ただただ強さを追求した者   作:鏡餅丸

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9.伝説の生産者

 ガンテツは両手を広げて前に出す。

 

 つまり今装備している初心者の双剣を、渡せばいいのか?

 

 もう少し詳しく聞こう。

 

「それはいいが、ちゃんと返してくれるか?」

 

「・・・・当たり前だ、見たら返す」

 

 ならいいか、もしそうじゃなかったら少し待ってもらう所だった。

 

 左右の腰に装備していた、初心者の双剣を腰から抜きガンテツに渡す。

 

「・・・・少し待っていろ」

 

 ガンテツは双剣を左手に持ち、右手で片一方を鞘から抜き手首を動かし向きを変えながら見ている。

 

 しばらくすると片一方を鞘に納め、もう片一方の方を鞘から抜きさっきと同じ様に見る。

 

 もう片一方の方も見終えて鞘に納める、そしてガンテツはこっちを見た。

 

「・・・・文句なしの合格だ」

 

 ガンテツがそう言うと同時に「クエストクリア」と書かれた青白い半透明の板が出て来た。

 

 これで何が貰えるのか、楽しみ半分怖さ半分だ。

 

「・・・・これからもよろしく頼む、ヒバリの旦那」

 

 ん? 呼ぶ方が変わっただけ?

 

 そう思っていると青白い半透明の板が現れ、こう書かれていた。

 

『ガンテツに対してヒバリだけが製作依頼、装備メンテナンス依頼、強化依頼、取引を可能になりました』

 

 どう言う事だ? ガンテツに聞けばいいか。

 

「貴方に少し聞きたい事がある」

 

「・・・・俺の事はガンテツでいい、で何を聞きたい」

 

「ガンテツに出来る製作依頼、装備メンテナンス依頼、強化依頼、取引について聞きたい」

 

「・・・・まず製作依頼は儂にゴールドを払い、ヒバリの旦那が要望するのに寄るが早くて一時間以内で、儂がポーション、アイテム、装備を作って渡す」

 

 良いなそれなら色々珍しいのが手に入れられそうだ、だが金が掛かるとなると。

 

 これからは金が結構必要になる様だ、金を稼ぎに稼ぎまくらなくては。

 

「・・・・次に装備メンテナンス依頼は儂にゴールドを払い、預けてくれた装備の耐久を一日で全回復させて返すのと、要望があれば装備のデザインを儂に言えば要望通り変えてから返す、ユニークシリーズも可能だ」

 

 装備の耐久が全回復だと、可笑しいな。

 

 東の山に行く一日前偶然イズ工房を見つけて、店内に入りイズに双剣のメンテナンスを頼んだ。

 

 その時にイズが「失った耐久は私でも運が良くて、七割しか回復できないのよ」と言っていた。

 

 だから定期的にメンテナンスに来るように、と念を押されながら言っていたのを覚えていたから間違いない。

 

 なのにガンテツに頼んだら、耐久が全回復出来るのか凄いな。

 

 それに装備のデザインを変えれるのも凄いけど、個人的にはあまり世話にはならないかもしれないが。

 

「・・・・次に強化依頼は儂にゴ-ルドを払い、渡されたポーション、アイテムは勿論、装備、その装備のスキルを強化して返す、ユニークシリーズも可能だ」

 

 ユニークシリーズも可能なのか。

 

 今でも結構ヤバイのに更に強化出来るのか・・・・まさかここの運営頭がヤバイ?

 

 にしても装備や装備のスキルを強化するのは分かるが、ポーションやアイテムを強化したらどうなるだろう? 

