荒野からやってきました外伝 荒野の災厄のやらかし集   作:マガミ

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外伝集・MYJN

「…これ、地球か?」

「否定。星の位置からして、異世界ですね。…訂正、恐らくは別惑星です。衛星軌道にデータ発信する衛星を確認、プロトコル解析中…」

「環境センサーの警告がひっきりなしなんだが、核兵器とは違うみたいだな。素の俺だと何もしなけりゃ一日で死ぬぞ多分」

「素で一日耐えられる時点でおかしいとお思い下さい。大事を取って、重環境スーツとパワーアーマーで固めてきて正解でしたね。…解析完了」

「どれどれ? …変異伝播型の汚染物質結晶? コジマ粒子みたいに厄介だなこれ。反応が強いが、どの辺りに埋まってるんだ?」

「足元の砂に見えるものが全てそれです」

「まじか。耐性Perk生えてたら嫌だな…、生えてた。やばいぞこれ」

「炭素生命ですと、構造次第ですが数分で死亡して1時間もしない内に灰になりますね。放射線も致命的レベルですから、AOGの皆様から提供頂いた耐性装備も絶対に外さないようお願いします」

「これ全部かよ…。偶にある衣服っぽいボロは、元は人が着てたか…」

「調査にお時間を戴く関係上、セーフハウスの建造をお早めに。Perkを過信せず、クリーンルームも併設する必要がございます」

 

 

 

「何が原因かは解らんが、汚染結晶が敷き詰められた死の星か。遺構の類から推察される技術レベルは?」

「マスドライバー、反応炉等の遺構もございましたが、発信信号を調査した所、FTLが可能と推測される航宙艦の残骸がございました。軌道上で現在、大型の攻撃艦艇が交戦中」

「接触含めてどうしたもんかな…。汚染結晶の除去プランは?」

「難航中です。GECKを使用した所で、囲う等の対策が無ければ一欠片でも残した時点で、土壌と周囲の状況から一週間以内に元通りかと。この規模ですと、超位魔法<天地改変>の使用を要請する必要がございます」

「GECKは数を作れればいいが、そうなると大規模な炉の設置で検知されそうだな。生命体が居ない以上、手を加えるのも徒労だし…まずはセーフハウス周辺だけ囲って安全地帯を確保するか」

「惑星脱出を念頭に地下にドックを作成して、航宙艦を建造する方がコスト的には安いかと。早めの脱出を推奨します」

「それがいいな。炉心は最初、核反応炉で。重力圏脱出後、同サイズでパッケージングした対消滅炉と重力炉への交換でいい」

「了解です。航宙艦の設計図は? FTL対応艦艇の世界ですので、性能と外見重視になりますが」

「接触のきっかけにどうするか…。今迄のパターンからして、転移者か転生者がこの世界というか宇宙に居るのは確実として、世代不明だとわかる外見の船が見当もつかない」

「難儀なものです。ご主人さまと同世代だと選択肢が多いのでは?」

「選択肢が多すぎるんだよ。英伝とかSWとかトレッキーはほぼ年上確実。あと俺が詳しくない。恒星間国家世界だと、俺より歳上の人が多い筈だ」

「かといって、FTLの無い世界の船だとマニアな方々が煩いと」

「そういう事。いっそヤマトやヱクセリオン?」

「それはそれで厄介では?」

「ですよねー。某ヤのつくヨーコの船だとでかいし、そも一人乗りだろとかツッコまれるだろうし、無責任な人の船だとアニメと小説で少し違うし…」

「難儀なものですね」

 

 

 

「…なんと申しますか、父上の子である私めとしてはとても馴染み深いデザインですが、これ、大丈夫なんですか?」

「外見だけだって言ったろーが。まあ、確認してる不明の戦闘艦艇と比べるとすげぇ異物感あるのは認める」

「第一候補は、涙滴型ロケットに航空力学的にも意味不明なフィンやパイプがついたリベット打ち。

 第二候補は、空飛ぶスクールバスか旅客機のような、デブリ防御を考えてない窓のついた金色ベース。

 確か、第二候補はご主人さまの世界で1980年代に作成された映画の宇宙船でしたよねこれ? というか、聞き及んでいたSWの世代で、どうしてまたこのようなデザインなので?」

「原作がコミックだというのと、イギリスの超有名ロックバンドの曲がテーマに使われた事、見たことあるのは昼の映画番組でしか知らない。テーマ曲位しか内容覚えてないし、リスペクトしたロボットアニメの曲の方にいつの間にか脳内で変わるぞ」

「ああ、CAST IN THE NAME OF GOD, YE NOT GUILTY. とヘビー級メックの起動時に表示されるという。少しデータベースを検索します…。成程、ご主人さまがご覧になられたのは1978年製作のリメイク版で、大分前のスペースオペラ映画が元のようです」

