ヒーリングっど♥プリキュア 〜プリキュアとドクターライダーズ〜   作:鈴闇

4 / 6
第4話 救済

電車「ガタガタゴットンズッダンズダン!ガタガタゴットンズッダンズダン!」

 

大我「ったく…なんで俺がこんなこと…」

 

列車内でそうぼやいたのは黒髪に白髪の混じった髪色が特徴のドクター『花家大我』だ。彼もまた衛生省から依頼された任務ですこやか市に向かっている。

 

大我「だが…ゲムデウスウイルスの反応ってのは放っておけねえな…」

 

大我もバグスターウイルスと戦うドクターであり、『仮面ライダースナイプ』へ変身する。ゲーム病治療に従事する以前は天才放射線科医として活躍していた。

 

大我「また…パンデミックなんて起こさせてたまるか…」

 

過去の災厄を思い出し、目を細める。過去に起こったゲムデウスウイルスによるパンデミックは数々の人々を苦しめた最悪の事件として記憶に新しい。

 

大我「そろそろか…」

 

そうしている間に列車はすこやか市に到着した。大我は荷物をまとめ、列車から降りる。穏やかな街並みからの出迎えのように吹いたそよ風が大我の体を撫でるように吹き抜けていった。

 

大我「聞いてちゃいたが、本当にのんびりしてそうな街だな。……ん?」

ひなた「………」

 

乗ってきた電車が出発したホームを見渡すと、うつむきがちにベンチに座る平光ひなたがいた。大我はもちろん初対面であったが、なんとなく放っておけずに声をかけていた。

 

大我「おい、電車行っちまったぞ。さっきのに乗るつもりだったんじゃねえのか?」

ひなた「え…?あぁっ!めっちゃボーッとしてたし!」

 

大我に声をかけられたひなたは慌てて荷物を抱えたが時すでに遅しだった。

 

ひなた「あぁ〜やっちゃった…次電車来るの20分後じゃん…」

大我「何考えてたかは知らねえが、気をつけてな。」

ひなた「………待って!」

 

立ち去ろうとした大我をひなたは呼び止める。

 

大我「ん?」

ひなた「なんで…アタシに声かけたの…?」

大我「さあな、強いて言うなら知り合いに雰囲気が似てたからかもな。そいつはお前よりもっと気が強くて口は悪ぃが。」

ひなた「そうなんだ…。ねぇねぇおにいさん。もし良かったらなんだけど…話、聞いてくれない?」

大我「………次の電車が来るまでなら、な。」

 

何かと面倒見のいい大我はひなたの隣に腰掛け、ひなたの話に耳を傾ける。少しの間ひなたは沈黙していたが、やがてぽつりぽつりと話し始める。

 

ひなた「アタシね…今友達とすっごく大変なことをしてるんだ。危ない目にあったりすることもあるし…」

大我「………」

ひなた「でも、アタシ迷っちゃってるんだ…このまま続けていっていいのかなって…普通の女の子の生活の方がいいんじゃないかなって…」

 

ひなたは一応プリキュアであることを隠しつつ、見ず知らずの大我に悩みを話す。1人で悩むより誰かに話を聞いて欲しかったのだろう。

 

ひなた「辛いことも苦しいこともめっちゃあるけど、アタシの友達は全然挫けたりしないんだよね。でも…アタシは…」

 

メガビョーゲンから受けたダメージのことを思い出し、肩をすくめる。先日のメガビョーゲンとの戦闘以来、ひなたはプリキュアとして戦うことに恐怖と戸惑いを感じている。ひなたの想いを聞き終えた大我は静かに口を開く。

 

大我「誰だって迷うことくらいある。何をしてるかは知らねえが、悔いのない選択をしろよ。自分の道は自分で決めるしかねえからな。……それに…失ったものは…もう二度と取り戻せなくなるかもしれねぇぞ…。」

ひなた「おにいさん…」

大我「大我だ。花家大我。じゃあな、今度こそ乗り遅れるなよ?」

 

立ち上がり、大我が歩き出した方向から隣町行きの電車がやってくる。ひなたはバッグを肩から提げると大我に向かって手を振りながら口を開いた。

 

ひなた「アタシ、平光ひなた!ありがとう、タイガー!」

大我「タイガー!?」

 

当たり前のようにあだ名で呼ばれた大我は振り返ったが、ひなたは既に電車に飛び乗っていた。踵を返した大我はやれやれといった表情でホームを後にする。

 

ひなた「悔いのない…選択かぁ…」

 

ひなたは車窓から街を眺め、呟いた。まだ悩みが解決した訳では無いが、1歩前進したと感じていた。

 

 

ーーー温泉旅館『沢泉』

 

 

のどか「そこですっ!えいっ、やーっ!あっ!危ない!」

ちゆ「のどか!頑張って!」

 

よく晴れている青空へ少女の声が吸い込まれた。何かと戦っているのか、切迫した表情をしている。

 

永夢「のどかちゃん!一旦退いて!ここは僕が!うぉおおお!」ズバァ!

 

その後に続いて青年の声が響く。青年は少女を後方へ下がらせ前線に立つ。そして激しい攻防の末に…

 

『メインターゲットを達成しました』

『あと1分で集会所に戻ります』

 

モンスターを討伐することに成功した。

 

のどか・ちゆ・永夢「「「やったー!!!」」」

飛彩「お前たち…何をしてるんだ…」

永夢「モ〇ハンです!2人でミラ〇レアスを狩りに行ってました!」

 

永夢たちは沢泉の名物のひとつ、庭園に備え付けられたペットと一緒に入れる足湯に浸かりながら解放的な空間でゲームを楽しんでいた。

 

永夢「足湯に浸かりながらゲームするっていうのもなかなか楽しいね!のどかちゃん!」

のどか「はい!私、誰かとゲームするのも初めてだったんですけど、永夢先生が色んなことを教えながらプレイしてくれたからすっごく楽しかったです!」

ちゆ「うちの自慢の足湯ですよ。鏡先生もよければご一緒にいかがですか?」

飛彩「いや、せっかくだが今は遠慮しておく。それより…小児科医。」

 

ちゆの誘いを断り、飛彩は永夢に向き合う。

 

飛彩「休憩時間は終わりのはずだか?」

永夢「えっ!?もうそんな時間ですか!?」

 

飛彩が冷ややかに告げる。永夢は元々休暇としてすこやか市に来ていたが、休暇は先日で終わっている為現在はバグスター事件やメガビョーゲンの調査をするために出張扱いでこの街に滞在している。当然、仕事の一環であるため休憩と退勤後の時間以外は業務としてみなされる。

 

飛彩「早く準備しろ。今日は診療の予定があるんだろう?」

永夢「ハイ!今すぐ準備します!……うわっ!」ツルッ

 

慌てて足湯から出た永夢だったが、足元が濡れていたため、滑って思いっきり転んでしまった。

 

のどか「だ、大丈夫ですか!?」

ちゆ「せっかく怪我も良くなってるのに、またどこか怪我しちゃいますよ…。」

 

のどかとちゆは休憩時間の合間に2人のお見舞いとして永夢達の部屋を訪れていた。最初は部屋で談笑していたが、永夢が足湯に浸かりながらのゲームをすることを思いつき、のどかとちゆもそれについて来ていたのである。飛彩はなかなか戻ってこない永夢を探しに来たのだ。

