ヒーリングっど❤プリキュア〜新たな伝説の誕生〜   作:ssgss

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今回こんな調子で大丈夫かな…?


メガビョーゲン合体!? 想いを一つに挑む戦い!

 グレース・フォンテーヌが戦闘を繰り広げる場。

 そこに、三体目のメガビョーゲンが飛来する。

 

「…また?」

 

「今度はシンドイーネの奴か」

 

 それを見たダルイゼンが呟き、グアイワルが推測する。

 

「あーもう! 何なのよあの坊や!?」

 

 そしてグアイワルの推測通りに現れたシンドイーネは開幕からイライラしていた。

 

「ふん、その様子ではお前もあの小僧にやられたと見えるな」

 

「はあ!? やられてませんー、ちょっと不意を疲れただけですー!」

 

「……またアイツか」

 

 二人の会話を聞いてダルイゼンが理解する。

 自身のところに二体のメガビョーゲンを飛来させた存在が誰であるのかを。

 

「グレース! フォンテーヌ!」

 

「よっと、お待たせ」

 

 少し遅れてその場にスパークルと治が到着する。

 そんな二人の元にグレースとフォンテーヌが駆け寄る。

 

「二人とも! 無事だったんだね? 良かったー!」

 

「……というか、治? あなたの周りから出てるそのオーラみたいなのは一体…」

 

 フォンテーヌは全員が一番気になった事を聞いた。

 そう、分かれる前や今までの戦闘時の彼と明らかに違うのはその全身を包む白いオーラ。

 

 そしてそのオーラが発現してから、彼のパワーは急激に上昇し、散らばっていたメガビョーゲン三体を一箇所に集めるなどという事をやってのけたのだ。

 

「……あー、コレか。正直俺にもよく分かんねえ。けどなんでか、めっちゃ力が湧いてくんだよ」

 

 治はそうフォンテーヌに返しながら、その視線は離れた場所にいるメガビョーゲン三体、そしてビョーゲンズ三名の姿をハッキリと捉えていた。

 

「……で、何なのアイツのあのオーラ?」

 

 彼と真っ向から向き合い、ダルイゼンが他二人に聞く。

 

「知らないわよ!」

 

「だが、油断はできんのは確かだな」

 

 シンドイーネもグアイワルも治の変化を知らないと返す。

 

 しかし、怒りに駆られ、そして何よりキングビョーゲンのためにプリキュアを倒して地球を蝕むことに意識を取られているシンドイーネとは別に、ダルイゼンとグアイワルの意見は言葉を介さず一致した。

 

 ―――今、プリキュアよりも先に片付けるべきはあの男であると。

 

「……ここも、ずいぶんと侵食が進んでるな」

 

 対して治は、ビョーゲンズにより侵食された大地を見て言った。

 

「ごめんなさい治。駆けつけるのが大分遅れてしまったせいで、メガビョーゲンがかなり強力になってしまったの…」

 

「そんな事ないよ! フォンテーヌは、それでも一人であんなに強いメガビョーゲンと戦ってくれたんだし、わたしが来てからも、ピンチになったら助けてくれてたから! だから…!」

 

 フォンテーヌとグレースが治に言う。

 どちらも自分を責めるような物言いである。

 

「気にすんなよ。俺たちが勝って、あの三体をメガビョーゲンに捕まってるエレメント全員助けりゃいいんだからさ」

 

 だが治は、そんな二人に明るく言う。

 

「そうだよ! こっちもプリキュアが三人とめっちゃ強くなったおさむんが居るんだし、絶対に勝てるよ、ね!?」

 

 そんな彼の空気に感化されたスパークルが口を開く。

 

「本当に勝てると思ってんの? こっちのメガビョーゲンも結構育ってるけど?」

 

 だがそんな空気を壊してダルイゼンが言う。

 それに負けじと治も返す。

 

「勝てると思うかじゃねえ、勝つんだよ。それしか救う道がねえんだからな」

 

 真っ直ぐ、強く……ただ自分達の勝利を信じて。

 

「〜〜っ!! どこまでも生意気な坊やね! メガビョーゲン! やっちゃって!」

 

「メガビョーゲン!!」

 

 シンドイーネの造ったメガビョーゲンが襲いくる。

 

「先行くぜ」

 

 しかし治は静かに三人のプリキュアに返し、そして力強く大地を蹴り目の前から迫るメガビョーゲンに向かった。

 