「成程、悩んだ挙げ句のあの第二デザインだったか」

「どうしましょう? 第一候補を大型化するか、第二候補を改造するか…」

「軌道上に展開する航宙艦のデザインからして、第二候補は悪くは無いがどうも中途半端だな。一番わかりやすい第一候補を大型化して、センターシャフト接続で後部にカーゴベイを増設。色は銀ベースで設計図を引き直してくれ」

「色は緑色にはしないので?」

「宇宙だと目立たないからな…苦肉の策だ」

「基礎設計は、FTL対応の限界重力圏離脱可能な標準的強襲偵察艦艇で問題ございませんか? 後部カーゴベイで外見は輸送船に見えなくもないといった感じですが」

「探知と防御と速度で盛れるだけ盛っておいてくれ。いっそ、攻撃は長距離は捨てて近接とデブリ破壊ができればいい」

「他は隠蔽、生存性と逃げ足重視とします」

 

 

 

「…丸投げして何だが、間近で完成品を見ると、これまたトラベラーとかスペースオペラ的なデザインに笑う。通常航行モードだと別の感想になるだろうが」

「FTL対応の世界ですと、はっきり申し上げてロマンしかありませんね」

「あれ? この船首のブースターみたいなものは? アレだと展開型アンテナっぽいのが4基だった筈だが」

「これは作業と近接攻撃用の多目的アームです。確か、ご主人さまのお好きな冒険作品にも出てきたものを参考にいたしました。余分でしたでしょうか?」

「ああ、グラップラーシップか…。これはこれでいいか、デザイン破綻も無いし」

「近接防御レーザー、電磁加速砲、近接歪曲拡散砲、後部カーゴに内蔵式ウェポンベイ、各種妨害装置が主な武装です」

「ウェポンベイには対消滅誘導弾か?」

「標準ですとそうなります。ドローン搭載も可能ですが、デザイン的に合わないのでそこはご主人さまの判断におまかせします」

「作業用ドローンだけでいい。船名は…スターシルバー号で」

「グラップラーアームはありますが、流石に動作角度の問題がございますし、キレのある動きは無理ですよ?」

「無理か」

「無理です。何気にパンドラズ・アクター様のあの動きをこのサイズで実現させようとすると、末端速度の関係上、内部機構でソニックブームが発生します」

「内部機構でソニックブーム」

「まあ人間サイズで既に音が鳴る時点で指先は音速近いですが」

「指先は音速近い。…やっぱユグドラシル勢って、すげぇな」

「遺伝子と構造だけ人間のご主人さまが何を今更ですよ」

 

 

 

「ワークショップによる撤収完了、偽装構造部崩壊、汚染結晶によるシールド減衰無し。…レーダーに反応。地上から離陸する船があります」

「トランスポンダ、識別装置、どちらもデータが一切無いのが痛いな。大きさはどの程度だ?」

「200m以下の恐らくは戦闘艦艇ですね。おや? 魔法の反応がございます」

「? この世界の航宙艦は魔法も併用してるのか?」

「不明です。周辺地域を調査しましたが、無事な遺構は一切ございませんでした為、データ不足です」

「可能な限り、隠蔽措置をして追跡。セットしてある消費型を使っていい」

「了解、ステルスフィールド、インビジビリティ同時展開。艦艇固有ビーコンのデータを記録、対象をストレガ1と呼称、追跡開始」

「軌道上に展開する部隊の動きは?」

「展開した監視衛星がストレガ1を捕捉したようです。軌道上の艦艇をボギー1と呼称。ボギー1、移動開始、正面ですね。攻撃態勢に入りました」

 

 

 

「あの規模で防ぎきれる訳が無いんだが…ストレガ1のシールド、何が起きてるかわかるか?」

「不明。強いて言えば、魔法での防御上昇の可能性でしょうか。属性エフェクトに酷似しています。継続して…ストレガ1発砲、ボギー1被弾、まだ戦闘続行可能のようですが、被害大」

「千切れかけてるのに頑丈だな…いや、ストレガ1の武装の異常さに驚くべきか」

「ストレガ1の上部に人影確認、近接レーザーポッドでしょうか…!? 高エネルギー反応!」

「人影? 確認する、レンズ倍率最大…? …!? あれは!」

「何なんですかあれ!? 超位スキル!?」

「いや、それよりも重大な事に気付いた!」

「なんですか!?」

「あの子…、

 ぱ ん つ は い て な い !」

 

 

 

「…状況は?」

「緊急潜宙で損害は軽微ですが、完全にストレガ1を見失いました。軌道上の監視衛星、交戦艦艇のスクラップも持ち去った模様」

「徹底してるな。まあ、スペオペ世界で軌道上でぶっぱする剣と魔法の必殺技とか意味不明だろうし、そうでない相手に対する隠蔽目的か。Jr、到着時の軌道上の交戦艦艇の記録からして、この世界には表向き魔法の類は無いんだよな?」

