孫悟飯が強くなることに意欲的ならば   作:naonakki

6 / 19
お気に入り登録していただいた方ありがとうございます!

感想もたくさんいただいて非常に嬉しく、モチベーションに繋がっています!
(返信が遅いのはご容赦を……)

それから誤字脱字報告して頂いたかた、非常に助かります!ありがとうございます!!




第6話 修行開始

 ラディッツが地球にやってきてから、3カ月が経とうとしていた。

 

 僕はピッコロさんの指導の下、体づくりに没頭していた。

 

 場所は元の世界と同じで、人工物が一切ない大自然とそこに住まう獰猛な獣たちだけの世界だ。

 それにしてもこの場所も懐かしいな……、あの時は食料も禄に調達できずに苦しんだんだよね、なぜか崖の上に登ってしまったこともあったっけ……そういえば、あの時はどうやって崖から降りたんだっけ?

 

 周りをゆっくりと見渡しながら、そんな風に思い出に浸っているとピッコロさんが空から降りてきて

 

 「よし、そろそろ休憩にするか。」

 「はい!」

 

 ここに来て3カ月、ピッコロさんの適切なトレーニングメニューのおかげでかなりの力が身について来た、気もかなり増えてきている実感がある。

 今だったらフルパワーを出してもすぐにへばるようなこともないだろう。

 そして何よりピッコロさんとも徐々に打ち解けてきた。

ちょっとした会話位なら応じるようになってきたのだ、やはりどこの世界でもピッコロさんはピッコロさんなのだと実感できた。

 

 そして、3カ月ということは、そろそろブルマさんに依頼していたものも完成している頃だろう。

 そのブルマさんに依頼しているものこそ、ベジータさん達を迎え撃つための秘策なのだ。

 確かに僕はこの3カ月かなりの力を身に付けた、だがそれでもベジータさんには遠く及ばないだろう。

 このまま修行を続ければ、もしかしたらベジータさんと互角程度の力は身に付けることはできるかもしれない。

 しかし確実ではない。それに全員が生きるという目標がある以上、互角ではだめなのだ。ベジータさんを圧倒的に上回る力が求められる。

 

 

 

 ……今頃皆はどうしているだろうか?

 

 3カ月前に、ピッコロさんからベジータさん達が来ることが知らされてから皆は、元の世界と同様に修行に取り組んでいる。クリリンさん、天津飯さん、餃子さん、ヤムチャさん、ヤジロベーさんは神様の元で修行を行っている。

 そして、父さんはというと、意外だったというか、嬉しい誤算であったのだが、

 何と、界王様の元で修業を行う為に天界へいっているのだ。

 てっきり僕は、死んでいないと界王様には修行を見てもらえないと思い込んでいたのだが、事情を知った神様が父さんに界王様の元へ行かないかと提案してくれたのだ。

 どうも、界王様のところへ行くのに生死の是非は問われないようだ。必要な資格は、善の心、これまでの実績(世界を救ったとか、そんな感じの実績が問われるみたい)、そしてある程度の実力だとか、当時その基準をクリアしているのは父さんだけだったようだ。

 当然、父さんがこの話に食いつかないわけもなく、二つ返事で承諾。

 父さんが、界王様の元へ行くというのは、ベジータさん達と戦う際にかなり大きな戦力になってくれるということを意味している。

 これで僕も力を身に付ければ……

 

 ―1人の犠牲を出すことなく、ベジータさん達を追い返すことができる―

 

 油断は禁物だと分かっているがどうしてもそう思わずにはいられなかった。

 父さんにも帰る時にかかる時間も考慮するようにしつこく伝えたから元の世界の様に、ベジータさん達の到着に遅れることもないだろう。

 

 すべては、順調だと思った。

 一番苦労したのは、修行をしたいと母さんを説得することだったかな……。

 母さんに父さんみたいに強くなりたいという意思を伝えたのだが速攻で却下された。

 しかし僕は、諦めずに勉強も頑張るからと再度交渉。

 結局、毎月テストを行い、そこで満点を出せたら修行を続けてもいいという条件付きで何とか母さんが折れてくれた。

 ちなみに、一年後に強力な敵が来るから、それに対抗するためにピッコロさんに修行を見てもらっているということは秘密だ、これを言えば絶対反対されるだろうから。

 ちなみに父さんが修行をすることについては特に何も言っていなかった、諦めているのだろう。

 

 まあ、何はともあれ明日ブルマさんのところへ行ってみよう。

 修行はそこからが本番だ!

 

 

   

~3カ月前~

 

 「くっ……これで、二人も地球にやってきてくれる。」

 

 スカウターの通信が切れたことを確認したラディッツは、苦しそうにそう呟いた。

 最初、自分を地球からこちらに合流するように命令したベジータだったが、ドラゴンボールのことを報告すると、考えが改まったようで逆にベジータ達がこちらにくることになった。

 

 亀ハウスから最も近い陸地まで、海に潜る形で死に物狂いで逃げ延びたラディッツは、地面にその体を寝かせ、体に少しでも負担をかけまいと休息をとっていた。

 先の戦いでボロボロになった己の体を見て、未だに信じられないという考えが頭から抜けきれない。

 

……まさかカカロットのガキにあそこまでの戦闘力があったとは。

最後のあいつの攻撃の瞬間、戦闘力が2000を超えていた、直撃していたら間違いなく死んでいただろう。

 

……くそっ!!

 

 自分が情けなかった、ナッパとベジータにも弱虫ラディッツなんて言われて馬鹿にされて育ってきたが、どこかで二人は自分よりも才能がある上級戦士だからと、言い訳できていたのだ。

 しかし、カカロットのガキはどうだ?