 

 気になるな金に余裕があれば頼もう。

 

「・・・・最後に取引は、儂が作り置きしておいたポーション、アイテム、装備を儂から買う事が出来る事だ」

 

 なるほどつまりガンテツは、俺専属で色々なサポートしてくれる人になったって事か。

 

 なかなか良い報酬じゃないか。

 

 だが、気になる事があるガンテツに聞こう。

 

「質問がある、製作依頼したポーション、アイテム、装備に必要な素材持ち込みで支払う金を割引出来るか?」

 

「・・・・可能だが」

 

 そうか、ならなるべく素材を手に入れてから製作依頼を頼もう。

 

 それにしても伝説の生産者が売ってくれる、ポーションやアイテムか。

 

 ちょっと売ってくれる物が、気になるからポーションだけ買ってみよう。

 

「ガンテツ、ポーションはどのくらいの種類と量がある」

 

「・・・・ポーションは大体五十種類、量は全部それぞれ百個づつある」

 

「全種類を五個づつ買うと、どのくらいになる」

 

「・・・・百万ゴールド」

 

 百万ゴールドか・・・・ギリギリ買えるな。

 

 だがあくまで、ショップのと比べるだけならそんな要らないと思うが。

 

 まあ残ったのは、メイプルに会った時に全部押し付ければいいか。

 

「分かった、百万ゴールド渡すからポーションをくれ、それと双剣を返してくれ」

 

「・・・・家の中に入れ」

 

 ガンテツは初心者の双剣を返すと、ログハウスの中に入っていった。

 

 俺は返してもらった双剣を左右の腰に装備し、ガンテツの後を追いログハウスの中に入ると。

 

 目の前にはカウンターがあり、その後ろは鍛冶や調合等に必要な道具が置かれている。

 

「・・・・双剣を見せてくれた報酬を渡す、少し待っていろ」

 

 そう言うとガンテツは、カウンターの奥にある階段を上っていった。

 

 報酬? ガンテツが専属になるのが報酬だけじゃないのか?

 

 そう考えていると、ガンテツが右手に二本の刀をを持って階段から降りて来て。

 

 カウンターの所まで来て、ガンテツは二本の刀をカウンターに置く。

 

「・・・・これをヒバリの旦那にやる」

 

 一本は紅い柄に黒い鞘、もう一本は蒼い柄に白い鞘の双刀。

 

 その双刀を見た瞬間左右の腰に装備していた双剣を、腰から抜きアイテムボックスにしまう。

 

 見て直感でこの双刀は凄い装備だと思い、さっそく装備したいと思ったからだ。

 

 そしてカウンターに置かれた双刀を手に取り、左右の腰に双刀を装備をし確認をする。

 

『可能性の双刀・白黒天』

【STR+40】

スキル【限定融合】

スキル【集魂】

【破壊成長】

 

【限定融合】

 誰も装備していない特定の装備にこの装備を近づけ【融合】と言えば融合する。【特定の装備:刀、大剣、片手剣、両手剣、双剣、短剣】

 

【集魂】

 倒した者の【STR】1割をこの装備の【STR】に加算される、持続時間は1時間。

 

【破壊成長】

 この装備は壊れれば壊れるだけより強力になって元の形状に戻る。修復は瞬時に行われるため破損時の数値上の影響はない。

 

 これは凄い双刀を手に入れた。

 

 でもなんでユニークシリーズを貰えたんだ?

 

 今回は黒オーガみたいなのを、倒してないはずだが。

 

 まあ深く考えても仕方ない、エクストラクエストをクリアしたから貰えたそれでいいじゃないか。

 

 たぶんあの鬼畜条件と同じぐらい、難しいエクストラクエストだったんだろう。

 

 それをクリア出来ている俺が可笑しいんだ、そう言う事にした自分の中で。

 

「・・・・気に入ってもらえたか?」

 

「ああ、最高だ」

 

「・・・・それは良かった」

 

 この双刀を渡せるって事はまさか。

 

 いや、さすがにそれは無いはずだ、例え伝説の生産者でもそんなはずは。

 

 一応聞いておこう。

 

「ガンテツ、もしかして製作依頼をしたら、ユニークシリーズを作ってくれるのか?」

 

「・・・・結論から言って無理、だが、似た物なら作る事は可能だ」

 

 だよな、安心ん? ・・・・ちょっと待て似た物が作れる?。

 

 それはいったい何処までのなんだ?

