一人の青年が姿を見せると先程迄騒いでいた柱達は皆、青年の前に膝まずいていた縁壱はその姿を見つめある人物が脳裏に過った。
(お館様…………そうかこの時代迄産屋敷一族は闘い続けているのだな………)
縁壱は以前自分の事を庇ってくれたかつての主の姿を、目の前に居る青年と重ねる。
そして縁壱も静かに膝まずく、これには柱全員驚いていた。
「継国縁壱様、お顔を上げてください先ずは貴方に礼を言いたかった貴方が無惨に致命傷にも近い傷を与えた事で呪いの影響が弱まり、こうして子供達の姿を目に写す事が出来る」
逆にお館様、産屋敷輝哉が縁壱に頭を下げる。
その後、禰豆子をどうするかの裁判になったが禰豆子自身が口を開き。
「私は、人は食べません!食べるとしたら色んな意味で其処にいる傷だらけの人がいいです!」
と口に出した、これには不死川実弥も何で?と義勇顔負けの困惑した表情をしていたがそれをお館様が信じ、尚かつ禰豆子が人を食ったら、鱗滝左近次、錆兎、冨岡義勇、竃門炭治郎、継国縁壱の五名が腹を斬ると縁壱が柱達に説明した事で皆しぶしぶ納得していたそしてここから本題に入る。禰豆子は不死川の隣に座りニヤニヤしている。
「では、ここから本題に入るとしようかその前に縁壱殿、貴方には柱よりも上、私と同格の権限を与える事にするよ」
理由は単純縁壱が強いだけでなく、柱最強の時透兄弟を始め、竃門炭治郎等上弦の鬼を軽く屠れる剣士を育てれる技量も評価されている為だ。炭治郎は縁壱の付き人となった。
「私には産屋敷の方達には返しきれぬ御恩があります、その話し謹んでお受け致します」
お館様はニコリと微笑む、本題に入る。
「では、さっそくだけど縁壱殿、貴方は何処まで無惨の事は知っている?」
「奴の体の謎等大体は他の上弦の鬼の事ならば、この者に聞くのが速いかと」
縁壱がパンパンと拍手を、すると猗窩座が音も無く縁壱の隣に現れた。
「お呼びでしょうか、縁壱様」
これには柱達も臨戦態勢に入るが、その縁壱に対する態度を見て直ぐにこの鬼は敵ではないと判断する。
その後、猗窩座から上弦の鬼の情報を柱全員に教え縁壱は爆弾発言をする。
「後、今現在無惨の居場所は、把握している、鬼を人に戻す薬をある者の手により完成している」
この発言に、思わずしのぶが声を上げる。
「お待ちください!縁壱様!そんな物を作る事が出来る、その方は人間なのですか?」
「流石に鋭いなしのぶよ、察しの通りだその薬を作ったのは人ではない鬼だ、だがその鬼は無惨と敵対している」
「鬼がそんな薬を、それに無惨と敵対してるなんて…………」
しのぶはあり得ないと考えたが、今こうして鬼である禰豆子、猗窩座がこうして此方側についている光景を見ているので何も言えなくなった。
しのぶが静かになると同時にお館様が喋り始める。
「その薬があれば、禰豆子は救われるんだね、それに猗窩座君も」
それに対し猗窩座は無惨を、倒した後は自分も死ぬと言いそれを聞き静かに頷く縁壱と炭治郎、お館様。そのままお館様は話しを続ける
「無惨の居場所が分かるのであれば決戦の時は近いね、先ずは時透兄弟を覗く柱達を強くしてほしいと思うお願い出来るかな縁壱殿」
「わかりました、猗窩座、炭治郎、有一郎、無一郎達にも手伝ってもらうので」
「では、これで会議はおしまいだね、今後の事は追って連絡する様にするから」
こうして、縁壱、炭治郎、猗窩座、時透兄弟による柱だけで無く一般隊士もついでに稽古を付ける事になった。
皆が解散していく中、縁壱は甘露寺に話しかける。
「蜜璃よ、先程の事だがあまり言い過ぎるのは良くないと思うぞ私の為と言うのはわかるが」
「縁壱様……どうしよう!伊黒さんに酷い事言っちゃたわ!」
「大丈夫だ誠心誠意謝れば彼なら許してくれる、後な蜜璃よ」
甘露寺は縁壱からの話しを聞き急いで伊黒の元へと向かっていた。
縁壱は炭治郎、禰豆子と共に蝶屋敷へと向かった。
そして現在に戻る。
「二人で出せなかった答えは今度出会える君の知らない誰かと見つけて見せるから」
体操座りをしながら一人歌っていた、すると其処に聞き覚えのある声が。
「伊黒さーーん!伊黒さーーん!」
「甘露寺か?どうしたんだ?」
泣きながら迫ってくる甘露寺に困惑するが甘露寺が先程は、ごめんなさいと謝って来たので。
「君が謝る事は無い、悪いのは全てオレ何だ君の恩人にあんな事を言ったそんなオレを君は許してくれるのか?」
「許すに決まってるじゃない!伊黒さんは自分を許せないの?」
突然甘露寺は、真顔になり伊黒に問う。
「どうしたんだ甘露寺?」
「縁壱様が言っていたの、貴方は何か途轍もない深い怒りを自分に向けていると」
伊黒は自分自身の過去を思い出す、する必要のない贅沢をする自分の一族を人の敵である鬼の言いなりになっている一族をそんな奴らの血が自分にも流れている事に激しい怒りを持っている事も。
「甘露寺オレは自分自身を許せないんだ、そんな醜いオレは本来君とこうして話す事すらも多分」
「そんな事ない!伊黒さんが、自身を許せないなら代わりに私が伊黒さんを、許し続ける!」
「へ?」
「自分でも何言ってるかはわからないけど、これでいいの!伊黒さんと一緒にご飯食べるの楽しいし好きだもん!」
「甘露寺……………オレは君と居ていいのか?隣に居ていいのか?」
「勿論よ!伊黒さん!だってね私、私ね伊黒さんの事が好きなんだもん!」
本来なら、この言葉は今世では君に言うつもりはなかったが君がオレを許してくれるなら。
「甘露寺いや蜜璃、オレも君が好きだ」
草原に二つの影が重なっていた。
縁壱は人の心も見る事が出来ます。
おばみつお幸せに。
次回蝶屋敷編、縁壱が少し大人げないです。