REGAIN COLORS   作:星月

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目標

 ライは二宮を見送ると、佐鳥や東の許可を得て彼らに後の事を託し、雨取を連れて狙撃手用訓練室を後にした。

 程なくしてラウンジにたどり着くと、先に向かっていた二宮の他に、先日会ったばかりの三雲と空閑が並んで座っている光景を発見する。

 

「あっ。修くん! 遊真くん!」

「千佳! 大丈夫か!」

「軽くニノミヤさんから聞いたよ。壁ぶっ壊したんだって?」

「えっと。わざとじゃ……」

 

 再会するや安心して柔らかな笑みを浮かべる雨取を二人が出迎えた。

 二宮から耳にした、狙撃手訓練中に起きたアクシデントを尋ねられるとたちまち雨取は困ったように口ごもるが、彼女の後ろで控えていたライが代わって話に割ってはいる。

 

「事実だけど、あくまでも事故だ。だからあまり気にしなくて良いさ。むしろ防げたはずなのに防げなかったこちらにも非はある。少なくとも今日の事で彼女に何かする、と言うことはないよ」

「ふむ。……なるほど? なら盛大なアピールができたということで」

「したかった訳じゃないんだけどね……」

 

 空閑はじっとライを観察して、そして何事もなかったように視線を雨取へと戻した。

 彼のサイドエフェクトでライの言葉の真偽を確かめたのだが、この時のライは知るよしもなかった。

 

「それよりもそちらの方にも驚いたよ。訓練の報告と、二宮さんから聞いて知ったんだが。入隊時訓練の記録を更新した上に、風間さんと模擬戦をして認められた、と」

「それほどでも」 

「認められたといっても、正直言えばデータのない時にしか使えない初見殺しで、一本を取るのが精一杯でしたし。次も出来るとは到底言えませんが……」

 

 ライがそう尋ねると空閑は事も無げにキラリと目を光らせ、一方の三雲は半信半疑なのか自信なさげに語る。

 特に今回の彼は訓練室という無尽蔵のトリオンだからこそできた裏技もあったためにランク戦における再現性は皆無の物もあった。

 

「いいや」

 

 故に三雲の反応は当然のものではあったが、ライはそんな事はないと首を横に振る。

 

「風間さん相手に認められるなんて誰にでもできるものではないさ。それにたとえ百回戦って一回しか勝てない勝負だとしても、その一回をここぞという時に持ってこれる勝負強さがあるならば、下手にデータで優れている人よりも頼れる事もあるからね」

「……紅月先輩!」

「正直、僕も君の事を過小評価していたようだ、三雲君。ここまで成長するとは嬉しい誤算だ」

「ほほう。褒められてるぞ、オサム」

 

 勝負所で求められる戦果を上げる。これはライの言う通り決して簡単なことではなかった。だからこそその可能性を手繰りよせた三雲の進化を素直に褒め称えると、三雲は嬉しそうに頬を緩め、空閑も彼を称えるように肩を叩く。

 

「……多分、紅月先輩との約束のおかげでもあります」

「ん? 約束?」

「はい。確かに村上先輩の指導を受けたりログを見たという経験もありますけど。半年という目標の期限を設けられた事で、自分の弱さを早く受け入れ、戦い方を模索する事ができました」

 

 もしも期限が設けられなければ「いつかは村上先輩に追い付いて見せる」、「僕の力でもやれると証明してみせる」と意固地になっていたかもしれなかった。

 だが徐々に迫る期限への焦りから三雲はそれらの考えを捨て、弱くてもできる戦いを模索し続け、アイディアの質と量で勝負するという今の考えを物にしている。

 本来ならばこの考えに至るのはまだ先の事だったが、ライと交わした誓いが知らずと三雲を駆り立てていた。

 