 

永夢「大丈夫大丈夫…。すぐ向かいます!」ダッ

飛彩「まったく…」

 

5分後、永夢はのどかとちゆも交え、永夢の派遣先の病院への道を歩いていた。飛彩には怪物たちの調査を永夢には同じくメガビョーゲンやバグスターの調査と現地の医療貢献が言い渡されていた。

 

永夢「そういえば、今日はひなたちゃんは一緒じゃないんだね。」

ちゆ「ええ、用事があるらしくて…」

のどか「最近、ひなたちゃんの様子が変なんです…まるで私たちを避けているような気がして…」

永夢「なにかあったのかな…?」

 

ひなたの心配をしつつ、永夢たちは目的地である地域の病院を訪れた。この病院にある小児科病棟の医師の手が足りないと恭太郎からの要望があり、午後から永夢が子供たちの診察を行うことになっていた。

 

のどか「それじゃあ永夢先生!お仕事頑張ってください!」

ちゆ「先生もあまり無理なさらないでくださいね。」

永夢「ありがとう。そうだ!もしまたゲーム病の症状が出た人がいたらすぐ僕に連絡して。これが緊急通報用の番号だから。それじゃ!」

 

2人に見送られながら、永夢は病院へと入っていく。

 

のどか「永夢先生、凄いなぁ…」

ラビリン「あんなに怪我したのに、前向きに生きてるラビ。」

ペギタン「仮面ライダーもプリキュアと同じくらい危険なはずなのにペェ。」

ちゆ「私たちも、もっと頑張らないとね!」

のどか「うん!」

 

ーーー同時刻 先日の戦闘場所

大我「………」ピッ

 

大我はすこやか市に着いた後、キャンプ場に赴きゲームスコープで戦闘の傷跡を調べていた。

 

大我「…どうなってやがる…?」

 

恭太郎から聞いていた怪物の暴れた形跡を調べた大我は困惑した。ゲームスコープに映し出されていた傷跡からはバグスターウイルスの反応が検出されていたためである。

 

大我「衛生省の話じゃここで暴れたのはメガビョーゲンとかいうバグスターとは別物のはずだ…」

大我「それなのになんで…ゲムデウスウイルスの反応がありやがる…!」

 

大我のゲームスコープが映し出した反応は微弱ながらもゲムデウスウイルスのものだったのだ。

 

大我「だが…感染力なんてもんはねぇな。『反応があるだけ』って感じか。」

 

そう、正に反応があるだけの存在としてウイルスはそこにあった。人に感染することはないと分かった今、問題は『どこからどう発生したのか』である。今は大丈夫でもウイルスはいつ変化するか分からないため、早急な解決が求められる。

 

大我「なんにせよ…本腰入れて詳しく調べねぇとな…」

 

大我は立ち上がり、キャンプ場を後にする。その後、誰もいなくなったキャンプ場に残っていたはずのウイルスはいつの間にか姿を消していた。

 

 

ーーー平光カフェ

 

 

のどか「ひなたちゃん…やっぱりいなかったね…」

ちゆ「街にはいないとなると、やっぱり隣町かしら…」

 

永夢と別れたあと、のどかとちゆの2人はひなたの姉が営むカフェに足を運んでいた。様子のおかしいひなたを心配して話を聞こうと考えていたのだが、肝心のひなたは留守のようだった。

 

めい「ごめんなさいね。私もてっきり2人と一緒にいるのかと思ってて。」

 

めいが飲み物を持ってのどかたちのテーブルに来る。ひなたは行き先を告げずにどこかへ出かけているらしく、手詰まりの状況となってしまった。

 

ちゆ「ありがとうございます。私たちも何も知らなくて…」

のどか「ひなたちゃん…なんだか元気がなかったから、心配なんです…」

めい「2人ともありがとう。もしかしたらすぐ帰ってくるかもしれないし、ゆっくりしていってね。」

\スイマセ-ン/

めい「はい。すぐ参りますね。それじゃあ2人ともごゆっくりどうぞ。」

 

めいは他のお客に呼ばれ、席を後にする。

 

のどか「はぁ…ちゆちゃん、ひなたちゃん大丈夫かなぁ…?」

ちゆ「きっと大丈夫よ。ひなたもきっと気分転換で出かけてるんじゃないかしら。」

ニャトラン「それでも、俺を置いていくかぁ?」

 

テーブルの上にひょこっと現れたのはひなたのパートナーであるニャトランだ。外見がネコであるため、周りの客にも違和感を持たれずに済んでいる。

 

ちゆ「それは…」

ニャトラン「ひなたのやつ、一体どこいっちまったんだよ…」

のどか「あれ?ねぇ2人とも、あそこにいるのってひなたちゃんじゃないかな?」

ちゆ・ニャトラン「「え?」」クルッ

 

振り向いた先には俯きがちに歩いているひなたの姿があった。ひなたは気分転換としてゆめポートへ行っていたが、気分が乗らず早々にすこやか市へ戻ってきていた。2人は慌てて会計を済ませ、ひなたの元へ駆け寄る。

 

のどか「ひなたちゃん!」

ちゆ「ひなた!」

ニャトラン「ひぃ〜なぁ〜たぁ〜!」

ひなた「うぇ!ぅうわぉ!」

 

やっと見つかったひなたの元へニャトランが飛び込む。ひなたは慌ててニャトランをキャッチした。

 

ひなた「……あ、のどかっち…ちゆちー…」

のどか「ひなたちゃん…」

ちゆ「ひなた…」

のどか「ねぇ、少しみんなでお散歩しよう?」

 

のどかの提案で森林公園を散歩している3人は沈黙に包まれていた。どう話を切り出そうかと目を合わせるのどかとちゆが話すより先に、ひなたが静寂を破る。

 

ひなた「あのね…アタシ………プリキュアやめようかなって思ってるんだ…」

ちゆ「えぇっ!」

のどか「ど、どうして!?」

 

ひなたの口から出た言葉は2人に衝撃を与えた。

 

ひなた「この前のメガビョーゲン…めっちゃ強かった…このままずっと戦い続けて、アタシたち無事でいられるのかなって…」ゾクッ

のどか「ひなたちゃん…」

ちゆ「もしかして…この間のメガビョーゲンから受けた攻撃がトラウマに…?」

 

ひなた「あの時だって…仮面ライダーのおにーさん達がいなかったらどうなってたか分からなかった!2人は戦うことが怖くないの!?」

 

プリキュアに変身する彼女らは元は普通の中学生だ。今まで支え合ってメガビョーゲンを打ち倒してきたが、先日の戦闘で危うく全滅しかけたことと迫り来る鉄球の様な攻撃のフラッシュバックがひなたの心に深い傷をつけてしまった。

 

のどか「ひなたちゃん…」ギュッ

ひなた「のどかっち…」

 

のどかがひなたの手を優しく包み込む。

 

のどか「大丈夫…。私も戦うことが怖くないって言っちゃうと嘘になるけど、2人がいるから今まで頑張ってこれたんだよ。だから…これからも…」

ひなた「それでもっ!」

のどか「ッ!」

 

ひなたの悲鳴にも近い声がのどかの言葉を遮った。

 

