花咲川の異空間   作:ノッキー

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目を覚ました私が見た風景はこころの家の玄関に似た場所だった。それと言うのも、こころの家の玄関ではあるものの、私が見慣れてる玄関ではなく、こうポップで現実味の無いものとなっていた。細かく言うと、壁はピンクに染まっており、玄関もミッシェルを基調とした彫刻が施されている物になっていた。

 

「なに……ここ……」

 

『その場を動かないで、私』

 

またこころなんかしたのかと困惑している私に突然私の声に似た声が聞こえてくる。それに驚いて周りを見るが誰も居なかった。

 

「誰!?」

 

『今は答える必要はない、とにかくここは危ないから逃げたほうがいいよ』

 

また声が聞こえてきて、それが頭の中から聞こえている事に気づき更に混乱する。

 

「ちょ、なんで頭の中って逃げるって……待って私の理解が追いついてないの!なにがどうなってるの!」

 

『それも、今は説明できない!とにかく、私が指示をするからそれに従ってここから逃げて!お願い!警戒がまだ甘いうちに逃げて!』

 

必死になっている声に、少し冷静さを取り戻した私はわ、わかりましたと答えると、ありがとうと頭の中の声がお礼を言ってくる。そして、頭の中の声の指示に従い弦巻家から出た私は街に出る。街も街で、私が知ってる街とは程遠い存在となっており、そこら中にミッシェルの置物が置いてあったり、ハピハロの張り紙がピンク色になった建物の壁に貼り付けられていた。そして、道路上に歩いている人を数名見つける。

 

「あれは……人!!」

 

『待って!安易に近付かないで!物陰に隠れて!』

 

人を見て駆け寄ろうとした私に対して頭の中の声が静止を掛けて来たので私慌てて物陰に隠れる。すると、どこからともなくパトカーが現れたかと思ったら道路を歩いていた人達を囲むように止まり、中から白い仮面を顔に装着している黒い人型の警察官が出てくる。

 

「なに……アレ……」

 

『あれは、シャドウ、本来は知る必要の無い存在ーーー』

 

出てきたその黒い人型の警察官は、囲まれて中央で怯えたいる人の首を掴み上げる。そして、無造作に首を掴み上げた人の胸に手を入れるとピンク色の宝石を取り出し気を失った人をその場に落とす。

 

『ーーーそしてバレるとあんな感じでネガイを取られるからバレないように移動して』

 

わかったと答えた私は、その声に導かれるがままシャドウの視線に入らないように移動して、CIRCLEの前まで来る。

 

『ここが安全な場所、そこの緑色の渦から元の世界に戻れるよ』

 

「わかりました、その、ありがとうございます」

 

その言葉に対して私は感謝の言葉を言って、その渦の中に入る。そこで、あっとなって頭の中の声に向かって質問を問い掛ける。

 

「そう言えば結局あなたは何者なんですか」

 

『我は汝、汝は我……いつの日か相見えようーーー』

 

そう言って頭の中の声は聞こえなくなり、私は無事に現実世界に戻ることが出来たのだった。

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