ヒーローに助けられた者のお話   作:気まぐれプリンセス

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お礼!

一護にちゃんと力が戻ったかどうかを確認するため、ルキアが現世に旅立ってからはマユリの録霊蟲受信装置を一番隊に運び、大画面で観ることになった。

残った隊長格全員と、花太郎や弓親など一護と関わりの強い席官が映像の閲覧を許可された。

もちろん隼人は仕事でここにいる。

 

月島の力で一護の家族、友人の記憶が改竄され、銀城と一護だけが二人で月島からの逃亡、そして戦闘を続けていた。

その間もずっと、隼人は一護の霊圧を読み続けている。

 

 

「一護くんは完現術と死神の力を完全に融合させています。月牙天衝も虚化後の速度と変わらない・・・。信じられない成長速度だ・・・。」

 

 

後半の呟きは小さな声だったので誰にも聞こえなかったのだが、あまりの潜在能力に手放しで舌を巻く。

 

一方、初めて隼人の始解を見た平子とローズも、目の前で眼球を震わせる姿に異常だと気付かずにはいられなかった。

 

 

「(ねぇ、ハヤトの始解、あれどう思う?)」

「(味方であることが幸いやなァ。霊圧記憶して自由に記憶から出し入れ可能って、隼人が敵やったらオレ真っ先に潰すで。読まれたら色々と厄介やしなァ。脅威的やしあんなん眼ぇおかしなるんも納得や。卍解したらえらい事なるやろ。)」

「(皆よく平然としてられるよね。)」

 

 

尤もそれは隼人が始解する姿を何回も見ているために皆さして気にも留めないのだが、初めて隼人の始解を見た死神の中には、その性格とは真逆とも言える薄気味悪さに、ゾっとする死神ももちろんいた。

 

 

現世では、井上織姫と茶渡泰虎が一護を止めるために動き出し、一護を庇って銀城が月島の凶刃に倒れてしまう。

 

最後に現れた石田雨竜は、二人から離れた位置で矢を構える。

 

 

「黒崎・・・!解らないのか!!僕を斬ったのは、お前の後ろに居る奴だ!!!」

(!!)

 

 

刹那。

銀城空吾が本性を現し、石田の矢を弾き一護を斬りつける。

油断した隙を狙い、月島は石田の肩を斬りつけた。

 

ここから、隼人にとって盲点となった月島の能力が明かされる。

2回月島が能力で斬りつけた場合、()()()()

要するに、一護と接触した時点ですでに銀城は月島に斬られていたのだ。

 

 

「彼、月島に斬られてから一護クンのこと『黒崎』って呼んでたからね。やっぱりか。」

 

 

薄々勘づいていた京楽は瞬時に現状を理解し、諦めの混じった口調で呟く。

体調不良でこの場に浮竹がいないからこそ、京楽はドライな感想を放ったのだろう。

 

代行証を自らの剣に重ね合わせた銀城は、一護に突き刺した剣を伝って力を根こそぎ奪い尽くしてしまう。

まるで自分の力を全て奪われたかのような感覚に、隼人は思わず目を背ける。

 

 

「目を背けるな。しっかり見届けろ、隼人。」

「っ・・・はい・・・。」

 

 

狛村に注意され再び画面を見るも、降り始めた雨と同時に泣き叫ぶ一護を、画面越しに見ることすら辛く感じるのだ。

見ていられない。あまりに辛い状況を想像するだけで、全身が凍えるかのようだった。

俺の力を返せ。

まるで小さな子どものように何度も叫ぶ一護を見ていると、苦しくてこっちが泣きそうになってくる。

 

 

「いっ・・・一護、くん・・・。」

「お前が泣きそうになってどうすんだよ。」

「だって・・・だって!こんな辛そうな姿、見ていられない・・・。」

「霊圧読んでみろ。」

 

 

「俺には分からねぇが、そろそろ来る筈だぜ。」

「あ・・・。」

 

 

次の瞬間。

霊圧遮断外套を纏った浦原と一心が外套を取って姿を現し、刀を携えたルキアが後ろから一護に刀を突き刺した。

 

 

一瞬浦原と一心に対しても疑心暗鬼になってしまったのだが、ルキアの姿を見た一護は、ようやくたった今起きた出来事を理解したのだった。

 

