズラ。なので、一番風呂? はカズラが一番良い流れ……、な気がするのだが、カズキに白羽の矢が当たった。……この辺りは、ハベルも相当苦慮したのだろうと言う事が判る。
カズキとカズラの違いは、直接的な力を示して見せた所に尽きるだろう。
後は、カズキとカズラの雰囲気を鑑みていても、良き友人の間柄である事は判るので、……きっと、きっと大丈夫な筈、だと。
そんな感じな事があったんだろうなぁ、と思い浮かべながら、カズキはカズラを見た。大丈夫ですよね? と一応ながら確認の視線である。
当然カズラは何も問題ない、と首を縦に。順番にこだわりがある訳でもないし、寧ろ 正直他の人から見るなら兎も角、カズラ自身はただの人間の枠だから、寧ろカズキからで正解! と思ったりしたり。
そして、マリーに連れられてこれまた豪華な大浴場に。
「ふわぁ……」
思わず息をのむ。映画の世界に入ってきた、と言うのは仮想世界が実現している自分の居た時代の日本ではふつうにあったのだが、これはまた何と言えば良いのか……、云わば
単純に言葉にするなら、圧倒的な情報量の差。仮想世界とは言っても現実世界に追いついていない部分は当然ながらある。五感を実現したと言ってもしきれていない面は当然ある。
此処にはそういった不足部分は全くないのだ。
色々ときょろきょろ、と見渡してる間に、マリーがいつの間にか自分と正面に立っていて。
「それでは、お召し物を脱がさせていただきます」
まさかの脱衣プレイ?になってしまったのである。
この浴場の風景ばかりに目を取られてしまったが、それ以外にもマリーの背後で良い笑顔な筋骨隆々なスキンヘッドの男も居た。……何やらピンセットやら小ぶりな鎌やら持っている男。
普通ならかなりの恐怖を覚えるが、生憎 こちとら光人間。鎌の一撃なんか貫通するし、無傷。大きな獣の大きな爪と牙もするっ、とすり抜けた身体だ。
どっからでもかかって来い! 的な感覚に一瞬なったのだが、直ぐに現実へと引き戻される。
「失礼いたします」
マリーがその間着々とお召し物を脱がせてくださっていて、その手はとうとう男の子の秘部を隠している頼りない一枚の布にまで到達していたのだ。
瞬時に全神経を集中させて、体感時間を時を止める勢いで超圧縮。それでいてあまり強く拒絶はしたくないので、マリーの頭に軽くぽんっ、と手を置いて何度か鋤いてやる様に撫でながら言った。
「あ、ありがとう。それは自分で脱ぐから」
何とか余裕のある声で言えたのは及第点。
噛まなかったら合格点だったが、ぜいたくは言えない。
マリーは撫でられたのを判っておらず一瞬きょとん、としたが、頭を撫でている、と実感した直ぐ後に、顔を赤くして ばっ、と頭を下げた。
「し、失礼いたしました!」
まさか、撫でられるとは思ってもみなかったのだろう。……マリーはこの家では ハベル以外異性からの優しさにはあまり慣れていなかったりするのだ。特に……ある人物からの扱いが心に刻みつけられていて……。
「えっと、マリーちゃん、かな」
「あ、は、はい! 申し訳ありません。着替えはご入浴中に用意しておきますので!」
「あはは……、そんな慌てなくても大丈夫だよ。……(寧ろ、半裸を見られてるオレの方がキャー! な気分だし)」
初対面、それも女の子の頭を気軽に撫でたりするようなキャラではない、と自負しているカズキだが、マリーの事はしっかり思い出せているので、その辺は強引に行ってみた。
これも、光なパワーのお陰である(こじつけ)。
「色々とありがとう。それと、……頑張ってね。
にこっ、と微笑み返すカズキ。
また、一瞬マリーはきょとん、とした。
ついさっきまで何か粗相をしてしまった!? とも考えてしまったりして、かなり慌てていたのだが、不思議とその笑顔と言葉を聞いて 何だか気持ちが落ち着いていくのを感じる。物凄く優しそうな、優しい笑顔だったから。
マリーは、気を取り直す事が出来ていて、もう一度きちっとお辞儀をして、退出となった。
マリーには笑顔で最高の返しにはなったのだが、忘れかけていたスキンヘッドのマッチョマンには引きつった笑顔でお断りを入れた。
彼はなんでも脱毛師のような仕事をしている様だ。
やる気満々、それもマリーとのやり取りから優しい御仁である事は判っているので、爽やかに決めてくれたのだが、断られてしまって心底落胆。
ロリコン疑惑でもこのハベル邸で生まれてないよね? と変な心配をしつつ、カズキは風呂を出た。
カズキは 部屋に戻った後、次に行くカズラにネタバレをする事なく、色々と頑張って! とだけ言い 笑顔でエールを送るのだった。