「そのようです。まあかのストレガ1の例もありますし、あくまでも表向きと推定しておきます」

「とりあえず、周辺宙域のジャンクを漁って部品や資源、情報を吸い出したらストレガ1を追おう」

「痕跡は追えます。サルベージ品に星系図や言語データ、ジャンプゲート等の位置があると嬉しいですね、節約できますし」

「無尽蔵とはいえ、容量上限が天井無しな訳でもないからな。しかし…あの小さな子、なんで履いてなかったんだ?」

「私めに聞かれても困ります」

 

 

 

>ストレガ1こと強襲揚陸艦「ワイバーン」ブリッジ

「私の弱みを握ったんだから、イグサなら私に酷い事をするはず」

「酷い事をしようとしたら、ライムはどうするんだ?」

「……弱みを握られているんだから、抵抗できる訳ない」

「それをネタに更に脅すとは考えないのか?」

「イグサならその位する。でも、仕方ない」

「そうか、では弱みに付けこませて貰おう」

※原典通りの魔王イグサ氏と勇者ライムの会話です。その後、勇者と魔王の決戦(夜)が行われました。大激戦だったようです。

 

 

 

「漸く勢力の概要が把握できましたね。星系図に表示します」

「向かったのは…アドラム帝国外縁か。Perkの追跡データは取得できてるか?」

「はい。…宇宙空間に、ディスプレイ表示も無く拡張現実的に道が示されるというのは慣れませんが」

「俺も少しびっくり。PerkのV.A.N.S.(Vault-Tec Assisted Navigational System)は本来、選択クエストの最短ルートを表示する代物だが、こうFTLのある世界で使えるとは俺も思って無かったから一度も使って無かったんだよな」

「空間的、次元的に隔離されていなければルートが示されるというのは、逃走者としては悪夢ですね」

「これでまあ追跡は楽だが、先立つものを用意しようにもこの宇宙での通貨単位やら希少金属やらがまるでわからん。とりあえず、道すがらサルベージして後を追うとしよう」

「行程は一ヶ月程度を予定していますが、艦内生活で大丈夫ですか?」

「飽きたら近くの貿易ステーションに行くか、短期コールドスリープで寝ておく。まずはこの宇宙の常識も吸い出さないとな」

「単純作業になりますし、スターシルバーの人工知性を目覚めさせますか?」

「そうだな、学習を兼ねて行動パターンを教育、暫く続けたら適当にトリガを任せてこっちは休眠でいいか」

 

 

 

「ねえ見て見てイグサ、幽霊宇宙船のスクープ記事! かなり鮮明な画像が出てる!」

「幽霊宇宙船か。ここ何年か、獣道以外で目撃されている識別信号無しの…!?」

「ね、はっきり映ってるでしょ。なんかこう、懐かしいデザインじゃない?」

「俺達の感覚で、レトロフューチャー的な涙滴型ロケットと、シャフト接続された後部カーゴの宇宙船か。色は違うが、子供の頃に動画配信で見たのに似てる。どんな酔狂な奴が乗ってるやら」

「普通、どんな艦でも識別装置は搭載してるですよぅ。なんですかこの意図が意味不明な形は!? 特に前!」

「そう言うな。俺の元いた場所で、宇宙時代を迎える前に想像された宇宙船のデザインに似ている。これはこれで、味のある形だと思わないか?」

「そだね、私は可愛いと思う」

「お二人の感性が解らないのですよぅ!」

 

 

 

「…明確なトリガの設定をしてなかった事を反省。俺がコールドスリープして何の位?」

「緊急潜航もあってクロノメータにズレがありますが、凡そ10年弱程です。辺境宙域ですから、幽霊船、はぐれAI船、海賊狩り、あたまのおかしい輸送船、クソ硬い通り魔突撃艇などと噂にはなったようですね」

「うわぁ…。俺が情報収集範囲の設定を間違えたばっかりに。Jrも起きたのは一ヶ月前だったか」

「はい、既に私と情報統合しました。スターシルバーの人工頭脳が収集した情報は詳細で、かなり役立ちましたね。拠点世界に戻りましたら、別途ボディを用意するか、経験の豊富さからプリドゥエン改級や新造しているスペースノア級の管制に据えてもいいかもしれません」

「名前の変更含めて、戻ったら考えるか。お陰でステーションに近付く時も、大きなボロも出さず卒なく応対できたしな」

「それに物資類は貿易ステーションの担当者も喜んでいたようですし、結果オーライかと。艦艇所有者登録もすぐに終わりました」

「ただこの、辺境ロストコロニー出身の趣味航宙艦で、ジャンプゲートの事故で漂流は流石に、かなり無理がないか?」

「いえ、意外とすんなり受け入れられたようです。表向きの性能はボチボチですから問題ないかと。ただ、この宇宙で言うジャンプドライブの搭載については帝国から確認が来たのは意外でしたね」

