後悔はしてない。
プププランドと言っておきながらポップスターのほぼ全土が転移しています。
宇宙の彼方、その端っこ。
そこには遥かなる楽園がある。
誇張無しに星形の星、ポップスター。
ここは呆れ返るほど平和な国、プププランド。
デデデ山頂上 デデデ城
「むっ、そう来たか……、おお、ありがとうな。」
部下とチェスに興じ、淹れられた紅茶を飲むのはプププランドの『自称』大王、デデデ。
ワドルディの打った中々巧い手に頭を捻らせている。
オレンジオーシャン メタナイツ本拠地付近の山の山頂
「今日もまた、この国は平和か………」
満足気ながらもその声音にはどこか不満気なものが混じっているこの声の主は、メタナイツの最高司令官にして正体不明の騎士、メタナイト。
そこへ通信機からメタナイツの一人、メイスナイトの声が聞こえてきた。
『メタナイト様、ハルバードの修理がやっとこさ完了したダス!』
「うむ、次は試験飛行だな。すぐに戻る。準備しておけ。」
『了解ダス!』
プププランドのどこにでもありそうな平原 その川辺
「ポヨ………ポヨ………ZZZ」
釣竿を垂らしたまま夢を見ているこの丸ピンク。
彼こそカービィ。『星のカービィ』である。
時刻は太陽が真上にきたところ。つまり正午である。
カービィは、グ〜と鳴った自身の腹の音で目が覚めた。
お昼として持ってきたリンゴを頬張ろうとした時、
突如として光に包まれた。
「ポヨ!?」
驚いたカービィは川にリンゴを落としてしまう。
「何事だ!?」
「あわわわ、急に光ったみたいです!」
「何?とりあえず何が起こったか調べろ!カブーラーを動かしても構わん!」
未だチェスの決着がつかないため、気が利くワドルディが持ってきたサンドイッチを咥えながら指示を飛ばすデデデ大王と、それに従うのはデデデ軍団一の部下、バンダナワドルディ。
「何が起こった!?」
「!メ、メタナイト様!き、急に光に包まれたダス!」
「それは分かっている。何か問題は起こったか?」
「いえ、今のところは。」
「そうか。………バル艦長!」
「はっ、いかがいたしましょう?」
「付近の偵察だ。ハルバードを動かすぞ!」
「「了解(ダス)!」」
「ふむ……ナッツヌーン、レインボーリゾート、フロラルドでもこの現象は観測した、か……」
「大王様、どうします?」
バンダナワドルディが少し不安げに尋ねる。
「……メタナイトだ、やつに通信を繋げ。」
「……おい、おかしいぞ!明らかにポップスターの水平線じゃない!」
ハルバード艦長、バルが驚きの声を上げる。
「どういうことなんです?」
「……おそらくは、転移か?」
「しかし、何故……」
「メタナイト様!デデデ大王から通信ダス!」
「……なるほど、となると。」
『あぁ、多分ポップスター全土が転移したってことになる。……しかし、いったいなんでこんなことになったんだ?』
「それは私にも分からん。とりあえずそちらに……」
「メタナイト様!レーダーに感あり!飛行物体、そこそこ速いダス!」
「何?」
『……もしかするとこの星の奴らが気づいたのかもな。』
「あり得るな。さて、どうするか……」
日本国 海上自衛隊 P-3C
「おい、これ……」
「なんだこりゃ!?こんなにバカデカいもんがあるってのか?」
「しかし、1kmもありそうな飛行物体ってなんなんだ……?」
はい。日本国あります。ロウリア戦後です。
日本から東の海の名称が知りたい。