 

「・・・終わったかの。」

 

 

死覇装を着た一護の姿を見た総隊長は、その姿を見届けた後すぐに会議場を後にする。

総隊長は、この戦いを見るまでも無いと認識したのだ。

 

 

「私も仕事に戻らせてもらおうか。」

「私も・・・失礼致します。」

「ほんならオレもお暇させて頂きますわ。」

 

 

砕蜂、卯ノ花、平子が隊舎に帰る意思を示したのをきっかけに、他の隊長格も続々と会議場を後にした。

 

 

「帰るぞ、隼人。」

「隊長・・・。」

「・・・、お前が泣いてどうする。」

「申し訳ございません・・・。何だか、嬉しくて・・・。やっと恩返しできると思ったら、嬉しくて・・・。」

 

 

軽く啜る程度の涙ではあるが、やはり一護が力を取り戻した瞬間は、隼人にとって感動の瞬間だったのだ。

ルキアや阿散井、日番谷や白哉などのように一護と強い繋がりを持っている訳ではないし、むしろ自分よりも平子やローズ、拳西の方が一護のことを十分に知っている筈なのだが、疎遠だとしても嬉しいものは嬉しいのだ。

 

それに、自分の力が一護に役立つのかもと考えただけでも、それはそれでナントカ冥利に尽きるではないか。と、いまいち纏まらず締まりの無いことを隼人は思い巡らせていた。

 

 

「気持ちは解らんでもない。儂も嬉しいぞ。鉄左衛門もそうであろう。」

「押忍!じゃが、泣く程ではありやせんなぁ。」

「うっうるせぇ!いいだろ別に!」

 

 

射場のツッコミで完全に涙は引いていき、いつも通りの平常運転にすぐに戻ることが出来た。

 

 

 

翌日。

 

 

「よう恋次!!」

「おう!」

 

・・・・・・、

 

「まてまてまてコラ一護!!なんで急に尸魂界(こっち)に来てんだよ!!」

 

 

昼休憩のためにいつもの定食屋にルキアを誘おうと歩いている道すがら、あまりにもナチュラルに一護が尸魂界に来ていてすれ違ったため、反応が一瞬遅れてしまった。

 

 

「ちょっと総隊長さんに用があってな。」

「はぁ?」

 

 

取り急ぎ地獄蝶を使って一番隊へと報告すると、午后1時に緊急で隊首会を開くことになった。

 

それは、余分に弁当を作りすぎたために仕方なく九番隊に赴いてトップ二人と一緒に飯を食べていた隼人の耳にもたまたま届いた。

ちなみに、射場は最近ほぼ毎日ちゃんと自分の弁当を持ってきており、狛村とはどうしても味の好みが合わないため、弁当を作りすぎた場合は大食漢の拳西と金が無く飯を抜くことが多い修兵のいる九番隊に行くことにしていた。

 

 

「一体何なんだ?急に。」

「さぁ。昨日戦って今日尸魂界に来るって、黒崎の奴足軽いっすね。」

 

 

と、適当な感想を述べていた二人とは対照的に、隼人は過剰な反応を示す。

 

 

「一護くん、来たのか!!あん時のお礼言わないと!!!」

「別によくねえか?やけにこだわるな。」

「そりゃこだわりますよ!!井上さんにはありがとうってちゃんと伝えたのに、一護くんに何にも言わないとか!男の名が廃りますよ!!」

「食いながら喋んないで下さい。飛んでくるのが汚いっす。」

「その癖早く直せよ。」

「何でそんな二人とも落ち着いているんですか!!」

「「お前(あんた)が異常なんだ(す)よ!」」

 

 

スパーン!と切れ味の鋭いツッコミが飛んでくるものの、やっぱり納得がいかない。

どうにも落ち着かない様子なので、これならもう直接会わせた方がいいと拳西は考えてしまった。

 

 

「もうお前うるせぇから隊首会終わったら一護に会ってこい。俺が引き留めといてやるから。」

「本当ですか!ありがとうございます!」

「いいから静かに飯食えバカ。」

「はーい!」

 

 

黙々ともぐもぐお弁当を食べきり、七番隊に戻って拳西からの電話を待つことにした。

 

 

1時間ちょっと経った頃。

 

伝令神機の着信が鳴り、画面には拳西の名前が載っている。

 