「この宇宙だとこのサイズに搭載するFTLユニットが珍しく、ジャンプゲートの利用が基本か。とりあえず無いと答えておいたが、外見が趣味的すぎて、周囲からスキャンがひっきりなしだ。管制からは?」

「管制から発進許可出ました」

「発進シーケンス、目的地は工業ステーションのヴァルナ」

「了解です、スターシルバー号、発進します」

 

 

 

「VANSリンクの補正完了、ここ一週間の移動データから到着後数日以内に旗艦ワイバーンが戻って来ます。どうされましたか、ご主人さま?」

「…もうね、民間軍事企業『魔王軍』ってあからさますぐるわ」

「かなり剛毅なというか、ロマン派ですね。手法もモモンガ様よりはウルベルト様やぷにっと萌え様と相性がいい方かと」

「剣と魔法の神権政治や王権社会やら領地貴族やらがひしめく世界なら、芸術家肌の知性派の悪だな。最もこの宇宙だと、抱えてる部下をきっちり養う事を考えたらえらく健全な優良組織な気がするが」

「魔王軍が優良組織な時点で、星間国家としては程よい柔軟性ですよ」

「程よい腐れ具合か…。まあ自由に生きるとすれば、息苦しいよりはマシか」

「かの魔王軍も、実際の依頼達成状況から帝国では有望株のようです。大型エネルギーステーションの制圧や航路護衛など、活躍も派手です」

「とりあえず首魁というか社長のサナダ氏を遠目に確認して、後はこの宇宙のテクノロジーを収集したら戻るか」

「了解です。サナダ氏はなんというか、随分な巻き込まれ体質な上に欲望に忠実な愉快犯のようです」

「主人公かな? 俺の若い頃に流行った悪系か狂言回しの。恐らく彼は自分の美学で動くタイプだ。既に組織としても大きいし、遠くからの観察に留めておこう」

「それが宜しいかと」

 

 

 

「…ええと、はじめまして、民間軍事企業、魔王軍社長イグサ・サナダ殿」

「これはこれは、はじめまして。噂になっていた幽霊宇宙船の船長、トオル・ミナセ殿」

「はは、有名なサナダ殿の耳に入っていたとは、お恥ずかしい限りです」

「あの船のデザインは心惹かれる物があってね。まあうちの技術担当が前部デザインが慣れなくて頭を抱えていたが」

「おや、サナダ殿は前デザインの意匠に興味がおありで?」

「強いて言えば、なぜ緑色ではないのか、という点かな?」

-

「…二人共、いい笑顔すぎて怖いんだけど」

「おにーさんの圧を真っ向から受けるとか、ロストコロニー出身を自称する人達はどこかおかしいのです」

-

「ま、無難なやりとりはここまでだ。貴方は何者か聞いていいか?」

「名前は先に述べた通りだが、トールと呼んで欲しい。出身は、この宇宙ではない地球だよ、魔王様。多元世界的に旅をしている」

「ほう。証明する手段はあるか?あの宇宙船以外にもひと押し欲しい所だ」

「所謂、世界線が違うと覚えている作品も違うだろうが…これを見て欲しい」

「! …ライム」

「わ、わ、これ!」

「紙媒体の本なのです? 地球産?」

「よかった、これが知っている作品となれば、サナダさん達の居た地球を基準に次元周波数の数値がこれでまた特定できる」

「トールさん、他にも手持ちにある?」

「あるよ。…そこでサナダ氏との取引だ。俺の目的は二人の出身の確認で既に殆ど達成した。あとはこの世界というか宇宙の技術について、詳しい者と情報交換をしたい」

「俺の事は、通りの良いイグサと呼んでくれ。とはいえ、魔王との取引が高く付くとは思わないのか?」

「それ言っちゃう? まあ、武装メイドさんに連行というか捕捉されて同行と連れてこられたのはこっちの落ち度として、別段、取引自体は無くても主目的は達成してる。後は友好的に副目標をという段階なんだよ」

「成程な。それで、必要なのはこの宇宙でのテクノロジーと言うが、うち独自の物は流石に出せない。商取引可能な物に限らせて貰う」

「構わない。最も、幾つかの技術が俺の知っているいくつかのFTL宇宙時代のそれより何故か劣ってるのが気になっててな…」

「ミーゼ、部屋の音声遮断を」

「既にやっているのです。おにーさん、リゼルねーさんを呼びますか?」

「技術周りについては必要だな、呼んでくれ。トール、そちらの技術の話は此方も興味深い」

 

 

 

「ありえないのですよぅ!?」

「いやこれ、こういう事なんだが…」

「え…ちょっと、あれ? うわわわわ!?」

「んでこれなんだが、この…」

「何で気付かなかったのですこんちくしょう! 技術屋として悔しいぃ!」

「あ、差異に気付いたか。となればこの辺は?」

「あああああ、何てことなのですよぅ!!」

 

