鳴女はいつも通り無惨の世話をしようと自身の管理する無限城最奥へと、足を踏み入れていた。
(ふふふーん無惨は元気にしてるかしら?)
「無惨?お母さんが帰って来たわよ!」
「何を言っている?鳴女?」
無惨は様々な迷走の果てに此処に完全復活?を果たす。
「無惨様!あぁ良かった!元の姿に戻られたのですね!っち」
「おい今お前は舌打ちをしなかったか?まぁ今はそんな事はどうでもいい、それよりもだ鬼たちの情報によると日を克服した者が現れたらしいな」
「はい確かに克服した者はおります」
「ふふそうか漸く私の願いが叶うのだな、それよりもだ何か普段よりも体の調子が悪いのだが鳴女何か知らない?」
「いえ、私にはわかりませぬ」
「それに何か上弦の鬼も壊滅しかけてんじゃん全く、やはり私自らの手で鬼狩りを潰し太陽を克服した者を捕らえるしかないな所で黒死牟は?」
「黒死牟様なら、月見をすると言って何処かへ行っております」
「そうか……え?今ひょっとして月見って言った?」
「はい、月見です」
鬼殺隊もまた総力戦に向け縁壱指導の元厳しい訓練が行われたていたが、皆それぞれに自身の足りない部分を磨く事で各々、力を順調に付けていた。
「ねぇねぇ!縁壱様!稽古が落ち着いたら私と小芭内さんとで食事に行きましょ!」
「こら……………甘露寺、急に誘ったら縁壱殿も困るだろう」
「蜜璃」
「へ?」
「だから!何度言えば分かるの!名前で呼んでて言ってるのに酷いわ小芭内さん」
「しょげている、蜜璃も可愛い」
(そんな事はない、ただ恥ずかしいんだ!)
「小芭内よ、心の声が漏れているぞ、それにすまぬが今宵はちょっと行きたい場所があるのでな」
用事がある事を二人に話すと残念そうな顔をし、直ぐに甘露寺はいつもの笑顔に戻り今度また誘いますと告げて二人は自身の屋敷に帰って行った。
風柱邸では、禰豆子と実弥による壮絶な何かが起きていた。
実弥は壁に追い詰められていた。
「おい待てぇ、何回言えば分かる?鬼とは仲良くしねぇんだよ!おい!匡近てめぇも何か言え!」
「すまん実弥、オレはさお前には幸せになってほしんだよ!な?玄弥もそう思うだろ?」
「オレもそう思うよ!だからオレと匡近さんは暫く外に出るから!」
「実弥さん、酷いですよそれにもう時期人間に戻る薬も出来ますから、膳は急げです!」
「いや、待てぇ頼むから、あぁぁぁ!」
「いただきます」
「…………………ふう、こうして一人……………月を見るのはいつ以来か………………………」
十二鬼月最強の鬼である黒死牟は一人、草原の真ん中に座り月を眺めていた。
「…………無惨様をあんな無残な状態にした……………鬼狩りには……………遭遇出来ぬか………」
月を見ながら黒死牟の脳裏をある人物の姿が浮かんできた。
(だが所詮は月は太陽があってこそ輝く事が出来る、だが我等はどうだ?あの男だけが輝き私は輝く事も出来ない)
(あのお方を追い詰めた剣技、どうせならこの身に味わいたかったが)
「…………等と私も変な事を考える………………あいつが生きてる筈も無いと言うのに」
その時だった!
「ピューーーーーーーーーーー!」
草原に歪な笛の音が響き渡った。
(……………何だ?この音は?…………………それにこの笛の音何処かで聞いた事があるような…………)
黒死牟は嫉妬と憎悪に包まれた人間時の記憶からその音の手掛かりを探してみた。
ある日、私は弟に何かをあげたかっただが自身の物を与えれば父に気づかれてしまうなら、自分で何かを作ってそれを弟にあげよう!。
そして私は弟に笛を渡した、歪な音しか鳴らぬ笛を。
(ん?あれ?まじであの笛じゃね?)
黒死牟は考えたくはないが考えてしまう、鬼の始祖を死の淵迄追い詰める事が出来る剣士そんなもの弟以外にいる筈ないじゃんと。
何かを感じ視線を送ると其処には。
「お労しや兄上」
「おっふ」
死んだ筈の弟がいた。
さぁ、縁壱VS黒死牟!いよいよ開戦!!!