ヒーリングっど❤プリキュア〜新たな伝説の誕生〜   作:ssgss

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今更第一話の後書きで変な事を書いててしまったので慌てて訂正してきました

訂正前:超サイヤ人以外の変身形態は出ない

訂正後:超サイヤ人の変身形態は超サイヤ人1以外出ない

そしてやっぱりオリジナルで話を進めようとすると文字数が短くなる…。くっそー


夕陽だけが知る絆

 逃げるようにカフェから走り去り、ショッピングモールの入り口に立つ俺。

 

「来たはいいものの、これからどうしたもんか…」

 

 後先考えずに来たものだから、俺はその場に立ち尽くしてしまう。

 

「治?」

 

 そんな時、俺を呼ぶ聞き慣れた声がした。

 

「父さん?」

 

 そこには俺の父、彩野(さいの)永徳(えいと)が居た。

 

「どうしてここに居るの?」

 

「それはこっちの台詞だ。お前こそ今日は出かけるって言って朝から出ていったじゃないか」

 

「それは、その……ちょっと、ここでの用事を思い出して」

 

 父さんからの言葉に俺は濁しながら言う。

 

「ふーん。まあいいや、ここで会ったのも何かの縁だし、たまには親子二人で買い物でもしよう」

 

 父さんは俺の背中を叩いて笑う。

 ……まったく、こんなところで会うなんて本当に奇妙な偶然だ。

 

「まあ、たまにはいいかもね」

 

 俺は笑いながら父さんに言い、そして聞いた。

 

「そういえば、父さんは何を買いにきたの?」

 

「うーん? ちょっと新しい発明の手助けになる様な物があればと思ってな」

 

「一体何作ろうとしてんのさ…」

 

「そうだなー、可愛い息子の為にまたトレーニング器具でも作ってやるか?」

 

 父さんは笑って言う。

 というか、この人にしてもあの母にしてもそうなんだがこんな一般的に手に入るような物であの重力室作るって頭の中どうなってんだ?

 

「お前は何か欲しいものでもあるのか?」

 

「欲しいもの…っていうか、なんかこう顔を隠せる的な小物を探しに」

 

「なんでそんなもん探してんだ?」

 

 いやーちょっと友達がプリキュアやってて地球守ってんだわ!

 って言えるわけねーだろ!!

 

「じゃあ変装グッズでも作ってやろうか?」

 

「そんなもん作れるの?」

 

「まあ一応。また弥生(やよい)の力を借りることになるだろうけど、服を粒子状に変化させて必要な時だけ体に装着させられるようになるだろ。まあ、多分服の種類によって重さが変わると思うけどな」

 

 いやだからなんでそんなの作れんだよ!

 そんな物作れるなら早く作ってノーベル賞でも獲ってくれよ!

 俺は心の中で目の前のハッハッハと笑う父親に叫ぶ。

 あ、ちなみに弥生ってのは俺の母親である彩野(さいの)弥生(やよい)の事だ。

 ……って、またまた誰に言ってんだ俺は?

 

「うーん…。でもそんなに大掛かりな物じゃなくて帽子とサングラスとかで良いんだよな。顔隠せるような…」

 

「なるほどなるほど顔を隠せるようなものね」

 

 おい待て何をメモってるんだ父よ?

 しまった…。余計なこと言ったか?

 そんな俺を置いて、父さんは楽しそうにそのショッピングモールを見て回っていた。

 

 ……まったく、そんな楽しそうな顔見てると、こっちまで楽しくなってくるだろうが。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

「いやー、買った買った。こんだけ買えば充分だろ」

 

「……これで充分じゃなかったらあんたら世界滅ぼす兵器でも作るんじゃねえの?」

 

 俺は両手に埋まりきれずに首からすら父さんの買った荷物を下げて言う。

 ホントにこういう金使いとか子どもみたいだよなこの父さん。

 

「んで、もう今日はこれで帰る?」

 

「いや、最後に寄って行こう」

 

「寄る? どこに?」

 

 俺が聞くと父さんはまた笑う。

 そしてそんな父さんに連れて行かれた場所は、俺がよく知っている場所だった。

 

「ここは…」

 

「好きだもんな、この場所」

 

 父さんは高台の手すりによしかかって言う。

 あまりにも二人でショッピングモールを回りすぎたせいで時間はもう夕方。

 夕陽が沈みそうになっているのが見えている。

 

