とある男性、朝起きたら目の前にデジタマがあることに気がつく 作:ハトメヒト(ヒットマン)
ある子供がテレビの前に釘付けになっている。毎週放送されるアニメを見るために早起きしているのだ。
「やっぱ、強いよなエテモン」
だがそんな楽しい時間も終わる。
『……この放送は御覧のスポンサーでお送りしました。』
そうナレーションが入ると子供は「あーあ終わっちゃた」とつぶやくが、テレビから流れる提供クレジットのオープニングテーマの音楽の後に、重厚な音楽と共にCMのナレーションが流れる。
『あのデジタルモンスター達がヴァーチャルビジョンで投影される‼ 今、君たちの冒険は進化する。新発売デジモンX-I‼ 3980円。育てろ君のデジモンを‼』
「わぁすごいなぁ~レビュー動画見てみよう」
とある子供は動画サイトを開く。
―とある動画サイト―
とある子供が動画サイトで、新発売するオモチャのレビュー動画を見始める。
とある子供が再生ボタンを押すと動画が流れ、ゴスロリ衣装に身を包んだ女性ストリーマーがオモチャの紹介を始める。
『はい!皆さんこんにちは、今日はですね。新発売となる、デジモンX-Iについて簡単にレビューしたいと思います‼ いやぁ皆さんデジモンですよ。懐かしいですよね。選ばれし子供たちやパートナーデジモンたちとの冒険、いや憧れますよね。』
ストリーマーは、興奮気味でレビューを続ける。動画の右下に※で、この商品は開発中ですの文字が小さく見える。
『それでですね、デジモンX-Iは何とですね。デジモンペンデュラムみたいに小さいんですが、すごく。すごーく高性能なんですよ。じ・つ・は、このデジモンX-Iは、ヴァーチャルビジョンで投影されてですね、な、なんとリアルにデジモンが表現されるんですね~ワァオ』
ストリーマーは、興奮具合がヒートアップしていきながらも、続けて紹介していく。
『登録されているデジモンは多数あって、やりごたえ抜群のアドベンチャーモードやトレーニングモード、さらに肉を餌付けしたりも出来ちゃう優れモノなんです。マジでって思いますよね。思いますよね。では早速……操作してっと』
ストリーマーがボタンを操作して、ヴァーチャルビジョンで投影された肉を自分が育てているデジモンに餌付けしている。
『こんなに凄いんですよ。タカトとギルモンも、こんな感じだったんでしょうかね~うるうる』
ストリーマーが感情的になりながらも紹介を続ける。
『やっぱり餌付けしてあげたり、実際にリアルなヴァーチャルビジョンで投影されたデジモンで、アドベンチャーモードや、充実なトレーニングモード。お友達とも対戦も出来ますよ。それでなんですが、リアルなデジモンを育てるって、没入感が半端ないと思いませんか!?どひゃーって』
ビックリした表情をしながらもストリーマーは動画の締めくくりにかかる。
『さて、こんなに高性能なんですが、お値段何と。な、な、何と3980円税込みです。いやーこの商品は玩具業界に革命をもたらすと思いますよ。まぁこの動画は案件なんですけどね。ワラワラ』
そしてストリーマーは、爆笑しながら続ける。
『私は目指しますよ、究極体デジモンまで進化させます‼ 一応このチャンネルで対戦トーナメントを開きます。皆さん買ったら参加してください。燃えます。ゴオゴオ』
ストリーマーは最後に挨拶をして動画が終わると、とある子供は驚きながらつぶやく。
「うわぁ~すごいなぁ。パパに買ってもらおう。“エテモン”を育てるの楽しみだな~。あと友達と対戦したいなぁ~」
とある子供は、小学校の友達と対戦することを楽しみに思っていると、母親が「ご飯よ~」と二階にいたとある子供を呼び出す。
「わーい今日はハンバーグかな?」
そんなことを言いながら、とある子供は食事に向かうのだった。
???系統は、SIRENのアーカイブ的な物語の補完的な説明でもある。その上ネタバレ的な危険を、はらむかも知れないが現状は問題ないと思われる。
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