なにやらチートのような体を手に入れたので楽しく生きたいと思います(願望)   作:火桜 葵

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書いて投稿したら思ったより字数が少なくて泣きそうになりました作者です

どうか誰かの性癖にぐわっと来たら嬉しいと思います


プロローグ

「せいっ、やぁぁあっ!!」

 

一人の女性が武器を持って、集団へと突っ込んでいく……

 

「あはははははっ!!」

 

服を鎧を体を人の血で濡らしながら、尚彼女は笑っている

彼女の敵か、それとも味方か……一人が銃声を放った。銃弾を彼女は気にすることなく、ただ笑っている

 

大丈夫なのかと、止めなくてはと思う……でも何故か大丈夫だと感じる

きっと彼女なら、ここにいる人間すべてを殺し尽くせる…。

 

見事に銃弾は彼女を逸れて、地に穴をあけた

 

そこからも彼女は圧倒的な力で敵を殺した。

殺して殺して殺して殺して……殺し終わった頃には…そこには彼女しか居なかった。

 

このままだと自分も殺されてしまいそうなほどだった。

そんな馬鹿なと、夢のなかでさえ殺される訳がないと………いや、普通に殺されるな、夢の中でも殺されるな。

事実、あの人こっち見てるんだよなぁ。怖いなぁ、死にたくないなぁ……。

 

…………え、マジでこっち来てないかな、嫌だよ、まだ死にたくないし…。

いやでも、夢の中だから死んでも大丈夫…?

 

「幼子が……どこから迷いこんで来たのでしょうか?ここは危ないですよ…ほら、行きなさい」

 

その一言を区切りに、目の前の景色が白く染まった。

 

 

△▼△▼

 

 

「あぁ~、夢か………って!?し、死ぬかと思ったぁ!明らかに殺されてもおかしくない状況だよな!?」

 

ガバリとベットから勢い良く起き上がり

額を拭う。

脂汗で背中までビッショリと濡れて気分が悪い……。

このまま放置するのもどうかと思うし風呂に入るのが正解か、溜めるのも面倒だしシャワーだけでいいか…。

 

そう決めるや否や、ベットから飛び降りて浴室へと足を運び 汗を吸った服を脱ぎ捨てる。

水栓をひねりシャワーヘッドからお湯を出す 出始めたばかりだからか若干温い

 

急な高温よりはまだ心地いいとそのまま体に受け入れる

 

汗が流れ終わった頃に湯を止めて、浴室から出る

清潔なタオルで水滴を拭いとり、予め用意しておいた服装へと着替える

 

「ふぅ、スッキリした。…んぐっ、タイミングの悪い…ここで腹痛とは、トイレ行くか…」

 

落ち着いた足取りで、トイレへと歩を進め入室する。

なんて、よさげに言ったが普通に大だ。

 

いってきます

 

 

 

 

流れる水の音と共に、ドアが開けられ俺が出てくる

どうも、俺だ。スッキリとした気分で、若干顔が青くなってる気もしなくもないが……

 

そのまま手洗い場から出ようとしたそのとき……段差につまづいた。

つまりは転けた、勢い良く前から顔から床へと……痛かった。痛かったがそれ以上に不可思議なことが俺の身に起きた。

体が動かなくなった、声が出せなくなった、徐々に視界が黒く染まる。

 

思考が解れ、自身の四肢の感覚すら消えていく、糸が解れていくように何も考えられず、感じることもなくなる。

 

どうして……トイレでつまづいただけなのに…

 

△▼△▼

 

押し込められ、混ざり、加えられ、与えられる。

中身が変わって、皮さえ変わる。

それは最早、別物だろう。

記憶と意思はそのままに……いいやそれは面白くない、1つ……あと1つだけ加えよう。

 

△▼△▼

 

 

 

意識が戻ってきた……チリチリと頭が焼けるように痛む。

このまま目を開けたくない……動きたくない、だって面倒じゃ…ッ!?

