ただただ強さを追求した者   作:鏡餅丸

10 / 13
10.祈願樹の広場へ

 ■ ■ ■

 

――西の森――

 

「これでラスト」

 

 居合切りで斬られた大きなムカデは、ポリゴンエフェクトなって消えた。

 

『レベルが42に上がりました』

 

 ガンテツに会い十二日が経ち、原作もあと半月で始まる。

 

 そんな頃何をしていたかと言うと、主に金稼ぎとスキル上げだ。

 

「レベルが上がったか【AGI】に全部振らなくては、それに【居合切り】確認もしよう」

 

 自分のステータス画面を出し、【AGI】にポイントを振った。

 

 そして改めて、今のステータス画面を見る。

 

#####

 

ヒバリ

Lv42

HP40/40

MP40/40

 

【STR0〈+35307〉】

【VIT0】

【AGI205〈+940〉】

【DEX0】

【INT0〈+75〉】

 

装備

頭【流星の帽子】

体【流星のロングコート】

右手【可能性の双刀・白黒天】

左手【可能性の双刀・白黒天】

足【流星の長ズボン】

靴【流星の靴】

装飾品【流星の腕輪】

【空欄】

【空欄】

 

スキル

【爆走】【気配遮断Ⅹ】【気配察知Ⅹ】【加速】【超加速】【しのび足Ⅹ】【双剣の心得Ⅹ】【連撃剣Ⅹ】【剣ノ舞】【体捌き】【体術Ⅹ】【魔強化】【MP消費半減】【見切り】【MP強化小】【MP回復速度強化大】【登り走り】【水泳Ⅹ】【潜水Ⅹ】【水走り】【エアステップ】【空蝉】【鬼切り】【鏡花水月】【鬼人化】【鬼の威厳】【鬼に金棒】【星の精霊の加護】【走破】【神速】【居合切りⅩ】【投擲Ⅹ】【飛撃】

 

【居合切りⅩ】

 鞘から剣を抜く動作の攻撃をする時だけ、【STR】を60%上昇させる。

 

・取得条件・

 鞘から剣を抜く動作の攻撃で一定の数モンスターを討伐する。

 

【投擲Ⅹ】

 物を投げる時に補正が掛かり、ダメージを20%上昇させる。

 

・取得条件・

 モンスターに物を投げて討伐する。

 

#####

 

「もう【居合切りⅩ】になったし、そろそろ「祈願樹の広場」に行くか」

 

 そう思い行こうとした時に突然、青白い半透明の板が現れた。

 

『スキル【廃人】を取得しました』

 

『スキル【紙装甲】を取得しました』

 

『スキル【不器用】を取得しました』

 

 何か知らないがスキルが手に入った、見てみよう。

 

【廃人】

 制限回数のある回数に+1足され、レベルの限界を+10する。

 

・取得条件・

 このゲームを1ヶ月半で1日18時間以上やる。

 

【紙装甲】

 HP、MP、【VIT】以外のステータスが二倍になるが、攻撃によるダメージは全て致死になる。

 

・取得条件・

 このゲームを1ヶ月半で1日18時間以上やっていて、1度も【VIT】になにも変動せずレベル40到達までノーダメージであること。

 

【不器用】

 HP、MP、【DEX】以外のステータスが二倍になるが、ポーション、アイテム、装備の生産関係で成功率が-50%になる。

 

・取得条件・

 このゲームを1ヶ月半で1日18時間以上やっていて、1度も【DEX】になにも変動せずポーション、アイテム、装備のどれか一つを全く使わない。

 

 わお、なんかいい感じのスキルがいっぱい手に入った。

 

 今日はついてるし、この勢いでダンジョンも攻略してくか。

 

 場所は聞き忘れていたのを思い出し、二日前にガンテツに聞いて大体分かったから大丈夫だ。

 

――東の山の中腹――

 

「ここのモンスターに全然襲われなくなったな」

 

 モンスターに襲われる事も無く、何もなくトラブルも無く山の中腹に来た。

 

 むしろ何故かモンスターは、俺を見ると一目散に逃げていく。

 

 やはり金稼ぐために、東の山のモンスターを乱獲したのが原因か?