 

「もしもし!」

『隊首会終わったから来るなら早く来い。あいつすぐ帰るつもりだから時間ねえぞ。』

「了解しました!」

 

 

ぼちぼち喋った後電話を切り、事前に伝えていた射場に改めて暫く隊舎を離れる旨を伝え、大急ぎで隼人は一番隊へと向かって行った。

 

 

 

その少し前。

銀城空吾の死体を現世に埋めることが決まり、彼をただの死神代行だと認識した一護は、隊長格が続々と隊舎に戻っていく中である隊長に声をかけられる。

 

 

「一護。ちょっと時間あるか。」

「あぁ?何だ拳西か。一体何だよ。世間話か?」

「違えよ、俺じゃねえ。お前と世間話してえっつってる奴いてな。いいか?」

「お?あぁ。別にいいぜ。」

「ちょっと待ってろ。」

 

 

伝令神機を取り出した拳西は、すぐに隼人に電話をかける。

 

 

『もしもし!』

「隊首会終わったから来るなら早く来い。あいつすぐ帰るつもりだから時間ねえぞ。」

 

 

実際はすぐ帰るのかどうかは知らないが、そう言えば恐らく猛スピードで来ると目論見た。

 

 

『了解しました!ちゃーーんと引き留めといて下さいよ!!』

「お前筋肉つけてから瞬歩遅くなったからな。帰ってるかもしれねえぞ。」

『だっ誰がデブですか!だったら拳西さんの方が筋肉デブじゃ「いいからとっとと来いバカ野郎!!!」

 

 

勢いそのままに電話を切ったが、簡単に苛立ちは引いてくれない。

 

 

「相変わらずすぐキレんだな。」

「うるせぇ。イラつかせるあいつが悪りぃんだよ。」

「つーか誰だよ、わざわざ俺に会いてえって。」

「あぁ、まぁ、待ってろ。何つーか、事前に名前教えたらあいつ怒りそうな気がするからな。一回怒らせたらマジでうるせぇんだよ。」

 

 

それは親である拳西のDNAをしっかり受け継いでいるからというのは、本人の全く知る由のない話である。

現に一護も(あんたも十分怒ったらうるせえぞ・・・。)と考えはしたのだが、口に出さずにいる程だ。

 

 

「知り合いか?100年前の知り合いでもいたのかよ?」

「まぁ、そういうのもきっと、あいつが言いたがるだろうし、待ってろ。」

「あ?一体どんな奴「じゃーーーーーん!!!!!」

「うーーーーーーーーっっ!!!!!」

 

 

瞬歩の着地位置を間違えてしまったせいで、一護の目と鼻の先に着地し大声を上げたため、一護はびっくりして尻餅をついてしまう。

 

 

「着地成こ・・・って、ごめんね!!大丈夫か!」

「あぁ、別に・・・って・・・、」

 

 

「あんた、誰だよ?」

「え?」

 

 

ぽかんとした隼人は、以前一護と会った時とは自分の姿が全くもって違うということを忘れており、それを瞬時に思い出す。

 

 

「何だよ忘れてんのか。だったら別に名前言っても良かったな、は「あーーー!!ダメですダメですダメです!言っちゃダメですよ!って、そうだ!!さてここで問題です!僕は一体誰でしょうか!!」

 

 

やってる事が観音寺に似てきていることは、全くもって自覚が無い。

突然問題を出す等めまぐるしい行動をする目の前の男に、一護は完全に困惑してしまう。

というか、完全に嫌な顔をしていた。

 

 

「あーーー誰だっけな・・・。あれだ、飯島さんだろ。」

「ぶっぶーーー!!飯島って苗字の死神は僕の知り合いにはいませーーん!」

「じゃあ田所さんか。」

「ぶっぶーー!!って!!!一護くん適当な苗字出してるでしょ!!!真面目にやれよぉ!!そしてそのカオ!完全にメンドクセェこいつってカオしてる!!人に向かってそんな顔してはいけません!」

「何だよこいつマジで今までにないタイプの人間だなメンドクセェ。」

「酷い!ちょっと遊び入れたつも「つーかいい加減あんた誰だよ。」

「お前いい加減名乗れ。」

 

 

二人から苛立ちのオーラを感じ取ってしまったので、そろそろ潮時か。

 

