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金髪の髪の青年に急に声をかけられた私は少し困惑していた。え、変な世界って、アレだよね、私が3ヶ月前に飛ばされたあの変な世界のことだよね……でも、なんで?っと質問の意図がわからず私は思わず首を傾げてしまう。
「あーその、なんだ、急に変なこと言ったかもしれねーが、教えてくれねーか、もしかしたら俺らにとっては重要な事かもしれねーから」
私の反応に対して金髪の青年は難しそうな顔をしながらそう言ってくる。だが、私的には、そう言われてもこの話を信じてくれるの……っと話していいか躊躇していると何かを察したのか、青葉さんが突然、ふっふーと得意げな笑みを見せて立ち上がる。
「モカちゃん達はこれから練習あるからお先に失礼するよ〜、いこ、蘭」
「え、あ、うん、それじゃぁね、奥沢さん」
青葉さんに言われて美竹さんも立ち上がる。
そして、え、ちょ、待って一人にしないで!っと言う私を他所に、二人はギターを持ってCIRCLEに行ってしまう。
「え、えーと、その、なんかすまねぇな」
それを見た金髪の青年が申し訳なさそうに謝ってくる。多分、青葉さんは自分達が居るから話難いと思って気を利かせてどいてくれたらしいけど、正直に言うとありがた迷惑です!っと思いながら私は首を横に振る。
「あーいえ、気にしないでください」
一人残された私がそう言うと、金髪の青年となんとも言えない微妙な雰囲気になる。そして、この空気どうしようと思っていると青年が来たデーブル席に座っていたオレンジ色の髪の女性があちゃーと声を上げる。
「威嚇してどうするんだ!竜司!!」
「え、ちょっ待て!俺は威嚇してねーぞ!」
その言葉に対して、金髪の青年がそのテーブルの方を向いてわざとらしく腕を上下に振りながら抗議をする。すると、金髪ツインテールの女性が持っていた飲み物の底を私達の方に向けてくる。
「でもさー、竜司って声でかいから、それが威嚇に取られたんじゃ無いの?」
「だーかーらー威嚇してねぇよ!つーか、俺の声でけーんだから、お前らの場所からでも聞こえてただろ!」
それに対して、うん、聞こえてたと黒髪の青年が淡々と答えると、やっぱ聞こえてるじゃねーか!っと金髪の青年が絶叫する。その一連の流れがコントっぽくて私は思わずクスッと笑ってしまう。
「あ、笑ってるぞ、その子」
「はぁ?あ、本当だ」
オレンジ髪の女性に指摘されて、金髪の青年がこちらを見る。それに対してどうにかして笑みを抑えながらご、ごめんなさいと言って私は言葉を続ける。
「その、やり取りが面白かったので笑ってしまいました、別に馬鹿にしてるわけでは無いです」
そう言うと金髪の青年は何も言わずにふっと笑みを返してくる。そして、つーかさー席空いたしこっち来いよ!っと金髪の青年が一緒に居た人達に向かって言う。それに対して金髪の青年と一緒に居た人達が立ち上がりこちらに来る。
「お邪魔するねー」
「竜司が迷惑かけてごめんな」
そう言いながら、目の前の席にオレンジ色の髪の女性と右手の席に金髪ツインテールの女性、そして、黒髪の青年が空いている席に座る。
「……ってちょっと待て!俺の座る場所は!?」
一人座るタイミングを逃した金髪の青年がそう言うと、にゃーん!っと黒髪の青年が持っていたバックの中に居た黒猫が鳴く。
「だーかーらー威嚇してねーつーてるだろ!」
突然金髪の青年が抗議の声を上げる。それに対して私が、あれ、今誰か話してましたっけと言いつつ首を傾げる。すると、にゃーんとまた黒猫が鳴き、あ、すまない、何でもないと金髪の青年が私に向かって言ってくる。そして、その金髪の青年を金髪ツインテールの女性がジド目で見る。
「竜司、流石に今のはダメでしょ」
「うぐ……それは、否定できねぇ……」