 

 

「リゼルねーさんが今迄見たこと無いひーとあっぷをしてるのです」

「…鬼気迫るとはこの事か。教えるという取引が、逆に教えられてるなこれ」

「いいんじゃない? それより、未完結の連載、できるだけ提供してもらえるように便宜図らないと!」

「…好きにしてくれ。暫く終わりそうにないから、軽食でも摂って待つとするか」

 

 

 

「うう、検証は必要ですけど、幾つかは母様経由で報告が必要なのですようぅ…何なんですか、そっちのFTLドライブの大きさ! 知ってるワープドライブの事がバカに思える位、コストも大きさもコンパクトなのですよぅ!」

「航宙戦闘機に積めるのがデフォだからな。ただこっちはジャンプドライブという名の魔法アイテムがある件に逆に驚いた」

「イグサ様の非常識と比べて、技術的に理解できるのが悔しいのですこんちくしょう!」

「そんなにか? なあイグサ氏、リゼル嬢に伝えたテクノロジーについては、そちらの権限で帝国側に報告するか広く公開するかは選んでくれ。此方はマザーマシンの設計図と基礎理論で十分だ」

「わかった。…しかし困ったな、取引の筈が一方的に便宜を図られている」

「いやまあ、こう見えて結構な時間渡り歩いているからな、銀河規模の世界も見てきたし、その辺りは仕方無い。当方としては、差異と技術ツリー的なところを確認できただけでも収穫さ。さて、ライム嬢、読みたかった作品のリストは…多いなオイ」

「頑張った! 地球産はサルベージ品とかライセンス生産とかで、大抵が凄い値段なんだもん…」

「この辺りは電子書籍でよければ用意しておく。イグサ氏は何か希望はあるか?」

「この辺り、できるだけ多くあると助かる。あとそうだな…、うちの旗艦ワイバーンから相談が」

「ほう、自律型人工頭脳を持ってるのか。アドラム帝国は対AI戦争以降、忌避されていると聞いたが」

「俺は民間人だからな。有用で使えるものは何でも使う」

「ワイバーンのそれは違うのですよぅ!」

「そうなの? まあいい、希望のジャンルがあればリストをデータで送ってくれ、暫く滞在するからその間にデータベースからピックアップする」

「ミーゼ嬢、希望するジャンルはあるか?」

「少し考えるのです」

「…あの、トールさん? 気になってたのですが、データベースとは何処からアクセスしてるのですか?」

「このリストバンド型端末の接続先サーバー内だ。1星系位なら全シミュできる完全データを格納可能だ」

「イグサ様、この人も非常識枠なのですよぅ!!」

「これはまた、レトロなデザインだな。なんかこう、短パンが似合うショタがロボットに命令してそうな」

「あ、解る?」

「話を聞くがいいのですよぅ!?」

 

 

 

「…最初は警戒したが、中々どうして面白い人物だ」

「世界や次元を渡る、か。イグサは元の世界に未練とか無いの?」

「皆無と言えば嘘だが、今はこっちに大事なものが沢山あるからな、それを捨ててまで戻る気は無い」

「そっか…そうだね」

「さて、ヴァルナを少しぶらつくという話だが…」

「おにーさん、部隊編成はどうするですか」

「監視構成に変更。処理班は撤収だが、厄介事を起こしそうな奴が近付いたならすぐ引き剥がせ。多分、俺やライムとリョウが組んでどうにかというレベルだ、余計な手出しは無用だな」

「うん、それがいい。イグサが見抜こうとして無理とかどう考えてもおかしい」

「あんまり非常識枠が増えるのは勘弁して欲しいのですよぅ…!」

「所でおにーさん、早速、トール氏に厄介事です」

「何でだ? 外部のチンピラがどうこうできそうなタイプじゃない筈だが…あ」

「そうなのです」

 

 

 

「では撤収いたします。くれぐれもあの時の妹君の件のように暴れないよう願います」

「んだよちょっと手合わせしただけじゃねーか、さあ戻った戻った。イグサも大概だったが、見た目冴えないオッサンのアンタも大分おかしいな」

「冴えないオッサンの自覚はあるが、おかしい連呼するな、この不良エルフ」

「うるせぇやい、人を二度見してエルフだとかいきなり言う方が驚くわ。所でこの後、暇だったりするのか?」

「イグサ氏のお陰で殆ど目的は達したからな、旅情緒を満喫して飽きたら戻る予定だよ。この雑多感と活気は実に好みだ」

「そーかそーか、なら俺のオゴリで付き合っても問題無いだろ、いいか?」

「構わないが、呑む分は自分で持つさ。まあ、こっちの世界のエルフがどんなか聞いておくのも一興だ、付き合うよ」

 

 

 

