ヒーリングっど❤プリキュア〜新たな伝説の誕生〜 作:ssgss
今回のプリキュアののどかちゃんが可愛くて勢いで書いているため、支離滅裂な文章があるかと思いますがまあ、見てやるか程度の気持ちでも拝見してもらえると幸いです
HuGっとの方も書かないとなぁ…
こんな偶然あります…?
「いいなぁ。わたしも早く元気になって、お外で楽しく遊びたい」
「そんなにいいものじゃないぞ。俺なんて、来る日も来る日も検査って言われて運動のタイムとか取られるんだから」
「うーん…。けど、やっぱりわたしには羨ましいよ。ほら、わたしこんなだから少しでもお外に行けたら嬉しいだろうなーって」
「……よっし! じゃあ約束だ」
「約束?」
「おう! お前が元気になったら、満足するまで俺が遊び相手になってやる! 行きたい所だって、どこにでも付いてってやる」
「本当!?」
「ああ本当だ。だから、絶対元気になれよ」
「うん!」
そして、その約束を果たすことの無いまま、俺はあの子の前から姿を消した。
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あの時のあの子は元気にしてるだろうか。
あの子は、約束を破った俺に怒っているだろうか。
俺はいつもそう考える。
「ふっ…、ふっ…」
もしも、またあの子に会うことが出来たらその時は約束を破ったことを謝りたいな。
許してくれるかどうかは別として…。
「
俺を呼ぶ母さんの声がした。
「分かったー…。もう少ししたら行くー!」
俺は毎朝の日課である腕立てを終える。
世界的な発明家である父と、世界でも指折りの物理学者である母の作ってくれたこの重力室で毎朝腕立てを月曜日から100回でスタートし、以後回数を100増やしていくという日課だ。
え、どうしてそんな変な事するのかって?
正直なところ俺にもよく分からん。
昔から強くなる事とか、トレーニングとか、そういうのが不思議と辛くないというか、それが普通って思えるぐらい打ち込めている。
ちなみに、さっき母と言ったが俺の生みの親という訳ではない。
俺がもっともっと小さい頃、それこそ俺の記憶にも無いくらいの時に今の両親に拾われた。
まあ、その頃は両親も結婚とかはしてなかったんだけど、俺に対しての研究をしていく内にお互い惹かれ合って結婚まで行ったらしい。
なのでよく両親に『我が家のキューピッド』と呼ばれる。
まあ、確かに他の人と比べて明らかにおかしい部分があれば研究もしたくなるわな。
俺は自分の尻から伸びている尻尾を見ながらそう思った。
「にしても、ホントにどうしてこんな物が…」
そう思いながら俺は重力室を後にした。
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「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ!!!!」
「相変わらず治はよく食べるな」
「まあ、母さん的には息子が元気な姿を見せてくれるからありがたいけどね。作り甲斐もあるし」
朝ご飯を勢いよく口に放り込む俺。
そんな俺を見ながら両親は笑っていた。
ちょっとした好奇心から前に『俺の食費って大丈夫なの?』とか聞いてみたけど、さっきも言ったとおり二人とも世界的な人物たちであるため収入は何の問題もないらしい。
「明日からまた学校だな。楽しみか?」
「……まあ、一応ね。みんないい奴ばかりだし」
俺は飯を再び口にかき込む。
「それにしても、早いものねぇ」
いきなり母さんが呟く。
そしてその呟きに父さんが聞いた。
「早いって何が?」
「もう治が私たちの所に来て、私たちが夫婦になってから三年も経つんだなーって思って」
「……まだ三年だよ。これからもっともっと、楽しい思い出が出来るさ!」
そう言って父さんは母さんに抱きつく。
……二人のラブラブな空気がこっちまで漂ってきそうだったので、俺はランニングがてら外に出ることにした。
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海岸沿いを走る。
全身が風を切る……というよりも、風のようにこのまま何処までも行けるんじゃないかと思うほどの疾走感を感じる俺。
「やっぱり外の空気は良い」
そのまま俺は呟いた。
自分で言うのもなんだが、俺は身体能力が尋常じゃない。
普通の人よりも速く走れるなんてレベルじゃなくやろうと思えば車やバイクも抜きされるくらい速くなれる。
まあ、さすがにそんな事をしたらヤバいので普段の学校とかでは抑えながら生活しているわけだが、それでもやっぱり、たまにはこうして思うままに走るのは良いとつくづく思う。
「ふぅ、ちょっと休憩」
ある程度走ったところで俺は立ち止まる。
さっきの母さんの話を聞いてふと思った。
俺、もうこの街に来て三年も経つのか。
けど、この街のこの空気感も体にスッと馴染む。
「……あれ? あんな所に家なんてあったっけ?」
俺はこのすこやか市にある山の麓に家を見つけた。
多分、新築で最近建てられた物だと思う。
昔からあったんなら、さすがに三年も過ごしてたら気付くし、最近はランニングの方もサボりっぱなしで重力室メインのトレーニングしかしてなかったもんな。
「……挨拶とか、した方が良いんかな?」
ご近所(?)付き合いとかは大事だと思うしな。
俺はそう思ってその家に向けて歩を進めることにした。
手土産でもあればいいけど、いかんせん手持ちが無いからなぁ…。
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「えーっと、確かこの辺りで見たんだけど…」
そこそこ歩き、舗装された道の中を歩く俺だが、中々あの家にたどり着けないでいた。
「しょうがねえ、上から見るか。……うーんと、この辺りで一番デカい木はこれかな?」
俺は視界の中で一番大きいと思う木に登った。
やっぱりこういうのは上から探すのが一番だからな。
「お、あったあった」
目的地を見つけた所で俺はその家の前に車が止まっている事に気づいた。
あの家の人が居る…って事でいいんだよな?
「ま、行けば分かるか」
俺はそう楽観的に考えた。
ま、そう遠くなかったし、ちょっと急げば挨拶くらいは出来るだろ。
そう思って再び歩を進める俺。
10分もしない内にその家には着くことが出来た。
「居る…よな?」
俺は目の前に車が停まっている事を確認する。
よし、と思いながらインターホンを押した。
「すいませーん…!」
…。
……。
………。
…………あれ? 居ない?
そう思ったところで俺はある事に気付いた。
もしこの家の人が今日この街に越してきた場合、その人は先にご近所さんへ挨拶回りをするんじゃないのか?
つまり、車こそ停まっているけど、やっぱり家の人は居ないんじゃ…。
「ごめんなさい! 今出ます!」
その声と共にドアが開く。
そしてドアは、俺の額を見事に捉えて直撃した。
「うぐぉぉぉぉ……!」
「あわわ…! す、すいません…! 大丈夫ですか!?」
「あ、ああ大丈夫です。こっちこそ、不注意、で…」
差し出された手を掴み、その顔を見たところで俺は絶句した。
そして、俺に手を差し出していた人物もまた同様に絶句し、驚愕の顔を顕にしていた。
だが、いつまでも驚いてばかりいられないと思い、俺はその家の掛け札を見る。
そしてそこには『花寺』と書かれた札が掛けられていた。
「のどか…ちゃん?」
振り絞るように声を出す俺。
そして、それに応えるように目の前の女の子は言った。
「やっと、会えたね」
……引っ越してきたのは俺が謝りたくて仕方なかった女の子だったんだけど、こんな偶然あります…?
先に言っておきます。
この作品では超サイヤ人の変身形態は超サイヤ人1以外出ません!
では、また次回でお会いしたいと思います。