集合地点なら着くと既に先にノンナ達がまっていた。
「遅かったですね?」
「ゆっくりと来たからな、んで新入生の子達はグラウンドを出たか?」
「ちょうど今グランドを出たらしいです。」
「そうか…ならまだ時間があるな俺は作戦を考えるから時間になったら教えてくれ」
「わかりました」
ノンナに別れを告げ俺は自車両に戻る。
「ジーナいつも通り頼む〜」
「はいよ〜、アンタ達も手伝いなさい〜」
「わ…わかりました!」
「は〜い♪」
「ん〜」
ジーナは車内から小さなテーブルを取り出し、リーネは今回使用する場所のマップを持ってくる。ジーナが出した畳んであるテーブルをカリーナとアーニャが広げて、机の上にリーネが持ってきてくれたマップを広げる。
「さて、今回は相手は初心者やし特に作戦はないけど…何があるかわからないし、一応立てるだけ立てとくか」
「別に、相手は初心者やし別に無しでも良いんじゃないの?」
「ジーナちゃん!相手は初心者かもしれないけど、以外にもタイチ君みたいに変な攻撃をする子も居るかもしれないよ!」
「確かに…そうですね…それはあり得ます…」
「第一、中学校にも戦車道部があったんだから経験者もいるはずだ」
「流石アーニャ、ビンゴだウチの学校はソコソコ戦車道の強豪校だから意外にも怪物が居るかもしれないからな」
中学校でも戦車道をやっていた子は意外にも頭の回転が良い子がいる、ジーナもその一人だった、ここは先輩としてカッコ悪い所は見せたくないなからな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある程度作戦を立てた所へノンナから連絡が入る。
「タイチ〜」
「ん〜、どうしたジーナ?」
「ノンナさんから連絡来たわ〜着いたらしいよ」
「よし、では行こうか」
俺たちは急いでテーブルを畳みマップを絡んで車内に戻し戦車のエンジンを始動させてノンナの所へ向かう。
「あらタイチ今回は手加減してあげなさいよね?」
「カチューシャ来てたのか?」
「今来たところよ気になってね」
「気になって?」
「あの三号車の装填手かなり手強いと思うわ」
「成る程な…少し注目してみるよ」
お昼寝していたはずのカチューシャも見物にきて場の空気は緊張している。だが新入生は来ている事は知らないのでプレッシャーに負けずに試合を進めれるだろう。
「では模擬演習を開始する!ルールは殲滅戦、どちらかのチームが全滅した方が負けだ、マップ内であれば何処へ行っても良いが範囲外から出た途端に敵前逃亡と判断し強制退部となる、以上の事を把握した上で試合に臨んで貰いたい、試合開始は10分ご合図の空砲が鳴り次第試合開始だ各車両全力で戦え!」
俺の合図で各車両は戦闘へ構える、10分たち、合図の空砲が鳴り響く、それと同時に操縦手のアーニャはエンジンをかけて戦車を動かす。
「よし、行くぞ!Танки вперед! (戦車前進!)」
俺の掛け声でkv-1sは前進し最初のポジションへ向かう。隣ではノンナのIs-2が別のポジションへと進む。
チーム分けは簡単、相手は新入生率いる10両、こっちのチームは俺のkv-1sとノンナのIs-2の2両だけだ、まぁ初心者に同じ車両数で戦うのは大人気ないからな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「着いたぞ〜」
「よし!まずはここの地点だなカリーナ準備しとけよ〜リーネ砲弾はAPで」
「はいっは〜い♪任せといて〜!」
「了解です…!」
俺たちが来たのは山道、この場所は俺たちの陣地へ向かう唯一の橋の為一両以上は必ず通行する為そこを狙い撃ちする。別の橋には既にノンナが待ち伏せしている。
「来たぞ………」
向かってきたのはt-34三両、周りに警戒しているがこっちには気付いていない様子だ。
戦闘のt-34が橋を渡りかけ真ん中へ移動した所へ
「砲撃開始!」
俺の声と同時にカリーナは引き金を引き砲弾を発射させる。
撃った砲弾は見事t-34の側面に貫通し、貫通したt-34は爆発を起こした。行動不能になった戦車はその印として白旗が上がる仕組みになっている。今撃破したt-34も白旗が掲げられる。
「リーネ、次弾装填!ジーナ、後ろの車両に機銃射撃で牽制、アーニャいつでも下がれる様に準備!」
「りょ…了解です!」