「俺の基準だと、彼女ら半分はロリ枠なんだが…」

「外見だけだ、硬いこと言うなよ。それに外見詐欺の爺さんだろ旦那は。まあできるだけ配慮したんだ、それで勘弁してくれ。お、来たなイグサ」

「…トール、言いたいことはわかる。だが弁明させてくれないか」

「却下。合法ロリ枠はともかく、元世界基準でアウト枠、他にも一杯で子沢山。まあ母子の保護はガッチリしてるだろうが、普通に夜遊びとか、お相手のケアと立場が立場じゃなかったらどう考えても擁護できんぞ」

「勇者を嫁にした魔王様だからなー」「そっちは当代の賢者だろうに」

「…まあ、俺も拠点世界に嫁を抱えてる時点で、余り大きな事は言えないが」

「へぇ、お硬い印象の割にやることやってんのな。どんなんよ?」

「これが写真だ」

「ポニテ眼鏡巨乳女教師と眼鏡巨乳メイド長って感じだぜ、やるなぁ」

「中々業が深い。姉妹に見えるんだが、どっちが嫁なんだ?」

「業が深いって何だ業が深いって。こっちが嫁で、隣は嫁の娘。この娘も俺の嫁な」

「「親子丼かよ!?」」

「親子で押し切られたよ。まあそういう訳で、酒を楽しく呑むまでが譲歩できるラインだ」

「うわぁ、俺らとしてはすげぇ神々しく見えるぜ」

「ノーコメントだ」

「娘に、ぱぱと結婚する!とかガチで迫られでもしてるのか?」

「…ノーコメントだ」

「イグサ、バレバレみたいだぞ」

「事実なのか…!?」

「ノーコメントだ!」

 

 

 

「げ、マジで俺よりも年上かよ、イグサより上なのは解ったが、俺より上って生物的にびびるわ!」

「記憶は大丈夫なのか?」

「色々工夫して、エピソード記憶から変化感情を排除して半ば宣言記憶化してる。特筆しない所は外部情報にして消してるな。今の所、拠点世界は除いてるが」

「へぇ、俺らの脳構造に近い動きを人為的にするのな。どちらかといえばご先祖に近いか」

「成程、長命種ならではの生態を参考にしているのか」

「基本構造的に短命の人類種だからな、容量もそうだし、余り長い年月を過ごせるようにはできてない。人として活動するなら、工夫しないとどこかで擦り切れると長命種の知人に教えて貰ってな」

「へえ、どんな種族だったんだ?」

「アリシア人」

「ごふっ!?」

「え、イグサも知ってるのか?」

「古典宇宙小説の善なる知性体だ。アリシア人がこの宇宙に居れば、帝国もそもそも成立していないだろうし、俺は銀河パトロールに追い回されてる。それはそれで刺激的な生活かもしれんが」

「安心してくれ、この世界には居ないし、知り合ったというか話した彼も、アリシア人としては珍しいタイプだそうだ」

「銀河を股に掛ける法の執行官の導き手ねぇ…俺らとは相性悪そうだ」

「独立権限の彼とは気が合いそうだとは思うぞ?」

「飲んだ後、笑顔で手錠をかけられる未来しか思い浮かばん」

 

 

 

「成程、汚染惑星で俺達を確認していたと。その後、手違いでほぼ10年寝ていたか」

「なるはやで接触する予定だったんだがな、設定ミスだ」

「なあイグサ、そっちの出身世界の地球って、皆こんだけぶっ飛んでんのか?」

「酷い風評被害だ。ライム含めてサンプルが3つだけだし、見たこと無いが他を確認してからにしてくれ」

「汚染結晶で敷き詰められた死の大地に平気で居た時点でおかしいだろ」

「所で、俺達がワイバーンで離脱するまで隠れて見ていたと言ったな? 映像はあるのか?」

「あるにはあるが…」

「なんだよ、イグサとライムが何かやらかしてる映像でも映ってんのか?」

「望遠だがライム嬢の尻丸出し映像だ。流石に扱いが困る」

「そりゃ困るな!」

「寄越せ。公開なんかしてみろ、全力で排除するぞ」

「ご心配なく、原本データを渡すよ」

 

 

 

「お客さん、お酒強いね」

「まあね。所でよかったのか、あの二人を任せて」

「いつもの事だからね。やることやってできれば、公に認知はされなくとも色々安泰だもの」

「…ナニソレ、狩場なの?肉食獣の群れなの?」

「それよりお客さん、一発どう? うちは娼館じゃないけど、タダにしとくよ」

「妻達に操を立ててるから遠慮する。ま、売上で貢献するから勘弁してくれ」

「ざーんねん。なら店で暇してる子達、全員呼んでいい?」

「構わない。懐もまあ、イグサ達程ではないが温かいからな」

「よーし、男に二言は無いね? 皆、この旦那がお大尽様だよ!」

「「「ゴチになりまーす!」」」

「多いなオイ」

 