ひなた「いつアタシたちより強い敵が来るか分かんないじゃん!のどかっちだって、また病院に戻ることになっちゃうかもしれないんだよ!?」

ちゆ「!?ちょっと!ひなた!」

 

ひなたの言葉をちゆが咎める。ひなたは自分の言葉がのどかにとってどれほど辛いことを思い出させるかを失念し、感情のまま声に出してしまった。

 

ひなた「ご、ごめん…アタシまた……よく…かんがえずに………」ザザッ

 

その時、ひなたの体にノイズのような現象が現れ、顔色がどんどん悪くなっていく。それは以前、のどかの発症したゲーム病の症状と同じものだった。

 

ひなた「ううっ…!なに…これ…?」ドサッ

ちゆ「ひなた!」

のどか「ひなたちゃん!」

ニャトラン「おい!大丈夫かよ!ひなたぁ!」

 

ひなたは胸を抑え、その場に倒れ込んだ。2人は慌てて駆け寄ってひなたを抱き抱える。

 

ちゆ「これって…まさかゲーム病!?」

のどか「す、すぐに永夢先生に連絡しなきゃ!」ピッ

ひなた「うあああああっ!」

 

のどかが緊急通報用の連絡をすると同時に、ひなたの体からバグスターが分離し始めた。おまけにのどかがゲーム病を発症した時とは明らかに違った点があった。分離したバグスターは一体ではなかったのだ。

 

グラファイト「オォ…」

ラヴリカ「ガ……」

 

ソルティと同じく所々に白い斑点のあるゲムデウスウイルスに侵されている状態のバグスターが並び立った。

 

 

ーーー病院

 

 

永夢「食欲不振の原因は恐らく…おやつの食べすぎかな?」

男の子「食べてないよ〜」

母親「どうりで最近おやつの減りが激しいと思ってた!」

永夢「食べ過ぎには気をつけてくださいね。お大事に〜」

ゲームスコープ「ピピピピピ!」

 

診察を終えた永夢のゲームスコープが鳴り響く。そのアラームはゲーム病を発症した患者がいることを示していた。

 

永夢「緊急通報…!?すいません!あとはお願いします!」

看護師「は、はい!」

 

病院の看護師に後を託し、永夢は急いで現場へと向かう。途中で別行動をしている飛彩にも連絡を入れ、ひたすらに走った。

 

永夢「ここだ!患者は…!」

ひなた「うぅ…」ザッ…ザザッ

永夢「ひなたちゃん!…ゲーム病を発症したのはひなたちゃんだったのか…!でも、のどかちゃんとちゆちゃんは!?」

 

現場に到着し、ベンチに苦しげに横たわるひなたを発見した永夢は通報者であろう2人の姿を探す。しかし永夢が周りに目を配る前に近くで轟音が鳴り響いた。

 

永夢「なんだ!?」バッ

グレース「くうっ!」

フォンテーヌ「ううっ!」

 

永夢が振り返るとそこにはバグスターと戦う2人のプリキュアがいた。攻撃を受け飛ばされてきたのだろうか、2人は荒い息をついていた。だが、永夢は更に驚くことになる。

 

永夢「あれは…グラファイトとラヴリカ!?まさか!」バッ

\ピピピピピ/

ひなた「はぁ…はぁ…」

 

永夢は2体のバグスターを確認すると、急いでゲームスコープをひなたにかざす。画面にはグラファイトとラヴリカのゲーム病に感染したことを示すマークが映し出されていた。

 

永夢「やっぱり…一度に2つのゲーム病に感染しているなんて…すぐにオペしないと!」

飛彩「小児科医!」

 

そこへ永夢から連絡を受けた飛彩が駆けつけた。飛彩もまたバグスターの姿に驚いたが、すぐにオペに取りかかった。

 

飛彩「なぜプリキュアが…?それにアイツらまで復活しているのか!」

永夢「行きましょう!飛彩さん!」

 

\マイティアクションX!ドラゴナイト!ハンター!Z!/

\タドルファンタジー!/

 

永夢「大・大・大・大・大変身!」

飛彩「術式レベル50!」

 

\ドラゴナイトハンター!ゼーット!/

\タドルメグルRPG!タドルファンタジー!/

 

エグゼイド「うぉおおお!!」

ブレイブ「はああっ!」

 

変身したエグゼイドとブレイブはバグスターへと立ち向かう。プリキュアの2人も加わり、混戦状態となった。

 

\Miss!Miss!/

エグゼイド「くっ、ウイルスに侵食されててもゲームの特性は残ってるのか…!?」

ラヴリカ「グガグ…!」

 

ラヴリカは元々恋愛ゲーム『ときめきクライシス』のバグスターであるため普通の攻撃は一切通ることはなく、攻略のためには言葉による精神的ダメージか取り巻きのラヴリーガールズをなびかせる必要がある。

 

エグゼイド「けど!取り巻きのバグスターはじっとしているだけでこっちを見ようとはしないし、僕じゃラヴリカに何を言っても意味が無い…!」

 

現状、男性である永夢からラヴリカに対してダメージを与えることは不可能であった。それは飛彩が変身するブレイブとて同じことである。

 

エグゼイド「早くゲーム病を治療しないといけないのに…!」

グレース「やあっ!」

ラヴリカ「!?」

 

その時、横からグレースのパンチがラヴリカにヒットする。ラヴリカはパンチを受け止め後ずさるが、プリキュアの攻撃はバグスターにダメージを与えられていない。

 

グレース「やっぱり…私たちの攻撃じゃ…!」

エグゼイド「待てよ…それなら!キュアグレース!」

 

エグゼイドは何か閃いたようにグレースを呼び、何かを耳打ちする。

 

グレース「ええっ!?それで攻撃になるんですか!?」

エグゼイド「とりあえずこの手しか今はないんだ!お願い!」

グレース「わ、分かりました!」

 

グレースはラヴリカに向き直り、戸惑いながらラヴリカに向けて言葉を発した。

 

グレース「ええっと…その…デ、デザインがあんまりかっこよくないと思います!」

ラヴリカ「!!?」ガクッ

 

好感度が下がる言葉に弱いラヴリカは大きなショックを受けたように膝をついた。ゲムデウスウイルスに侵食されているとはいえ、ゲームの特徴通りダメージを受けている。

 

エグゼイド「思った通りだ!プリキュアでも女の子は女の子だからダメージになる!それにラヴリーガールズの好感度も下がるはずだから僕でも倒せるようになる…!グレース!悪いけどもう少しそんな感じでお願い!」

グレース「わ、私あんまりこういうの分からないんですけど〜!」

 

グレースもといのどかは良心が痛むのか慣れていないのか必死に考えて言葉を選んでいる。エグゼイドはのどかが変身していることを知りはしないが、少しばかりばつが悪そうだった。

 

ブレイブ「また、お前と戦うことになるとはな!はぁっ!」

グラファイト「ガァァッ!」

 

剣と剣がぶつかり合い、火花を散らす。グラファイトはレベル99の姿をしており、ファンタジーゲーマーとは2倍近いレベル差を有している。そのため鍔迫り合いでブレイブは押し負けてしまった。

 

ブレイブ「ぐっ!」

グラファイト「ドグァ!」

フォンテーヌ「危ない!」

 

ギィン!