 

 まあいい、お陰で手間が省けたと思えばいい。

 

「ガンテツの言う通りなら・・・・ここか? 「祈願樹の広場」の入り口は?」

 

 一見地盤が見る所に、ただ巨大な茂みがあるだけの様になっているが。

 

 茂みに顔だけを突っ込むと、光る水晶が散ばめられた洞窟で奥へ続く道があった。

 

 そのまま身体も茂みの奥へと入る。

 

「入ったのは良いが、モンスターの気配が無いな」

 

 そのまま警戒しながら、洞窟の奥へと進む。

 

 だがしばらく進んでも、モンスターの影は一切現れない。

 

「可笑しいな、普通ダンジョンはモンスター出る筈なんだが」

 

 そう思いながら進んでいると、巨大な木で出来た門の扉が見えて来た。

 

「モンスターに会わずして、ボスの部屋まで着いてしまった」

 

 何か拍子抜けしながら、ボスが居るであろう門の扉を開ける。

 

 そこには草原が広がっており、外に居るかの様に部屋は明るく広い。

 

 奥には一本の優しい光を放つ木が立ち、その前に人だかりが陣取っていた。

 

 身長は百四十くらいの金髪青い目で、同じ顔した美少女達がざっと千人。

 

 しかも顔以外はプレートアーマー着て、大盾、両手剣、杖、大剣、ハルバード等をそれぞれに武器を持っている。

 

 いやよく見たら人ではなく妖精だな、何故なら透明で見ずらいが背中に蝶の羽があるたからだ。

 

「どうやらあれがボス? いや、ボス達なのか?」

 

 そんな事を考えていると一匹の妖精が、此方に気づいたらしく。

 

 仲間に知らせているみたいで、大盾の妖精が二百匹かが前に出て構え。

 

 その後ろで大盾と同じ数の横の隙間からハルバードの妖精が前に構え、二百匹くらいが空を飛び此方に杖を向ける。

 

 わお、以前戦ったスケルトンの集団とは違い、一糸乱れの無い統率があるこれは厄介だな。

 

「話す余地もなく臨戦態勢か、人型だから喋ると思ったんだが」

 

 俺も双刀の柄に両手を掛け、抜刀し構えた。

 

 律義に待ってくれたのかそれと同時に、大盾とハルバードの妖精達が陣形を崩さずに走って来る。

 

 なら始めようか、伝説になりそうな千人切りを。

 

「【魔強化】【鬼人化】【剣ノ舞】【加速】【超加速】【神速】」

 

 さらに迫ってくる大盾とハルバードの妖精達を、睨み【鬼の威厳】を使う。

 

 迫って来ていた大盾とハルバードの妖精達の半分が止まる。

 

 だが、それに気づき他の大盾とハルバードの妖精達も止まり、隊列を乱さない出さない様にしていた。

 

 その止まった隙に【飛撃】を放ち、それと同時に放った斬撃を追い越さないようにし突撃。

 

 斬撃が当たった大盾の妖精達は、スタンした者は吹き飛ばされそうでない者は何とか耐える。

 

 そして出来た穴に俺が突撃をし、後ろに居たハルバード、大剣、両手剣等の妖精達を切り裂きまくり。

 

 それにハルバード、大剣、両手剣等の妖精達は、為す術なくポリゴンエフェクトになり消えて逝く。

 

 ハルバード、大剣、両手剣等の妖精達全員を斬り終えた頃に、空中にいた杖の妖精達が遅れて色々な攻撃魔法を放つ。

 

 だがその魔法は範囲魔法では無かったので、【鏡花水月】で全て無効化された。

 

 それにも気づいていない杖の妖精達は、再び魔法を打つ準備をし地上に残った大盾の妖精達が此方に突進して来る。

 

 突撃して来た大盾の妖精達をかわし、背後を取り順番に首を刎ねポリゴンエフェクトになり消えた。

 

 同時に杖の妖精が再び魔法を放つ、だがさっきとは違い範囲攻撃の魔法をだ。

 

 さすがに【鏡花水月】では無効化出来ないから、一発だけわざと当たり【空蝉】を使う。

 

 そしてジャンプし空中を駆けながら、杖の妖精達に向かって【飛撃】を放つ。

 

 杖の妖精達は魔法障壁を数十枚張るが、まるで砂で出来た城の様に崩れて消える。

 

 そして杖の妖精達の半分は、ポリゴンエフェクトになり消え。

 

