汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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歩く姿はまるで…その①

組織の敵が本格的に分かり、幹部達は不安の色を濃くし、下っ端は敵の気味悪さに恐怖を覚える中、

緊急的に行なわれた幹部会議により、各商店に数人のスタンド使いが常駐することになった。

 

ただしこれはあくまで『迎撃』、そこからの『追跡』、及び敵の『殲滅』は『新生暗殺チーム』の出番であった。

 

 

三日前

 

組織の参加の商店の人間が行方不明になっていた。行方不明になったのは店に関わっていたもの『全員』、つまり客や店に品物を配送していた配送員、常駐していたスタンド使いですらも行方不明になっていた。

 

緊急に呼び出された調査チームにより、まるで最初から人など居なかった様から商店から情報を吸出し、どうにか犯人の姿を割り出す事が出来た…

 

 

「どうだ?グノッコ、それらしい奴は見つけたか?」

 

砂鉄を身に纏い、透明になって道行く人を観察しているビアンコは同じ様に砂鉄を纏わせた携帯電話でグノッコに連絡していた。

 

「いや、駄目だ。さっきから空中に浮いて探してるが該当する男は見つからない。」

 

グノッコの電話にビアンコは溜息をついた。誰も居ない所から溜息が聞えたら普通なら驚く所だが、幸い周りには誰も居なかった。

 

「えっと…情報チームが吸い出した情報によると『異国風の男』だっけか。ボス曰く『アラブ系』に似ているんだっけか。」

 

「ああ、だから外国人街に来て見た訳だが…見当違いか。クソッ」

 

「まあもうちょい窓から覗きをしてみるわ。」

 

そう言うとグノッコは電話を切った。ビアンコは再び別の所に電話を掛けた。

 

 

フンゴは外国人街を探していた。街はイタリア料理の匂いではなく、遥か西の香辛料を使った料理の漂い、イタリア語では無い言葉が時々飛び交う。

 

しかしフンゴはそれらに見向きもしない。ただ『アラブ系』と思わしき人間を探していた。

 

「くそ…この辺はアラブ系じゃあない。アフリカ系だ……何処かにアラブ系の人間が主に住んでいる場所は無いか。」

 

フンゴはしばらく歩き回っていると、その群衆の中を組織のバッジを付けた人間が歩いているのを見つけた。

 

「ん……何だあの幸の薄そうな奴は……ああ、組織の構成員か。何か知ってるかもな。聞いて見るか。」

 

フンゴはその男に近づいた。その男は髪型が蟹の様で、右目の額と喉には弾痕があり、足を少し引き摺っていた。

 

「よお。お前、パッショーネだな。」

 

「あ?何だテメェー?」

 

「俺も組織の一員、フンゴだ。バッジも持っている。ホレ。」

 

「ああ?マジで組織の人間だな……で?そのフンゴとやらが俺に何のようだ?」

 

「俺は今、アラブ系の男を追っている。この辺でアラブ系の人間が集まっている所を知らなねえか?」

 

「俺が今からみかじめ料を取りに行く場所がよォー、丁度「アラブの奴ら」が不法に住んでいる場所でな。何なら来るか?」

 

「本当かッ!?」

 

「ああ。俺も何回か言った事があるからよ。ウッセー言葉で喋る砂漠の奴らが何人もいたぜ。」

 

丁度その時、フンゴの携帯が鳴った。

 

「pronto(プロント)。ああ、ビアンコか。ターゲットの潜伏場所らしき情報を入手したぞ。」

 

「本当か?」

 

「これから向かう所だ。ターゲットを確認次第連絡を取る。」

 

「分かった。ターゲットを確認次第コンディメン、もしくは俺を呼べ。現場に着いたら連絡をくれ。……「一人で戦う」なよ。昔のお前と今のお前は違うぞ。」

 

「……分かっている。」

 

そう言うとフンゴは電話を切った。その顔は何処か寂しげであった。

 

「ああ、すまんな。早速だが案内してくれ…ええっと、あんたの名前は?」

 

「俺の名前はサーレーだ。じゃあさっそく行こう。」

 

 

移動を開始したが、サーレーは足を引き摺っている為、歩幅に差が出ている。

 

「大丈夫か?脚でも挫いたんじゃあないか?」

 

「……ほんの数ヶ月前に脚を撃たれちまってな。まだ少し痛ェーんだ。」

 

「へえ。」

 

「……オイオイ、誰に撃たれたとかキョーミねーのかよ?」

 

「銃で撃った撃たれた何か子供の時から聞きまくってるからな。今も昔も状況は何一つ変わってねー。」

 

「ほォー。じゃあ俺がパッショーネのナンバー2に撃たれたって言っても信じねーか?」

 

「信じられねーな。」

 

「いやマジだってッ!!」

 

「全然興味ないね。誰これに撃たれたとか俺はガンマンじゃ無いからどうでもいい。」

 

「チッ、面白くねーな。」

 

「ンな事よりまだか?」

 

「もうすぐだ。訳分かんねェー象形文字だらけの建物に奴らはいる。」

 

「それってアレか?」

 

フンゴの指差した方向には、古くて黒い外壁の建物があった。外壁にはいくつものヒエログラフや象形文字の落書きが書かれていた。

 

耳を澄ますと確かにイタリア語でも英語でも無い言語がヒソヒソと聞こえた。

 

 

「ああ、ここがその場所だ。じゃあ俺は先に入ってるからよォー。」

 

そう言うと脚を引き摺りながらサーレーはドアを開けて先に入っていった。

 

フンゴは携帯を取り出すと、コンディメンに電話を掛けた。

 

「pronto(プロント)、ああ!!フンゴか?今何処に居るよ?」

 

「外国人街の東の方だ。その近辺にいてくれ。」

 

「了解了解。」

 

携帯電話を切ると、フンゴは建物を方へ歩み寄っていった。




フンゴは仕事の際は物凄く厳格です。

ただしスタンドの都合上や本人の性格により、仲間と連携するのが少し苦手です。
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