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彼らが怪盗団だと聞いた私は情報過多になり、混乱状態になってしまった。その為、情報を整える為に、私と怪盗団の皆さんはグニャっと言う感覚共に一時的に現実に戻ってきていた。
「……訳がわからない……ほんっと何がなんだか訳がわからないです」
「まぁ、最初はそんなものだ、慌てるなよ」
ソファの背もたれに寄っかかった私は天井を見上げながらもそう呟くと、机が置いてある方からモルナガの声が聞こえて来る。
「あーうん、そうだね……」
そう言いながら私はモルガナの声が聞こえてきた机の上を見る。机の上には黒猫とスマホスタンドしか置いてなかった。誰が私に話しかけてきたのか訳がわからず、思わず目をパチクリさせてしまう。そんな私を見ていた黒猫が口を開ける。
「どうした、美咲、急に黙って」
そして、その猫がモルガナの声で私に向かって日本語で話しかけてきた……え? 待って訳がわからない……って猫が話してる!?
「うぇぇ!? 猫が喋ったぁぁぁ!?」
「吾輩は猫じゃない! モルガナだ!!」
私が大声を上げると黒猫が威嚇するようにそう言ってくる。でも、モルガナって言うとあの二足歩行をするあの猫に似た生物だったよね……待って、頭の理解が追いつかない……
「え? え? どゆこと??」
説明を求めて周りを見ると、えーとね……っと机越しに正座して座っていた新島さんが口を開ける。
「美咲自身が猫が喋ると言う事を認識世界で認識してしまったからこちらの世界でも猫が話す内容が理解できるようになってしまったのよ」
「だーかーらー吾輩は猫じゃない!」
新島さんの方を見てまた黒猫……とも言い、モルナガがそう威嚇するように声を上げる。その一方で私は新しか出てきた単語に首を傾げていた。
「認知……世界?」
「認知世界ってのは、今さっき行った変な世界の総称だな」
少し呆然としている私に対して一人用のソファーに座っている佐倉さんがそう説明してから言葉を続ける。
「それと話をややこしくする前に諸々説明させてくれ、まずはジェイルのことなんだが……」
そう言って佐倉さんは私が前から気にしていた単語の一つであるジェイルの説明をしてくれる。話を噛み砕くと、ジェイルと言うのは先程や三ヶ月前私が飛ばされた時に行った変な世界の名前の事だった。他にもパレス、メメントスとか言う他の世界も存在しているらしく、それを総称して認知世界と呼んでいるらしい。ただ、ジェイルとパレス、メメントスは別の存在だから気にしなくていいと言って、そこで佐倉さんは一旦話を切ってくれる。それから佐倉さんは私の方を向き、話ついてきているかと聞いてきたので頷き返す。
「ならよし、それで、次に[[rb:王> キング]]についてなんだが、簡単に言えば、そのジュエルを君臨している存在の事なんだ、私達は王と書いてキングと呼んでるぞ」
そう言って、佐倉さんは話を続ける。そして、その[[rb:王> キング]]が君臨しているジュエルに[[rb:王> キング]]のオトモダチキーワードを入力し、無理やり人々を召喚して、ネガイを奪い改心させて王の狂信者にさせてしまう力があるっと佐倉さんが言ったところで私は首を傾げてしまう。
「ジュエルに人々を召喚する? ネガイ? 人々を改心させる? どういう事ですか」
「えーとな、本来、オトモダチキーワードを入力した一般人はジェイルの世界に意識は持っていかれなくて、無意識下の人格、私らはシャドウって言ってるんだが、そのシャドウがジェイルに召喚されるんだ、そこで警察官に似たシャドウにネガイを奪われてしまってジェイルに監禁さてれしまい洗脳されてしまう事を改心と呼んでるんだ」
私の疑問に対して佐倉さんがそう答えると、私は合点が行ってあーっと声を出す。それと言うのも、つい三ヶ月前、私が見た風景と合致していたのだ。その反応を見た、佐倉さんはうんうんと首を縦に振る。
「っとまぁ、ここまで話たけど、理解できたか?」
「え、あ、はい、大体は、あの変な世界がジュエルって名前で、こころはその[[rb:王> キング]]に選ばれたって事でいいんですよね……」
あぁ、そう言う事だっとソファーの後ろに立っていた喜多川さんが頷いてくれる。それを確認しつつ私は言葉を続ける。
「それで、その[[rb:王> キング]]を止める為に貴方達、怪盗団が私達の街へ来たっていう事でいいんですよね」
「その通りだな」
私の隣に座っていたリーダーがそう答えて頷いくと、私は視線を下に向けて少し情報を纏める。話を一通り聞いて、どうしても一つ、一つだけ納得のいかない事があった。
「その、こころがそういうのに手を染めるとは思わないんでますよね……」
「どうして、そう言えるの」
リーダーの奥に座っていた奥村がそう聞いてくる。それに対して私は視線を上げる。
「こころって、私が所属しているバンドのリーダーをやってるんですけどいつも健気で元気が良くて、世界を笑顔にする! って言ってるこころが、そんなものに手を染めるとは思えなくて……」
そう言いながら、私は家の中にあった壁掛け時計を見て、あっと声を上げる。そう言えば、この後用事あったの忘れてた。
「ヤバイ!! 私これから屋外ライブあるの忘れてた!!」
私のその言葉に、その場にいる一同の驚く声が重なるのだった。