十四番隊   作:粉雪

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旅禍

あの日、話した会話がルキア先輩と話した最後の会話

 

ルキア先輩は現世で行方不明になって何ヶ月過ぎたのだろうか

六番隊隊長・朽木 白夜、副隊長・阿散井 恋次

この2人が現世へと向かった

 

その事を聞いた時に、何故か背筋に悪寒が走った気がする

 


 

爆発音が無数に聞こえる庭

やっぱり、この隊はおかしいのかもしれない

毎回毎回、何でなのか時透兄弟が居ると心の精神状態が悪化する

 

「えっと・・・これかな?」

 

そう言って、書類で紙飛行機を降りだした無一郎

見ている分は癒される光景だが、仕事の邪魔

時折り、紙飛行機が頭に当たる

 

「それは書類だ、馬鹿!!」

 

無一郎を思いっきり叩く有一郎

いつも通りの光景に思わず笑いそうになる

 

「爆風で混じったんだな」

 

「だから服着ろよ!!」「何で着なきゃなんねぇんだ!!」「善逸、伊之助煩いぞ!」

 

いや、お前ら全員うるせぇよ

日常風景がこれというのは悲しい

 


 

今、許可を得て六番隊の座敷牢に向かっている

ルキア先輩が帰ってきたのだ

だが、人間に力を渡したらしく懲罰が課せられると

ルキア先輩の事だからきっと誰かを助ける為にしたんだと思う

 

「恋次先輩・・・!」

 

「狼牙隊長。どうしてこんなところに?」

 

先輩にこの扱いはなんか悲しいんだけど

出世しただけなのに・・・

 

「敬語じゃなくてもっと親しみやすい感じでいいんですよ」

 

雑談をしながら、それでいて少し早足で歩く

十四番隊に居たくないから許可を得て来た物の

 

「飯くらい食わねぇと体がもたねぇぞ」

 

「腹が減っておらぬだけだよ、()()()殿()

 

「アァ?テメェ、俺が副隊長ってのに何か文句あんのか?」

 

始まった、2人の面白い喧嘩

なんか、周りの人が困り笑顔を浮かべるのが面白い

牢を覗き込むようにして見る恋次先輩

対して、冷静なルキア先輩は余裕がありそうだ

 

「いや、2月程私がいない間に出世したなと」

 

そういえば、そうだな

確かに出世してた

 

「良いでは無いか、似合っておるぞ。頑張れ副隊長殿!強いぞ副隊長殿!変な眉毛だ副隊長殿!」

 

「殺す!!!こっから出てこいてめぇ!」

 

出したらダメなのに出させる訳ないでしょ

それに、出れるわけがない

そんな事を言う前に

 

「えっ?これ眉毛だったんですか?てっきりお化粧かと」

 

「狼牙、テメェ!」

 

胸ぐらを掴まれて揺すられる

まぁ、大したダメージがないからいいけど

 

「恋次、狼牙」

 

「アァ?」

「はい」

 

「私はやっぱり死ぬのかな」

 

初めて聞いた弱音

ルキア先輩も一応、女の子だもんな

何百年も生きているからと言って心が無いわけじゃない

 

「てめーなんかすぐ死刑だ、すぐ!」

 

なんて事を言うんだこの人は

あっ、でも本気じゃないかもしれない

 

「そうか・・・・そうだろうな」

 

「馬鹿、てめー冗談だ!冗談!!」

「そんな事、ありません!先輩は良い人ですから!」

 

「どっちなんだ一体!?」

 

さっきのしんみりした空気が再び戻る

ここに炭治郎でも呼べば良かったな

 

「今、朽木隊長が本部へ報告へ向かっている。そこでお前の罪の軽減を請うはずだ」

 

「先輩のお兄さんなんですから、きっと見殺しにはしないと思います」

 

「いや、あの人は私を殺すよ」

 

あまりに冷静に言う先輩

嘘だと思いたいが、考えてみれば先輩は養子

血縁関係は無い訳だから、庇う必要がないと考えるかも

 

「私はよく知っている、あの人がどう言う人なのか」

 


 

 

第一級重禍罪・朽木 ルキアを極囚としこれより25日の後に真央形庭において極形に処す

これがソウルトサイティの最終決定

 

無慈悲な結果

そして、死神の力を受け継いだ男は本当に死んだのか?

生きていたと仮定するのであれば、必ず助けに来い

そう言う事しか出来ない

 

極刑になりそうな時は俺が身代わりになる

ルキア先輩にはお世話になった

人を助ける先輩の姿に憧れ、鬼道などの練習も励んだ

あの人は、幸せになるには十分な代価を昔に払ったから責めて長生きして欲しい

ルキア先輩の処分は隊全体に広まった

 

そして、今

 

「隊長、どうにかならないんですか!?」

 

竈門 炭治郎にどうにか出来ないのかと聞かれまくっている

ちょっと面倒くさい

 

「人を助ける為だろうと規則は規則。守らないといけないんだ」

 

表向きにはそう言っているがやはり諦めきれない

 

「辞めろよ、炭治郎。規則は守る為の物なんだからさ」

 

「はぁ、ルキア先輩の極刑に付いては反対な奴は申し出ろ」

 

誰1人として賛成だとも反対だとも賛成だとも言わない

まぁ、反対だなんて言いづらいからな

 


 

処刑まで残り14日をきった

今日で 懺罪宮(せんざいきゅう)へと移送される日

旅禍が来たと聞いたが、ここまで来ないという事は、かなり弱いのだろうか

根性自体はあったとしても体がついて来なければ意味がない

 

「ギィヤァァ!無理無理無理ー!これ以上、鍛錬したら死んじゃうー!」

 

「善逸、このくらいでは死なない」

 

旅禍の侵入失敗

二度、三度とある可能性も踏まえての対策

裏切るにしろ何にしろバレないようにしなければならない

こいつらは・・・関係ないけども

 

 

 

 

 

 

 

 

隊長各位に通達!隊長各位に通達!只今より緊急隊主会を招集!!繰り返す

 

 

 

 

 

 

 

いきなりすぎる招集

そして、困ったことがある

胡蝶、冨岡、不死川、悲鳴嶋の無害な人は居ない

甘露寺を連れて行けば伊黒の反感を買う

 

煉獄は・・・・・さっきまでいたのに居ないし

爆破魔宇髄は、確か嫁に連れ回されている頃だな

ここで、伊之助を連れて行けば必ず面倒事が起きる

善逸、炭治郎は尚更めんどくさい

 

となると・・・

 

「時透、どちらか副官章を付けて付いてこい」

 

 

 

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