孫悟飯が強くなることに意欲的ならば   作:naonakki

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沢山のお気に入り登録、感想有難うございます!

特に感想については、非常に奥が深く、なるほどな、と思いながら読ませていただいています。
ただ、その分返信に時間がかかってしまうのでご了承を…(なんかこれ毎回言ってますね……)

あと、誤字脱字報告をしていただきありがとうございます!
(早く、誤字脱字報告されなくてもいいように頑張ります……)


第8話 サイヤ人達の襲来

 エイジ762 11月3日 

 

 元の世界では、その日にベジータさんとナッパが地球にやってきた日である。

 正午前の昼飯時にふらりと姿を現した宇宙人サイヤ人によって、東の都が壊滅し、当時圧倒的な戦力を誇っていた軍隊が一瞬で全滅したという、地球人にとっても歴史の中では最悪の日だと、未来永劫語り継がれていく日でもあった。

 

 そして、今この世界

 

 僕は、東の都の上空にて静かにベジータさんとナッパを待ち受けていた。

 隣には父さんが今か今かとベジータさん達の到着に胸を期待に膨らませていた。

 

 「いや~、早く来ねえかな~」

 「……父さん、一応言っておきますけど、サイヤ人達は地球を滅ぼすために来るんですよ?」

 「ははは、分かってるて~、でもどんな奴が来るのかワクワクが止まらなくてよ~。」

 

 僕がジト目を向けながら父さんにそう言うが、父さんは危機感よりも強敵と戦えることにしか興味がないようだ。

 そんな父さんを見て「気を抜かないでくださいよ?」と注意する。

 ……とは言っても正直父さんたちの出番が回ってくるかは、あやしい。

 ベジータさんとナッパが元の世界通りの強さなら、1分とかからず僕だけで圧倒できるだろう。

 

 だから、筋書きとしてはこうだ。

 まず僕が二人に反撃をする間も与えず、戦闘不能状態まで追い込む。

 そしてその後、地球から去るように説得する。

 

 ……大丈夫、きっとうまくいく。

 

 僕は今回のこの世界では、敵でもむやみに殺すことはしないつもりだ。

 ラディッツ戦では実力が拮抗しており、そんなことを言っている余裕はなかったが、これから先の戦いでは、むやみな殺生は行わない、ベジータさんならなおさらだ。

 

 しばらく待っていると、ピッコロさん、クリリンさんも合流した。

 

 ちなみに、サイヤ人達が昼前のこの日に東の都にやってくることは、ピッコロさん経由でみんなに伝えてもらっておいた、もうすぐ天津飯さん達もやってくるだろう。

 

 ピッコロさんは僕の方をちらりと見ると

 

 「……ふん、修行は上手くいったようだな。」

 

 と、ぶっきらぼうに言ってくれた。

 「ピッコロさんのおかげです、ありがとうございます。」と伝えるも、ピッコロさんはそっぽ向いてしまった。

 

 「い、いや……というより、悟空も悟飯も強くなりすぎじゃないか? 特に悟飯、規格外すぎてどれくらい強いのかもわからねえよ。どんな修行をしたんだ?」

 

 クリリンさんは、僕と父さんを見て、ワナワナと震えながらそう尋ねてくる。

 ちなみにクリリンさんの強さは元の世界とほぼ同じだ。

 ピッコロさんだけは、一時期10倍の重力空間で修業をしていたためか、元の世界より強くなっている、大体だけどナッパと同じくらいじゃないかな?

 

 その後も、天津飯さん、餃子さん、ヤムチャさんが合流した。

 ジェットフライヤーに乗ったヤジロベーさんも来たけど、カリンさんにもらったのだろう二粒の仙豆を傍にいたクリリンさんに渡したかと思うと「ま、頑張れや」と言い残し、そのまま飛び去ってしまった。

 

 何はともあれ、これで舞台は整った。

 

 後は、サイヤ人を待つだけ。

 

 のはずだったが……。

 

 

 

 「……こ、来ない?」

 

 僕は、不測の事態に内心焦っていた。

 時刻はすでに12時を過ぎている。

 とっくに、ベジータさん達が来ている時間のはずだ。

 だが、現在地球は実に平和な雰囲気に包まれている。

 念のため、集中し地球中の気を探るが、ベジータさん達の気は感じられない。

 

「なあピッコロ、本当にサイヤ人は、今日のこの時間に来ると言っていたのか?」

 

 しびれを切らしたクリリンさんは、ピッコロさんにそう問いかける。

 みんなもピッコロさんに視線を向ける。

 

 「……そのはずだが」

 

 ピッコロさんは、きまずそうにそう答えながら僕の方をちらりと見てくる。

 当然だが、この日のこの時間に東の都にやってくるとピッコロさんに伝えたのは、僕であり、ピッコロさんはまったく悪くない。

 

 ……な、なぜだ、僕がラディッツを倒したことによって歴史が変わってしまったのか?

 

 僕が、こんな状況になってしまった理由を考えていると

 

 『悟空よ、ついにやってきたな。サイヤ人と戦う日が。』

 「え、界王様?」

 

 突然、頭の中に元の世界ではお馴染みの界王様の声が聞こえてきた。

 父さん以外の人たちは、「うわっ、急に声が」と慌てている。

 

 『そうじゃ、折角わしが鍛えてやったんだ。どうせなら見届けようと思ってな』

 「へ~、界王様こんな風に会話することもできるんだな~」

 『当然じゃ、わしは界王じゃからの! ……ところでお前さんたちは、かなり早い時間に待ち構えているんだな? 早いのはいいが、サイヤ人達の宇宙船の速度から計算するとそっちにつくまで後3時間以上かかりそうじゃぞ?』

 「え!? 3時間以上??」

 

 ……っ!? 3時間以上も後だって??