「……なるほど。やはり嬉しい誤算だったな。君たち三人でチームを組むのかい?」

「その通りです。二人が昇格したら三人で。本当は空閑に隊長を任せようと思ったんですけど、二人に言われて僕が隊長、と言うことで落ち着きました」

「うむ。それしか考えられん」

「私も修君が一番だなって思いました」

「そうか」

 

 三人の意思を確認し、ライは今一度三人をじっと見つめた。

 迅も注目していて、話題の中心であり仲間から信頼を得ている三雲。

 ボーダーの入隊記録を更新し、黒トリガーの状態でとはいえ三輪隊を圧倒する戦闘センスを持つ空閑。

 ボーダー基地の外壁を破壊するという桁外れのトリオン量をもつ雨取。

 この時点でタレント揃いであり、実際に部隊を組めばB級中位はおろか、上位を狙う事も不可能ではないだろう。

 これほどの新戦力が集まる事は非常に珍しいことだった。ライは心底嬉しそうに笑みを深くする。

 

「わかった。なら楽しみにしておくよ」

「……それと紅月先輩。もしもよろしければなんですけど」

「うん? なんだい?」

 

 反応をみて、ライの信を得たと感じた三雲はここぞとばかりに彼に問いを投げる。

 

「よろしければ、紅月さんも今度指導しては貰えませんか? ログを見るだけではなく、紅月先輩から直接アドバイスも頂ければ心強いなと思いまして」

 

 村上の助言もあって、三雲は他人からの助力を求めることに抵抗がなくなっていた。

 むしろ機会があるならばと貪欲に探っている。

 ライに再会できた今が好機と三雲は一か八か頼み込んだ。

 

「……すまない。それは無理だ」

「っ。そう、ですか」

 

 しかし、ライはこの願いを拒絶する。

 人当たりの良い性格であると感じていたため、いけるのではないかと思っていたのだが、あっさりと拒絶の答えが返ってきて三雲は肩を落とした。

 

「くっくっく。残念やったなあ、三雲君とやら」

「えっ?」

 

 三雲が衝撃を受けて固まっていると、いつの間にかライの後ろに立っていた生駒がここぞとばかりに話に割って入る。

 

「ライはなあ瑠花ちゃんを甘やかしたり、黒江ちゃんとめっちゃ距離が近かったり、那須ちゃんと気づいたら外出したり、あの真木ちゃんにすら心を開かせたりと女の子は大好きやが。反面迅に斬りかかったり、なんか最近俺への当たりが謎にキツかったり、迅を殴り飛ばしたりするなど男は大嫌いなんや」

「イコさん。その発言は誤解を生むので今すぐ止めてください」

「……というかそれは単にお二人が嫌われているだけでは?」

「はっ? 迅はともかく俺は後輩からの信頼が厚いことで有名なんやが?」

 

 ライはおろか初対面の三雲からもツッコミが入り、生駒は即座に否定する。

 

「――おい、生駒。何か用でもあるのか? ないならば席を外せ。こちらはこいつらと話があって呼んだんだ」

「イヤどす」

 

 ここまで静観を決め込んでいた二宮からもこの場を離れるように提言されるが、生駒は頑なに動こうとしない。それどころか声を大にし、不満を呈するのだった。

 

「だってまた弟子が女の子連れてどっか行こうとしたんですもん! それに俺、本当は防衛任務のはずだったのに急にトリオン体が壊れて暇になって! ちょっとくらいええでしょう!」

「……そう言えばそうだったな」

 

 確かに急遽仕事がなくなった上に、チームメイトは引き続き防衛任務のために作戦室にはいない。生駒がこのように我が儘をぶつけるのは仕方かないように思えた。普段と調子が変わらないようにも思えるが。

 

「わかりました。じゃあイコさん、せめてうちの作戦室にいてください」

「何でやねん……! 自分、そうやって俺の事遠ざけようとしてもな。俺は梃子でも動かないってこと、教えて――」

「そうですか。折角イコさんが以前女の子の間で話題になっていると仰っていたお菓子のレシピが手に入ったので、教えるべくその準備をして貰おうとしたのですが。それなら仕方ない。この話は無かったことに……」

