「何ださっきの爆発は!?」
駆けつけようとしていたビアンコとフンゴは突然の爆発音に驚いていた。
「何だッ!?」
上を見ると異常なほど真っ黒の煙が昇っていた。フンゴはその光景を見て静に呟いた。
「あのイカレ警官め…。どっかを爆破したらしいな…。」
「ああッ!!グノッコのスタンドはあまり決定打に欠けるッ!!かなり追い詰められているだろう。救援に行かなくてはッ!!」
「おい、ちょっと待て。」
フンゴはビアンコを呼び止めた。ビアンコは焦っている様子で忙しなく「何だ!?」と答えた。
フンゴは後ろを指差すと、どうやら爆発を見に来たの野次馬の人だかりが出来ていた。
「あれ、どうするよ?」
ビアンコは少しだけ考えるしぐさをすると
「そうだな…。お前に任せるわ。」と言った。
「分かった。今回はオメーに譲ってやる。しっかり片付けて来い。」
「言われずともだ。」
するとフンゴを中心に白いガスが出てきたと思うと野次馬たちが次々と倒れて行った。喉を押さえながら苦しげに声を上げないまま倒れて行き、数分も立たないうちに辺りは墓場の様な静けさになってしまった。
ビアンコも少しふら付いたがフンゴは別段、何も起こっていないようだった。
「おいおい大丈夫か?俺のスタンドじゃせいぜい二十分と言ったとこだろうな。」
「任せろ。その間には終わる。終わったらすぐに能力を解除して撤収するぞ。」
ビアンコも少しふら付いたがフンゴは別段、何も起こっていないようだった。
ビアンコは、近くのビルの窓枠の金属などで階段を作ると、そのままビルの上から現場に急行した。
その場から離れようとしていたアスペッティは突如、声を聞いた。それはまるで今まで自分が殺した人間達の怨みの声のようであった。
「おいコラァ…まだ終わってねえぞッ…!!」
「なッ!!なにッ!?あの野郎ッ!!何処だッ!?」
「あせんなよ…すぐに戻ってやるからな…覚悟しとけッ…!!」
アスペッティは辺りを見回した。当然の様に何処にも先ほどの声の主の姿は無く、ただ爆発したアパートが燃えている音が響いているだけであった。
「何処だッ!!何処にいるッ!!来るならさっさと来いッ!!」
その時、恐怖のせいか、突如、足元に力が入らなくなってしまった。座りこもうと少しでも力を緩めると、再び空へ飛んでしまいそうであった。必死に足を踏ん張っていた。
(今度は何だッ!?足が痺れて…口が…目が乾くッ!!)
思わず屈んだその時、地面に血が垂れていた。その傍には靴があり、誰かが自分のすぐ傍に来ていることは確実であった。
アスペッティは恐怖で顔を上げることが出来なくなっていた。体に力が入らず、先ほどから瞬きすらもろくに出来てない。そんな中、
「来てやったぜ…。糞野郎…」
血だらけで火傷だらけのグノッコはそう静かに呟いた。胴体や顔からも血が流れ、歯も何本か折れてるようであった。
しかしその眼はしっかりとアスペッティを捉えていた。それはただのチンピラの目でもましてやギャングの目でもない、『暗殺者』の目であった。
その目で見られているアスペッティはもはや恐怖だけが支配していた。
(殺されるッ!!殺されるッ!!殺されるッ!!殺されるッ!!殺されるッ!!殺されるッ!!)
その時、グノッコはアスペッティにかなり近づいた。その距離は約2m。かなりの近距離に近づいていた。
「この距離ならよ、もうお互い絶対にはずしっこしねえぜ。」
「ああ……、ああ……。」
「試してみるか?お前が勝つか。俺が勝つか。」
アスペッティがスタンドを出した瞬間、グノッコもスタンドを繰り出した。
「スパニッシュ・ムーンッッッーーーーーー!!」
「うわあああああああああああああああああああ」
『デストロイヤー』の弾丸はグノッコの体に命中した。コンディメンは静かに倒れていき、スタンドも消えてしまった。
辺りは再び物が燃える音だけが聞こえ、再び燃える音だけが響いた。アスペッティは辺りを見回したが、幸い彼の見方はいないようであった。
「フフフ…ハハハ…!!俺の勝ちだッ!!天は俺を選んでくれたんだッ!!ハハハハッ!!」
その時、余裕が出来たのかアスペッティは地面を見た。地面には『スパニッシュ・ムーン』がつけた傷跡が付けてあった。
そして異様な違和感を覚えた。『軽量化』が解除されていない。足元の不安定感が『まだ終わっていない』
「ああ……?ああ?」
そして突如、地面のコンクリートごとアスペッティは空に舞い上がったッ!!先ほどの同じ様にッ!!今度はコンクリートと同じに枯葉のように舞い上がった。
「うあああああああああああああああ!?まさかッ!!あの野郎ッ!?コレを狙っていたのかッ!?」
ビアンコは宙に待った男の姿を捉えた。窓枠の金属をバネのように変えると、一気にその男に近づいた。
「グノッコ…!!よくやった。後は任せろッ!!あの男をしとめてやるッ!!」
←to be continued…