 

体制を崩したブレイブに追い打ちを狙うグラファイトの剣は、フォンテーヌの放ったビームにより軌道をずらされ地面を切り裂いた。

 

フォンテーヌ「大丈夫ですか!?」

ブレイブ「すまない、助かった。」

フォンテーヌ「あの怪人は私の攻撃では倒せません…今回は私が援護します!」

 

ラヴリカにエグゼイドとグレース。グラファイトにはブレイブとフォンテーヌが相対し、各個撃破を狙う。2体はウイルス侵食により、パワーは増しているが半ば暴走気味な状態であるため、以前戦った理性ある個体よりは攻撃する隙が多く、ダメージを与えることは容易かった。

 

エグゼイド「よし!このまま行けば倒せる!」

グレース「あとちょっとで!」

ブレイブ「グラファイト!お前は俺が切除する!」

フォンテーヌ「ブレイブさん!私が足元を凍らせます!その隙に!」

 

仮面ライダーとプリキュアの見事な連携でバグスターを追い詰める。そして撃破まであと一息という所で、事態は急変した。

 

ズズズズズ

 

エグゼイド「なんだ!?」

フォンテーヌ「あ、あれは…!」

ブレイブ「こんな時に…!」

 

メガビョーゲン(水)「メガ!」

メガビョーゲン(光)「ビョーゲーン!」

 

グレース「メガビョーゲンが2体も!?」

 

水と光のエレメントさんを取り込んだメガビョーゲンが同時に2体出現したのだ。その2体を満足気に眺める影が2つ。

 

グアイワル「ふん、先日はダルイゼンの奴に抜けがけされたからな。今日はオレ様が暴れてやろうと思ったのだが…」

シンドイーネ「考えることは同じだったようね、グアイワル。」

 

ビョーゲンキングダムからやってきたシンドイーネとグアイワルが同時にメガビョーゲンを生み出してしまっていた。シンドイーネのメガビョーゲンは水から、グアイワルのメガビョーゲンは光のエレメントさんからそれぞれ生成されている。

 

シンドイーネ「こうなったら…どっちのメガビョーゲンがより多く地球を蝕むかでキングビョーゲン様へ貢献してやるわ!」

グアイワル「面白い。やれ!メガビョーゲン!」

 

メガビョーゲン(光)「メガビョーゲン!」

メガビョーゲン(水)「メガーーー!」

 

瞬く間に辺りを汚染する2体のメガビョーゲン。グアイワル達がバグスターとプリキュアが戦っていることなど知っていることなど知るはずもないが、最悪のタイミングである。

 

ひなた「う、うう…ひっ…!メ、メガビョーゲン…!?」ザザザッ

 

メガビョーゲンに対して恐怖心を持っているタイミングでメガビョーゲンを目にしてしまったひなたは強いストレスを受けてしまい、体がどんどん透明になっていく。このままストレスを受け続けていると消滅してしまう。

 

エグゼイド「くそっ!今グレースにいなくなられたらラヴリカを倒せない…けど…!」

グレース「急いでお手当てしないと…地球が危ない…!」

フォンテーヌ「どうすれば!」

 

その瞬間、ひなたがストレスを受けたことでより強くなったバグスターの2体はエグゼイドとブレイブに襲いかかる。それは先程までのスピードとパワーを大きく上回っていた。

 

ブレイブ「なんだと!?ぐああっ!」

エグゼイド「くうっ!」

フォンテーヌ「先生!」

 

エグゼイドとブレイブの2人はすんでのところでガードし、ダメージを抑えた。ブレイブがプリキュアに向かって叫ぶ。

 

ブレイブ「ここは俺達が抑える!お前たちは先にあの怪物を浄化するんだ!」

グレース「でも!それじゃあの子は!?」

ブレイブ「どちらか片方を倒せば、症状が和らぐはずだ…!その間に決着をつけるんだ!」

 

ブレイブにとっても苦肉の策だが、ドクターとしての判断を下した。

 

フォンテーヌ「…………分かりました…。グレース!行きましょう…!」

グレース「………うん!必ずすぐに戻ってきます…!」

ブレイブ「頼んだ…!」

エグゼイド「ひなたちゃんは僕達が絶対に守る…!」

 

グレースとフォンテーヌはバグスターとの戦域を離脱し、メガビョーゲンの元へ向かう。残されたライダーの2人は強化されたバグスターへ再び向き直る。

 

エグゼイド「飛彩さん…ラヴリカは僕達じゃもう倒せません。グラファイトに集中します。」

ブレイブ「了解した。ゲームはお前の方が得意だからな。」

 

グラファイトをターゲットとし、戦闘が再開される。バグスターも仮面ライダー目掛け突進し双方が激しくぶつかりあう。

 

ーーー

 

ひなた「アタシ…死んじゃうの…かな…めっちゃ透けちゃってるし…」

ニャトラン「諦めんな!今グレースたちが戦ってくれてるニャ!」

ひなた「ごめん、ねニャトラン…約束…守れなくて…」ポロポロ

ニャトラン「謝るニャ!俺はひなたからそんな言葉聞きたくないニャ!」ポロポロ

 

ストレスによる消滅の前触れで体が透けているひなたにニャトランが付き添い必死に声を掛ける。その時、ひなたの目にこちらに近づいてくる人影が映った。

 

大我「諦めることがお前の選んだ道なのか?」

ひなた「タイガー…」

ニャトラン「ニャ…」

 

人影は、朝に駅のホームで出会った花家大我だった。大我は会った時には身につけていなかった白衣に袖を通し、首からゲームスコープを下げている。

 

ひなた「タイガーも…お医者さんだったんだね…」

大我「………話を聞いた時に俺が言ったこと…覚えてるか?」

ひなた「え…?」

大我「お前にとって悔いのない選択が諦めることなら誰も文句は言わねえ。だが、お前は諦めたい訳じゃねえだろ?」

ひなた「それは…」

大我「お前のゲーム病は俺が治してやる。だから絶対諦めんな。その後でどうするかはお前が決めろ。」

 

大我はそう言うと、エグゼイドとブレイブが戦っている場所へ向かった。

 

ひなた「タイ…ガー…」

 

ーーー

 

グラファイト「グレンバクリュウケン…!」

エグゼイド・ブレイブ「「ぐあああああああああああ!!!」」

\ガッシュ-ン/

 

グラファイトの必殺技『紅蓮爆龍剣』が直撃したエグゼイドとブレイブは変身を解除されてしまい、ボロボロになって倒れ込んでしまった。

 

飛彩「くそっ…!」

永夢「まだ…まだだ…!」

 

変身を解除された2人は立ち上がろうとするが、受けたダメージが大きく膝をつくのがやっとだった。

 

永夢「諦めて…たまるかぁ!」

大我「相変わらず無茶してるな。」

 

その時、1人のドクターが現れ、傷ついた2人を守るようにバグスターに立ち塞がった。

 

永夢「大我さん!?」

飛彩「開業医…!」

大我「『患者の命を救うためにも、自分達ドクターこそ生き抜く責任がある事を忘れてはいけない』んじゃなかったのか?だったらさっさと立て!」

 

ひなたを励まし、戦場へと駆けつけた大我は永夢と飛彩を一喝し因縁浅からぬ2体のバグスターを睨みつけた。

 

