金髪吸血鬼と俺   作:珠玖

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志久くんは何やかんやで計画を実行するそうです...3

「おっ、まずいねコレ」

 

「何がですか?」

 

「あの子死にかけてる」

 

「?日本は今深夜1時、真夜中ですよ?

太陽光以外で私たち死ぬ事なんてありますか?」

 

「いや、確かまだ成りきってないから死ねるはずなんだ」

 

「なるほど、どうしましょうか?」

 

「そうだね〜....まぁ今はまだ様子を見よう」

 

「その子が死ぬかもしれないのに?」

 

「いや〜こんな所で死んだらもうそれはダメでしょ。不良品だよそれは」

 

「そうですか、貴方が良いのなら私も良いです。」

 

「じゃ、ゆっくり船に乗って日本に行こっか」

 

「分かりました。はい、荷物詰め直しておきましたよ。」

 

「ありがとう。何とかあの子、生きていて欲しいな〜」

 

「結局期待してるんじゃないですか」

 

「あはは、そうだね」

 

 

場面は変わり、

日本...赤木孤児院地下実験施設

 

 

そこで1人の少年が使い古されたボロ雑巾の様に倒れていた。

 

「.........」

 

少年は攻撃を喰らって倒れた体勢のままピクリとも動かない、当然だろう、頭、

腹、両手両足に数え切れないほどの穴が空いている。もちろん心臓も止まっていて、瞳孔も開いている。医学的にみて死亡と言ってもいいだろう。

だがしかし、少年をこの様なありはまにした張本人である化け物はコレを前にして全く油断しなかった。耳を澄まして少年の呼吸や心の臓の音を聴き取ろうとし、鋭利で力強く、対象を引き裂くことに特化した爪で少年の身体を切り刻んだ。

トドメとばかりに口から炎を出し、少年の体を焼いた。

それでも少年は動かない。

やがて化け物も目の前の獲物は生命活動を停止したと判断し、元いた地点に戻って行った。

そしてその巨体がたてる物音が離れていき、ガラガラと檻が閉まる音が聞こえた時。

 

ピクリ と動いた。

切り刻まれ、身体中に穴が空き、火達磨になった少年がだ。

少年の身体はまるでアゲハ蝶の幼虫がサナギからかえる様に、まるで古い体を脱ぎ捨てる様にして再生した。

 

(........さてと、だ。)

 

少年はゆっくりと起き上がり、回りを見渡した。

 

(あいつは完全にオレを仕留めたと思ってるはずだ。このまま薬品庫に行って薬品を調達、そして罠を仕掛けてあいつを狩る。)

 

少年は目的の薬品庫を目指して歩き始めた。

 

(今度はこっちが狩る番だ。)

 

 

 

 

 

「その前に前に服探さないと寒いや」

 

 

 

-これから先、志久の精神世界-

 

 

 

 

Aさん...水蒸気爆発というものを知っているかい?

 

Bさん...いやそんな物騒な言葉を友〇帳を知っているかいみたいな風に言われても反応に困るんだけど。

 

Aさん...いいから質問に答えてください!

 

Bさん...分かったよ。確か凄く冷えてる空気を急激に加熱したら空気中の水が一気に気化して爆発するんだっけ?

ヒ〇アカで轟がやってた。

 

Aさん...まあ、だいたいあってます。

今回の志久さん脳内3分クッキングは、それを使ってあのキメラを爆殺することが目的です。

分かりましたか?

 

Bさん...いや、それは分かったけど最初の方に薬使って殺すとか言ってなかったっけ?

それにそれが無かったんならもうちょい別の...それこそ粉塵爆発の方がやりやすいだろ?

 

Aさん...黙らっしゃい!!しょうがないんでしょうが!粉塵爆発はもはや使い古されているんですよ!ス〇ルとかアクセ〇レーターとか使ってるキャラいっぱいますからね!

それに薬品で爆発させるとかアホか!そんな危険な薬品丸出しで置いておくわけねえだろ!

 

Bさん...発言メタいな!あと2人目は名前が長いせいで〇が機能果たせてないぞ!

もうちょい真剣に説明しような!?

 

 

Aさん...分かりました。では元々水蒸気爆発というのはふたつの種類がありまして、まあ噛み砕いて説明すると、水の中に熱して液体になった金属を入れて爆発させるタイプと、キンキンに冷えた空気の中でいきなり高温の物体...まあ、要するに火ですね、を投げ込むかして爆発させるタイプの二種類ありまして、今回は後者です。

やることは1つ。できるだけ小さな部屋に入ってその部屋の空気を限界まで下げ、さっきキメラが吐いた炎をトリガーとして爆発させます。

 

Bさん...はい!先生、そこまでは分かったのですが、室温をどう下げれば良いのですか?

 

Aさん...いい質問ですね。それはもちろんドライアイスとか使ってたら時間が足りませんので、デ〇オの気化冷凍法みたいなやつを使います。

あれ確か生物だけじゃなくて剣も凍らしてたからやれるはずです。

デ〇オも私たちも同じ人間から吸血鬼になった口なのて、逆説的に私たちも使えるはずです。

 

Bさん...もうツッコミ辞めていいかな...

いや、そしたらコイツのストッパーがいなくなってしまう。それはダメだ、頑張ろう...

 

Aさん...あとはキメラが入ったら炎を吐く距離を保って炎を吐かせれば私たちの勝利です。

私たちは至近距離で爆発しても生きているでしょう。たぶん。

 

Bさん...たぶん がとても引っかかるけどこれしか方法がないならやるしか無いなよな〜

頑張ろう...

 

 

-志久の精神世界終了-

 

(準備は整った)

 

「やるか」

 

 

 

 

(あらよっと!)

 

志久は全力で通路の壁を殴り飛ばし、バカでかい音を通路中に響かせた。その音は通路の壁に当たり、反響してある地点...志久が降りてきた地点まで十分響いた。

 

程なくして檻が開放される音、何か巨大な生物が咆哮する声、そして自分の場所に一直線に突っ込んで来る足音が聞こえてくる。

 

「グルァァァァァァ!!」

 

「さぁ来いよ化け物、木っ端微塵に爆発してやらァ!」

 

キメラと吸血鬼、双方の咆哮が響き渡り、第2ラウンドの火蓋が今、切って落とされた。

 

 

 

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