 同じ下級戦士の血筋であり、さらに4歳だか5歳程度のくせに戦闘力を完全に上回られ、殺されかけた……。

 

 しかし羞恥と自分への怒りが自分を襲うと同時に一つの可能性が思い浮かぶ。

 

 カカロットのガキであんな戦闘力を持つことが出来ているのならば自分だって今の自分の力を大幅に超えるような力を手に入れることができるのではないか? と。

 

 ……俺と奴とでは、何が違った?

 

 先ほどのカカロットのガキとの戦闘を思い出してみる。

 正直、体術においては、戦闘力の割には物足りなさを感じていた。

 というより、どこかぎこちなかったというのが表現としては合っているかもしれない。

 そのぎこちなさの正体は分からないが、では、なぜ体術では後れを取っていなかった自分が負けたのか?

 

 ―戦闘力のコントロールができるかできないか―

 

 その答えにたどり着くまでにそう時間はかからなった。

 そう、自分とカカロットのガキで圧倒的に異なっていたのは、そこだろう。

 ポテンシャルとしての戦闘力が同じレベルでも、それを自在に操ることができるのとできないのとでは、攻撃力に比較にならないほどの差ができる。

 

 カカロットのガキにできて俺にできないわけがない

 

 そこからラディッツは、動けない代わりに一日中己の中にある戦闘力をコントロールすることに集中した。

 

 

 

~3カ月後~

 

 苦労したのち、ようやく戦闘力のコントロールを習得したラディッツは、自分の生存がばれないように戦闘力をほぼ0にした状態で地球中の様子を伺っていたが、その表情は驚愕によって包まれていた。

 

 ……な、なんだこれは。

 地球中でどんどん力をつけていくやつが一人や二人じゃないぞ!?

 特にこの莫大な戦闘力の持ち主は、間違いなくカカロットのガキだろう。

 

 スカウター越しでは感じることのなかった圧倒的なパワーに鼓動が早なり、冷や汗が体中から噴き出てくるのを感じる。

 

 ……この戦闘力、間違いなく既にナッパを超えている。

 まだ、あれからたったの3カ月だぞ??

 戦闘力を読んでいると分かる、恐らくカカロットのガキは修行を行っているのだろう。

 しかし、ただの修行だけでここまで強くなっていくのだろうか?

 自分だって、戦闘力のコントロールができるようになったし、3カ月前の戦いから体の傷も癒え、以前より強くなった自覚はあったが、それでも今のカカロットのガキには一瞬で殺されてしまうだろう。

 また俺はカカロットのガキに負けるのだろうか?

 

 ……。

 

 しばし、考えた後彼は決断した。

 

 ―自分も修行を行うと―

 

 ラディッツは、なるべく自分の気配が察知されないように戦闘力を抑え、自分の宇宙船ポッドがあった場所まで行き、静かに地球を去った―別の星で修業を行う為―。

 

 見ていろ、カカロットのガキ……。

 必ず強くなり、復讐してやる。

 

 結局、再びベジータ達と共にやってくるその日までラディッツの生存に気付いたものは誰一人もいなかった。

 

 

 

 「ブルマさーん!!」

 

 僕はピッコロさんと共に西の都にあるカプセルコーポレーションまで来ていた。

 ちなみにピッコロさんは正体がばれて騒ぎにならないように、深めのフードを被る形で変装をしてもらっている。

 久しぶりの自然以外の人工物に懐かしさを感じていると、ブルマさんがすぐに玄関まで迎えに来てくれた。

 

 「悟飯君っ! ……それとピッコロ、もね。」

 「ふん、なんだ? 言いたいことがあるならはっきり言ったらどうだ?」

 「まあまあ二人とも落ち着いてください。それよりブルマさん例のものは完成していますか?」

 

 会った瞬間、不穏な雰囲気を漂わせる二人の仲裁に入り、そう会話の流れを誘導する。

 

 「ん? ああ、あれね! ちょうど昨日完成したわよ! 苦労したんですから!」

 

 ブルマさんは、案内するわね、と、僕たちをそこへ案内してくれた。

 

 「あら悟飯君? 尻尾は切っちゃったの?」

 「ええ、ない方が慣れていたので。」

 「……え? でも今まではずっと尻尾があったんじゃないの?」

 「あぁぁ、えっと、あの、なんというかその……」

 「ふ~ん、まあいいけれど。」

 「あはは……」

 

 危ない……こういうところも気を付けないとな。

 

 そんなことを思っていると、ブルマさんが歩みを止めてこちらを振り返り、

 

 「はい、これよ!」

 

 案内された先は、カプセルコーポレーションの庭であり、そこに頑丈であることが分かる材料で構成された卵形状の建物であるそれは、

 

 「3カ月前に悟飯君に依頼されていた、重力室よ!!」

 

 つづく

 

 

 

 ~おまけ~

 

 「ひええ、一体この道はどこまで続くんだ!?」

 

 悟飯や、ラディッツが行動を起こしている中、悟空は蛇の道をひたすら走っていた。

 しかもお腹が減って死ぬのを防ぐために、大量の食糧が入った自分の何倍も大きい巨大なリュックを背負いながら。

 




第6話読んで頂いてありがとうございます!

というわけで修業が始まりました!
ここから先を書くのがたのしみです!

というわけで、今後の悟飯の活躍を見守って頂ければ、と!

また、おかしいなとか、指摘ポイントあれば言って頂けると嬉しいです!

では、また次話でお会いできることを楽しみにしています!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。