大我「話は聞いてたが、まさかお前らまで復活するとはな。だが…俺が何度でもぶっ潰してやるよ!」

永夢「そうですね…僕達は…何度でも立ち上がってみせる!」

飛彩「バグスターウイルスは…俺達が必ず切除する!」

 

大我の増援に永夢と飛彩は気力を振り絞って立ち上がる。患者を救うためドクターとしての信念を胸に、再び戦おうと奮い立った。

 

大我「エグゼイド、ブレイブ。ほらよ。」ポイッ

永夢「これは…!」

飛彩「俺達のガシャット…!?」

大我「俺はお前らの宅配便屋じゃねえからな。次からは休暇だろうと調査だろうと肌身離さずしっかり持っとけ。」

 

大我は衛生省から依頼され、永夢と飛彩の使うガシャットを届けにすこやか市に来ていたのだ。CRへガシャットを受け取りに行った際にゲムデウスウイルスの存在を聞き、合流前に独断でウイルスの調査をしていた。

 

大我「行くぞ…!」

永夢「ハイ!」

飛彩「ああ!」

 

大我の号令に呼応し、同時にガシャットを起動する。

 

\バンバンシミュレーション!/

\タドルレガシー!/

\マキシマムマイティX!/

\ハイパームテキ!/

 

大我「第伍十戦術…」

飛彩「術式レベル100…!」

永夢「ハイパー大!」

 

3人「変身!」

 

\ガッチャ-ン!レベルアップ!/

\辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!/

 

ブレイブはレガシーゲーマーレベル100へ、

 

\ガッチャ-ン!デュアルアップ!/

\スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!/

 

スナイプはシミュレーションゲーマーレベル50へ、

 

\パッカ-ン!ム-テ-キィ-!/

\輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキ!エグゼイド!/

 

エグゼイドはムテキゲーマーへと変身する。ゲーム病専門の最高のドクターが揃い踏みとなった。

 

エグゼイド「まずはラヴリカを無力化します!」

\ガシャコンキ-スラッシャ-!ズキュキュキュ-ン!/

\マキシマムガシャット!/

エグゼイド「リプログラミング!はあっ!」

\MAXICIMAM MIGHTY ! CRITICAL FINISH! /

 

ラヴリカ「グガガガガ!?!?」

 

エグゼイドはマキシマムマイティXガシャットの力でラヴリカバグスターの特性を書き換え、無力化する。これで誰でもラヴリカを倒せるようになった。

 

エグゼイド「よし!これでラヴリカを攻略できる!」

スナイプ「待て!」

 

一気に攻めようとするエグゼイドをスナイプが制する。

 

スナイプ「ここは俺が引き受ける、お前らはあのバケモノを止めてこい。こいつらは俺がぶっ潰す。」

エグゼイド「え…!?」

スナイプ「患者の主治医は俺だ。アイツとは朝からの付き合いなんでな。」

ブレイブ「開業医…」

 

変わらず暴れ続けているメガビョーゲンはグレースとフォンテーヌが相手取っているが、浄化に至るまで攻めきれないでいた。

 

エグゼイド「でも!いくら大我さんでもグラファイトとラヴリカを同時に相手するのは無茶です!」

スナイプ「いいから行けって言ってんだよ!」

エグゼイド「ッ…!」

 

スナイプの強い意志が伝わり、エグゼイドは息を呑んだ。

 

スナイプ「アイツと約束したからな…」

エグゼイド「………分かりました。気をつけてください!大我さん!」バッ

ブレイブ「ヤツらを切除したらすぐに戻る。それまでここは任せたぞ。開業医。」バッ

スナイプ「はっ、誰に向かって言ってやがる。暴走してようがコイツらごとき、俺一人で充分だ。」ガチャン!

 

メガビョーゲンの元へ向かう2人を見送り、スナイプはシミュレーションゲーマーの照準をグラファイトとラヴリカに合わせる。

 

スナイプ「ミッション、開始!」

 

 

ーーー

 

グレース「くうっ!エレメントさんの位置は分かったのに!」

フォンテーヌ「浄化する隙が作れない!」

 

メガビョーゲンと対峙しているプリキュアは焦っていた。キュアスキャンによりメガビョーゲンが取り込んでいるエレメントさんの位置は特定出来たが、浄化のための必殺技を放つ隙が作れないでいた。

 

メガビョーゲン(水)「メガビョーゲン!」

 

ペギタン「フォンテーヌ!避けるペェ!」

フォンテーヌ「くっ…!」バッ

 

メガビョーゲンの水流攻撃を回避するフォンテーヌだったがその直後にある事に気づき、驚愕した。回避した水流の直線上にグレースがいたのだ。もう一体のメガビョーゲンに集中しているグレースは背後から迫る攻撃に気づいていない。

 

フォンテーヌ「グレース!危ない!」

 

フォンテーヌが叫んで危険を知らせる。グレースは声に反応し振り返るが、回避が間に合うタイミングではなかった。

 

グレース「ああっ…!」

フォンテーヌ「グレースっ!」

 

水流がグレースに命中する瞬間、一筋の光が走った。

 

エグゼイド「はああっ!」

\スパパパ-ン!/

ザンッ!

 

ムテキゲーマーとなったエグゼイドが水流を切り裂き、グレースを守った。

 

エグゼイド「大丈夫!?キュアグレース!」

グレース「あ、ありがとうございます!それより、ひな…ゲーム病の女の子は!?」

エグゼイド「大丈夫、僕らの仲間が戦ってくれているから!僕らは仲間を信じて目の前の敵を倒す!」

 

ひなたの安否を気遣うグレースにエグゼイドが答える。

 

シンドイーネ「はぁ!?何よアイツ!」

グアイワル「プリキュアではない…?メガビョーゲン!」

 

高みの見物を決め込んでいたシンドイーネとグアイワルは目を見開いて驚いていた。グアイワルは新たに出現した未知の相手にメガビョーゲンを差し向けた。

 

メガビョーゲン(光)「メガ!」

 

光を集め、光線を放つもう一体のメガビョーゲン。しかしその攻撃は命中する前に消失した。

 

ブレイブ「俺に斬れないものはない!」

フォンテーヌ「先生…」

 

グアイワル「何いっ!?」

 

メガビョーゲンの攻撃はレガシーゲーマーとなったブレイブが一閃し、消滅した。2人はメガビョーゲン浄化のためにプリキュアへと加勢する。

 

ブレイブ「奴らは一体…!?」

フォンテーヌ「メガビョーゲンを作り出すビョーゲンズの2人です!」

 

ブレイブはメガビョーゲンに指示を出したグアイワルとその隣のシンドイーネを見つけだした。

 

ブレイブ「奴らがこの怪物を生み出しているのか…!」

エグゼイド「待ってください!今はメガビョーゲンを倒すのが先です!」

 

ビョーゲンズを切除しようとするブレイブをエグゼイドが止める。エグゼイドは自分たちで動こうとしないビョーゲンズより暴れ回るメガビョーゲンに集中するという選択を取った。

 

ブレイブ「くっ…仕方ない…!」

 

エグゼイドはグレースと共に、ブレイブはフォンテーヌと共にメガビョーゲンへと立ち向かう。

 

グレース「仮面ライダーさん!」

エグゼイド「僕らであいつらを引きつける!」

ブレイブ「浄化のためのチャンスは必ず作ってやる。」

フォンテーヌ「お願いします!」

 