 

「しょーがないですね。あんまり見せたくないけど。」

 

 

まるで印籠のように護廷十三隊所属の顔写真付き証明書を提示し、一護にしっかり名前を伝える。

写真はまだ更新していないため、昔の地味な姿で収められている。

 

「この際自分で言っちゃいますが、劇的なイメチェンを果たしました!口囃子隼人でーす!お久し振り!!」

「・・・。」

 

 

 

「うえええぇぇぇぇぇええぇぇええぇええええぇぇぇえ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

確か口囃子とかいう死神は、藍染に直接やられ、瀕死の状態で倒れていた血だらけの死神だったはずだ。

その時は、こんな垢抜けたイケイケボーイではなく、花太郎以上に地味とも言える程の見た目であり、髪型ももっさりしており、喋り方や雰囲気も大人しそうな印象だった。

証明書の見た目は、地味そのものだ。

 

浮竹に代行証を渡された時も、ちょっとだけ話しかけられはしたのだが、正直こんな地味な死神がいたのか、位にしか考えておらず、特に気にもしなかったのだ。

 

それが、今となってはこれだ。

 

 

「やべえな・・・人って、こんな変わるんか・・・。」

「そりゃあ色々あったからね。」

「で?そんな変わったあんたが俺に何の用だよ。」

「あぁ、あのね。」

 

 

「あの時助けてくれてありがとうって、ずっと言いたかったんだ。」

 

 

何だそれだけかよ。と気の置けない友人や仲間には遠慮する所がある一護ではあるが、今回はそんな真似はしなかった。

その言葉を発した時、さっきまでの騒がしい雰囲気ではなく、以前の大人しいというか、少し弱々しくすら感じる心の雰囲気を感じ取ったからだ。

浦原から、あの時倒れていた死神は5ヶ月もの間昏睡状態だったと聞かされており、起きてからも死神復帰には時間がかかったことは想像に容易い。

その時には既に死神の力を失っていたので顔を見ることも出来なかったのだが、一応一護なりに話を聞いた時は心配もしたのだ。

 

自分が藍染と最終決戦をした後、1ヶ月眠っており、何となく共感できた気がしたからだ。

 

 

「本当にありがとう。だって一護くんがいなかったら僕死んでたし。」

「・・・そういや、似たようなことケイゴとかも言ってたな。あんたがいなけりゃ俺達死んでたって。」

「ケイゴ・・・?って、あ、あの時の!皆大丈夫!?元気にしてる!?」

 

 

現世の一護の友人については一時期記憶から抜け落ちていたのだが、この前井上に会った時に写真を見せてくれて一気に思い出した。

皆元気そうに成長しており、隼人にとっても守った甲斐があった。

 

 

「フツーに学校行ってるぞ。口囃子さんの事心配してたから、あっちで元気にしてたって伝えとくぜ。」

「是非よろしく頼むよ!」

 

 

ぱああっを顔を輝かせる様は明らかに年相応ではなく、妹の遊子を見ているような気分になってしまう。

こんなに表情豊かだったのかと思うと同時に、一護はこっちの姿の隼人の方が面倒ではあるがとっつきやすいと感じていたのだった。

 

これで終わりかと思ったが、そうでは無かった。

 

 

お礼の言葉を言ってる最中から、隼人は一護の成長を見てある推測を立てた。

 

 

「そういえば一護くんってさ。」

 

 

「井上さんの事どう思ってんの?」

 

 

瞬歩で一護の隣に移動し、悔しいが背伸びして耳元で囁いた。

数年前の一護は今の隼人よりも背が低かったのだが、今では完全に抜かされており(というか拳西よりもでかい)、ちょっと癪に障ったのもあって悪戯心が湧いてしまった。

 

 

顔を見ると、ほんの僅かだが赤くしていた。

 

 

「別に、ただの友達だよ。」

「へぇ~~トモダチ。トモダチかぁ~~。」

 

 

「全く~。そんなイヤらしく成長しちゃって。実際はもう付き合ってて試合済ませちゃってんじゃないの?」

「なっ!!!あんた何だよ急に!!」

 

 

イヤらしく成長。試合を済ませる。何だかちょっぴり匂わせた表現を多用する隼人にまた別の意味で困惑し、一護は顔を真っ赤にしてしまう。

 

