ゴブリンスレイヤー 実況プレイ   作:猩猩

66 / 75
1周年だし令嬢の話投稿しよう、と思って書く
→間違って違うフォルダに保存したせいで目につかなくなる
→書いたこと自体忘れて「ネタ浮かんだけど形にはしてなかった」と思い込む
→PCの中を整理してて発見する。

オイは恥ずかしか!生きておれん!


幕間 彼女の昔話

 あら、お父様。どうなさいました?

 これですか?ええ、全てあの方から頂いたものですわ。

 はい、初めてお会いした時から頂いたもの全てですわ。どうしても取っておけなかったものもございますけれど。

 普段は金庫の中なのですけれど、どうしてもお手入れは必要ですので時折こうして外に出していますわ。

 え?はい、全て何時どのような理由で頂いたのか覚えておりますわ。当然でしょう?

 お望みなら語ってお聞かせいたしますけれど……はい、分かっておりますわ。

 普通はそんなもの聞きたいと思いませんし、全ては覚えておりません。それが普通ですわ。

 私は自分が異常なことぐらいは理解しておりますわ。心配ございません。

 ふふっ、あの方も私が異常なことは理解してくださっています。その上で受け入れてくださっているのです。

 あの方が私を受け入れてくださっている。そんな世界で私は生きていける。

 こんなに幸せでいいのでしょうか!

 

 ……失礼、話が脱線してしまいましたわ。

 最初に貰ったもの、ですか?それならこれですわ。

 はい、このボロボロの人形ですわ。もっと早く保管する、ということに思い至っていればよかったのですけれども……

 ふふっ、はい。幼い頃肌身離さず持っていた人形ですわ。あの方に頂いてからずっと手放さなかったせいでこんなになってしまいました。

 ええ。あまりに嬉しすぎて、幸せすぎて手放せなかったのですわ。

 仰る通りこれは騎士の人形ですわ。子供とはいえ女性に贈るものではない?

 そうですわね、これだけ見ればそう思われるのも無理はありませんわね。うふふ。

 これは私に贈るためのものではなく、ただ単にあの方が持っていただけのものですもの。

 覚えておられませんか?これはあの方が元々持っていたものですわ。

 はい、あの方がお父上に買っていただいた ―――― 生まれて初めてあの方がお父上にねだって、買っていただいたものだそうです。

 何故これを私に贈ったか、ですか?決まっていますわ、お父様。

 

 私があの方の婚約者になったからですわ。

 婚約者とは大切にするものだと、そうすべきだと思ったからあの方は私にこれをくださったのです。

 

 大切にするべき相手には何か贈りものをするものだと、そういうものだとあの方はお考えになったのです。

 だからご自分にとって大切な ―――― お父上に買っていただいた、大切な宝物を私に渡してくださったのです。

 あの方がそう考えて、私を大切にするためにこれをくださったときの感動と幸せと言ったらもう!

 はい、倒れて大騒ぎになってしまった時がございましたね。あの時これをいただいたのですわ。

 あの方に初めてお会いした時からお慕いしておりましたが、私があの方に魂そのものを捧げたのはあの時ですわ。

 婚約者を大切にする。あの方はそれが役割だとお考えになった ―――― なったおつもり、なのでしょう。

 でもそうではないのです。あの方は婚約者、つまり私を喜ばせようと思って、それが婚約者というものだとお考えになってこれをくださったのです。

 そして自分にとって一番大切なもの。あの時のあの方にとって、それはこの人形でしたわ。

 これ以外にお父上から買ってもらった玩具はない、というお話でしたもの。

 つまり、一番大切なものをあげれば喜んでくれるだろうと。この人形以上に私を大切にしようと思ってくださったのです。

 嗚呼、なんて私は幸せ者なのでしょう!幸せすぎて天罰が下ったとしても何の不思議もありませんわ!

 いいえ、お父様。あの方がこの人形を惜しくないと思っていたことなどあり得ませんわ。

 あの方はお父上を愛してなされて、お父上もまたあの方を愛しておられました。

 それをお互い伝えるのが苦手であられただけで、父と息子として繋がっておられたのです。

 この人形はその繋がりが形となった数少ない物で、あの方にとっては今もまだ大切なものなのですわ。

 そんな大切なものを、婚約者だからと私にくださったのです。あんな表情をなされて。

 ……ふふっ。どんな表情をされていたのかは秘密ですわ。あれは私だけの宝物ですもの。

 あの表情も含めて、あの時私は一生かけても返せないぐらいの幸福をあの方から頂いたのです。

 だから私は一生かけてあの方を愛し、あの方の幸福を祈り、あの方の人生が豊かになるよう全力で尽くすのですわ。

 いいえ、違いますわ。私の生涯はそれでいいのではなく、それがいいのです。

 それだけで幸せなのです。それこそが幸せなのです。いつも言っている通り ――――

 あの方を想い、愛せる。だから人生は美しい(ライフ・イズ・ビューティフル)のですわ、お父様!

 




愛の重さ的にヤベー奴だとは思いますが
これをサラッと受け止めれるので魔法剣士君も実はヤベー奴な気がしますね。
頑張れ女魔術師ちゃん。彼に普通の恋愛を教えてやれ。

でも100カノ読むと「恋太郎さんと彼女達に比べれば普通だな」ってなります。
あと作者は恋太郎さんの彼女になりたいです。タツ兄理論。

活動報告であげた診断結果の中で、どれが一番読みたいですか?(書くとは限らない)

  • 魔法剣士【綴られた手紙】
  • 令嬢【どうか、叶えて】
  • 女魔術師【君のワガママ】
  • 魔法剣士と令嬢【忘れてください】
  • 魔法剣士と女魔術師【貴方の為だけの】
  • 三人【騙し騙され愛し愛され】
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。