 

「それでどこまでユニークシリーズを再現できる?」

 

「・・・・【破壊不可】【破壊成長】等は付けられないのと、装備のスキルは要望したスキルは付与が出来るとは限らない、後、他人にその装備を与える事は出来ない様にすることは出来ない、それ以外は可能だ」

 

 もうそれほぼユニークシリーズじゃないか、流石だよ本当に流石伝説の生産者だな。

 

「ガンテツは何故この双刀を持っている、ユニークシリーズならガンテツのだろ」

 

「・・・・物作りの参考にするために持っていた、それと安心してくれ、儂が所有者にならない様に特殊な処置をしていた、だからそれはもうヒバリの旦那の装備だ」

 

「いいのか貰って、参考にしているのだろ」

 

「・・・・大丈夫だ、それに参考にするのならまだまだある」

 

「つまり、まだまだユニークシリーズがあると?」

 

「・・・・もし見たいなら他の武器を使う仲間を連れてこい、その時見せてやる」

 

 つまり俺の仲間なった者にユニークシリーズを渡すって事か。

 

 あ、そう言えば可能性の双刀・白黒天と流星刀・瞬刻、何か名前が似ているな何か関係があるのか?

 

「この双刀の名前が流星刀・瞬刻の名前が似ているんだが何か関係しているのか?」

 

「・・・・これは昔の話だが、ある特定のユニークシリーズの生贄に作られた、十天シリーズと言うユニークシリーズとは別の装備がある、流星刀・瞬刻はその内一つの装備だ」

 

 十天シリーズ? 原作にも出ていない装備だな。

 

「十天シリーズとユニークシリーズの違いは?」

 

「・・・・十天シリーズは生贄として作られているから、性能はずば抜けて悪いのと名前が似ている事だ」

 

 確かに流星刀・瞬刻も【STR】が1しかなかった、なるほどそれが目印か。

 

 それに特定のユニークシリーズって、絶対名前が可能性の〇〇・〇〇なんだろう。

 

「それでそのある特定のユニークシリーズは、ガンテツが全部持っているのか?」

 

「・・・・そうだ」

 

 認めるか、いさぎが良いな。

 

 恐らくその参考にしているユニークシリーズがそうなんだろう。

 

「まだ、質問したい事はあるが、その前にポーションをくれ」

 

「・・・・パネルに手を触れてくれ」

 

 そう言ったのと同時に青白い半透明の板が現れ、それに右手を触れる。

 

「・・・・確かに受け取った、カウンターに出す」

 

 ガンテツがカウンターに色々な瓶を置いていく。

 

 それを片っ端からアイテムボックスにしまう。

 

「・・・・これで全部だ」

 

「そうか、それで質問だが、俺が持っていない双刀が融合できる十天シリーズ何がある?」

 

「・・・・『鬼神刀・豪天丸』『邪神刀・六陸緑』『封印刀・静音』『不治刀・無慈悲』『召喚刀・純恋』『通牙刀・光透』『平天刀・千切』『聖護刀・守方』『進化刀・若葉』、これが刀剣類の十天シリーズだ」

 

「全部どこにある知っているか?」

 

「・・・・今の所、進化刀・若葉の場所以外は知らない」

 

「それじゃ進化刀・若葉の場所を教えてくれ」

 

「・・・・東の山の中腹にある、「祈願樹の広場」ってダンジョンにある」

 

「そうかありがとう、その内に行ってみよう、それじゃまたそのうち来る」

 

「・・・・また来るといい」

 

 そう言って俺はログハウスから出て、少し離れた所で止まりアイテムボックスから流星刀・瞬刻を出す。

 

「さっそく融合させるか」

 

 流星刀・瞬刻を地面に置き双刀を抜くと、その刀身を見る。

 

 一本は黒い刃に紅い棟、もう一本は白い刃に蒼い棟。

 

 美しく素晴らしい双刀だ、これは本当にいい装備を貰た。

 

 そう思いながら地面にある流星刀・瞬刻に、双刀を当てる。

 

「【融合】」

 

 すると流星刀・瞬刻は、ポリゴンエフェクトになり消えていった。

 

 これで良いのか? 確認しよう。

 

『可能性の双刀・白黒天』

【STR+41】

スキル【限定融合】

スキル【集魂】

スキル【赤い流星】

スキル【刹那の守護者】

【破壊成長】

 

 アハハハハ、本当にバグ武器を手に入れたぞ。

 

 これなら金を荒稼ぎが出来る。




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