会議を終え縁壱と炭治郎は蝶屋敷を目指して走っていた。
「縁壱様!修行楽しみですね!」
「炭治郎よ、私達がするべき事はあの子達をしっかりと導いてやる事わかっているな?」
「勿論です!縁壱様!、所で禰豆子は大丈夫でしょうか?あの風柱の家に行くとか言ってたけど」
「炭治郎よ、何も心配はいらぬ禰豆子は強い」
「ですね!あれでしょうか?蝶屋敷って?しかも誰かが門の前で待っていますよ?」
カナエとしのぶは縁壱達よりも先に蝶屋敷へと帰って来た、理由は一つカナヲに縁壱が会いに来てくれる事を伝えたかったからだ。
「ちょっと姉さん!そんなに慌てなくても」
「何言ってるのしのぶ!折角カナヲと縁壱様が再会出来るのよ!急がなくちゃ!」
カナエは帰って来るなりカナヲに抱き付く。
「カナヲー!縁壱様がカナヲに会いに来るわよ?」
カナヲは頸を傾げているが、その言葉を理解したのだろう雰囲気が明るくなっている其処にアオイが何の騒ぎだと気になり様子を見に来ていた。
「どうしたのですか?カナエ様、そんなに慌ててまたしのぶ様に叱られますよ?」
「うーんアオイ迄意地悪な事言う〜、だって前私達姉妹の命を救ってくれたそしてカナヲの義父がこの屋敷に尋ねてくるのよ?」
「何でそんな大事な事を早く言わないんですか!、なほ!きよ!すみ!今から急いで食事の準備をするわよ!」
「「「はーい」」」
「あら?カナヲ何処に行くの?」
「門で待つ」
カナエはその様子を見て驚く、カナヲは自分の意思では物事を決める事が出来ない為指示される事以外の時はコインで決める様に教えている。
「ふふ、お出迎えは頼むわね!カナヲ私はアオイ達の手伝いをするから!」
そして今に至る、カナヲは縁壱の姿を確認するとコインを取り出し上空に弾く。
(表が出たら抱き付く、裏が出たらその場で待つ)
コインは表が出た、カナヲは縁壱に抱き付いた。
「カナヲか、大きくなったな元気にしていたか?」
「はい、元気でした、会いたかったです」
「私もだ、カナヲ、紹介しておく私の側近」
「竃門炭治郎です!、よろしくね!カナヲさん?」
カナヲはコインを弾き、裏だったただ会釈をした。その様子を見て何か気になった炭治郎だったが後から言う事にした。
その後は、カナエ達が出迎えて盛大な宴が行われたカナエは酔った勢いで縁壱に抱き付こうするが縁壱は透き通る世界を、駆使してそれを躱し優しく布団に寝かせていた。
「すいません、縁壱様姉さんは酒癖が悪いのでと言っても普段は誰かに抱き付いたりはしないんですが」
「しのぶよ、気にするな酒の席は楽しむものだ」
ふと、縁壱は兄とのやり取りを思い出した。
「流石は、兄上ここ迄酒を呑むことが出来るとは」
「当たり前だ、侍とはヒック酒程度幾ら呑んでも酔うことはあってはならん!ヒック」
(兄上は流石だ、私は酒をあまり呑むことが出来ないのに、あんなに呑んで酔うこともないとは)
「縁壱様?どうされたのですか?」
しのぶの声により現実に戻る。
「いや、少し昔の事をな、それと話しは変わるがカナヲにも剣の稽古をつけているのか?」
「お見通しの様ですね、稽古を付けていると言うよりも目で見て覚えたみたいなんです花の呼吸をそれでその無断で試験を受けちゃって今は姉さんと私の継子です」
「何と!、やはりかカナヲは鬼狩りの才があるとは思ったがまさか目で見て覚えるか………………しのぶよどうだろうしばらく炭治郎にカナヲを任せてみるのは」
「………そうですね、姉さんも言っていましたカナヲにも好きな男が出来ればと」
「何?」
そして、炭治郎はカナヲを稽古を付けることになり、その様子を縁壱とカナエは見る事にした。
「よろしくね、カナヲ!と言っても稽古の内容は木刀を使った手合わせだから!」
「…………………………コクリ」
それから数日後の昼。
カナヲはいつも通りお昼の休憩時は縁側で一人座ってぼーとしていた其処に一人の少年が現れる。
「あ!いたいた!カナヲ!カナヲ!」
「……………………………」
その少年は不思議だった、今迄出会った同い年ぐらいの子達は何も喋らない私に最初の内は話しかけてくれても次第に話さなくなる、でもこの少年は違う。
「隣いい?」
と炭治郎に、聞かれカナヲはコインを弾く表だった。
「うん、いいよ」
始めてカナヲが返事をしてくれた事に喜びながら、隣に座りずっと気になっていた事を聞く。
「ねぇ何でカナヲはコインを投げるの?」
「どうでもいいから、別に自分の意思で動いても何も変わらないから」
「この世にどうでもいいとこ何てないと思うな、それに自分の意思を心を強く持っていればきっと何かが変わると思うよ」
カナヲはただ炭治郎の言葉を聞いている。
「そうだ!ねぇそれ貸してくれる?」
「うん」
「カナヲ!表にしよう!表が出たらカナヲは自分の意思を強く持ち、心のままに生きる!」
カナヲは表か裏か気になった、炭治郎は弾いたコインを手の甲に隠しカナヲに見せる。
表だった。
「カナヲ!頑張れ!オレも一緒に頑張るから!」
と炭治郎に手を握られながら、言われる。
(あれ?何だろうさっきから顔が熱い病気かなそれに何だか心臓が痛い)
ただ顔を赤くしながらカナヲは何度も頷いていた。
その様子を見ていた、縁壱とカナエは。
「あらあら、やっぱり私の言うとおりだったわねふふかわいいわカナヲ」
縁壱は一人静かに立ち上がる。
「どうしたのですか?縁壱様?」
「炭治郎に先に言っておくべきだった、カナヲが欲しければ私を倒してからにしろとな」
「え?」
次回、無惨側のお話もあるよ!