サイコロの1は幸運か? 作:白熊隊員
高々に声を上げて笑う神は、予想以上に面白くなった無空の行動を他の神よりも楽しくテレビを見るように視聴していた。
「あの特典だけでよく此処まで生きて来れたよね…それにあんな拷問みたいな日々を何十年もしたら、大抵性根が僕みたいに歪むだろうけど、よく耐えたよ!!流石僕が選んだ転生者だ」
自画自賛しながら送られてくる映像を見ていた時に、荒々しい声と共に御顔見知りの神たちが自室に入ってきた時に、「なんの用?僕は忙しんだけど」とこれから言われる事を予想していたのか不機嫌そうに応対した時に、その中でも真面目そうな青年が怒鳴り声を上げて言った。
「貴様!!何のつもりだ!!今回の魂の救済の儀式の転生者を殺して置いて、なぜ別の転生者をあの世界に送った!!」
「知らないよ…君たちが僕が『やっぱもう一回やるね』って言った時に構わないって言ったの忘れたの?」
「俺は言ったはずだ!!貴様みたいな奴は神の資格などないと、前回の時貴様のせいで数多くの犠牲が出たのを忘れたか!!」
「何言ってんの?あんなゴミの更生でマジキレしてるなんてウケるんですけど。頭おかしいの君じゃないの?」
「俺が担当していた転生者の平穏を奪っておいてそのセリフか!!」
言い争いが大きくなった事で「頭冷やせ…こいつには何言っても無駄だよ」と言って羽交い締めに引きずられながら連行されながらも「絶対にお前を神の座から引きずり降ろしてやる!!」と捨て台詞を言いながら去っていった。
「それを壊したのは君の担当の転生者じゃないか…あんなの2クールでやるアニメが前半が傑作だったのに、後半で駄作になったから僕が面白くしたのに、君だけが得するような事で文句言われる筋合いはないね」
「全く…お前はそうは言うけど、俺達にも被害出すのは勘弁してくれ…」
「そうね…気持ちは分かるけど、自分の担当の転生者をラスボスするのは少し感心しないわね」
その場に残っていた知り合いの神と女神に言われ悪気もない声でこう答えた。
「犯罪者になるような因子を組まれた人間の救済なんて言ったけど、あのバカが育成シュミレーションゲームみたいに遊んでいたのが原因じゃん…そんな事してしておいて僕達に責任押し付けて逃げた奴の担当していた人間の面倒なんて嫌に決まってるし、今回の僕の担当する奴は更生なんて無駄だって思えるほどのカスだったから、特典なしで送り込んで無様に殺して影響ないようにしただけでも感謝してほしいね」
「…そういやお前『今回は飽きたから特典なしで送って早めにあのバカ殺しとくから好きにやれば?』って言っていたが、何で急に又参加したのか理由を知りたい」
その言葉に女神も「そうね…今後の事を考えればあなたを粛清しなければいけない事になる」と冷たく威圧を与えるような視線で見た時に、「面倒くさいなあ…」と言いながらも理由を言った。
「さっきも言ったけど犯罪者になるような因子を組まされたって言ったけど今回の7人の内5人は史上最悪の快楽犯罪者になる可能性があったのは知ってるよね?」
「ええ…私の担当の転生者は性犯罪で幼い子供に欲情するようにしてあって、そちらの方で大事件になる前に仲の良かった幼馴染の奥さんと娘や家族に迷惑かける前に自殺した不幸な男性だったわ。
転生する前もその因子が無くなった事に泣きながら感謝して転生した人だったから応援してあげたいから、前回は仕方ないと判断したけど今回はあんなことになったら…」
「そんなおっかない顔しないで、まあ…落ち着けよ。
俺はその5人に含まれていない女の子だったけど、割と危うい子だったかな…
良家のお嬢様だったけど、両親のせいで自分の運命を狂わせちゃって殺されちゃった不運の令嬢…
でも、話した感想はのんびり大らかな優しい女の子…悪く言えばポンコツってとこかな。
俺も今回は楽出来たって緊急事態以外は放置の予定だけど、お前の参加で仕事が増えそうで困るんだ。
あいつ含めて他のやつも同じ事思ってはいるだろうが…お前はやらないと決めたら何を言ってもやらないのは知っているからな…」
「実は僕も楽がしたいから今回の担当転生者が性犯罪とリョナ好きのクズ野郎って知っていたから、早めに終わらせて退場したんだけど…気になる事があってね」
