Fate/SERAPH Memory   作:超ローマ人

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FGOのオリュンポスやってました
リンボからのエウロペは辛かったw


怒りのトリスタン

「なぁ、どうしたんだよマスター?」

藤丸の首にぶら下げられた魔導書が点滅しながら、彼女のマスターに話しかける。

藤丸は化粧室の鏡の前で顔を洗いながら俯いていた。

「………っ。ごめん、さっきから頭と視界にノイズが走るんだ……。」

藤丸は鏡を見ると、自分の顔の半分が砂嵐のように歪み髪の半分は茶色く変貌していた。

そして、彼は床に倒れてしまった。

 

 

「マスター!目を明けよ!」

「!ネロ!俺の髪の毛どうなってる?」

「…?何を言おう、いつものように黒いが?」

「アレは気のせいか?」と疑問に首を傾ける藤丸だったが、直ぐに切り替えてサーヴァントとともに仲間の元へ行く。

 

 

「おっと、おいでなさったか」

「ちょうど良いタイミングですね。アンデルセンがデータを読み漁ったところ、生存者を発見しました。」

「何!?それは応答せねばならんっ!マスターよ!」

藤丸はマイクを取って叫んだ。

「こちら、カルデアのマスター・藤丸!貴方は誰ですか?」

すると、無線の向こうから声が届いた

「私の名はアーノルドだ。このSERAPHはBBがやってきてから大変だったが、俺は無事だ!」

「今何処ら辺に!?」

「お前たちから見て北側にいるっ!それよりも、仲間の一人が外に出たっきり帰ってこないんだっ!詳しくはそこからー」

「待ってくれっ!なら提案があるっ!」

藤丸はある場所の座標を送りながら、合図を出したら送った座標の場所へ行くように指示した。

「なるほど、了解した。見付けたら連絡してくれ。」

そこで通信が切れると、藤丸はサーヴァントたちに指示した。

「アンデルセン、引き続き生存者の捜索とアーノルドとの連絡係りを。連絡は私が指示を送る。ネロとパッションリップはアンデルセンの護衛を頼む。ガウェインとメルトリリスは俺と共にアーノルドの仲間を助けるぞっ!」

 

女は後ろに牛の群れを従えるように走って逃げていた。

「ハァハァっ!捕まるっ!捕まるっ!!」

女はつまづいてしまい、群れの一頭が彼女を食らおうと口を開く。

「くっ!」

その時だった。

「伏せて!」

「アン!ドゥ!」

斬撃が無数の電脳生命体を切り落とした。

「大丈夫ですか?」

青年が女に話しかける。

「ここにも人間がいたのね、良かったわ。」

女が青年・藤丸に近づく時、女の後ろから一筋の矢が放たれる。

「!」

「何!?」

矢を射ってきたの姿を藤丸は確認し、さらには放たれた音速の矢をそれに匹敵する矢の速射で落としたのだ。

「トリスタン!」

奥から赤髪の好青年が現れる。

藤丸はキャメロットで対峙した経験があるため、直ぐに正体を見切っていた。

 

 

「毒婦のマスターを仕留め損ねましたか。」

「は?どういうことだ?」

すると、トリスタンはメルトリリスを指差して喋った。

「カルデアのマスターが、アルターエゴと共にいるとは度しがたい!」

「メルトリリスが何したんだ?」

「このSERAPHにおけるサーヴァントの人間に対する凶暴性を知らないのですか…?」

トリスタンは藤丸に狂い始めた七騎のサーヴァントがいたことを話した

「だからこそ、私は悲しい。そして、出来ればこの怒りをその毒婦にのみに向けたい。」

トリスタンはガウェインと藤丸に取引を行わせるつもりでいた。

その問いに対して藤丸は「だが断る」と話した。

「………っ!」

「トリスタン……お前の言い分は間違ってはいないだろうっ!」

「ちょっと!」

感動した自分の心を返せと言おうとするメルトリリスをマスターは制した。

「『加虐体質』って意味ではなっ!けど、メルトリリスは俺たちの仲間だ!見捨てるわけにはいかないんだよっ!!」

ガウェインは「良く言いました!」と叫び称賛した。

それに対して弦のアーチャーは冷静に藤丸に食い付く。

「何者であれ、『仲間』なら信頼する……。それがカルデアの『愚かさ』です!」

トリスタンは弓状の琴を構えた。

「よし!ガウェイン!メルトリリス!あの風の矢はどうにかやり遂げる!突っ込め!!」

「無駄なことを!!」

弦が引っ張られる音がした。そして、真空の刃が三方向に飛んだ。

「勝った!」

「…と思っていたのか?熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

光の盾が真空の刃を防いだのだ。

これには、円卓の騎士・トリスタンも驚きを隠せなかった。

「三方向でもですか……なら。」

「させないわっ!」

メルトリリスの鋭利な足がトリスタンの間合いを詰め、一閃を放った。

「くっ!」

「トリスタン卿ぉぉぉ!!」

なんとか防いだトリスタンだが、ガウェインも参加してしまいついに武器が手元から離れてしまった。

「……チェックメイトだ。トリスタン。」

 

 

「何故止めを刺さないのですか?」

「………っ。興が醒めただけよ。ったく、私は水の体持ってるんだからあれぐらい防げるってのに」

「えっ!私のせいっ!?」

「まぁ、それに一騎でも協力が必要ですし」

その時、トリスタンはメルトリリスを見ながら唸っていた。

「……まさか、あの状態で……?」

そして、それはマスターである藤丸もだった……といってもトリスタンとは別の理由であるが。

「メルトリリス……何処かで会ったような……??」

 

 

藤丸は待機しているアンデルセンたちに連絡を取ると、仲間たちとともに教会で落ち合った。

そして、彼の前に一人の男が現れた。

「君が藤丸立香かい?」

「……えぇ、そうです。」

「私はアーノルド。よろしく。」

男と藤丸は握手を交わした。今後悲惨なことが起こるとも知らずに……。

 

次回予告

アーノルドと共に教会に入ると、一人のカルデア側のサーヴァントが入っていた。

彼の名はエミヤオルタ……「腐敗した無銘の英雄」だった。

エミヤオルタのお陰で漸くカルデアと通信が取れた藤丸だが、衝撃の事実が明かされる!

次回Fate/SERAPH Memory 第6話『Envy-嫉妬-』

「私は……BB側に就かせて貰います。先輩。」

「………マシュっ!!!」

 

 

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