「あいよ!」
「んー」
一人一人に確実に指示して次の行動に移るこれが俺の車長でのやり方。
「装填完了!」
「撃て!」
カリーナの射撃はまたも命中して2両目も撃破する。3両目はジーナが機銃で牽制してくれた為立ち往生していたので3両目もカリーナが簡単に仕留めた。
「ノンナさんから連絡よあっちも3両撃破だって!」
「流石ノンナさん、やりますね!」
「よし、次だ!」
ノンナからの撃破の通信が入り別の地点へと向かおうとした時。
『バン!』
「うわ!どうした?」
「砲弾だ」
「くそぉ!何処から?」
双眼鏡で森林の方を見かけると、t-t34が隠れていた。元々夏季迷彩を施していたので森林の葉っぱに紛れて狙い撃っていた。
『バァン!』
『カキン!』
t-34は再び発砲する。発砲された砲弾はkv-1sに命中するが、運良く砲塔で弾いてくれた。車体に命中していたら絶対やられていた。
「一発だけ撃ちます!」
『バァン!』
カリーナの放った砲弾ははt-34の前へ落ちた。
「一旦引くぞ」
「頼む!」
アーニャの咄嗟の判断で下がるが敵のt-34が再び発砲しその砲弾は履帯に命中行動不能になった。
「装填が早いまさか!カチューシャの言っていた!?」
「来るわよタイチ!」
「リーネ次弾装填早く!」
「は…はいっ!」
リーネはパニックになっていて装填が少し遅れている、多分あと一発撃ってくる、そうなると弾けるかも分からない…ここまでか…
敵のt-34は中戦車の為機動力が早い、そのため気づいた時には山に登っている最中だった。
「や…やばい!」
やられると覚悟したその時…
『バァン!』
急に発砲音が聞こえ前を向いたら既に敵のt-34が撃破されていて白旗が掲げられていた。
「大丈夫ですかタイチ?」
「あ、あぁ…助かった…」
敵のt-34を撃破したのはノンナだった、ここから400メートル離れた所から狙って倒したのだ、しかも残りの4両も倒していた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「終了ね、タイチあなた随分三号車にやられたわね?」
「あぁ…面目ない…」
「ノンナさっきの3号車の装填手を呼んできて?」
「はい、わかりました」
カチューシャに命令されノンナはさっきのt-34の装填手をよんできた。
「お呼びでしょうか〜?」
「んだ〜」
「二人?俺らが呼んだのは一人だけだぞ?」
「そうですよ〜先輩方が呼んだのは装填手ですよね〜?アタシ達二人で装填手やってたげす〜」
「んだんだ!」
まさかあの小さいt-34で二人が装填手をやっていたとは驚きだ本来なら信じがたい事だが…本当の事だから信じざる得ない。
「アナタ達!戦車道の経験はあるの?」
「ありますべぇ〜!田舎の中学校で私らやってました〜!」
「装填には自信あっちゃ!」
彼女達は経験者らしい、なのでめんどくさい話は抜きだ。
「では早速だがお前らに辞令だ!諸君ら二人はKV-2の装填手に任命する!」
「え〜!?」
「入ったばっかなのにこの学校の主力戦車の装填手をやってもええんですか!?」
「頼むわよ!期待してるから、カーヴェーたんは私のお気に入りなの頼りにしてるから!」
「「ほぇ〜!?」」
まぁただ単にKV-2の装填手が砲弾の重さに耐えきれなくて腰を痛めた為だからだ、彼女達には秘密だがな。
「では明日から頼む帰ってよし!」
「では!」
「失礼します!」
そう言うと二人は嬉しそうに帰っていった。カチューシャも満足そうな顔をしているのでお気に入りになってそうだ。
「じゃあタイチ帰るわよ〜」
「そうだな、腹減ったー!」
「ん?」
疲れたカチューシャは両手を広げて目を瞑って俺の方をみる。
「おんぶよ、疲れたわ」
「ったく〜しゃーねーな〜じゃあノンナ後頼む!」
「わかりました、ではカチューシャまた明日学校で…」
「また明日ねノンナ…」
カチューシャはウトウトしながらノンナに別れをつげる。
「ジーナあと事は任せたぞー!」
「仕方ないわね〜わかったわ!」
「タイチ君また明日です!」
「タイチ君明日ね〜」
「おう!」
「タイチ行くわよ〜」
「はいはい〜」
ジーナ達に別れをつげてカチューシャをおんぶしながらタイチは一人ソ連こっかを鼻歌で歌いながら家に帰った。
次回も楽しみに!
お気に入りに登録、高評価、感想お待ちしてます!