「気になる事?」
「…あのバカがあの世界に干渉してゲームみたいに楽しもうとしていた事を聞いたから、本当なのか分からないから最高神様に報告したんだけどね…
『それが本当なら問題だな。お前は前の担当した転生者で甚大な被害を出した事を帳消しにする代わりに、新たな転生者を送る事を許可する…断ればどうなるか分かるな』って言われてしょうがなく彼を送る事にしたけど…妨害はあったみたいだ」
「どうゆう事よ?」
「それは、原作の数百年前の世界に何故か転生していた事だよね…これだと本編に干渉しないでそのまま終わる事もあったから僕は楽出来るからいいか…なんて普通は他の神々は思うけど、僕だってそこまで気にしないなんて思ったら大間違いだよ。この事とはすでに最高神様に報告済みだし、あの自惚れバカの転生者だってかなりの問題児だと思うんだよね」
「問題児?確かあいつの担当は、正義感の強い自衛官で多くの実績を持った人格者だって聞いたが?」
「…配属先の経歴とその後が問題なんだ。あのテロ国家の鎮圧で自ら前線で指揮して多くの民間人を助けた…でもその時襲撃したテロリストたちをどう対応したかは、知ってるはずだよ」
「…なるほどね。だから後に自衛官を退職して外人部隊に入隊したのね」
「??どうゆう事だ…俺にはさっぱりわからん」
「君はお気楽だね…まあそこが僕がこの事を気軽に言えるんだけどね。
僕の転生者は特典は一つだけど、応用によっては無限大の特典を所有できるほどの可能性があるから、念の為に邪魔されないように原作とは程遠い時代に転生させた。ある計画の為に」
「…おいおいまさかとは思うが!!!」
「君の思っている事は当たっていると思うよ」
「自分の都合のいい世界にする事…あの転生者にとって都合のいい世界は」
「好きなように虐殺と凌辱できるような世界をあの転生者にプレゼント!!永遠に続く悪夢を視聴しよう…なんて誰得なの?そんなの見ても面白いのあのバカしかいないじゃん…まあ、担当していた人間にやれせようとしてあの世界がぶっ壊れていくのを楽しみにしてたなんて大声で言った後に、「お前もいつもやっているから楽しくてやっているんだろ?俺と組まないか?」なんて言って、僕に協力しろなんて言ったけど、思いっきりぶん殴って最高神様に報告して謹慎処分なんていい気味だよ…今は消滅処分にした方がよかったんじゃないかと思うけどね」
「でも…今でも拘束さえて干渉は出来ないはずだけど?」
「協力者がいるね…確実にね~自惚れバカはあの性格だし、君達二人も違うと思ってる。
最高神様は絶対に干渉しないし、するとしても勘違いバカの粛清ぐらいかな、他の神も今回は無関心というか関わりたくないって思っているみたいだし…僕のせいかもしれないけどね。
消去法で言えば、残り物に目を付けるのが普通だけど…無自覚で利用されてる可能性もあるから今は確信はないけどね」
「転生者が何かしらの影響を受けている可能性が高いか…」
「マジかよ…今回は楽出来ると思ってたんだよね…全く一つのバグで大惨事なんて今回は運が悪いわ~
やけ酒でも今の内にしておくかな…この後にボロを出さない内に」
「私も警戒しておくわ…でも、貴方の事を信用してるわけではないけど、あの人間は信じていいの?」
「それは平気だと思うよ…だって君達だって知っているはずだよ…あのサイコロの目の意味をね」
「…1つでいいなんて本当に物好きよね。本当にあなたと話すのが嫌だったんじゃない?」
「全くだ…それにあの転生者って何所で見つけて来たんだ?最高神様が連れて来たのか?」
「いや違うよ。君達も知ってる転生者だよ」
「あなた…まさかあの転生者を使ったの?」
「まあ…僕もあれは酷いから、再利用させてもらったけど、前の転生した世界の記憶はすべて消して初対面を装ってみたけど、僕の憎しみMaxだったね…だってしょうがないじゃん、あの時の特典で僕と一緒に行くなんて選んだもんだから、あんなことになったけどちょっかい出されるまでは楽しかったし、対応が早かったのは僕の面白くない事が起こった事が原因だしね」
「まあ…あの事は理不尽だしな。
