――管理者ルーム――
「大変だ、大変だ」
「どうした何があった」
天使の輪みたいな青白い円盤に乗った、兎モドキに赤いピエロの服を着せた人形みたいのが騒ぎ出す。
それを同じ黄、緑、ピンク、青のピエロの服を着た人形達みたいなのが反応し、この場に居る全員の思った意見を青のピエロの服を着た兎人形モドキが言葉にする。
「黒オーガが戦闘している」
「なんだって、で相手は? パーティー組んでか?」
「いや違う、ヒバリってプレイヤーがソロでだ」
「ヒバリ? 知らないな」
「俺も」
「私も」
「僕も」
「それでそのヒバリ、レベル幾つ?」
「レベルは三十五だ」
「なら大丈夫だろ、すぐに黒オーガにやられるか逃げるだろ」
「だな、あれは第一層の裏ボスにしようと制作したが、試作段階で強すぎてお蔵入りしたヤツだし」
「だが、消すのも勿体無いから現段階では誰も来れないはずの、山の頂上付近に置いただがどうやって、頂上付近に?」
「モンスター倒しながら、走って来たみたい」
「だとしたら、おそらく【STR】【AGI】にだけ振っているな、ならますます黒オーガの勝ちは揺るがないな」
「それに黒オーガのコンセプトは「一撃必殺」だし、範囲攻撃もあるそうそう攻撃をかわせない」
「攻撃を当ててもレベル三十五ではHPも雀の涙程度のダメージ、その間に範囲攻撃をくらって終わりだね」
「それが」
「どうしたまだ、あるのか」
「黒オーガのHPバーが四割切っているんです」
「「「「な、なんだって!!」」」」
「と、兎に角、モニターに映すぞ」
赤いピエロの服を着た兎人形モドキはモニターを出す。
するとそこに映し出していたのは、その場に立ったまま拳を振り回すも空を切る黒オーガ。
その反対側には黒オーガと同じくその場からほとんど動かず、最小限の動きでスレスレでかわし。
途切れることなく双剣で連続攻撃をし、斬撃の雨を黒オーガに浴びせ続けるヒバリの姿であった。
「「「「「・・・・」」」」」
「アニメの頂上決戦してるワンシーン?」
「さあ?」
「あ、黒オーガのHPバー三割切った」
「ヤバイよ、ヤバイよ、もし倒されたらヤバイのが色々彼の手に」
「いや大丈夫だろ、もしもの保険として一つ試練を作っておいたから」
「ホントか! でその試練って何?」
「少なくとも【STR】と【AGI】にだけ振っているなら、クリアは出来ないな、仮にクリアするには【AGI】が、千以上無くてはクリア出来ない」
「「「「おー」」」」
「まあ、今回はもしかしたら、黒オーガの被害はあるかもしれないが、こんな名勝負めったに見れないんだし、今後の参考のために見ようじゃないか」
「「「「賛成」」」」
――山の頂上付近――
黒オーガ
HP95000/15000
大分減ったな、HPバー残り一割か。
そんな事を考えているとすると突然、黒オーガが雄叫びを上げた。
ダメージはなかったがノックバック効果があったのか、俺は後ろに後退させられ。
そして黒オーガの動きが止まると、黒い霧があらゆる所から突然現れ黒オーガに集まる。
それは黒オーガを中心に竜巻になり、どんどん大きくなっていき。
最終的にはさっき数十倍大きくなった、まるで巨人である。
黒オーガEX
HP50000/50000
「また一からか、面倒だな」
一気に距離を詰め、黒オーガEXの足を斬る。
だがさっきより手応えが固くなっていた。
すると黒オーガEXの手が捕まえようと、迫ってくるがすぐに背後に跳びその場から離れる。
そして黒オーガEXのHPバーを見る。
黒オーガEX
HP50000/49990
さっきよりHPバーが減っていない。
「なら【加速】」
空中を掛けながらで、黒オーガEXの体中をあちこっち斬りまくる。
俺を手で捕まえようと、必死に掴もうとしたり両手で叩く。
だがそれをかわしながら、すれ違いざまに双剣よる百連撃をくらわせる。
それを何千何万も繰り返し、続けた結果。
黒オーガEX
HP50000/10
「これでラスト!」
地面に降り最後の斬撃を当てる。
もがき苦しむ様に倒れこみ、だんだんと縮んでいった。
そして黒オーガが倒れている所に近づく。
すると突然バネ仕掛けの人形の様にビンと起き上がり、正拳突きの構えを取り。
正拳突きを放つ、それに反応が遅れた俺はくらう。
だが【空蝉】を使い、ノーダメージで済んだ。
「危なかった、もし【空蝉】がなかったらやられていた」
起き上がると黒オーガが、豆粒に見えるくらいに遠くにいる。
「随分と遠くに飛ばされたな、だがこれくらいなら一瞬だ」