 

「ガハッ!!アッ、アグァッ!!痛いっ!?痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!!」

 

急な激痛が体を襲う。

無理矢理 体の中に何かを押し込められてるような感覚……このままじゃ破裂するっ

 

必死に体を抱き締めて耐える。

手で触れたところも息があたるところでさえも痛みが走る。

 

なんだよコレ……なんなんだよっ!!

止めてくれ止めろよ…俺が何したって言うんだよ。

何も悪いことしてないじゃないか……もう止めてくれよ止め…「アァッ!!ぐぅあぁぁぁあっ!!」

 

そのあともずっとずっと続いた。痛かった、泣きそうだった。止めてほしかったのに止めてくれない……辛い、辛かった

 

気がつくと痛みは消えていた。ゆっくりと目を開けると、まず目に入ったのは草だった。自身の家の床には草など生えてないし、色が見えたとしても茶色と黒くらいだ

決して緑色の草ではない。

 

いつの間にか外へと飛び出してたのか……少しまだ思考が覚束無い…このまま動きたくない。少し、あと少しだけ眠らせて……もう限界……だ…。

 

 

 

 

 

 

「カハッ!!なん……だ…これ!?胸が締め付けられてるみたいな……。アァァァァァァッ!!」

 

先程よりはマシだが、強烈な痛みを胸の辺りから感じる。

胸を締め付けられるなんていう言葉以上に、心臓を握り潰されているような感覚だ。

何でこんなに痛い目に遭わないといけないんだよ……。

 

あれ、口の中で鉄みたいな味が……なんだこれ…生暖かい、沢山出てくる…えっ、これって……血…?

 

 

「グフッ……」

 

指先が冷たくなっていく、ドンドン体の端から冷えていく

寒い、寒い寒い寒い……痛いかったと思えば次は寒いってなんだこれ。

死ぬ……死ぬのか…?

無理だ、こんなので生きてけるわけ……無理…だ。

 

……あ、死んだ……?

 

内臓が掻き回されるみたいな感じがする

もうこの程度じゃ、呻きさえでない。

死ぬってこんな感じなんだ……

 

ゆっくりとまた目を開けると、さっきと同じ光景が広がってるだけだった。

緑の雑草が目の前に見えるだけ。

流石におかしい……思えば口の中の生温い鉄の味も消えている。

ゆっくりと体がビックリしない程度に、動かして体を起こす。

 

周囲を見ると、どうやら森か林の中のようだった。

周りを見渡しても、木、木、木。

木しかない、なんだこれ家に居たはずなのに外にいるとか意味がわからない。

 

それにしても、前髪こんなに長かったけか?

目の前に引っ掛かってウザったいんだけど……うぅむ、俺の髪色はこんな白っぽかったかな?

しかも、何か肩が疲れるというか重いような……おぉっと、俺にこんな大きなものが付いていたかな?

 

「あー、あーー……なんでこんなに声が高いんでしょうか?」

 

あー、つまりはなんだ。これは、そう。うん……TSってやつだよね

うーん、俺的には全然アリだよ……うん。

でも、なんでTSして外に居るの?

正直女の子になれて、ひゃっほいと叫んでみたい気分だよ?

でも外に居るのは怖いじゃん?

 

もしやとは思うけれど、TS転生だったりしないかな?

トイレで倒れたあのとき、神様の不手際で死んでしまいました……転生してください。みたいな?

全くもって神様イベント記憶にないけど、多分きっと 神様イベントがあったんだろう……多分。

 

不安になってきたな……。

 

でもこんなところでウダウダしてても仕方ない…か。

ひとまずの目的は森を抜けて街を見つけること、顔と体の全体を確認すること

転生特典とかあるかもだから確認すること……でいいか。

 

 

「よーし、そうと決まればいざ出陣ですねっ!!」

 

 

 

 

 

他Fateキャラ投入するかしないか

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  • しない
  • 麻婆豆腐だけなら

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