お前が見た目は地味で小汚い子供だけどちゃんとすれば美少女だって知ったあの自称オリ主転生者がお前に魅了の特典を使った事に、彼が腹を立ててボコボコにした事を妬んで殺してお前をモノにしようみたいに考えたけど、一番その恩恵を受けていた自分は我儘放題にハーレム作っておいてお前が神だって知って魅了で洗脳して特典を無尽蔵に増やして神になろうなんて考えたのが退場の原因だったな…」
「そうね…その後、最高神様の逆鱗に触れたせいで全特典のロックして即座に退場させて、貴方はその転生者と戦いで殺された彼と共にあの世界から消滅して戻って来た。
初めてだったわ…貴方が泣いて怒っているのを見たのはね…
あの頃の事を思い出したらなんていうかしらね」
「ねえ…話は終わった?僕は忙しんだけど…早く対策考えたら?」
あからさまに不機嫌になった言葉を女神が察して「何か不信な事があったら連絡しなさい」と言い立ち去り「俺も頼ってくれてもいいんだけど、今回はお前の好きにしてもいいと思うぜ」と言った後のある一言で無空の担当の神は激怒して追い払った…
その一言は…
「お前…あの人間の傍に居る為なら神の座を捨てて一緒にいようなんて思っていたのは意外だったぜ」
誰もいなくなった部屋で神は感情的になった事を反省しながらも唯一片付けをしている鍵を掛けた引き出しからあるものを取り出した後に呟いた…
「当たり前だろ…あんなに楽しかったのはあの時だけだよ…僕が願うのは彼の幸せ…
それを壊す奴は誰であろうと許さない…僕は…一緒にいたらいけないんだから…」
「貴方も余計な事言い過ぎよ…」
「すまない…あんなに怒るとは予想外だった…」
「まあ…気持ちは分かるけどね…特典として一緒に転生して普通に恋して結ばれたのに、わがまま放題の転生者に幸せを壊されてあの行動じゃ納得よ」
「そうだよな…最高神様も『やっと元の性格に戻った様で良かった…あの人間に何か礼を考えればいかんな』って笑顔だったのがあのバカのせいで台無しになったんだよな。
また、少し前みたいに荒んじまって最高神様もその事を理由に消滅させたほうが世界の為だと思うような人間を担当し始めたのは最高神様が気を遣って楽させる為だと知ったのはついさっきだしね」
「あの子も昔は真面目で私より仕事熱心で優しいかったけど、転生者の我が儘対策や他の神の嫌がれせ…それで転生先でのトラブルを一人で対応しすぎた結果が今の性格になったのは納得よ…私はその時は別の所で仕事していたから何も出来なったのは悪かったと思ってるわ」
「俺もだ…何か大変そうだなって思って手伝ったら、その後に別の部署に異動になって休む暇なく仕事になったけど、最高神様に会う機会があって何でこの部署にいるのかと聞かれたから、ありのままを話したら超おっかない顔してあいつの所に行ったな。あのバカが勝手に異動を命じた事がバレてその後、存在消滅処分になったと聞いたが何やったんだろうな」
「話のよれば、転生者に呪いをかけて殺し合いか、原作のヒロイン達の凌辱を楽しんでみて自慰行為していたとか聞いたわ。
それをあの子に命じて主犯にしようとしたみたいだけど、貴方の異動の件で最高神様が直々に調べて性格が破綻していたあの子を見て激怒して…が理由よ」
「…おっかねえ~でも、あの人間もなんで特典を一緒に転生世界に行く事を選んだんだ?」
「それは…分かったんじゃない?」
「何をだ?」
「死んだような目をしてすべての事に諦めて笑顔無くつまんなそうにしていたあの子を見た時に…ね」
「そうゆう事か…後で謝っておくか…」
「そうしておきなさい…今回の事だってわざと憎まれるように仕組んでこうなったけど、本当は一緒に行きたかったけど、また自分の事で犠牲になる可能性がある事が耐えきれなかった…変な所で不器用よね
今、落ち込んでないといいのだけど」
「神の座を下りてまでついて行きたかった…って事は相当ショックが大きかったって事か」
「無駄に考えて自滅しないといいんだけどね…」
「まあな…自分で無自覚で利用されてるなんて事が無いように祈りたいな…」
「それに関しては同じ意見ね…」
「最高神様に相談はしておこう…俺はまた彼女が泣くのを見たくはない」