 残りの杖の妖精達は、バラバラに四方八方から魔法で攻撃する。

 

 俺は空中を駆けながらかわし、一匹一匹づつ斬っていき。

 

 最後に残った杖の妖精が、ポリゴンエフェクトになり消えて逝った。

 

 この間、僅か三分間の出来事だ。

 

「なんだか歯ごたえが無かったな、これならスキルを使わなくても良かったな」

 

 進化刀・若葉は何処かと探すと、奥にあった光を放つ木に緑色の柄が出ていた。

 

「もしかしてこの木に刺さっているのが、進化刀・若葉なのか?」

 

 まあどちらにしろエクスカリバーしかり、何かに刺さっている刀剣類は強いはずだ。

 

 そう思い双刀を木に刺さっている柄に当てる。

 

「【融合】」

 

 すると木に刺さっていた柄が、ポリゴンエフェクトになり消えた。

 

 完全に消えたのを見てから、装備のスキルを確認する。

 

『可能性の双刀・白黒天Lv1』

【STR+42】

スキル【限定融合】

スキル【集魂】

スキル【赤い流星】

スキル【刹那の守護者】

スキル【成長】

スキル【神の選定】

【破壊成長】

 

【成長】

 この装備に「レベル」が付き経験値を貯めてレベルが上がるとそれに応じて装備が強くなる。

 

【神の選定】

 装備者がレベル10につきランダムで選ばれたスキル3つから、1つのスキルを選びそのスキルが自分のになる。

 

 どうやら木に刺さっていたのが、進化刀・若葉だったらしい。

 

 それにしてもまた、とんでもないスキルが付いたな。

 

 【成長】はプレイヤ―みたいに経験値が貯まると、レベルアップして強くなり。

 

 【神の選定】は取得条件を無視してスキルを取得できる、まあ貰えるスキルはほぼランダムでレベル十つきだが。

 

 ・・・・どう考えても、チートじゃないか今更だが。

 

 そんなん事を考えていると突然、青白い半透明の板が現れ書かれていたのは、

 

『スキル【神の選定】が発動しました』

 

『スキル【神の選定】が発動しました』

 

『スキル【神の選定】が発動しました』

 

『スキル【神の選定】が発動しました』

 

 どうやらレベル四二だから、四回選ばなくてはならない様だ。

 

 画面を操作すると、別の画面が出て来たる。

 

 それではまず記念すべき一回目は何だろう。

 

『選択スキル』

【貰い火】・【水遊び】・【全害状態異常反転】

 

 俺にはこれが一択にしか見えないのは気のせいか?

 

 とりあえずここがは普通に【全害状態異常反転】を押した。

 

『スキル【全害状態異常反転】を取得しました』

 

「なんか一回でいきなり、バグスキルが手に入ってしまった」

 

 この調子で二回目三回目四回目、と即決でスキルを選んだ。

 

 そして取得したはスキル、【全害状態異常反転】【パッシブ化再取得】【同スキル複数所持】【疾走】を確認した。

 

【全害状態異常反転】

 ありとあらゆる状態異常の効果を反転する、バフ等の効果は反転しない。

 

・取得条件・

 【状態異常反転】のスキルを持ち、全ての状態異常に掛かった事であること。

 

【パッシブ化再取得】

 一部のアクティブスキルをパッシブスキルにし、また取得する事が出来る(パッシブスキルになったスキルは★のマークが付き別に表示される)。

 

・取得条件・

 アクティブスキルの【廃棄】を100回以上行いパッシブスキルを100以上持っている事。

 

【同スキル複数所持】

 同じスキルを取得でき複数所有出来ようになる。

 

・取得条件・

 取得したスキルの取得条件を1万回繰り返すか、同じスキルを1万回取得しようとすること。

 

【疾走】

 【AGI】を50%上昇させる。

 

・取得条件・

 【AGI】を強化する魔法を使いながら一定の距離を走る。

 

 そう言えば宝箱を見なかったが、もしかしてもうクリアされたダンジョンだった?