「委細承知! 全部俺に任しとけや!」

 

 なおも引き下がろうとする生駒であったが、ライが彼の意識を引き付ける話題をあげると、きびきびと敬礼し、駆け足でその場を去っていった。

 

「梃子どころかお菓子で動いたな。なんだ今の人?」

「気にしないでくれ。いつもの事だ」

「いつもなんですか……」

 

 空閑の問いにライがあっさりと答えると、その関係性に三雲が唖然とする。明らかにいなくなった人の方が年上のようだったのに。

 あっさりと生駒の心を巧みに傾けたライの手際に冷や汗を覚えるのだった。

 

「さて。話が逸れたけど、指導を断ったのは今僕が一人弟子を取っているからだよ。今は彼女の指導に集中したくてね」

「……なるほど。そうでしたか」

「それに、うちのオペレーターの子も受験を控えていてね。今は二人のサポートに専念したいんだ。悪いね」

「いえ。そう言うことでしたら」

 

 ライの脳裏には夏目と瑠花の二人の姿が思い浮かんでいる。

 確かに三雲の成長は著しく、自分の目でも確かめ、その進化を助けたい思いはあるが、彼の中での優先度は彼女達の方が上だった。

 三雲も明確な理由があるならば仕方がないと、むしろ申し訳ないと続けて小さく頭を下げる。

 

「――まあそういう話ならば時期が経てばまた変わってくるだろう。それより、これ以上ここで話していてまた邪魔が入っては困る。内密の話もある、場所を変えるぞ」

 

 すると、二宮が二人の間に入り、移動を促した。

 たしかに先ほどの生駒のように不意をつかれてはたまったものではない。何よりもこれからはボーダーの中でも秘匿の内容も含まれるため、二宮はすっと立ち上がり、移動を開始するのだった。

 

 

――――

 

 

 二宮の後にライ達も続き、五人は二宮隊の作戦室へと場所を移した。

 各々が椅子に腰かけたことを確認し、改めて二宮が口を開く。

 

「お前達を呼んだのは、確かめたい事があったからだ」

「確かめたい事ですか……?」

「――雨取麟児。この名前に心当たりがあるだろう?」

『……!!』

 

 二宮が告げた名前を耳にして、三雲と雨取の表情は一瞬で固くなった。

 知らないわけがないが、何故今その名前が出てきたのか。疑問を抱きながら二人は恐る恐る言葉を続ける。

 

「わたしの、兄です」

「僕は家庭教師をして貰ってました。でも、どうして麟児さんの事を……」

「約束しただろう」

「えっ?」

 

 三雲が疑問を投げると、二宮に代わってライが答えた。どういう意味なのか思い悩むと、補足するように説明を続ける。

 

「B級に上がって、上に力を認められれば情報を提示すると。本来は君たちの事情を確かめるだけのつもりだったけどね」

「……なら、どうして!?」

「風間さんとの件、そして最近頻発するネイバーの侵攻によって事情が変わった。あの人は上層部にも認められている実力者だ。そんな人が認めたならば問題はない。それに少しでも敵の備えはしておく必要があるんだ。話の事は上層部の許可も貰っている。だから君達も答えてほしい」

 

 雨取麟児の捜査、さらにライが以前上層部より防衛任務の権限を託された時、仔細を詰める場面で上層部より許可を得ていた。

 今は少しでも来る大戦の準備をしておきたい。その為に使える情報は使うのだとライは考えていた。

 

「まあ今回はあくまでも話の概要だけどね。より詳しい話は、君達が本当に彼を探せる立場になったら話すよ」

「……わかりました」

 

 今はそれだけでも十分だと、三雲はコクりと頷く。約束を知らない雨取は半ば取り残された形になったものの、三雲が頷くならばと彼に続いて何度も首を縦に振る。

 

