汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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『スパニッシュ・ムーン』と『デストロイヤー』その⑤

舞い上がったッ!!グノッコの決死の作戦によりアスペッティはコンクリート片にと共に大きくッ!!舞い上がったッ!!

 

「仕留めるぞッ!!」

 

窓枠の金属を延ばして乗ると、浮き上がったアスペッティに向かって走り出した。チラリと燃えている瓦礫の中で倒れているグノッコを見つけた。

 

(グノッコ…お前のおかげで倒せるんだ。ありがとう……本当に……ありがとうよ。)

 

 

「フハハハハーーーーーーッ!!お前もッ!!細切れのミンチにしてやるぜーーーーーッ!!」

 

血走った目でビアンコを見ていたアスペッティの『デストロイヤー』は狂った銃撃音を発射した。しかし軽量されている為かビアンコには効かない。

 

「あっ…ああ?」

 

「お前は『軽量化』されているんだッ!!マヌケッ!!」

 

付近の窓枠が歪に音を立てると、鋭い茨の蔦の様にアスペッティに襲い掛かった。それはアスペッティの肩に突き刺さり、頭を掠めた。

 

「ぐっ!!」

 

その隙にビアンコは一気に接近しようとしていたが、突如、自分の乗っていた窓枠の金属が爆発した。

 

「なっ!?」

 

「フフフ……俺が撃てるのは銃弾だけじゃねえ。ミサイルだって撃てるんだよッ!!しってかあ!?ミサイルはどんなに軽くても爆発するんだぜ!?」

 

デストロイヤーからはミサイルが多量に発射された。それはフワフワと風船のように漂いながらも、はっきりと、獲物との間合いを詰める肉食動物のように漂っていたッ!!!

 

「くッ…!!グノッコのスタンドがアダになったな……クソッ!!」

 

ビアンコとアスペッティとの距離は約12mッ!!うかつに距離を詰め様にもミサイルが機雷のようになっているッ!!

 

「フハハハハハハーーーーッ!!我が『デストロイヤー』のミサイルは防御シールドにしてお前への爆殺処刑を兼ねたッ!!」

 

思わぬ反撃を受けたビアンコが動けずにいた。偶然がそれらは美しい幾何学模様で囲まれていた。

 

(くそ~~~あいつのミサイルの美しい幾何学模様が出来てるじゃねえか~~~!!)

 

そして、ほんの偶然に何気なしにとチラリと下を見ると、グノッコの死体がなかった。

 

(なにッ!?グノッコの死体が無いッ!?馬鹿な……炎で完全に燃えてしまったのか?)

 

その時ッ!!ビアンコの前、つまりアスペッティから悲鳴が聞えた。そこにはッ!!なんとッ!!アスペッティの凶弾に倒れたはずのグノッコが血だらけであったが、浮き上がり、『スパニッシュ・ムーン』の鋭い刃が

 

アスペッティの喉を貫いていたッ!!普通の人間なら即死であろうが、興奮状態のためか口や鼻から血が噴出していただけであったッ。しかしその行動は確実にッ!!ビアンコに勝利をもたらす事になったッ!!

 

軽量化されたミサイルの機雷が消えたッ!!グノッコの思わぬ攻撃に怯んだのかスタンドを解除したのだッ!!

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!突っ切って間合いを取るッ!!」

 

そしてビアンコは2mまでに近づいたッ!!射程距離は十分ッ!!鉄分操作を可能と出切るのだッ!!

 

「ぐッ!!」

 

アスペッティがそう言ったのと同時に、アスペッティの貫かれた喉から金属の杭が、魚篭から逃げ出す魚のようにボトボトと出てきた。

 

「カハーーーーーッ」

 

そういうとアスペッティは軽量化されたコンクリートの上に倒れこんだ。しかしどうやら死んではおらずに潰れかけた声で話し始めた。

 

「カッ……カハッ!!……しかた……ないな~……、俺を……ゴプッ!!……仕留めるのも……よォォー……楽じゃ……なかっただろ……え?これからは……お前らは“欲望”に飲み込まれねーように……せいぜい…あがいていけよ……」

 

 

「おいッ!!大丈夫かッ!?」

 

血まみれのグノッコをビアンコは抱えた。グノッコは気絶していた。それと同時に、浮かんでいたアスペッティと傷つけられたコンクリートは下に落ちていった。

 

傷口を見てみたが、どうやらフンゴの“能力”のおかげで出血が抑えられていたようだった。ビアンコはフンゴの連絡をして、“能力”の解除を頼んだ。下に付く頃にはすっかりフンゴの“能力”は解除されているようであった。

 

ビアンコはグノッコを抱えていた。すっかり気絶していたが、その顔つきは確かに“暗殺者”の顔であった。少なくともビアンコはそう感じた。

 

 

「しょおおがねーなああああ~~~~ 、ビアンコ。何よりも重要なことはよォォ~~~『ココ』を使うことだぜ。」

 

ビアンコは暗殺チームのアジトに出入りしていた時にスタンド使いの始末の依頼を受けた時に負った傷を摩っている時に、ホルマジオから頭の方を指差しながらそう言われていたのを思い出した。

 

「どんなくだらなくてしょぼくて弱いスタンドでも『ココ』を使えば案外勝てないことも無い。これはスタンド使いにとっては大きな事だと思うぜ。」

 

「なるほど……」

 

「弱くても強くても『ココ』が弱い奴は『弱い』んだぜ。お前もスタンドで戦う時は使い勝手がよくてもしっかり頭使えよ?」

 

 

「こいつも頭をフルに使って追い詰めたんだろうな……『くだらねー』能力でよ。よく頑張ったぜ。」

 

そう呟きながら二人の“暗殺者”はフンゴの元へ向かった。

 

 

アスペッティ―死亡 スタンド―デストロイヤー




ビアンコのスタンド名変更しました。

メタル・マスター。メタリカのアルバムです。
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