【空蝉】のお陰で一瞬のうちに、黒オーガがの目の前まで来てさっきのお返しに十連撃くらわせる。
「ラストバトルだ、【加速】」
斬撃を受け気づいた黒オーガは、再び拳を振るうが空を切る。
そして再び黒オーガのお目の前を陣取り、拳をスレスレにかわしながら斬撃の雨をくらわせる。
さっき違うのは斬撃の雨が、雨ではなではなく豪雨になった事だけだ。
それにより黒オーガのHPバーがみるみる減り。
黒オーガ
HP95000/100
「さよなら黒オーガ、強敵だった」
三十連撃くらわせる。
黒オーガのHPバーがゼロになった。
それと同時に黒オーガの身体が、ボコボコと体がだんだんと膨れ上がらせていく。
何か嫌な予感がし、黒オーガが豆粒に見える所までさがる。
黒オーガの体が真ん丸に膨れ上がり光り出すと、ドッカーンとまるで火山が噴火したかの様な爆発が起きた。
幸い俺は離れていたので、その爆風は来たが無傷で済んだ。
「最後は爆破で道ずれにしようとは、どんだけ悪質なんだよここの運営、ハアー疲れた」
双剣を鞘に納め、その場に座り込む。
『スキル【鬼斬り】を取得しました』
『スキル【鏡花水月】を取得しました』
『スキル【鬼人化】を取得しました』
『スキル【鬼の威厳】を習得しました』
『スキル【鬼に金棒】を習得しました』
『レベルが38に上がりました』
スキルは後で見るとして。
しばらくここで休憩しておこう、ここら辺にモンスターいない。
座り込んだ場所で横になる。
――数十分後。
「休憩も済んだ、まずは手に入れたスキルを見よう」
【鬼斬り】
剣によるダメージを50%上昇させる。
・取得条件・
黒オーガを倒す。
【鏡花水月】
範囲攻撃または継続攻撃で無ければ、ダメージを無効化出来る。
・取得条件・
黒オーガを単独で倒す。
【鬼人化】
発動させると鬼人になり【STR】【VIT】が+250【AGI】が+150【DEX】が+50上昇させる。
・取得条件・
黒オーガを単独で倒す。
【鬼の威厳】
このスキルの所持者が睨んだ相手は、50%の確率でスタンする。
・取得条件・
黒オーガを単独で倒す。
【鬼に金棒】
このスキルの所持者が魔法、スキルで上げている上げ幅を二倍にする。
・取得条件・
黒オーガを単独で倒す。
「なかなかえぐいな、特に【鬼に金棒】が」
ステータス画面を開きレベルアップで手に入れた、五ポイントを【AGI】に振る。
そう言えば今、俺の【AGI】はどのくらいだろうか?
ステータスが百九十五で。
それにパッシブスキルである、【体捌き】の五パーセントが【鬼に金棒】で十パーセント。
同じパッシブ【爆走】の二倍と【大物食らい】の二倍は【鬼に金棒】で四倍なり二つのスキルを足したら八倍になるから。
・・・・千七十六か、凄い事になっているな。
もし更に【鬼に金棒】の効果で上げ幅が二倍に上がった、【魔強化】【鬼人化】【加速】【超加速】【悪路走破】【先走り】【空蝉】を発動させ。
そして【鬼に金棒】で上げ幅が二倍に上がって八倍になった【一方通行】も発動されるとしたら。
・・・・・・十一万一千八百九十二か、もう【AGI】で負ける事は無いな。
でもまあ、その内【悪路走破】【先走り】【空蝉】はあまり使う予定が無いが。
まあそれを差し引いても、万はあるからな。
「あと少しで頂上だが、この感じだと何があるかもしれない、警戒して進もう」
警戒しながら、頂上に向かって走る。
――山の頂上――
「着いた、ここが頂上か」
マップで確認すると間違いなく、ここが山の頂上だと分かる。
山の頂上に行く途中で石畳の階段があり、そこを駆けあがるとそこには石で出来た鳥居。
その奥には木で出来た、おもむきのあり神秘性がある神社があった。
警戒しながら鳥居を潜り、神社と鳥居の間まで来るが何も起こらない。
「何もお起こらない?」
『汝は誰か?』
「!」
その声が聞こえたのと同時に、神社の賽銭箱の上に光が集まる。
そしてバスケットボールくらいになると、ピッカとフラシュみたいに光り。
思わず目を瞑り、しばらくして目を開けた。
すると目の前には球体の部分が光っている、ハリーポッターに出て来るスニッチに似ているのが目の前に浮いて居た。
俺はすぐさま後ろに跳び距離を取り、双剣の柄を握る。
『汝は誰か?』
「ヒバリだ」
『我は星の精霊、汝、我が試練を受けるか?』
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