そう言われると同時に、目の前に青白い半透明の板が現れた。
そこにはエクストラクエスト【精霊の試練】と書かれており、下にはYesとNOの選択肢があった。
どうやらこれは何か特別なクエストらしい、・・・・まだ余裕があるし受けよう。
そう思い手を掛けていた双剣から手を離しYesを押す。
『我とある事で勝負せよ、ルールは簡単、逃げる我に触れよ、逃げる範囲は神社の境内とする』
「分かった」
『では・・・・始め!』
そう言ったのと同時に、星の精霊は姿をかき消した。
俺の前や後ろを、縦横無尽に飛び回っているのを気配で追う。
馬鹿にしているのか、それともよほど速さにに自信があるのか。
試しに動きを先読みをし右手を上げ、次に来る所に手を添えたがすぐにかわされる。
どうやらただ速いだけでも、速さには振舞わされている訳でもいない様だ。
「仕方ないこれはスキルに頼るか、【魔強化】【鬼人化】【加速】【超加速】」
そして丁度少し離れた所の前方に現れた、星の精霊に向かって一直線に走る。
一直線に走ったから【一方通行】が発動しさらに加速して、星の精霊が気づく頃には俺の手の平にいた。
『見事、離してくれ』
星の精霊を掴んでいた手を離すと、再び浮かび上がる。
『汝の勝利だ、ついてこい』
そう言われ、星の精霊について行く。
ついて行くと神社の賽銭箱の前まで来た、賽銭箱の上にはさっきまでなかったはずの宝箱があった。
『これとこの神社の中にある刀を汝に渡そう、それとこれを渡す』
目の前に光が集まり、それが治まると目の前に古びた紙が浮いていた。
それを右手で取り確認すると森の絵が書かれてあり、そこにある道の事を詳しく書かれている地図だった。
右上の所に「北の森」と書かれている。
『汝の武器はどやら刀では無い様だからな、その地図に書かれている行き方の通りに行き、バツ印の所に居る「ガンテツ」に、神社の中にある刀を持って行き見せろ、何とかしてくれる』
またクエストか? と思ったが青白い半透明の板が現れない。
これどうやらはクエストではないらしい。
とりあえず貰った地図を、アイテムボックスに入れた。
『最後に汝に我が加護を与えよう』
俺の体に光が集まり、少しすると光が治まった。
『スキル【星の精霊の加護】を取得しました』
新しいスキルが手に入ったらしい、後で詳しく見よう。
『ではまたどこかで会おう』
そう言い星の精霊は、フラッシュの様な光を放ち消えた。
すると青白い半透明の板が現れ、そこに「クエストクリア」と書かれている。
「どうやら無事にクエストクリアしたみたいだな」
さっそく宝箱の中身を確認しよう。
そう思い目の前にある宝箱を開ける。
開けるとその中には青紫色の帽子、コート、ズボン、靴、腕輪が入っていた。
帽子はソフトハット、コートはロングコート、ズボンは長ズボン、靴は男性用のアンクルブーツ、腕輪はリストバンド型だ。
「ちょっと待て、これはもしかしてユニークシリーズ! だが俺はダンジョンをクリアしていないぞ?」
ユニークシリーズの説明が書かれた、テキストが出て来たから読んだ。
もしかして原作と何か、違う所があるのかと思い。
だが、何も変わってはいなかった。
となると可能性としては、東の山そのものがダンジョンだったって事か。
黒オーガはボスで、星の精霊はダンジョン攻略のギミックだったって事になる。
だとしたら、ついているな。
「しかし、原作でも武器以外の装備一式は無かったのに、ここのダンジョンで武器以外の装備一式が揃うとは」
ではさっそく、装備の名前と性能を見よう。
『流星の帽子』
【AGI+5】【INT+10】
スキル【願い星】
【破壊不可】
『流星のロングコート』
【AGI+25】【INT+20】
スキル【星ノ舞】
【破壊不可】
『流星の長ズボン』
【AGI+20】【INT+15】
スキル【集い星】
【破壊不可】
『流星の靴』
【AGI+10】【INT+10】
スキル【流星】
【破壊不可】
『流星の腕輪』
【INT+20】
一等星:ステータスのレベル10につき+100上昇させる。
【破壊不可】
なるほどどうやらこの防具や装飾品は、【AGI】と【INT】に特化した物らしい。
・・・・あれ目が可笑しくなったのか、装飾品の効果が凄まじい。
まあ兎に角まずは、装備についているスキル四つの確認をしてから、ステータスと新たに習得したを確認しよう。
【願い星】