メガビョーゲン「メガビョーゲーン!」

 

メガビョーゲンの攻撃を回避し、2人の仮面ライダーは高速で動き回りメガビョーゲンを撹乱する。

 

ブレイブ「はああっ!」

メガビョーゲン(水)「メ、メガッ!?」

 

ブレイブは魔法を駆使し光の剣をいくつも作り出しメガビョーゲンに打ち込む。その圧倒的な物量でメガビョーゲンを地に伏せる。

 

エグゼイド「うおおおおっ!」

メガビョーゲン(光)「メガ!メガ…!?」

 

無敵の力を得たエグゼイドは超高速で動き回り、ガシャコンキースラッシャーでメガビョーゲンを切りつける。目にも止まらぬ斬撃に、メガビョーゲンはエグゼイドを見失う。

 

エグゼイド「ここだ!」シュルル

メガビョーゲン(光)「メガッ!?」

 

エグゼイドは頭部から伸びている『ハイパーライドヘアー』をメガビョーゲンへ絡ませ、動きを止める。

 

エグゼイド・ブレイブ「「今だ!」」

 

浄化のチャンスを作り、2人はプリキュアへと合図を送る。

 

グレース「フォンテーヌ!」

フォンテーヌ「ええ!」

 

満を持して、2人は浄化技を発動させる。

 

グレース・フォンテーヌ「「エレメントチャージ!」」

 

\キュアッキュアッキュアッ!/

\キュッキュッキュッ!/

 

グレース・ラビリン「ヒーリングゲージ!」

フォンテーヌ・ペギタン「上昇!」

 

グレース「プリキュアッ!ヒーリング、フラワーッ!」

フォンテーヌ「プリキュア!ヒーリングストリーム!」

 

ステッキから放たれた浄化技は2体のメガビョーゲンが捕らえているエレメントさんを救出した。

 

メガビョーゲン「「ヒーリン、グッバァイ…!」」

シンドイーネ「もーっ!なんなのよアイツら!」シュン

グアイワル「フン!余計な邪魔を…!」シュン

 

メガビョーゲンの浄化により、ビョーゲンズの2人も撤退した。

 

グレース「や、やった…」

フォンテーヌ「なんとか浄化できたわね…」

 

激しい戦闘を終えたプリキュアは地面へとへたり混んでしまった。

 

エグゼイド「2人とも本当によく頑張ったね。あとは僕らに任せて。」

ブレイブ「さっきの連中には逃げられたか…ならば残っているのはバグスターだけだ…!」

 

エグゼイドとブレイブはプリキュアを労わった後、1人戦闘を続けているであろう大我の元へ駆け出す。メガビョーゲンを浄化した今、残っている驚異はバグスターのみだ。

 

エグゼイド「待っててください…!大我さん!」

 

 

ーーー

 

 

スナイプ「おぉお!」

 

砲台から次々と弾を打ち出し、グラファイトらに突撃する。腕に装置されたシミュレーションゲーマは近接戦では文字通りの鉄拳となり、バグスターへダメージを与えていく。

 

スナイプ「グラファイト!てめぇは昔の方が断然強かった!」

グラファイト「ガ…!」

スナイプ「1度はゲムデウスウイルスを克服したんだろ!今度はいいように使われてんじゃねえぞ!」

 

スナイプの一撃がグラファイトの胸を捉える。グラファイトは胸を押さえ込んで後ずさった。

 

ラヴリカ「グゲ…ガガガ!」ガシッ

スナイプ「ぐっ…!この…!」

 

グラファイトを退けたスナイプにラヴリカが組み付いた。その瞬間、後ずさったグラファイトが必殺技を放とうとしていた。

 

スナイプ「くそっ…!」

 

\ガッチョ-ン!キメワザ!/

 

スナイプ「どきやがれ!」

 

\ガッチャ-ン!/

\BANGBANG! CRITICAL FIRE!/

 

ラヴリカ「グググ…ヴガァァァァァァ!」

 

砲台をラヴリカに押し当て、ゼロ距離でキメ技を撃ち込む。エネルギー弾はラヴリカを一瞬で爆散させ、グラファイトめがけ一直線に放たれた。

 

グラファイト「グレンバクリュウケン……!!!」

スナイプ「なっ…!?ぐああああっ!」

 

しかし、グラファイトの放った紅蓮爆龍剣はキメ技を撃ち破り、スナイプへと命中した。その威力は凄まじく、スナイプはひなたのいるベンチの近くまで吹き飛ばされてしまった。

 

\ガッシュ-ン/

 

大我「がはっ…!」

ひなた「タイガー!」

 

ラヴリカを倒したことで症状が少し和らいだのか、ひなたは立ち上がって大我に駆け寄る。大我はダメージにより変身が解除されていた。

 

グラファイト「……………」

 

変身が解除されたことなど意に介さないグラファイトがトドメを刺そうと静かに近づいてくる。ひなたは反射的に大我を庇う。その体は小さく震えていた。

 

大我「お前…震えてんぞ…怖いなら下がってろ…グラファイトは俺が…」

ひなた「怖くて当たり前じゃん!タイガーもみんなもそんなボロボロになってなんでまだ戦ってられるの!怖くないの!?」

大我「怖い…か…」

 

大我はよろよろと立ち上がると、着ていた白衣を脱ぎひなたに預けた。

 

ひなた「え……?」

大我「自分の命を懸けて戦うのは誰でも怖いかもしれねえよ。………けどな、何もせずに大切なものを失っちまうのが1番怖いんだ。」

ひなた「何もせずに…大事なものを失う…」

大我「だから俺は戦う。目の前で助けを求める患者がいる。そいつを救うまで、倒れる訳にはいかねえんだよ!」

 

白衣を脱ぎ捨てた大我は再び変身するためにガシャットを起動する。その両手に握られていたのは黒と黄緑を基調としたガシャットだった。

 

\仮面ライダー…クロニクル/

大我「ぐっ………変身!」

\ガシャット…/

 

ガシャットを差し込んだ瞬間、起動時とは比べ物にならない程の副作用が大我を襲う。

 

大我「うぅっ…!おおぉぉぉ…!」

 

\ガッチャ-ン…レベルアップ…/

\ライダー…クロニクル…!/

\アガッチャ…天を掴めライダー!刻めクロニクル!今こそ時は、極まれり!/

 

クロノス「ぐっ!うぐぅぅぅぅ…!」

ひなた「タイガー!」

 

苦しみながらもドライバーのレバーを開き、大我は『仮面ライダークロノス』へと変身を遂げる。しかし、クロノスへの変身は全てのバグスターの抗体を持っていない限り、変身者にとてつもない負担をかけてしまう。大我も例に漏れず、副作用で苦しんでいる。

 

クロノス「おぉぉぉ!!!ハァッ!」

 

だが、大我は5年分のバグスターウイルスの抗体を体内に蓄積していることと、ライダークロニクル騒動後に自身の体を用いた抗体作成を行っていたことで、副作用を抑え込むことに成功していた。

 

クロノス「よく見とけ。」

 

一言だけひなたに声をかけると、グラファイトへ向き合う。愛銃であるガシャコンマグナムを構え、引き金を引く。

 

クロノス「グラファイトォ!」

グラファイト「ウォォォォ!」

 