「ではまず最初に、この写真を見ろ。この女、見覚えはあるか?」

 

 二宮は懐から一枚の写真を取りだし、机の上に置いた。

 写真には私服姿の鳩原が映っている。三雲と雨取はじっと鳩原の顔を覗き込むが、特にピンと来なかった。

 

「ありません」

「僕も同じく」

「本当か? 良くみて、良く思い出せ。作り笑いが顔に張り付いた冴えない女だ」

「……そう言われましても。この人は一体?」

「雨取麟児と一緒に密航を試みた者だ」

「えっ……!?」

 

 鳩原の説明に三雲の顔が強張る。

 麟児から協力者の存在は仄めかされていたが、名前も顔も知らなかったために、このような形で知ることになるとは思いもしなかった。

 

「当時、こいつはトリガーを民間人の協力者三人に横流しして、門を潜ろうとしていた。寸前のところで追手によりこいつだけは取り抑えられたが、残りの三人は間に合わずに消えてしまった。そいつの証言で雨取麟児が協力者の一人であることはすでに判明している」

 

 当時の事を思い出し、忌々しさを抱きながらも二宮は淡々と語る。

 

(そうか。この人も、あの日千佳の家に来ていたボーダーの……!)

 

 そんな二宮を見て、三雲も麟児が消えた雨の日に彼と出会っていた事をようやく思い出した。

 

「ニノミヤさんはチカのお兄さんの事、調べてどうするの? そもそもその人がいるなら、その人に話を聞けば良いんじゃないの?」

 

 麟児のことを知らないため沈黙を守っていた空閑だったが、純粋に二宮の意図を確かめるべく質問をする。

 すると二宮は少し間を置いて彼の質問に答えた。

 

「……どうもしない。すでに捕まえる術もないしな。当事者にはもう話を聞いているが、他の協力者は事件の当日に初めて見たものもいるなど不明な点も多かった。だが――この女は、元二宮隊の狙撃手、鳩原未来。かつての俺の部下だったやつだ。あいつの口から聞いて、それでもなお理解はできても納得できなかった。だから俺は納得するためにも全てを知りたいんだよ。事件の全てを、一体どんな思惑があったのかを」

 

 重々しい口調で、二宮は表情一つ変えることなく語る。

 鳩原から彼女の知る限りの話は聞いた。

 だがそれでも二宮は納得できなかった。

 仲間である彼らに無断で、無関係だったはずの協力者を選んだ。そうさせる程の人物だったのか、それほどの計画が立っていたのか。

 そもそも何か鳩原も知らない、気づかない裏が何かがあったのではないか。

 全ての話を知らない限りは、きっと満足できない。だからこそ二宮は今も事件の真相を探っていた。

 

「……たしかに、兄がその鳩原さんを巻き込んで計画を企てたのは間違いないと思います」

 

 すると、雨取が重い口を開いてそう断言する。

 身内が事件を引き起こしたと認めているような発言にも関わらず、その声に迷いはなかった。

 

「……何故そう思う?」

「兄になら、そう言うことができます」

 

 抽象的な答えに二宮の眉がピクリと反応する。彼が求めていた答えはそんなものではなかった。

 

「……どういう意味だ」

「二宮さん。僕は、麟児さんから少しだけですがその計画を聞いています。ボーダーのトリガーを持っていて、協力者と門の向こうへ行くと」

「ああ。紅月から話は聞いている」

「そのときに麟児さんが話した、人間を攫って帰るための門の発生予測地点を大体覚えています。当時の門発生地点と一致するはずです」

「……なるほど。お前が期待していたのはこれのことか」

「はい」

 

 雨取から説明を受け継いだ三雲の答えで、二宮はようやくライがわざわざ彼と交渉を持ち込んだ意図を理解する。

 

