Fate/SERAPH Memory   作:超ローマ人

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ギルガメッシュがキャラ崩壊してますが、それ以外は真面目に創りました。


覚醒の龍

「闘いながらですが、全てを語りましょう。」

「聞く気は更々ねぇんだよ!!」

「どけ、雑種!我から行かせて頂くぞ!」

キアラとの戦闘中にギルガメッシュが何処からともなく鎖を出し、彼女を縛り付けた。

「アンデルセン、玉藻そしてBBはバックアップを!」

「言われなくても!」

「宝物庫の中身でも見てみるか?」

ギルガメッシュは無数の武器を浮かせ、キアラに一斉射撃した。

「王の財宝『ゲート・オブ・バビロン』!!」

この量の武器を浴びたら血で濡れるに違いない。誰もがそう思ったが、キアラはそれでも笑みを消さなかった。

「なんと針以下な攻撃。」

「なっ!?」

 

 

財宝は全て異空間に吸収され、全く効かなかった。

「馬鹿な……!?かすり傷も無しだと!?」

英雄王が悔しさのあまり、眉間の皺を増やしながら叫んだ。

「私の宝具で先制を取ります。マスターは大技の準備を。」

「もうやっている!」

トリスタンが風の矢を飛ばし、キアラの注意を引く。

「よし、アークさん。準備を。」

「分かってる!」

藤丸はミネルバ神とドラゴンの幻影を形にし、白銀の剣に魔力を込めた。

青と朱の色が混じり、紫へ変化した光を太陽光線のように伸ばす。

「!アレは!!」

「邪魔はさせません!痛哭の幻奏『フェイルノート』!!」

百発百中の風の刃が殺生の字を持つ尼の動きを止めた。

「今です!」

「インフィニティ・アークスラッシュ!!」

雷よりも眩しい光の斬撃がキアラの首に食い付いた。

「よし!良くやった!」

「ちょっと待ってくださいまし!あの倒れてる尼から魔術の反応が!?」

「先輩!皆さん!避難を!!」

すると、SE.RA.PHの電子の海が黄色く発光し地球から見た月が太陽よりも輝き始めた。

 

「フフ…フフフフ…アーハハハハ!!」

「首に当たれば魔王を殺せるほどの殺傷能力を持つコレを防ぐだとっ!?」

その時、メルトリリスの頭にキアラが月の全土に巣くう、悪夢のような光景が横切った。

藤丸とサーヴァントたちが様々な戦術や攻撃手段を用いても

キアラにかすり傷も与えれず───

「させない!させるものですか!」

「あら?また羽を折られたいのですか?」

「落ち着いて!メルト!!」

 

 

メルトリリスの悪夢と同じように刃と剣、拳等がキアラを捉えるがどれも効果は見えずにいた。

「フフフフ…アハハハハ!!」

キアラは藤丸たちを前に、合掌した。

そして、カルデアが見たのは無数の魔神柱……これをキアラはたった一人で取り込んでいたのだ。

「これはなんだ!?」

「来るわよ!!」

「後悔しても回避しようも最早これまでです!衆生無辺誓願度──」

藤丸は暗闇のなかで、鎧と外套をボロボロにされようともその身に詰めた魔力を朱く燃え上がらせ、皆を守った。

「こんなところで!!諦めるかぁ!!!」

巨大キアラを中心に宇宙が広がる図を見せられても、藤丸の眼はキアラを睨み続けていた。

朱い魔力が幸を為したか、サーヴァントたちは消滅せずに脱出出来た。

「ハァハァハァ……ッッ!!」

「おや?この攻撃をかわした蟻さんたちがいるようですね?しかし、偶然も二度は無いでしょう…。」

 

 

メルトリリスが見てきたことが藤丸の脳裏に焼かれるように写った。

彼女の記憶によるとこのあと、藤丸はキアラの魔の手により消滅されられる。守らなければならない者たちの前で。

「また……あの時のように……ここで負けたらっ!あの時以上に……っ!!」

メルトリリスが一つの雫を落とす中、藤丸は巨大尼の魔の掌を殴り着けた。

青年が突き出したその手は太陽のような極熱を帯びていた。

「熱っ……ッ!!!一体何を!?」

藤丸の体から超高温な『溶岩』が発せられたのだ。

すると、藤丸の体から一つのナックルと黒い鍵が飛び出した。

「これは…?」

「お前と儂は真の相棒となった……。それを使え。」

「ボケっとすんな、マスター!」

「行くぞ───リツカ!!」

藤丸はかつてキアラと対峙した勇者、古の時代にて覇者の名を馳せた魔道書そして強大な力を持った赤き邪龍の激励を浴びて奮い立った。

 

 

そして、鍵をナックルの真ん中に位置する鍵穴へ差し込む。

「AWARITIA ・KNUCKLE!!」

そして、ドラゴンの頭部を模した物へ変化したナックルを腰に付けて藤丸は咆哮を挙げるように叫んだ。

「暴食《グラ》の書庫《アーカイブ》に接続!テーマを実行するっ!!」

そう叫ぶと、彼の回りに火山が現れそこからマグマが噴出された。人の身に身に纏われた溶岩はその中身を爆発させ、現れたのは黒い巨体。その姿はまるで、『悪』でありながらも悪夢を打ち破る希望を象徴していたかのよう。

「なんですか!?この魔力!そして、その姿は!?」

「アワリティアモ───ドっっっ!!!」

キアラは彼女自身と似て非なる力を眼前の黒き鎧とその隙間から赤い炎を吹き出す竜戦士から感じ取った。

 

 

一方、カルデアで藤丸を監察していたダヴィンチはあることに気付き、顔を青くした。

「これは……」

「どうした?!」

「ゴルドルフ君、これを見てくれ。」

「こ、これは……っ!!さ、細胞が……っ!!」

ダヴィンチは深刻な表情を浮かべた。

「……これは普通の人間の物じゃない。竜種のなかでもかなり古く強い物だ!!」

 

 

「これが人々から『悪』と称されてもなお、『人類愛』を昇華させた人類悪の力だぁぁ!」

「針どころか!鍛えられたばかりの剣と変わらない痛み!!」

アワリティアモードとなった藤丸の怒りの拳がキアラに当たる度に、キアラは血を吐いた。

「なんて奴だ……これでは怪獣大決戦ではないかっ!ええい!カルデア職員どもよ!我が後で見れるように録画してるだろうな!?」

「何一人で騒いでるのよ、あの金ぴかは?」

「余にもわからん」

藤丸が魔力を回しながらも闘っている時に、サーヴァントたちはあーだこーだ言い合っていた。

「あのですね……」

「真面目にやれよ!!」

「そうだ!雑種……いや、マスターを援護せずして、何がサーヴァントかっ!!」

「滅茶苦茶テンション高いですね……。『悲しい』などと言ってる暇は無さそうですね!」

サーヴァントたちもマスターに続き立ち上がった。藤丸は新たな姿と力を使いキアラを押していく。

 

 

次回予告 キアラは藤丸のラッシュ攻撃の前に為す術を無くしていた。しかし、アーノルドやSERAPH中のデータを吸収して自身を強化した。藤丸たちは勝てるのか?

次回 Fate/Seraph Memory 『さらばムーンセル』

 

 

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