クロノスの銃撃がグラファイトの手元を撃ち抜く。

武器を弾き落とされたグラファイトは肉弾戦へと持ち込む。

 

クロノス「上等だァ!」

 

クロノスへ変身した大我はグラファイトへ接近し、拳を打ち込む。それと同時にグラファイトのパンチもクロノスにヒットしていた。

 

クロノス「ぐはっ…!」

グラファイト「グォォ!」

 

本来、クロノスはとあるゲームのラスボスへの対抗策として用意されたライダーであり、そのスペックは並大抵の攻撃を通さないが、大我は半ば無理やり変身をしているためそのスペックは大きくダウンしてしまっていた。それでも、暴走状態のグラファイトと互角に戦うだけの力は存在している。

 

クロノス「あの時のような事を…繰り返させてたまるかよ!!」

 

大我の脳裏にかつての痛ましい記憶が蘇る。グラファイトに敗北し、飛彩の恋人であった少女を救えなかった経験を繰り返させまいと大我は奮い立つ。

 

クロノス「だからこそ!お前は俺がぶっ潰す!」

グラファイト「ガガァ!」

 

飛びかかってきたグラファイトを飛び回し蹴りではじき飛ばしたクロノスはベルトからガシャットを引き抜く。そのままキメワザスロットホルダーへ差し込み、グラファイトへの手向けの一撃を放つ。

 

\RIDER CRITICAL CREWS-AID!/

 

クロノス「終わりに…しようぜ…」

グラファイト「グルァァァァァァ!!!」

 

クロノスの足元へ時計が投影され、キックの軌道と共にその針が動く。長針が一周した時、グラファイトに審判の時が下された。

 

グラファイト「グギャァァァァッ!」

\終焉の………一撃………!/

グラファイト「グ…う…」

 

クロノスの後ろ回し蹴りを受けたグラファイトの体から火花が上がる。エネルギーが溢れ、グラファイトは両膝をついた。

 

クロノス「はぁ…はぁ……ぐうっ!」

\ガッシュ-ン!/

大我「……」

 

クロノスへの変身は大我の体に相当の負担をかけてしまっていた。如何に大我と言えど負荷に耐えきれずにこれ以上変身を保てなかった。それでも、大我の眼は消滅していないグラファイトを睨みつける。

 

グラファイト「………礼を言うぞ、スナイプ。」

大我「グラファイト…?」

 

しかし、グラファイトから出た言葉は大我への礼の言葉だった。キメ技を受けたグラファイトはゲムデウスウイルスの影響から解放されたのか、元の誇り高き戦士の性格を取り戻していたのだ。

 

グラファイト「俺達の戦いには既に決着がついている。貴様のおかげで俺は誇りを失わずに済んだ。暴走させられて貴様を倒してしまっては敵キャラの名折れだからな。」

大我「はっ…言いやがる…。それならもう2度とゲムデウスウイルスに乗っ取られんじゃねえぞ。」

 

かつて死闘を繰り広げた2人は短く言葉を交わす。そして大我は振り返り、ゲーム病を治療したひなたの元へ向かう。

 

グラファイト「…さらばだ…」

 

大我を見送るグラファイトは静かに消滅した。時の戦士に封印されるドラゴンは満足気な表情で散っていった。

 

大我「…あばよ…グラファイト…」

 

大我は振り向くことなく、別れの言葉を呟く。視線の先には白衣を持ったひなたが立っていた。

 

ひなた「………タイガー、これ…」

大我「おう、もう大丈夫だ。」

 

ひなたは大我の白衣を差し出す。短いやり取りの後、ひなたは大我にあることを聞いた。

 

ひなた「あのさ…戦ってる時に言ってた『あの時のようなこと』って…」

大我「………」

ひなた「タイガー…」

 

ひなたは何も言わない大我を見つめる。大我はしばらくして話し始めた。

 

大我「俺は昔、患者を救うことが出来なかった。さっきのバグスターとの戦いに負けてな…そして俺は全てを失った。戦う力も、ドクターとしての資格も全て。」

ひなた「もしかして…それがさっきの…?」

大我「ああ。」

 

大我は自身の過去をひなたに話す。オペの失敗、仮面ライダーとして戦うことの影響などを全て。そしてその過去があるから今の自分があると続けた。

 

大我「だから俺は戦う。2度とゲーム病で患者が消滅することの無いように、2度後悔しないために、バグスターを残らずぶっ潰す。」

ひなた「後悔…しないため…」

大我「お前も、どうするかは自分で決めろ。」

ひなた「う、うん…!」

大我「じゃあな。」

 

話を終え、立ち去ろうとする大我。ひなたはその背中に向かって

 

ひなた「ありがとう!大我ー!」

 

朝出会った時より大きな声で大我に感謝を伝える。ひなたの顔は満面の笑みで彩られていた。患者の笑顔を取り戻した大我は振り向いて少し口角を上げ、そのまま立ち去っていった。

 

ひなた「アタシの…悔いの無い選択…!」

のどか「ひなたちゃーん!」

 

大我と入れ替わるようにプリキュアの変身を解いたのどかとちゆが駆け寄ってくる。

 

ひなた「のどかっち!ちゆちー!」

 

ひなたも2人に駆け寄る。のどかとちゆはひなたの無事を確認すると思いっきり抱きついた。

 

ひなた「ちょちょちょ!?のどかっち!?ちゆちー!?」///

のどか「良かった…治って良かったよぉ…!えぐ…」

ちゆ「ええ!無事で本当に良かった…!」

 

3人は涙ぐみながら無事を喜びあった。

 

ひなた「……のどかっち…さっきはごめん…」

 

そうしてひなたはゲーム病発足の一端となってしまった自身の発言をのどかに謝罪する。

 

のどか「ううん、私は大丈夫だよ。それにもし、戦いの中で怪我をしてまた病院に行くことになってもそれは私がやりたいことをやった結果だもん。それなら、きっと後悔しないと思う。」

ひなた「のどかっちも…強いんだね。」

ちゆ「ひなた…やっぱりもうプリキュアにはならない…?」

 

ここでちゆが核心に触れる。その問いかけにひなたは即答する。

 

ひなた「戦うことはまだ怖いけど…それでもアタシは………アタシは戦う!これからもプリキュアとして、地球をお手当てする!プリキュアの力があるのに何もせず地球が病気になっちゃうのを見てるだけなんて絶対後悔しちゃう!そんなのは嫌だから!」

ニャトラン「ひなたぁ!」パアッ

のどか「そうだね!私たちみんなで!」

ちゆ「ええ!地球をお手当てしましょう!」

 

ひなたのヒビの入った心は修復されていた。3人はビョーゲンズと戦い続け、地球を守ることを誓いあう。地球を守るプリキュアチームは完全に復活を遂げた。

 

ひなた「よーしっ!じゃあ今からみんなでゆめポート行こ!みんなに似合うこの時期の新作ファッション押さえるんだよ!」

のどか「うん!たくさんオシャレしちゃおう!」

ちゆ「ええ!」

 

3人は満開の笑顔で歩き出す。どこまでも晴れ渡る青空のような晴れ晴れとした笑顔で。

 

ーーー

 

大我「ぐっ…」ザザッ

 

ひなたが完全復活した頃、大我は無理やりクロノスに変身した副作用に苦しんでいた。

 

