汚れた暗殺者達の道   作:カムラス

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反撃の生と死(ライブ・デッド)その②

「ハアーハアーどうやら…解除したらしいな…ハアーハアー」

 

フンゴの目の前には先程までミイラだった男を見下ろしていた。男は長い髪を後ろに巻いており、イガだらけの服を着ていた。そして胸元にはパッショーネのバッジを付けていた。

 

「どうやら無事みてーだな、おい、起きろ。おい。」

 

先程までミイラだった男の頬を二、三回叩く。男は目を覚ました。

 

「お、おめェーは?お、おれは確か…」

 

「お前はスタンドに支配されてたんだよ。」

 

「そ、そうだ!!あの九栄神の奴隷とか言う奴だッ!!あいつが突然商店に現われて…」

 

「九栄神の奴隷?それが敵の名前か?」

 

「ああッ!!奴は「矢」を知ってるんだよッ!!」

 

フンゴはその言葉に思わず戸惑いを受けた。ポルポの居る刑務所に「試験」を受けに行き、自分の胸元に突き刺された「矢」。まさかその「矢」?

 

「矢ってのはあの…」

 

「ああ…オレも、恐らくはお前も突き刺された「矢」だ。あの野郎はそれを取り戻す為に俺達を攻撃したんだ。」

 

「そうか。今から俺の仲間に連絡しろ。ここに電話番号が書かれている。ここは俺達がどうにかするからさっさと行けッ!!」

 

フンゴは走り書きされたメモを男に渡した。そこには電話番号が書かれていた。

 

「速く行けッ!!今スタンド使いは俺らのことが恐らくは見えていない。今しかチャンスはね。」

 

そう言うと、男の体が突如コンドームの様にペラペラになった。男の後ろには手に短いレイピアを手にしたスタンドが立っていた。

 

「あとはまかしたッ!!」

 

そう言うと破壊された部屋の隙間に消えていった。

 

「あれがアイツのスタンド能力か……人質を取るには最適のスタンドだな。」

 

そう呟いた途端、上階から多数の人々が歩き回る音がした。

 

「行くか。」

 

そう言うとフンゴは長い腕を脚代わりに使って歩くスタンドと共に階段を歩いていった。

 

二階は誰も居なかったが、内部は大きく装飾が変えられていた。壁には松明が掲げられ、奇妙な絵柄で彫られた絵が存在していた。

 

床にはサソリやスカラベが這いまわっており、座った姿勢の石像も立てられている。

 

「不気味なところだな。」

 

フンゴはそう言っただけで顔色一つ変えずに進んで行く。フンゴが進むに連れて、火が激しく燃える。

 

ある程度進んだ時、突如として壁が割れると、多量のミイラが飛び出してきた。

 

「ライブ・デッドッ!!」

 

フンゴのスタンドが片腕だけを上げると、ミイラを薙ぎ倒した。吹き飛ばされたミイラは壁や床に投げ出され、窓から外へ飛び出していったものも居た。

 

「大人数は能力でどうにかするんだがな……やっぱり能力にエネルギーを使ってるからな…スタンドだけで戦うのはちと骨が折れるな…」

 

壁から這い出るようにしてどんどんミイラが現われ、フンゴを取り囲んで行く。ライブ・デッドの格闘能力では徐々に対処しきれなくなっていた。

 

(スタンドのパワー全快のだ。何故ミイラがどんどん湧いてくる?敵のスタンド能力がまったく衰えていないのか?それとも…)

 

そのような考えが起きた瞬間、強烈な死の気配を漂わせる集団の中を凄みを感じるほどの生の気配を漂わせる存在があった。

 

(ミイラに紛れて俺を直接叩くつもりかッ…!!なら俺も『直』で喰らわせてやるッ!!)

 

「そこだーーーーーーーーーーーッ!!」

 

ライブ・デッドはミイラの一団を吹き飛ばすと太い腕で生の気配の正体をはっきり掴んだ。ミイラなどとは違い、はっきりとした温かみを感じた。

 

「掴んだッ!!くらえッ!!『ライブ・デッド!』」

 

ライブ・デッドで掴んだ敵を引きずり出した。しかしその顔はッ!!

 

 

「ま、待てッ!!敵は俺じゃないッ!!お前の後ろだぁーーーーーーーーッ!!!」

 

先に二階に上がったサーレーであったッ!!能力でミイラにされていたのか、腕の先や顔の一部はまだミイラの様にしわしわになっていたッ!!

 

「何ッ!?後ろ!?」

 

フンゴが振り向くと振り上げた拳をこちらに向けたスタンドが存在していた。その後ろには本体のエジプト人、恐らくミイラにされていた男が言っていたが立っていた。

 

「ここだ。」

 

ライブ・デッドはサーレーを掴んでいた為、ガードが送れた。フンゴはスタンドのパンチをまともに受け、吹き飛ばされてしまった。

 

「解除したなッ!!『クラフト・ワーク』ッ!!」

 

クラフトワークの鋭い拳が九栄神の奴隷の頭部を捕らえようとしたが

 

「まだお前には使い道がある。戻ってもらおう。」

 

そう言うと、サーレーの手足の先から再びミイラ化が進行して行き、クラフトワークは薄くなり、九栄神の奴隷のスタンドの頭部をすり抜け。消えてしまった。

 

しかし完全にはミイラ化しておらず、膝から地面に倒れてしまった。

 

九栄神の奴隷もフンゴのスタンド能力のせいかふらふらとした足取りで吹き飛ばされたフンゴの方へ進んで行った。

 

「乾燥には強い体質だと自負していたが……そろそろ厳しくなってきた……脱水症状を引き起こすスタンド……始末せねば……!!」

 

九栄神の奴隷は多数の乾燥した生ける死の軍団を引き連れ、フンゴの方へ向かって行った。

 




スタンド紹介


スタンド名-ライブ・デッド

本体-フンゴ

破壊力-B スピード-E(近接格闘はB) 射程距離-B(200m)
持続力-A 精密動作-E 成長性-C

能力-生物や物体を無差別に乾燥させる能力。
   乾燥化を防ぐには条件がある。  
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