「だりゃぁぁぁぁぁ!!」

 

「メガーーー!!!」

 

 圧倒的な体格差。

 それを物ともせずに治とメガビョーゲンの拳が衝突し、辺りに強烈な風が吹く。

 

 その風に一瞬目を閉じる一同。

 しかしその風の中心に居る治はただ目の前のメガビョーゲンと鍔迫り合いを繰り広げていた。

 

「メ、メ……メガビョーゲン!!」

 

 徐々に押し返す治の腕。

 その底知れないパワーを恐怖として受け取ったメガビョーゲンは口から水のブレスを吐き出す。

 

 が、そのブレスは治には当たらない。

 何故なら、それを見切った治は攻撃を中断し、メガビョーゲンの腕を足場として宙へと跳んだからだ。

 

「メッ…!?」

 

「……もらったぜ」

 

 眼前に見据えるメガビョーゲンの双眼。

 そこを目掛けて蹴りを繰り出す治。

 

「…! ちっ…」

 

 しかし、彼の攻撃もまたメガビョーゲンには当たらない。

 

 否、正確にはその攻撃は花の形をしたメガビョーゲンの蔦のような腕によって攻撃する前に彼を弾き飛ばしてしまったのである。

 

「さすがに無視されるのはイラッとするんだけど?」

 

 その花型のメガビョーゲンの前にダルイゼンが立ち、彼は先の攻撃をもろともせずに立ち上がり、体に付着した泥を拭う治に言う。

 

「だったらちゃんと掛かってこい。三人まとめて相手してやる」

 

 治の大胆不敵な発言。

 その言葉にプリキュア達は驚愕し、ビョーゲンズを一笑に吹かした。

 

「ハッハッハ! 面白い、少し力を付けた程度で随分と強気だな。貴様一人で我ら三人をまとめて相手取るだと?」

 

 グアイワルが言う。

 

「誰が俺一人で、なんて言ったよ。俺一人じゃメガビョーゲンの中にいるエレメントは助けられねえだろ」

 

 いつもの彼と違い、ただ冷静に返す治。

 そうして彼は、プリキュア達の方を向いた。

 

「けど俺には、何よりも信じられる奴らが居るからな」

 

 治のその言葉を聞いた瞬間。

 グアイワルが言葉を発した。

 

「シンドイーネ、ダルイゼン。……どうやら今のあの男が相手では、このままだと負けるようだ」

 

「……」

 

「はあ? 何言ってんの? あんな坊やに負けるわけがないじゃない」

 

 グアイワルの発言をシンドイーネは否定し、ダルイゼンはただ言葉を閉ざす。

 そして、治のもとにはプリキュア達が集合した。

 

「たしかに、このままだと負けかどうかはともかくとして、厄介なことに変わりはないね」

 

 その様子を見てダルイゼンもグアイワルに同意する。

 

「…………じゃあ、どうするってのよ?」

 

 それを見たシンドイーネも、ようやく折れ、グアイワルの話を聞くことにした。

 

「あの男がプリキュアと力を合わせる以上、こちらも力を合わせるしかあるまい。俺だって貴様らとの協力など心底お断りだが、ここで負けるよりはマシだ」

 

 グアイワルが言うと、ダルイゼンとシンドイーネも渋々頷いた。

 

「「「合体しろ。メガビョーゲン」」」

 

『メガビョーゲン!!!』

 

 ダルイゼン、シンドイーネ、そしてグアイワル。

 三名の造り出したメガビョーゲンが粒子状に分解し、混ざり合ったように見えた直後、六本の腕を生やし、顔がサボテンのように変化したメガビョーゲンが姿を見せた。

 

「合体した!?」

 

「メガビョーゲンってそんなこともできんの!?」

 

「そんなの、聞いたこともないニャ!」

 

 その様を間近で見せられ、フォンテーヌとスパークルは驚愕し、恐怖した。

 

 そして、

 

「……あ、ああ」

 

「ちっ、聞いてねえぞ。そんな事」

 

 グレースは言葉を失い、治はただ構えた。

 

『メガビョーゲンーーーーー!!!』

 

 パワーアップを果たした合体メガビョーゲン。

 それはその場のプリキュア達と治に向けて日本の腕で叩きつけを開始した。

 

「危ねえ! 全員避けろ!」

 

 ただ一人叫ぶ治。

 その彼のおかげで、なんとか全員攻撃を避けた。

 ……しかし、

 