大我「もう少しマシな症状になると思ってたんだがな…」

 

胸を押さえてよろよろと歩く大我であったが、限界を迎えたのか木にもたれかかるように座り込んでしまった。少しの間目を瞑り、息を整えていた大我に声をかける者が現れる。

 

???「またクロノスに変身するなんて…無茶しすぎです、大我さん。」

???「全くだ。」

大我「………遅かったじゃねえか。エグゼイド、ブレイブ。」

 

大我が顔を上げるとにこやかに微笑んで手を差し伸べる永夢といつものクールな表情の飛彩が立っていた。

 

大我「だから言ったろ。俺一人で充分だってな。」

 

大我は永夢の手を掴み支えられながら立ち上がる。

 

飛彩「クロノスに変身するまで追い込まれておいて何を言う。」

永夢「そうですよ。そもそもなんでクロニクルガシャットを2本も持ってるんですか?ガシャットは衛生省が回収したはずですよ。」

 

大我が変身に使った仮面ライダークロニクルガシャットは1度起動した者は強制的にゲーム病に感染する恐ろしいガシャットだ。そのため衛生省はガシャットによって引き起こされる事態を公表し、世に出回るガシャットを回収していた。

 

大我「…うちのアルバイトの持ってる1本と、俺が抗体を作るために使ってた1本だ。」

永夢「ニコちゃんの…」

 

ゲーム病を専門に治療する大我の病院でアルバイトをする少女「西馬ニコ」は仮面ライダークロニクルに登場する全バグスターを大我や他のライダーと共に攻略している。そのデータが入ったクロニクルガシャットが今大我の手元にあるようだ。

 

永夢「とにかく、クロノスへの変身はもう控えてください。大我さんでもそう何度も副作用に耐えきれるものじゃありません。」

大我「考えといてやるよ。…それじゃあな」

 

大我はそう言うと立ち去っていった。副作用は抑えられたのか、足取りはしっかりしている。永夢たちもそれぞれのやるべき事をするために解散する。

 

永夢「じゃあ飛彩さん。また後で。」

飛彩「ああ。調査結果は夜に報告する。子供たちの相手は任せたぞ。」

永夢「はい!」

 

ドクター達はそれぞれのするべき事をするため歩き出す。しかし永夢たちはこの後最悪の事態に直面することをまだ知らない。

 

 

ーーービョーゲンキングダム

 

 

シンドイーネ「全くもう!なんなのよアイツら!せっかくいいとこまでいってたのに〜!」

グアイワル「プリキュアとも違う存在のようだな。いずれにせよ、オレたちの邪魔になる存在ということになるか。」

ダルイゼン「あれ?2人もよくわかんない奴に妨害されたの?……ん?」

 

キングビョーゲン「来タか…」

 

プリキュアだけでなく仮面ライダーにも地球を蝕む活動を妨害されたビョーゲンズの3人は口々に苛立ちを露わにする。そこに近づく影があった。

 

バテテモーダ「チーっス!キングビョーゲン様ぁ!ご命令通り!戦闘後に残っているウイルスの回収任務、終えてきましたー!」

 

現れたのはダルイゼンの作りだしたメガビョーゲンから生まれた新たなビョーゲンズ『バテテモーダ』だ。

 

キングビョーゲン「ヨくやっタ…」

バテテモーダ「いえいえ〜!キングビョーゲン様からのお褒めの言葉マジ光栄ッス!これでプリキュアも仮面ライダーも恐るるに足らず!ってヤツですねぇ!」

ダルイゼン「仮面ライダー…?ふーん、アイツらそう言うんだ。」

シンドイーネ「あんたねぇ!知ってたんなら教えなさいよ!」

バテテモーダ「いや〜申し訳ないっス姐さん!自分もあちこち回ってて忙しかったもので!」

グアイワル「忙しかった?」

 

バテテモーダはキングビョーゲンからの命令でメガビョーゲンが暴れたあとの場所から微量のゲムデウスウイルスを持ち帰ってきていた。ビョーゲンキングダムに流れ着いたウイルスがダルイゼンらを介し、メガビョーゲンへ付着し培養されたのだ。

 

キングビョーゲン「コレでこノ肉体は完成すル…」

 

キングビョーゲンはバテテモーダが集めてきたウイルスを仁王立ち状態のゲムデウスへ注ぎ込む。全てのウイルスが注がれた時、ゲムデウスの眼に禍々しい光が宿った。

 

ゲムデウス「我は生きとし生けるもの全ての命を破壊する者!最強のバグスター、ゲムデウス也…!」

 

 

ーーー沢泉

 

 

永夢「ふぅ…今日も疲れましたね、飛彩さん。」

飛彩「ああ。しかし流石は温泉旅館だ。」

永夢「はい!疲れが一気に飛んでいく気がします!」

 

1日を終え、宿泊する沢泉へ戻り温泉を堪能した2人は成り行きで同部屋となってしまったため同じ方向に向かい廊下を歩く。2人が自販機やマッサージチェアが置かれている休憩スペースに差し掛かった時、見覚えのある人物がいた。

 

大我「…ッ…!」

永夢「え?」

飛彩「何?」

 

そこには白髪混じりの黒髪を湿らせ、浴衣を着て首からタオルを提げながらマッサージチェアに座る大我がいた。

 

永夢「大我さん!?」

大我「なんでお前らがここにいんだよ!」

飛彩「こっちのセリフだ。開業医。」

 

慌ててマッサージチェアから立ち上がる大我。驚きの表情の永夢と少し呆れ気味の飛彩。バラバラの個性のドクター達は期せずして同じ宿へ集まった。

 

飛彩「流石に同じ宿というのはノーサンキューだ。」

大我「俺だって一緒になりたくて来たわけじゃねえよ!」

永夢「まぁまぁ!僕はいいと思いますよ。大我さんの新しい一面も知れましたし。」

大我「喧嘩売ってんのか!」

 

沢泉に響くドクター達の喧騒は次第に収まり、冷静になった大我も含めそれぞれの部屋へ帰っていく。その後は戦闘での疲労もあり、全員早々に眠りについた。

 

 

ーーー平光家

 

 

ニャトラン「ひなたぁ〜」ゴロゴロ

ひなた「めっちゃ心配かけてゴメンねニャトラン。アタシ、もう大丈夫だから!」ナデナデ

ニャトラン「おう!これからもよろしく頼むぜ!ひなた!」

ひなた「うん!」

 

改めてパートナーと一緒に戦うことを誓いあう。

 

ひなた「本当に…ありがとうね、タイガー…」ボソッ

ニャトラン「ん〜?なんか言ったかニャ?」

ひなた「なんでもないし〜!喰らえくすぐり攻撃〜!」

 

誤魔化す必要は別段ないが何となく恥ずかしくなったひなたはニャトランをくすぐりだす。その顔には眩しい笑顔が溢れていた。

 

 

 

 

 

ーーー次回予告

大我「どうなってやがる…?」

飛彩「この症状は…まさか…!」

永夢「ゲムデウス…!?」

ゲムデウス「忌々しい仮面ライダーよ!貴様らの命から破壊してやる!」

 

のどか「街のみんなが…!」

ちゆ「こんなの…どうすれば…」

ひなた「でも…諦められないし!」

 

永夢「あなたは…!?」

???「あれ?乗せられちゃった?」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。