なにやらチートのような体を手に入れたので楽しく生きたいと思います(願望)   作:nonose

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ヒロイン……じゃないですけどね。
エミリアたんは別に主人公のヒロインじゃないです

あれ、じゃあ誰にしようか。ヒロイン


主人公とヒロインの出会い

 

 しかし、まいったな。こんなところで足止め食らうなんて。

 

「おいおい、ねーちゃん。金目のモノ置いてけっていってるだろぉ?」

「いやー、まいりましたね。私、見ての通り無一文なんです。何も持ってませんよ? ほら、ほらほら」

 

 手を振って何も持ってないよ、とアピールするものの何も効力がない。

 はて、どうしたらいいか。うーん、よし。ボコすか。

 

 

 △▼△▼

 

 

「な、なんだよ、お前……ば、化け物……」

「人を化け物呼ばわりだなんて酷いですねぇ? まぁ、そんなことを言われてもやめませんけどっ!」

 

 バキッと効きの良い一発が入ったところで、男達を壁に向けて放り投げる。ドゴッとスゴい音がしたもので、壁の方を見ると亀裂が入っていた。

 

「あちゃぁ、やっちゃいましたねぇ」

 

 俺は悪くないからな。先に挑発かけてきて、ちょっかいかけてきた相手側が悪いし。なんなら、正当防衛だからな。うんうん、そう考えると余計に俺は悪くないなっ! 

 

「こらっ! そこの貴女やめなさいっ! 弱いものいじめはダメよっ!」

「うにゃっ!? な、なんですっ!?」

 

 この世界はトコトン俺をビックリさせるのが好きらしいな。甲高い声で叫ばれて、肩を震わせてしまう。

 何事かと声の方を向けば、銀髪の女の子が立っていた。

 あら、可愛らしい。俺ほどじゃないがな。

 

「弱いものいじめとは失敬な。苛めてなんて居ませんよ、これは歴とした正当防衛です。……やりすぎなのは? まぁ? 否めませんけど?」

「やっぱり、そんなことはしてはいけません!」

「いやいや、貴女は私のお母さんですか。説明しますけど、私はこの男達に暴行を加えられようとした。なので、返り討ちにしたんです。そもそも、彼方側から仕掛けて来なければ私もここまでしていませんから」

「えっ……じゃあ、私また勘違い? ご、ごごめんなさいっ! 私てっきり……」

 

 ようやく誤りに気付いたのか必死で謝ってくる。そう、俺は何も悪くないのだ。悪くないのにここまで攻め立てられちゃぁ、納得いかないよな? 

 少し利用させてもらおうかな。

 

「あぁ、いやいや。気にしなくても結構です。ところで貴女は?」

「あぁ、えと。私の名前は……うん、エミリア。ただのエミリアよ」

「エミリア、エミリアですね。ところでエミリア聞きたいことがあるんですけど……」

「待って」

「はい? なんです?」

 

 邪な気でも漏れたか? 

 

「貴女の名前を聞いてない。私は言ったのに、それってスゴいずるっ子なんだから!」

「ずるっ子って。なんですか……えぇ、そうですか。私の名前は……えーと、私の名前は……なんだでしたっけ?」

 

 あれ? なんだった? 俺の名前ってなんだったか? 

 ヤバイな、全く思い出せない。おかしい、いま思えばこの身体になる前の記憶もあやふやになってきてる。

 もしかして、完全にこの身体に順応しようとして、余分な記憶を消し去ろうとでもしてるのか? 別に、後悔も未練も何もないが……。

 

「あの、大丈夫?」

「あぁ、えぇえぇ。大丈夫ですとも、もう少し待っててくださいね。今すぐに思い出しますから……えーと、えーと」

 

 うーん、なんだっけ、なんだっけぇ……思い出した! 

 そうだ、俺の名前は長尾 景虎だったな。

 ん? あれ? この名前は違くないか? これって、どこかの武将の……。

 

「あ──ーっ!! 思い出しました! そうですよ! どこかで見覚えがあると思ったら……っ!」

「えっ、え? なに? どうしたの?」

「いや、私の名前をちゃんと思い出しただけです。そうですね、私のことは八華のランサーとでも、お呼びください」

「ランサーさん? それが貴女の名前なの?」

「あぁ、いえ。正確には違うのですが、いまはこちらの方が都合が良いので」

「むっ、それってやっぱりずるっ子だ」

 

 なんだ、この子面倒な。名前くらいどうにだって良いだろうに、そもそも、もう会うこともないだろ。

 

「まぁ、取り敢えず聞いておきたいことがあるのですが、良いですか?」

「うーん。困ってるのなら、助けてあげたいんだけど……」

「おや? どうしました? ワケありですか?」

「えっ? あぁ、いや、えと。そうじゃないのっ!」

「いやいや、その驚きようはなにかあるでしょう。私も手伝ってあげましょうか? その代わりに色々聞きたいことが沢山あるんですけどね?」

「そんな、悪いわ。ダメよ、これは私が解決しなきゃいけないことなんだから」

 

 本当に面倒な人だな。人の善意……という名の下心満載の嘘を受け取れないとは。

 そう、俺は善意を押し付けてそこにつけこみ、善意を返してもらおう作戦を決行中なのだ。

 

「いいえ、これも運命というものでしょう。私も何か手伝わせてもらえませんか? その代わりと言ってはなんですが────」

 

「え、えぇ。それなら大丈夫だけど、うん。わかったわ、じゃあ手伝ってもらえる?」

「喜んでぇ!」

 

 ハハハ、バーカ。

 

他Fateキャラ投入するかしないか

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  • 麻婆豆腐だけなら
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