『メガッ!!』

 

「なっ!」

 

 メガビョーゲンはプリキュアに目もくれず治を攻撃する。

 

「治! ……ペギタン、やるわよ!」

 

「了解ペエ!」

 

 背後の木を壁にし、メガビョーゲンの攻撃を耐えしのぐ治。

 そんな彼を見たフォンテーヌは一刻も早くメガビョーゲンを浄化しようとする。

 

「「キュアスキャン!」」

 

 フォンテーヌのキュアスキャンは、確かにエレメントさんを捉えた。

 しかしそれは、彼女達にはどうしようも無い事実を突きつけることになる。

 

「フォンテーヌ! どうしたの?」

 

 グレースがフォンテーヌに聞く。

 すると彼女は、静かに自分の見たものを言った。

 

「あのメガビョーゲン。中に捕まってるエレメントさんが一人じゃないの。花のエレメントさん、水のエレメントさん、そして光のエレメントさん。三人いるのよ…」

 

「そ、そんなの……どうしよう…」

 

 グレースもまたキュアスキャンをする。

 だが彼女が見るのもまた、フォンテーヌが見たものと同じである。

 

 そしてそれを見たスパークルが言った。

 

「そんなの、どうやって浄化したらいいの…?」

 

 一体のメガビョーゲンに三人のエレメントさん。

 未だかつてこんな状況に出くわした事の無い三人には、とてつもない絶望感がのしかかっていた。

 

「……ちっ、思ってたよりも厄介だな…」

 

 だがそんな三人の前に飛んできたのは、治であった。

 誰よりも傷だらけで、彼女達のように浄化する事ができるわけではない。

 

 だが、

 

「待ってろよエレメント達! 絶対に助け出してやっからな!」

 

 彼女達のように諦めることだけはしない彼が居た。

 そんな彼の姿が、プリキュア達に再びステッキを握らせる。

 

 そして彼女達もまた、彼の隣に立った。

 

「ごめんね治くん。遅くなっちゃった!」

 

「本当ね。あなたが諦めないのに、私たちが諦めるなんてどうかしてたわ」

 

「よーっし! サクッとエレメントさんたちを助けよう!」

 

 自分の隣で強く言うプリキュアの姿を見た治。

 

「おう。絶対にな!」

 

 そう言った瞬間、彼の脳裏に声がした。

 

『プリキュアと一緒に戦う人……聞こえますか?』

 

「……誰だ?」

 

「おさむん? どうしたの?」

 

「いや、今頭の中に声が……」

 

『私は、かつてあなたやプリキュアの皆さんに助けていただいたエレメントです。あなたの強い意志を受けて、今あなたに話しています。どうか、私達の仲間を助けてください』

 

 頭に届くエレメントの声。

 それを聞いた治は、

 

「言われなくてもそうする」

 

 そう返す。

 そしていつまでもその場に留まらせてもくれない合体メガビョーゲンもまた四人に襲いかかった。

 

『メガビョーゲン!』

 

 その攻撃を回避する四人。

 

『あなたは、プリキュア達のように浄化はできないけれど、プリキュアとは違う力が使えますよね。その力に私達も協力させてください』

 

「協力…って、一体何すればいいんだ?」

 

『心の底から強く願ってください。そうすれば、あなたに協力したい者が、私達があなたに元気を分けることが出来るはずです。お願いです。私達の仲間を助けるために、私達にも協力させてください』

 

 エレメントの願い。

 それを聞いた治は、その場に降り立ち、プリキュアの三人に言った。

 

「三人とも悪い! 少しの間でいいから、メガビョーゲンをなんとか抑えてくれ!」

 

「分かった! こっちは任せて!」

 

 治の言葉とほぼ同時にグレースが返し、フォンテーヌとスパークルも頷き、三人はメガビョーゲンに向かって行った。

 

 そしてそれを見た治は、ただ直感を信じ、両手を高く上に挙げ、心を一点に集中させた。

 

「(頼む……この辺りにいるエレメントの皆よ。少しずつでいい―――俺に元気を分けてくれ!)」

 

 彼が願った瞬間、彼の体を包んでいたオーラはすべて霧散し、汚染された大地が一瞬だけ光った。

 だが、それを知るものは彼を含めて誰も居ないのであった。

 

 

 

 

 

 

 




メガビョーゲンって合体すんのか?

……こりゃタグ追加だな
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