「まあ、確かに好きだけどね」

 

「……で、どうしたんだ? 最近」

 

 父さんの横に立って俺が言うと、父さんは突然そう言ってきた。

 

「な、何? 突然…」

 

「最近、いつにも増して俺達の作った重力室に籠もりっきりだって、心配してたぞ」

 

「母さんが?」

 

 俺が聞くと父さんは頷く。

 

「……なんで、かな」

 

「強くなりたい……だったか」

 

「?」

 

「ほら、この街に来た一番最初の日に欲しいものがあるか聞いたろ? 今日みたいに」

 

 ……三年も前だから覚えてないよ…。

 と言おうと思ったが、正直覚えてる。

 あの時の俺は、のどかとの約束を破ってしまって落ち込んでた俺だからな。

 

 けど、その時から強くなりたいって言ってたのは覚えてる。

 そんな事を覚えててくれたのか、この人は。

 

「……はぁ、はぁ…!」

 

 そんな時、ここを目指して人が走って来ていた。

 息を切らして、それでも走る速度を落とさず、一心に。

 

「あの子…」

 

「……のどか」

 

 それは、のどかだった。

 おそらくちゆ達との水族館で仲良くなろうプランが終わったのだろう。

 

「はぁ…はぁ…良かった…ここに、居た…」

 

 高台にようやく着いたのどかはそこでようやく足を止めた。

 そして、

 

「どうやら、大人はお邪魔みたいだな。遅くならない内に帰るんだぞー」

 

 父さんはそれだけ言ってその場を去る。

 途中、のどかに挨拶をして。

 

「のどか」

 

「治くん」

 

 俺達は互いの名前を呼んだ。

 それから少しの間を置いて、

 

「「ぷっ…あっはっはっはっは!」」

 

 俺達は同時に笑い声を上げる。

 どうしてかは分からない。

 けど、なんとなく笑いたくなった。

 

「なんで俺がここに居るって分かったんだよ?」

 

「だって、治くん前にここがお気に入りって言ってたから」

 

 そんな話を交わして、俺はのどかから水族館での事を聞いた。

 ペギタンが迷子になった事、その最中にシンドイーネがメガビョーゲンを出して地球を蝕もうとした事。

 そしてそれがきっかけでちゆとひなたの仲がしっかり深まった事を―――。

 

「そっか、ちゃんと浄化できたんだな…」

 

 やっぱり俺はもう必要ないのかもな。

 

「けど、やっぱり思ったの」

 

 そんな事を考えて下を向こうとする俺にのどかが言う。

 

「わたしは、ちゆちゃんやひなたちゃんが一緒にプリキュアをやってくれて凄く嬉しかった。ううん、それだけじゃなくてこれからもみんなと頑張ってプリキュアをやりたいと思う。……でも、わたしは、治くんにも居てほしいの」

 

「…………けど、俺は」

 

「浄化ができない?」

 

「っ!」

 

 言おうとした言葉を先に言われて俺は驚く。

 そして次に、なんで分かったのかを聞こうとしたら。

 

「分かるよ。だって治くん、最近そればっかりだもん」

 

 のどかはさっきの父さんと同じように沈む夕陽を眺めて言う。

 

「けど、わがままなのも分かってるんだけど…。それでもわたしは治くんとも一緒に頑張りたい。治くんが隣に居てくれると、安心するって言うか、元気が湧いてくる気がするんだ……だから」

 

 ―――これからもわたしと一緒にビョーゲンズと戦ってくれる?

 

 のどかにそう聞かれる俺。

 一瞬言葉に詰まった。

 

「も、もちろん! 治くんが嫌だって言うならそれも仕方ないかなって思うんだけど……あの、その…うぅ〜!」

 

 けど、さっきまでのあの真剣な雰囲気がどこに行ったのかと思うほど狼狽えるのどかを見て俺は返事をした。

 

「分かった。力になれるかは分からないけど……俺も頑張ってみるよ。それに、ラテ達も放っとけないしな」

 

 俺がそう言うとのどかは心底喜んでいた。

 そしてその日はのどかを送って俺も家に帰ったのだった。

 

 その時、俺は思った。

 もっともっと強く。

 誰よりも強くなりたいと―――。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回の話では治くんが……!?

そろそろオリ主とオリキャラの設定とか出した方がいいかな?
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