 

 

「…まだ飲んでたのか」

「お早うさん。ゆうべはお楽しみでしたね」

「勇者じゃないぞ俺は」

「下半身的に勇者だろ、大昔のマッチョでグレート的な」

「…楽しむというか、肉食獣の群れに襲われたというか。まあ、楽しかったよ、多分」

「朝から魔王様が黄昏れている件について」

「あだだ…、イグサ、回復魔法よろ」

「ほれ。しかしなんだな、トールも中々、楽しんだようだが」

「一切手は出してないぞ。飲み比べで勝っただけだ」

「それでご丁寧に掛け布を全員にか。なあイグサ、この旦那が紳士的すぎて俺らがダメ人間に思えてきた」

「…言うな」

「所で二人共、会社に今日は戻らない報告はしたのか? 正確には昨晩か」

「「あ…」」

 

 

 

「一週間は整備や折衝で動かない予定だったからな、大丈夫だ、問題ない」

「それ大丈夫じゃないフラグというか、明らかに頬が引き攣ってるぞ…」

「俺は気楽なもんだがなぁ、イグサの場合は間を空けると…」

「言うな。考えないようにしているんだ」

「何、ライム嬢達は嫉妬深いのか?」

「いや、詳しく言うなら…よるのたたかい」

「よるのたたかい」

「因みにこの魔王が瀕死になる」

「魔王が瀕死になる」

「…曲がりなりにもミゼル達は魔王軍の幹部、ライムは勇者だからな」

「おk、把握。スタミナ系はバレたら酷いことになりそうだから、エリクサーでいいか?」

「効果が確認できたら言い値で残りを買おう」

「お、おう、食い気味に言わなくても、お試しで3本渡しておく。鑑定系の能力で確認してくれ」

「…成程、回復というよりは巻き戻しに近いか。十全の状態に戻すのは正直有り難い」

「なぁこれ、遺失技術じゃねぇのか?」

「鑑定…ふむ、この宇宙では絶滅した植物等が材料だな、レシピはあっても作成は難しいだろう」

「今も懇意にしてる世界の友人はこのエリクサーなら大量に作って渡してくれる。何なら種や育成手法も譲渡しよう」

「…旦那が非常識枠なのを忘れてたぜ」

「引き渡し額は一本この位で。在庫全部は無理だろうから、30本セットでいいか?」

「セットで用意できんのかよ!」

「存外安いな、効果を考えればお得だ。栽培セットとレシピは中古戦艦が買える価格だが、死ななきゃ安い」

「死ぬ可能性がある夜の生活とか怖いな!?」

「緊急用に備蓄させて貰うのもアリかもな。農業コロニーを一つ空けて、準備するか…」

「因みに、拠点世界の友人達が作る回復薬は、傷と一緒に服まで治ったりする」

「「友人も非常識枠かよ!」」

 

 

 

「お疲れ。すまんな、純粋に剣技で渡り合える相手がついぞ居なかったからライムがはしゃいでしまった」

「構わん。手合わせした中でもかなり上位に居る天才だが、相手があまり居ないのは寂しいものさ。イグサ氏は杖術と徒手格闘だったな」

「ああ。だが基本は魔法系の魔王だからな、近接はかなり分が悪い」

「この宇宙でどれだけ近接攻撃の機会があるか考えれば、珍しい悩みだな」

「違いない。ふむ、ライムも体力も程良く消耗しただろうし、いつもよりはマシか」

「すまない、さっき子供を迎えに行くって言うから、彼女のスポドリにエリクサー混ぜといたんだが…」

「何…だと…!?」

 

 

 

「お初にお目にかかる、魔獣王。拝謁できた事を幸運に思う」

「…魔王の友人というだけあって、貴様、見た目通りの人間ではないな、バケモノめ」

「随分な評価だが、いい方に受け取っておく。まあ仕方無いっちゃ仕方無いが、人間の積りだよ。頼みがあって罷り越した」

「…ここでは民や配下の生活に支障を来す、南方に何も無い島があった筈だ、そこで手合わせといこうか」

「お、話が早い」

 

 

 