 どうしてそんなにも時間がずれるんだ? やっぱり僕が歴史をかえてしまったのだろうか?

 

 界王様によって、ベジータさん達が来るのがもう少し後だと知り、各々再度3時間後に東の都の上空に集合ということになった。

 

 3時間のずれなんて大したことはない。

 そう思うのは簡単だった、しかし、このずれがどうしようもない不安を僕に抱かせた。

 

 そして3時間後、その不安が明確な脅威へと変わったのだった。

 

 

 

 ……きたっ!!

 

 3時間後、もう少しで夕方に差し掛かる頃、再び東の都の上空へ集合した僕たちは、しばらくその場で待っていると上空から禍々しい気を持った存在が接近してくるのを察知した。

 

 この気は間違いなくベジータさんとナッパ……

 

 

 

 え?

 

 

 

 途端、思考がフリーズする。

 それもそのはず、ベジータさん達の気の中にこの世には存在しないはずの気も紛れていたから。

 

 これは……ラディッツの気!? 

 どういうことだ??

 確かにあの時僕はラディッツをたおしたはずだ、確かな手ごたえもあった。

 父さんたちも、その正体に気付いており「これ、あの時のサイヤ人の気じゃ……」と驚いている。

 なぜラディッツが生きているのか、混乱している頭を働かせ推測するが、そんなことを考えているうちに三つの宇宙船ポッドが東の都へと吸い込まれていった。

 

「あそこに落ちたぞ!」

 

 父さんの大きな掛け声とともに、皆は一斉にベジータさん達が着陸した地へと飛び立つ。

 

 僕も思考はまとまっていなかったが、とりあえずみんなに続く。

 

 そして、三つの宇宙船ポッドが小さなクレータを作り着陸した地点へとたどり着く。

 ベジータさん達もちょうど外へ出てきたところらしく、僕たちの姿を確認すると

 

 「これはこれは、勢ぞろいで出迎えご苦労様なことだ、わざわざ真っ先に殺されに来るとはな。……お前たちがラディッツを倒した奴らで間違いないようだな。」

 

 スカウターと戦闘服を身に付け、善の心を持つ前のベジータさんを前に思わず全身が緊張してしまうのが分かる、これは過去の記憶が一種のトラウマとなっているためだろう。

 しかし、今はベジータさんよりもイレギュラーな存在であるラディッツの方へ視線がむいてしまう。

 当然のようにそこに立つラディッツは確かに生きており、落ち着いた様子で、しかし真っすぐに僕を見つめている。

 そのギラついた目が示すのは復讐心なのか定かではないが友好的でないのは間違いない。

 

 ……ってちょっと待て

 ラディッツの気が爆発的に上がっている!?

 

 目の前に立つラディッツは、今は気を隠しているようだけど分かる。

 内にとんでもない力を隠していると。

 正確な気の量は把握できないが……

 

 

 

 恐らく今の僕に近い実力を持っている……。

 

 

 

 その事実を認識した瞬間、ぶわっと全身から汗がふきでるのを感じる。

 今回の戦いは一瞬で片をつけるつもりだったが……そうもいかないようだ。

 

 周りのみんなもラディッツの隠し持つ気をなんとなく感じているのか、その表情は恐怖に包まれ、中には全身を震えさせているものもいる。

 父さんですら信じられないものを見る目でラディッツを見つめている。

 

 ベジータさんは、そんな僕たちをニヤニヤした表情で見渡し、

 

 「それで? ラディッツを倒したカカロットのガキはどいつだ? ……いや、お前だな。ふん、そんなガキのくせによくもラディッツを倒したもんだ。」

 

 ベジータさんは僕を見た瞬間、すぐに僕が父さんの子供と判断したのか、ラディッツの方を馬鹿にしたように一瞥しながらそう言ってくる。

 

 「お、おいっ! どうしてお前が生きているんだ!」

 

 僕は、思わずそう叫びラディッツへと問いかける。

 ラディッツは、僕の問いかけに対し静かに口を開き、

 

 「……簡単な話だ、お前が最後の攻撃の時に俺を仕留めそこなっただけだ。」

 

 ……なんだって? 確かにあの時は僕の全力のかめはめ波が直撃したはずだ。

 あれに耐えたとでもいうのか?

 

 「そういうことだ、だがこいつが生きていようが死んでいようがお前たちが今から死ぬ未来は変わらないんだ、どうでもいいだろう?」

 「はは、お前ら、弱虫ラディッツを倒したくらいでいい気になるなよ? 俺たちはこんな雑魚野郎よりももっと強いぜ?」

 

 しかし、この二人の発言に真っ先に反応したのは僕達ではなくラディッツだった。

 

 「……ふん、俺が弱虫ラディッツかどうかはこれを見てからにしてもらおうか?」

 

 そう言うと、ラディッツは一歩前に踏み出し、集中するように息を軽く吸うと

 

 「はぁっ!!!」

 

 辺り一面に響くような大きな声と共に、全身の気を開放する。

 

 

 

 信じられなかった。

 

 これまで下級戦士だと、弱虫ラディッツと馬鹿にしてきた。

 彼が装着する、最新製の高戦闘力でも測定可能なスカウターが示すラディッツの戦闘力は

 

 

 

 “50000”

 

 

 

 つづく

 




第8話読んで頂いてありがとうございます!

すみません、前話でベジータ達との戦いが始まるとか書いておきながら、全然始まりませんでした……。

皆さん、思うところはあると思います。
いや、ラディッツ強くしすぎやろ……と。

これについては、後々物語上で説明していくつもりです。
勿論、ご意見、指摘あればどんどん頂きたいです!

では、また次話でお会いできるのを楽しみにしております!
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