「コウヅキ先輩はこれを知ってどうするの? 何かするつもり?」

「ああ。最近のネイバーの度重なる攻撃から、近々本格的な攻撃が来ることが予測される。街だけでなく、かつての大規模侵攻の事から人を連れ去ろうとする事態も起こりかねない」

 

 空閑に尋ねられたライは、トリオン兵の行動パターンを思い描きながら説明を続けた。

 

「その時、予め敵の脱出地点に伏兵を置いておけば。それができなくても先回りすることができればその救出を容易にできるかも知れない。そう考えたんだ」

「なるほどね。たしかにトリオン兵ならばそう言うことも可能か」

 

 最悪の備えはしておくに越したことはない。空閑も彼の考えに賛同して二、三度頷いた。

 

「三雲君。これは三門市の地図だ。君が覚えている門の発生地点を書き込んでくれないか?」

「はい。わかりました」

 

 ライから地図とマジックを手渡された三雲は机に地図を広げると、じっくり記号を印していく。

 警戒区域であるエリア内の複数箇所に円を描き、確認を済ませると小さく息を吐いた。

 

「ふぅっ。――できました。こちらです」

「どうだ、紅月?」

「……たしかに。この中の一つが、鳩原がいた地点と完全に一致しています」

「間違いないのか?」

「はい。あの日の事は僕もしっかり覚えていますから」

「そうか……」

 

 ライが言うのならば確かなのだろう。あの時の記憶は、現場にもいた彼の方が二宮よりも鮮明であるはずだから。二宮は静かに目を閉ざした。

 

「……その鳩原さんが何と言ったのかは知りませんが、麟児さんは取引をしてトリガーを手に入れたと言っていました。だから鳩原さんにも密航の理由があって、トリガーを提供する代わりに、麟児さん側からも何かを用意する、利害が一致したから手を組んだと思われます」

「だろうな。他に何か当時の事で覚えていることはあるか?」

「……いえ。これ以上の事は何も」

 

 三雲がそう言って会話を区切る。

 すると、二宮は小さく息を吐いて「そうか」と言い残し、写真を懐へと戻した。

 まだ到底満足できる答えを得られなかったのだろう。顔色は変わっていないが、不機嫌な様相が窺えた。

 

「……情報感謝する。お前達への用はすんだ。もう帰って良いぞ。紅月、防衛任務の事はお前に任せる」

「わかりました。じゃあ、三人とも送るよ。行こうか」

「あ、あの! 他の協力者の調査とか計画の詳しい内容に関する進展とかは、本当に教えて貰えるんですか!? 僕たちも麟児さんを捜したいんです!」

「――それができる立場になってから言え」

「行こうか」

「……失礼します」

 

 これ以上は得られるものはない。そう判断した二宮はここで話を打ち切った。

 最後、別れ際に三雲は改めて二宮から事件調査に関する情報を求めるが、二宮はあくまでも確証は与えなかった。

 しかし言質としては弱いが、それでも二宮に印象を残すことはできている。今はここで満足しようと、ライに促されるまま、作戦室を後にするのだった。

 

「当然だけど、この事は他言無用で頼む。あくまでも君達は今は訓練に専念してくれ」

「わかりました」

「二宮さんは語っていなかったが、部隊を組んで麟児さんを探したいのならば、当然だが三人とも正隊員になる事は最低限だ。そう言う意味では君達はまだスタート地点に立っていない。次の遠征がどうなるかはまだ不明だけど、何れにせよまだまだ遠い道のりだ。今日の成果で満足しないように」

 

 ライの言う通り三雲は正隊員になったが、空閑や雨取がまだ訓練生のままでは部隊を組むことすら不可能だ。

 

「――はい!」

「了解」

「よろしくお願いします」

 

 更なる成長を促され、三者三様の返事を示す。

 こうして再度戦う目的を確認し、空閑や雨取にとって初の訓練日は終わりを迎えるのだった。

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