「…そこまでだ、魔獣王、トール。余波でこれ以上、津波や地震を起こすのは止めておけ。配下から苦情が来た」

「半分行かなかったか…。俺の負けだな」

「個の本気は十分骨身に染みたわ! 今迄相対した中で、神器を帯びるでもなく、魔法もなく、技のみで我をここまで追い詰めるとは恐ろしいにも程があるわ! 何なん!?」

「魔法カテゴリの力はやっぱ凄いな、これだけ積み重ねてもそれをひょいと超えていくか。鍛錬が足らない」

「違う、そうじゃない」

「…絶対に相手はしないぞ、俺は魔法系の魔王だ」

「残念だ」

「我を倒し切るに、時間の問題だったろうが。それに貴様、全力ではなかっただろう? 白々しい」

「まあな。ただ俺は本気でやったのは事実だ。全力はジャンルが違うからな」

「見ることはできるか? 一端でもいい」

「我も興味ある」

「リクエストにお答えして、現時点で可能なのを呼び出す。上空をご覧下さい」

「「…ナニコレ」」

「レメゲトンをリスペクトした、星系防御システムの1ユニット。恒星を覆うダイソンスフィアと、それを補助エネルギーにする72ユニットで1星系の防御を担えるようデザインした。1ユニットで中枢マザーシップとそれを取り囲む攻撃、防御、生産、整備の各種機能艦と、複数の迎撃艦隊。あとは艦隊ごと配備の艦載機になるGFTメック。整備無しでも200年保証です」

「帝国もびっくりの数の暴力だな…3体でローゼンガルテンに近い性能評価の量産型艦載機か」

「人工知能制御だから1艦隊は必要だと思うが? 魔法を並行で使われたら薙ぎ払われる程度の性能に過ぎない」

「違う、そうじゃない」

「魔王、我もう引退する。あ、実質上してた」

 

 

 

「ありゃ、トールの旦那、もういっちまったか」

「また来るとは言ってたが、いやはや、会ってより半年、退屈しなかったな」

「そりゃな。…恒星間国家世界に真っ向から対応する無限生産能力とか、旦那が落ち着いた性格じゃなきゃ、エライことになってたぜ。身バレしなくて本当に良かったと思う」

「お陰でアルビオンの消耗品部分が、全部新品になったじゃないか。うちも予算の余裕ができて万々歳だ。流石にあの星系にダイソンスフィア設置はやり過ぎとは思ったが」

「あのエネルギープラントに詰めてたリビングアーマー部隊だっけか? 新たな魔王の城の守護に張り切ってたな」

「魔王の城と言うな。住んでないから」

「アルビオン用に向こう100年分のパーツ置いとく倉庫コロニーまで建造するとか、うちのモンが目ぇ剥いて驚いてたぜ」

「代わりに機構少女のノウハウ等、魔法技術について色々聞かれたが、再現できるかはさておき安い対価だ」

「なあイグサ、提供された技術で、宇宙は騒がしくなると思うか?」

「競争という意味ではそうだな。既知の発展型とはいえ、既存宙域の厄介者の駆逐に、未確認領域の探索に、役立つのは確かだ」

「楽しそうだな、初めての場所にでかけるガキみてぇな顔してんぞ?」

「顔に出てたか。これから未知を求めての冒険も悪くない、そう思ってな」

 

 

「所で、帰り際に渡されたそれ、何だ?」

「わからん、懐かしいデザインのスイッチだが」

「鑑定とかで何かわかんないのかよ、得意だろそういうの」

「ああそうか、戦闘以外で魔法を使うのも滅多に無いから失念していた。<鑑定>…。…ぬう」

「おい、何かマズいものか?」

「…場合によっちゃマズい。汚染結晶を一瞬で除去できるコスモクリーナーの起動スイッチだ。いやコスモクリーナーという名前じゃないが」

「コスモクリーナーが何かは知らんが、あの星が居住可能に戻るとか、厄介事だなおい!? どうすんだよそれ」

「…見なかった事にしたい。いや、一度きりだが、ファーレンハイト絡みで面倒事が起きた時の切り札にするか」

「うっわ、邪悪な笑みだ」

-

 

-

「ケモミミロリやショタがデフォとか…」「ペロさんと茶釜さんの夢の世界?」

「業が深いな地球人!」「俺らも元地球人じゃね?」

「ライムちゃんかわいいねぇ」

「合法ロリ」「男の夢叶えすぎ」「ペロさんとフラさんの夢」「お、俺は慎ましやかな姿が好きなだけだー!」

「俺としては、誘惑に全く負けないトールを尊敬するわ」

「いや全く負けてない訳では無いです。特にモフモフ。気が緩んだら小一時間は撫でてると思います…きつかった」

「悩んだ所そこかよwww」「精神ヱル○リウム」「アダマンタイトは柔らかいものな」

「なあトール、一段落したらその世界、俺も訪ねてみたい」

「私もイグサ氏に興味があります、いい関係を結べそうだ」

「混ぜるな危険」「混ざるな危険」

「世界災厄とミスターえげつないがタッグか…」「銀河災厄」「えげつない銀河さん」「銀河えげつない災厄」「なんぞwww」

「何というか、魔王の称号持ちと縁がありすぎる件」

「モモンガさんも非公式ながら魔王だし?」

「…すっかりこの生活に馴染んでて忘れてました」

「「「ロールしてない時、外見以外魔王っぽくねぇ(無い)な!」」」

「いいんですよー、俺はこれで」




なろうの「魔王と勇者が時代遅れになりました」はすごい面白いので是非読んで欲しいです。
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