金髪ツインテールの女性の言葉に、金髪の青年がガクッと首を折りしょげる。それを見て私は苦笑する。そして、なんか、この人達になら話してもいいかなぁと私が思い始めているとオレンジ色の髪の女性がふっと笑みを浮かべる。
「さて、なんだかんだみんなで話聞く流れになったけど、先に自己紹介ようか、お互いの名前わからないのに話するのも酷だと思うしな」
そのオレンジ色の女性の提案にその場にいる人達が全員頷く。それを確認したオレンジ色の髪の女性が真っ先に手を上げる。
「私は佐倉双葉だ、よろしく」
次に、右の席に座っていた金髪の女性が私に向かって手を振ってくる。
「私は高巻杏よ、気軽に杏って呼んでいいよ」
そして、立っていた金髪の青年が自身の事を親指で指しながらドヤ顔をする。
「んで、俺は、坂本竜司、そこに座っているのがリーダーとモルガナって言う猫だ」
ニャァ!っと黒猫が威嚇する声が聞こえ、リーダーと呼ばれた黒髪の青年がよろしくなと言って手を差し出してくる。
「私は、奥沢美咲って言います、よろしくお願いします」
そう言って私は差し出されたその手と握手をすると、リーダーはふっと笑う。そして、リーダーと握手し終えると、坂本さんがよしっと言って言葉を続ける。
「よし、自己紹介も終わったし、さっきの話の続き教えてくれないか」
「わかりました、ただ、その前に、皆さんに一つ聞いておきたいんですが、多分、これから私が話す内容ってかなり現実離れしてると思うんですが、それでも良ければ話しますけど……」
不安そうにしながら私がそう言うと、クスッと高巻さんが笑みを浮かべる。
「そこについては心配しないでいいよ、全部信じてあげるから」
そう言って高巻さんは私の目をじっと見てくる。高巻さんの目は青く、それこそ青空や綺麗な海を連想させるような色をしていた。それと同時に私にある種の安心感を与えてくれる。そして、気付いた時には、三ヶ月前にあった事を話していた。親友であるこころとEMMAで友達登録したら突然、視界が暗転して気付いた時にはあの変な世界に居た事、そして、頭の中に聞こえた私の声と同じ声の何者かに導かれてCIRCLEに着いたら無事に現実の世界に戻れた事……その事を全てを話す。
「……こんな話、信じじられますか?」
「え、えぇ、話自体、信じてあげれるけど……」
一通り話し終えてその場にいた人達に聞くと私以外の人達は全員驚いた顔をしていたものの高巻さんが頷き返してくれる。そして、目の前で唾を飲んだ佐倉さんが鼻息を荒くする。
「いや、すげー、一般人なのにジェエルから帰還できたとか何者なん、いや、そもそもの話なんで一般人なのにジェエル内で活動できたんだ、それにその声はもしかして……」
独り言を言い始めた佐倉さんを他所に坂本さんが面倒臭そうに頭を掻く。
「とにかく今の話からすると、美咲が言ったこころっていう友達が今回のジェエルの[[rb:王 > キング]]って事なんだよな」
その言葉に対して、私以外の他の人達が頷き返す。その一方で私個人的には理解できない言葉が何個か上がっており、思わず腕を組んで眉間にシワを寄せて頭を傾げてしまう。
「美咲、どうしたの、納得が行ってないような顔になってるけど」
「いや、あのーすみません、さっきから話してる中でジェエルやらキングやらが話に上がってますが、今一なんの話か分からなくて……」
それを見た高巻さんに聞かれて、私はそう答える。すると、あーっと高巻さんは私から目を逸らして頭を掻く。
「そう言えば、私達の正体まで明かしてなかったね……どうする、ジェエルの事も知っちゃってるし正体明かしちゃう?」
「んー別に正体明かすのはいいけどさ、せめておいなりとかと合流してからにしないか、説明する上でもう一回ジェエルに行かなきゃいけなくなるかもしれないし」
佐倉さんのその言葉に対し、頭を傾げている私以外の人達が頷き返すのだった。