Fate/SERAPH Memory   作:超ローマ人

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援軍

「皆、施設には着いたか?」

「うむ、もちろんだ。」

「お話はもう良いだろ?さっさと終わらせるぞ。」

藤丸、ネロ、エミヤオルタ、ガウェインそしてトリスタンは五つの施設を制圧を目標に掲げ進軍した。

しかし、何事も無く制圧出来るわけでもなく。

「お前が……⚫⚫か?」

「………!」

藤丸のところには、サーヴァントとは違うが匹敵するオーラを持った人影が立っていた。

「お前は誰だ?」

「なんだ、忘れたのか?無駄話も……ここまでだ!」

人影は気が付くと目の前で裏拳の構えに入っていた。

「!!?」

藤丸は青白い鎧を瞬時に纏い、それを受け止めた。

「サーヴァントが居なくてもここまで強くなるとは……恨みの晴らし甲斐があるっ!!」

「恨み…?何のことだ!?」

人影は一層攻撃を激しくし、藤丸は防戦一方へ追い込まれた。

 

 

一方、藤丸のサーヴァントたちはBBが用意したサーヴァントたちに苦戦していた。

「くっ!」

「呵呵!薔薇の皇帝よ!変わったのは衣装だけか?」

「勝負はここからだぞ、アサシンよ!」

ネロが人を殺める拳法使いと戦っている頃、ガウェインは巫女狐と闘っていた

「貴殿がここまで強いとは!」

「今度は負けないし!BBの魔力供給もあるし…ねっ!!」

場所によっては弦と弦が鳴り合うところもあった。

「同じ弓兵として負けるわけには!」

「アンタみたいな騎士さまと一緒なんざ、オレはまっぴらごめんですわっ!クラスは否定しねーけどよ!」

黒い弓兵の前には、青い槍兵がいた。

「イケ好かねぇのが相手とか、マジかよ」

「ハッ、同感だ。貴様に見覚えは無いが、獣臭さが目立つな。さて、猛犬狩りと行こうか。」

「てめぇ……っ!」

青い猛犬は唸りながら赤い槍を取り出した。

それに対して、黒い弓兵は黒と白の二丁の拳銃……いや銃剣を手に握り締めた。

藤丸は迫り来る人影の正体を探りながら闘っていた。

「妙に引っ掛かる……」

男の声で喋ってくる魔物のオーラを感じ取る藤丸は、ソイツが自分が知らない『自分』を知っているかのように感じた。

それも、過去に罪を犯した者を憎んでるかのように自分に接しているように感じた。

その時、一瞬藤丸の心に隙間が出来てしまった。

そこに漬け込むように、男のアッパーが炸裂する。

「ゴフッ!」

藤丸立香はぶっ飛びながら地面に倒れる。

「立て!立つんだ、マスター!」

藤丸が所有し、現在纏っている鎧の管理者である魔導書・アークミネルバの激励も空しく敵の容赦無い踵落としが決まった。

「ガハッッ!!」

口から赤い物が飛び散った。

「マスターは動揺してやがるっ!」

「さらばだ……私の復讐目標『ターゲット』よ。」

 

マスターと同じように、藤丸のサーヴァントたちは敵サーヴァントに苦戦を強いられていた。

「くっ!」

「では、喰らうが良い!我が宝具!!」

「流石はアサシン先生よな……だが!余は負けぬ!奏者のためにもっ!!!」

ガウェイン赤い巫女狐こと鈴鹿御前に苦戦していた。

「この強さ!あの剣帝を思い出しますっ!!」

「これで終わりねっ!宝具展開!真名解除!」

「どうにかしなければっ!!」

黒い弓兵も赤い槍に対しては防戦を強いられていた。

「猛犬に一杯食わされるとはなっ!」

「これで終わりだ!」

一方では、イチイの毒が猛威を振るっていた。

「これはマズイですね…コフッ!」

「ちゃっちゃと宝具で片付けるとしますか!」

 

 

止めの一撃が振り下ろされる中、青年は願った。

聖杯戦争を廃し、訪れる平穏を。平穏な世界で「誰か」が生きていくことを。

「そのためにもっ!!!」

「!!?」

藤丸は赤黒い剣で迫り来る男の腕と首を斬り落とした。自己の迷いと過去に負った「とされる」罪を断つために。

そして、その時。藤丸の手の甲に刻まれた令呪が光った。

 

そして、その時不思議なことが起こったのだ!

「恋愛はっ……!!」

「一夫多妻去勢拳!!」

赤い巫女を青い巫女が蹴り飛ばし、

「弔いの木…!」

「エンキドゥ!!」

緑の狩人を黄金の鎖が動きを止め、

「ゲイ……!ボルグ!!」

「ロー・アイアス!!」

赤い弓兵が槍の直撃を止めた。

そして、皇帝と武道家の闘いは。

「魔力が高まる!!負けるわけにはいかぬと力が溢れる!!漲る!!!」

「だが、遅い!!」

「やってみなくては……!!」

白い一閃と赤い拳が衝突した。

そして、膝を着いたのは。

「分からぬであろう!!!」

皇帝の勝利で終わった。

 

一方BBは。

「先輩たちってば、予想以上にやりますねぇ。……おや、マシュさんがいませんね……全くもう!」

 

 

藤丸たちは三騎の英霊による援軍のお陰でどうにか敵を退け、施設を制圧した。

「ありがとう。エミヤ、玉藻そしてギルガメッシュ。君たちが来なかったら今頃…」

「勘違いするな雑種。我はあのBBに一杯食わされたのが気に食わなかっただけだ。」

「玉藻はご主人様の為なら、何処でも行っちゃいます♪まぁ、BBが気に食わないのは私も一緒です。」

藤丸が通信越しで話していると、背後に重圧的な殺気を感じ取った。

「!!!!」

「Senpaaaiii!!!」

黒い剣を持った少女が藤丸の頭を割ろうと目論む。

しかし、藤丸は白い剣でこれに応戦。

嫉妬によって変貌してしまった後輩の姿を確認した。

「マシュ……っ!」

藤丸は「現在」犯した罪を償わなければいけない現実を受け止めるしかなかった。

 

 

 

次回予告:マシュに襲われ、左肩を負傷した藤丸。しかし、アワリティアの治癒能力が働かず中々傷が癒えない。そこで、マシュに関する情報を纏めていると驚愕の事実が!

次回、Fate/SERAPH MEMORY『別離』(前編)

 

 

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