あの時歴史が変わった   作:寅好き

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投げ出した状態のこの小説に感想を頂けたので嬉しくなり更新です。
時間が経ち構想を忘れてしまったためかなり雑なものになってしまいました。
申し訳ありません。



第2話

「これからここが私たちの新しい家よ」

ミレーユ姉さんは血液や肉片が転がり、錆び臭い臭いが漂う中で、普段通りの女神のような笑顔を浮かべ僕に語りかけてきた。

でも僕はいつものようにその笑顔を受け止めることができなかった。

もう前までのミレーユ姉さんはそこに存在していないように感じたからだ。

「どうしたの姉さん。今までの優しかった姉さんはそんなことする人じゃなかったのに……」

僕は必死にミレーユ姉さんに呼び掛けた。

人を友達(魔物)を傷つけ平然と笑顔を浮かべる変わってしまった姉さんに。

あの頃の姉さんに戻ってほしいという思いを込めて。

「テリー。この国は、いや世界は腐りきっているの。今までの私では何も出来なかった。でもね、今の私なら力がある。この世界をよくする力が」

姉さんが天を仰ぐかのように手を翻すと、城が震えるほどの振動と轟音が辺りを揺るがし、突如城の外に噴煙が上がる。

「なんなの!?」

「どうやら戻ってきたみたい。私とテリーあなたの新しい世界を作るための足掛かりをするものがね」

姉さんは玉座から立ち上がると僕の元まで歩みより僕の手を取ると、城の外にでる。

 そこにいたのは、ガンディーノの城が小さく見えるほどの巨大なモンスター3枠モンスターのヤマタノオロチの姿が。

街を囲む城壁の外からその巨大な顔を伸ばし姉さんの前に頭を垂れるようにお辞儀をする。

「どう終わったの?」

「レイドック、フォーン城、アークボルト、セカイノシュヨウノシロハカイメツサセマシタ」

頭を垂れたまま、ヤマタノオロチは片言で姉さんに告げた。

「少し時間がかかったわね」

「モウシワケアリマセン」

(えっいったい何を言ってるの)

僕は茫然とするしかなかった。

ヤマタノオロチがあげた国はどこも強大な戦力を持っていて、その国が世界に均衡をもたらしていると聞いたことがあったからだ。

それを姉さんは虫を踏み潰すかのように、玉座に座っていながらにして壊滅させてしまったのだから。

 もう僕は立っていられなかった。

これが夢なら覚めてほしい。

こんな世界僕は望んではいない。

踞ってしまった僕に姉さんは優しく語り始めた。

「疲れちゃったみたいね。城に今まででは考えられないベッドがあるから休むといいわ。もう人類は私が支配したから。あとは魔物のみだから。あなたが眠っている間に終わるからね。ラリホー」

僕は姉さんの言葉を聞いている最中急激な睡魔に襲われて眠りについた。

◇◆◇◆◇◆

「ギギギ、ミレーユサマ。オオセノトオリニソコラヘンノマモノノヌシニマオウニココヘクルヨウニツタエマシタ。スコシテイコウシマシタノデヌシイガイノマモノハスベテコロシマシタガ」

「ええ、それでいいわ。圧倒的な恐怖は植え付けたのね」

相手を屈服させるには、圧倒的な力を見せつけるか、恐怖を植え付ければいい。

その任にはこのキラーマジンガが一番の適任だと考えた私の考えは正しかった。

「ハイ」

「じゃあデスタムーアが来るのを待ちましょうか。わたぼうも用意しておかないとね」

私の思い通りにことが進んでいく。

もうこの世界で私に叶うものはいない。

でも、私はもっと力が欲しい。

全てを越える力を。

そのためには、材料としてのデスタムーアが必要なのよ。

(注、初代テリーのワンダーランドでは、デスタムーア3とワタボウで最強のモンスターが作りだせました)

◇◆◇◆◇◆

 (あれここは)

僕の目の前には豪華な装飾が施された燭台が天井からぶら下がっていた。

(そういえば姉さんと話している最中にねちゃったんだっけ。夢だったらよかったのに…)

僕の視界は歪んでいた。

でも姉さんを止められるのは僕しかいないから、僕は涙を拭い、玉座の間に向かった。

 至るところにあった死体は全て綺麗に無くなっていた。

腹を膨らませて寝ていたコアトルを見たことでどういうことか僕は察した。

「………どういういつもり…私は魔王にここに来るように言ったのよ」

玉座の間から苛立たしげな姉さんの冷えきった声が聞こえてくる。

それだけでも足がすくんでしまうほどの恐ろしさが込められていた。

「ゲヘヘヘ。欲深い人間よ。魔王はこのわしムドーただひとりじゃ。ぬしの思い上がりを自らの手で叩き潰しにきてやったのだ。ありがたく思うがいい」

姉さんの声に臆することなく答えるこえが。

僕は恐ろしさから腰が抜けたまま這うように進み、扉の隙間から部屋の中を覗くと、でかいヒキガエルのような魔物と左右で鎧の色がちがうデビルアーマーが。

「私もばかにされたものね」

姉さんが指をパチンとならす。

すると、姉さんを護るようにキラーマジンガが前に立ちはだかる。

「こいつの首を外にいる魔物に渡せば、やつも来るでしょう」

姉さんは口許をあげた。

まるで、悪魔系のモンスターが可愛くみえるほどの恐ろしい笑みを。

◇◆◇◆◇◆

「ムドーが現れた」

「ムドーの攻撃!ミス!キラーマジンガはダメージを受けないようだ」

「ムドーはメラミを唱えた。

ミス!キラーマジンガにはきかないようだ」

「ムドーはかえんのいきをはいた。

ミス!キラーマジンガにはきかないようだ」

「つまらないわガンガンいきなさい!」

ミレーユの声に応じるようにキラーマジンガがいきり立ちムドーに襲いかかる」

「会心の一撃!ムドーは1200のダメージ。ムドーを倒した。デビルアーマーは逃げ出した」

◇◆◇◆◇◆

勝負にすらなってはいなかった。

弄んで虐殺したのだ。

「そのゴミくずの首を外の魔物に渡してデスタムーアに来るようにいいなさい。その魔物以外は皆殺しにしてね」

「ハッ」

キラーマジンガはうつ伏せに倒れたムドーに歩み寄ると首を切り落とした。

僕は目をそらすことさえできなかった。

その後外から数えきるない魔物の断末魔が響き渡り、一分もしないうちに一転静かになった。

 

 

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