十六夜咲夜
紅魔館を居城としている『永遠に幼き紅い月』の二つ名を持つ吸血鬼 『レミリア・スカーレット』に仕えている従者であり、そこでメイド長として紅魔館で働いている。
彼女の持つ力『時間を操る程度の能力』を駆使して様々な事を取り仕切っている。
そんな彼女を人は『完璧で瀟洒な従者』と呼ぶ。
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「『あなたのためなら死んでもいい』ね……」
紅茶を飲みながらそう声に出したのはこの紅魔館の主であるレミリア・スカーレットで、この私、十六夜咲夜の主人である。
見た目は10歳前後で幼く見えるが、背中に生えている翼からもわかるように人間ではなく、誇り高い『吸血鬼』として500年もの年月を生きている。
幼い見た目とは裏腹に、その体から漂う威圧感のようなものを発しているが、長らくお嬢様の下に仕えている私には慣れたものだ。
「あら、愛の告白ですか?嬉しいですわ。式はどういったものにいたしましょうか?」
「たわけめ。暇つぶしに読んでいた本にそう書いてあっただけよ。」
「あら、残念」
やれやれといった感じで首を振るお嬢様は見た目相応に可愛らしい。
「まったく…。咲夜、あなたは私が死ねと命令すれば死ぬの?」
「いいえ、そんなことを仰るお嬢様の頭が少々おかしくなられていらっしゃるのでしょうから。頭を冷やして目を覚まさせるために流水にでも入れましょうか。」
「……さらっとそんなことを言うのね。怖くて震えそう。」
「ふふっ。では、私が命を捧げますと言ったら受け取っていただけますか?」
「いやよ、そんな実にもならないものもらってもどうしようもないわ。死ぬまで持っていなさい。」
「まあひどい、泣いてしまいそうですわ。」
「従者をいじめるのも主の仕事よ。今はお前の命なんかよりも紅茶のおかわりの方が欲しいわ。ってことで咲夜」
「ええ、只今」
私の命よりも紅茶を取られるなんてひどいお嬢様ですわ。
私もあなたのために死ぬなんて、真っ平御免です。
「お嬢様、大切なことを言い忘れてました。」
―――十六夜咲夜、私が最も力の増す満月の名をあなたにあげるわ。その名を以て私に仕えなさい。
「………? どうしたのかしら。」
―――あの、あなたをなんておよびすればよろしいのですか・・・?
「指輪のご負担はお嬢様がよろしくお願いいたしますね。お給料の三か月分がごく一般的だそうですので。」
―――あら、言ってなかったかしら。レミリア・スカーレットよ。お嬢様と呼びなさい。
「………あなたね。」
―――かしこまりました。おじょうさま。
「ふふっ、主を
「……。」
誰よりも愛らしく、愛おしいお嬢様。
死んで一緒にいられないなんて。寂しくて耐えられませんわ。
でも、私は人間ですのでずっとお仕えすることもできません。
だったらせめて、できるだけ長く、御傍に控えるために
あなたのために、共に生きていたい。
これは、数十年前の2人の記憶