 

 となると何故進化刀・若葉が、残されていたのかが分からない。

 

『人の子よ、よく無傷でここまで辿り着いた』

 

 考え事をしていると突然、声が聞こえて来た。

 

『このダンジョンをクリアした者はおるが、無傷でクリアしたのはお主が初めてだ』

 

 やはりクリアされたダンジョンだったか。

 

『その功績に進化刀・若葉・・・・は確かに渡した、次に上げたいステータスを申せ、ただしこの願いを叶えるのは一回だけだ』

 

「進化刀・若葉はありがたく貰うが、上げたいステータスについては保留に出来るか?」

 

『分かった、上げたいステータスについては、次また同じ功績を上げたら保留にした分もあげよう』

 

 そう言うと声が聞こえなくなり、地面に緑色の魔法陣が現れた。

 

 つまりまたこのダンジョンをもう一回ノーダメージでクリアしたら、保留した分だけ上乗せしてくれるって事か。

 

 なるほど・・・・これは一つ試してみるか。

 

 その為にはちょっと原作知識とガンテツの力を借りよう。

 

 まずは外に出て、ガンテツの所に行かなくては。

 

 俺は町に戻る方の魔法陣に入る。

 

――北の森のガンテツの家――

 

「ガンテツ居るか」

 

 ログハウスのドアをノックし、声を掛ける。

 

「・・・・開いてるぞ」

 

 室内から声が聞こえ入ると、カウンターにガンテツは居た。

 

「・・・・二日ぶりに何か用か、それとも「祈願樹の広場」が分からないか」

 

「いや、場所は分かったしクリアもした、頼みたい事が一つある」

 

「・・・・なんだ依頼か?」

 

「製作依頼だ、【STR】がゼロでも人やモンスターを運べるアイテムが欲しい」

 

「・・・・随分と変な注文するな、無い事は無いがそれを作るのに三日はかかるぞ」

 

「分かった、三日後に取りに来る代金は先に払おう」

 

「・・・・青いパネルに触れろ」

 

 目に前に現れた青い半透明の板が現れ、それに右手を触れる。

 

「・・・・確かに受け取った」

 

「それじゃあ、三日後に」

 

「・・・・それまでには完璧に仕上げよう」

 

 そう言い俺はガンテツの家を後にする。

 

 次は三日後にイズ工房に向かおう。

 

 その間は、また金稼ぎだ。

 

――三日後――

 

 ガンテツに頼んでいた物を受け取りに行った後、イズ工房に来た。

 

「イズ、居るか?」

 

「いらしゃい、あら、随分久しぶりねヒバリ、双剣のメンテかしら」

 

 そう言いながら出来た身長は俺より少し下の頭にゴーグルを着けた、水色の瞳と長い髪をした女性が居た。

 

 この人が原作に出て来たキャラの一人、イズだ。

 

「いや今日は少し頼みたい事だ」

 

「あら、装備の製作依頼?」

 

「それも違う、噂で聞いたんだがここにクロムって人が来るらしいな」

 

「ええ、クロムならうちにはメンテによく来るわよ」

 

「なら連絡を取れないか、「ヒバリって人が貴方に頼みたい事がある、もし協力してくれるならお礼は弾むからイズ工房に来てくれって言っている」と」

 

「あら何でかしら」

 

「実は周回したいダンジョンがあるんだが、ちょっと特殊なんだ」

 

「なら他にも人が居るのに、何故クロムなのかしら」

 

「噂でクロムって人は、大盾使いで腕が立つって聞いたんだ」

 

 イズは少し考える素振りをして、しばらくすると顔を上げる。

 

「いいわ、私が連絡取ってあげる」

 

「ありがとう、助かる」

 

「いいわよ、別にたいした事ではないわ」

 

 イズが青い半透明の板を出し、クロムに連絡を取る。

 

「今すぐここに来るそうよ」

 

「分かった待とう、ところでここは調合もしているだったな」

 

「ええそうよ、ポーションが欲しいの?」

 

「ああ、下級の回復ポーション五つ」

 

「分かったわ、ちょっと待ってね」

 

 そう言ってカウンターの下から、回復ポーションを出しカウンターに置く。

 

「はい、五本で二千五百ゴールド」

 

 そう言うと青い半透明の板が現れ、それに右手を触れる。

 

「確かに貰ったわ」

 

 そして、カウンターに置いてある回復にポーションをアイテムボックスに入れていると。

 

「イズ来たぞ、それで俺に頼みたい事がある、ヒバリって言う人はどこに?」




感想や誤字脱字等があればよろしくお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。