やっぱりまだまだ子どもで甘ちゃんの一護をイジるのが面白く思えてきた所で、思わぬ形で水を浴びせられる。

 

 

「気にすんな。隼人は去年一丁前にフラれてるの引き摺ってるだけだ。」

「はぁっ!?!?引き摺ってませんから!!!」

「へぇ~。相手誰だよ。」「京楽さんのトコの女副隊長だ。」

「あぁ~あの人か。あんたそういう顔好きそうだもんな。」

「こっこここ根拠の無いことを言わないで欲しいな!!」

 

 

さっきの一護の比べ物にならない程顔を真っ赤にしている隼人は、自分では決して認めないが、周りからしてみれば未だに失恋を引き摺っているようにしか見えない。

1年経っても未練タラタラなあたり、恋愛経験が少ないことは一護にもすぐに分かってしまったようだった。

 

とまあこの調子で結局世間話になってしまったが、最後に一護はどうしても疑問に思った点があった。

 

 

「そういや、何で口囃子さんは拳西と知り合いなんだよ。現世で仲良くなったんか?」

「ノンノンノン。そんな簡単な関係じゃないよ。実はそれには巨大海溝よりも深い事情が「150年以上前に流魂街で拾って俺が育てたんだよ。一応俺がコイツの父親だ。」

「マジか!!拳西子持ちかよ!」「あーー!またそうやって拳西さんは!!」

 

 

せっかく自分で言いたかったことを拳西に先に言われてしまい、怒り心頭の隼人はまくし立てこそするものの、どうせ聞く耳を持たれていないことは分かっているのですぐに黙ってしまう。

 

 

「150年前ってことは、100年もずっと親に会えなかったのかよ。大変だったな。だからあんなに静かだったんか。」

「でも今こうして一緒に仕事出来てるから、何にも問題無いよ。昔望んでいた形とはちょっと違う所もあるけど、充実してるし大丈夫。」

「うるせえのはどうかと思うけどな。」「全くだ。」

 

 

一護と拳西の毒のある相槌にまたイラっとするものの、ちゃんと抑える。

 

 

「一護くんや井上さんのおかげで今の生活を手にできたんだから、本当にふたりには感謝しかないよ。ありがとう!井上さんと上手くいくといいね!」

「うっうるせえ!!もう帰る!!」

「皆に僕のこと伝えといてくれよーー!」

「1年前の失恋引き摺った痛い男だって伝えといてやるよ。」

「やめろ!!それだけはマジでやめろ!!!」

 

 

元気であることは十分証明できる内容なのだが、面目が保たれないので絶対に伝えないでいてほしいものだ。

 

 

ちなみに一護が現世に帰り、学校に来た時に皆に隼人のことを伝えると、その人間臭い言動が却って皆を安心させたようだった。

 




これで死神代行消失篇は終了です。
この話のメインは最終話の一護と隼人の対話です。
ある意味これを書くためにこの篇があると言っても過言ではないです。
ここで交流したことによって、後々何かが起こるかもしれなかったり・・・?

また、これは個人的な解釈の話ですが、死神代行消失篇の時点で、一護は織姫に対してほんのりと友達以上の気持ちを既に抱いていたのではないかと考えています。
木登りの要領で柱から降りてきた織姫を心配したり、あっさり家に入れちゃうあたり、以前と比べて一護の視点に変化があるのではと勝手に思っています。
なので、ここでの一護はツッコまれたらちょっと動揺する程度には既に織姫に対して特別な感情を持っていることになっています。あくまでもここでの一護はです。原作に関しては皆さんの解釈に委ねます。色んな解釈があるのが面白いんですよ。笑


ちなみに僕は、別に一護と織姫の結婚やルキアと恋次の結婚に対して何の不満もありません。良かったねって感じで最終話を読みました。


千年血戦篇ですが、戦闘やストーリーでいつも以上に試行錯誤を色々している内に全然書けていない状態になってしまったため、しばらくお待ちください。
この際第一次侵攻、修行、第二次侵攻、霊王宮突入の4部作でシリーズ連載にしようと考えています。
一篇まとめて書き終わった段階で順次投稿していくことにしました。
かなりゆっくりになるので、気長にお待ち頂けたら幸いです。
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