ここではないどこか。ずっと遠くて、すごく近い場所で。
ころころ、ころころ、神々はサイコロを振っていました。最初は勝負だったはずなのですが、それは今や建前。愛しい世界で泣き、笑い、生き、死んでいく愛しい駒たちを眺めることの方がずっと大事で面白いのです。
それに時々誰かが新しい遊びを考えたり、全然サイコロを振らせない変な駒が生まれたりするので飽きるという事はありません。気付いたらいつの間にかそこにいた外なる神も一緒になって、楽しく遊んでいました。
そうして遊んでいたある日、アルティーエが新しい神様を連れてきました。連れてきた、と言うより遠くでこちらを眺めていたその神様にアルティーエが気付いた、と言うべきでしょうか。
いつものように、サイコロの出目が悪くて叫びながら転がったアルティーエ。転がった先にいたその神様は、一緒に遊びたいけど遊び方が分からず遠くから眺めていたようです。
遊び方も分からないし、みんなが楽しそうにしているという事しか知らない。ましてアルティーエみたいに凝った遊び方は無理だと言う新しく来た神様に、神々は笑いかけます。
遊び方は教えてあげるし、遠慮せずその楽しそうにしているみんなの中に加わればいいのです。アルティーエみたいな遊び方を無理にする必要もないのです。大事なのはみんなで楽しく遊び、愛しい世界と愛しい駒たちを見守ることなのですから!
こうして新しく加わった神様の為に、神々は四方世界を基にした別の四方世界を用意しました。この神様は遊んでる神々を見てはいましたが、盤の方は全く見ていなかったのです。
駒たちの物語を見ずにいたなんて、なんてもったいない!そう思った《幻想》と《真実》はこの四方世界で、もう一度過去にやった
ただし、今度は新しい神様の作った駒を加えての冒険です。盤面を見てこなかったという事はこれから何が起きるか知らないと言う事です。そんな神の作った駒がいる事で、本来の流れとどんな変化が起きるのか。新しい英雄が生まれるのか、残念なことにすぐ死んでしまうのか。神々は今から楽しみでワクワクしてきます。
おっかなびっくり駒やサイコロを眺めているだけのこの神も、いずれは冒険や
そんな神々の気持ちを知ってか知らずか、新しく加わった神様は興奮した面持ちでサイコロを握りました。どうやら分厚い
いよいよサイコロが振られる、というその時。不意に《幻想》が訊ねました。いったい何と呼べばいいのか、と。
確かに呼び方がないのは不便です。アルティーエだって、誰も本当の名前は知らなくても呼び方はちゃんとあるのです。
新しい神はちょっと考えた後、こう答えました。
ジキヨシャ、と呼んでほしい。
そう言うとドキドキとワクワクに満ち溢れた――――ここにいる神々みんなが、かつて一度はした事のある表情になるとジキヨシャはサイコロを振りました。
ころころ、ころころ。こうして、また新しい駒が生まれます。つまりそれは――――
新しい冒険の、幕開けです!
初見という設定ですが、作者はちゃんと原作小説は全巻揃えてます。
ので「お前初見じゃねえだろ」という部分が出てきても見逃して下さい。お願いします何でもしますから!魔法剣士君が!
あと、みんなももっと輪に加わろう(強要)
活動報告であげた診断結果の中で、どれが一番読みたいですか?(書くとは限らない)
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魔法剣士【綴られた手紙】
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令嬢【どうか、叶えて】
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女魔術師【君のワガママ】
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魔法剣士と令嬢【忘れてください】
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魔法剣士と女魔術師【貴方の為だけの】
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三人【騙し騙され愛し愛され】