回数制限のある回数に+2足され、効果時間があるスキルや魔法が+10分延長される。
【星ノ舞】
攻撃をかわす度に、再使用の掛かるスキルを十分短くなる。
【集い星】
ステータスのレベル5につき【AGI】に+15上昇させる。
【流星】
【AGI】が6倍になる。
・・・・何このぶっ壊れ装備のスキル。
本当にゲームの事を考えているのかこの運営。
まあ、そのおかげで、【大物食らい】【悪路走破】【先走り】【一方通行】を心置きなく【廃棄】出来る様になった。
【悪路走破】【先走り】は使い所があまりないし、【大物食らい】も装備で【INT】が上がったから完全に使えない。
【鬼に金棒】で上げ幅が増えた【一方通行】は一直線限定に八倍になるから扱いずらかったし。
少し劣るが、靴のスキル【流星】が代わりになる。
これを機に全て【廃棄】しよう、そう思い【大物食らい】【悪路走破】【先走り】【一方通行】を【廃棄】した。
その後改めて、ステータス画面を見る。
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ヒバリ
Lv38
HP40/40
MP40/40
【STR0〈+15〉】
【VIT0】
【AGI195〈+780〉】
【DEX0】
【INT0〈+75〉】
装備
頭【流星の帽子】
体【流星のロングコート】
右手【初心者の双剣】
左手【初心者の双剣】
足【流星の長ズボン】
靴【流星の靴】
装飾品【流星の腕輪】
【空欄】
【空欄】
スキル
【爆走】【気配遮断Ⅹ】【気配察知Ⅹ】【加速】【超加速】【しのび足Ⅹ】【双剣の心得Ⅹ】【連撃剣Ⅹ】【剣ノ舞】【体捌き】【体術Ⅹ】【魔強化】【MP消費半減】【見切り】【MP強化小】【MP回復速度強化大】【登り走り】【水泳Ⅲ】【潜水Ⅲ】【水走り】【エアステップ】【空蝉】【鬼斬り】【鏡花水月】【鬼人化】【鬼の威厳】【鬼に金棒】【星の精霊の加護】
【星の精霊の加護】
このスキルの所持者がアイテム、装備している装備のスキル(装飾品は対象外)で、上げている上げ幅を二倍にする。
・取得条件・
専用のエクストラクエストをクリアする。
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星の精霊、いやこの場合は運営か、・・・・大丈夫なのかこれ。
ただでさえぶっ壊れスキルだった装備のスキルが、更に壊れてバグスキルにレベルアップしたじゃないか。
まあ使えるから、貰えるのは貰っておこう。
貰うと言えば、まだこの神社の中にある刀を回収してなかった事を思い出す。
さっさと回収してログアウトしよう、そう思い神社の中に入ると。
中には部屋の中央に台座の上に、刀掛け台の所に刀が置かれている。
藍色の鞘に納まった、紅い柄の刀がありそれを手に取り確認する。
『流星刀・瞬刻』
【STR+1】
スキル【赤い流星】
スキル【刹那の守護者】
【破壊不可】
どうやらこれで間違いない。
それにしても【STR+1】って、ただの一見したらクズ武器だ。
だがこの刀の真誇張はスキルだろうな、そう思いながら装備のスキルを見る。
【赤い流星】
この装備の【STR】は持ち主の【AGI】の数値が加算される。
【刹那の守護者】
相手の攻撃に合わせて攻撃をし、当てる事が出来れば無効化する事が出来る。
ほらな今までの事を考えると、絶対この刀はぶっ壊れ武器に違いないと思ったんだよ使えないけど。
予想が大当たりした事にため息を出しながら、アイテムボックスにしまう。
確か北の森に居る、ガンテツに見せれば良かったな。
北の森は原作ではアンデットやゴースト系等、ホラー系がいっぱい居る所だったな。
アンデットとかゴースト系って、打撃や斬撃のあまり効かないイメージがあるが。
・・・・何とかなるか? 兎に角次の目的は北の森に行きガンテツに会いに行く、事にしよう。
「他に回収し忘れた物は・・・・無いな」
周りを見るが、刀が置いてあった台座以外は何もなかった。
「今日は疲れたな、さっさとログアウトして寝よう、で、朝起きたらトレーニングしよう」
青い半透明の板が出て来て「ログアウトしますか?」、と書かれており下にはYesとNoの選択肢があった。
明日は何があるか分からないが、ガンテツに会いに行くために北の森に行こう。
そう決心してYesを押す。
感想や誤字脱字等があればよろしくお願いします。